Yasuakiの株式投資日記

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2006年10月15日
XML
カテゴリ: 同業比較
中古・リサイクル業界の比較です。

この業界は他の小売業界と決定的に異なるのは扱う商品が「中古」という
点です。仕入れ値も売値も商品の状態、需給によりけり。仕入先も販売先
も直接消費者。買い付けにも従業員の熟練が必要とされる難しいビジネス
なのかな、と思います。また売上規模が大きくなるにつれて良い物(価値が
高い商品)が仕入れにくくなるという特性もあります。最近ではネットオー
クションが競合となりつつあります。



リサイクル1.PNG


今回は8社とりあげています。合計売上高は2期前に△5.4%とマイナス、
となっていますが、これはワットマンのリストラによるものでこの影響を除

業界であることがわかります。




中古本市場規模は ブックオフ の推定では1000億円~1200億円として
おり、そのうちブックオフのシェアは半数近くとなりますが、将来は3/4
程度のシェアを取る計画のようです。また本だけでなく、スポーツ用品、
洋服、生活雑貨などリユース5業態ブックオフとともに複合店舗化し、成長
を持続させる計画となっています。

本は多少物理的に古くなっても普遍性のある内容であれば再度中古市場に出ても
ある程度売れるのではないかと思いますが、雑貨や服やスポーツ用品などは
デザインなど流行があり、仕入れの目利き、データベース構築など高度なノウ
ハウも必要なので一気に拡大というわけにはいかないかもしれまんせん。また




テイツー の売上の伸びの大部分はアイ・カフェ(複合カフェ)事業の伸びによる
ものです。複合カフェの店舗数は14店舗から24店舗へ大幅に出店を増加させて
います。ただ経常利益は本部移転など経費の一時的な増加により減益となって
います。

中期計画では翌々期に営業利益を今期予想の8億円から2.5倍の20億円に伸ばす


<アイカフェ事業・中期計画>
    07年2月期      09年 2月期
売上   4,000       8,400
営業利益     0         900

9月に業績修正を開示した際、アイ・カフェ事業は実質的に下方修正しています。
今期出店した新規店舗の立ち上がりが悪いこと、FCの出店見込み数を減少させ
ています。はたして中期計画は達成できるのか?実現すればすごいことになりますが。



コメ兵 は主に宝石・貴金属・ブランド雑貨を取り扱う中古店です。現状では地元
名古屋地区の売上が75%を占めていますが関東、関西への進出により次の成長
ステージを目指しているようです。前期は新規出店した新宿店の経費増により減益
となっています。また今期もその経費をカバーしきれないようで、2期前の利益
水準には達しない見通しとなっています。



ハードオフ は前期既存店の不振、出店予定数の減少により大幅下方修正を出し、
今期はほぼ横ばいの計画となっており、成長が鈍化傾向となっています。ただ
前期末544店舗を2013年に1000店舗とする目標を立てており、成長
をあきらめているわけではないようですね。




テンポスバスターズ は中小飲食店向け店舗設備の中古店です。今期は金融会社、
内装会社の子会社化により大幅増収を計画しています。中期計画として前期末41
拠点・売上高78億円を5年後に100拠点、250億円としています。年に
10店を出す計算になりますが、現時点では苦しそうです。



まんだらけ は中間決算にて通期予想の上方修正を出しています。既存店の好調、
新規出店の札幌店、宇都宮店の好調によるものとのこと。一時期利益が停滞して
いましたが今期は順調なようですね。






増収率・増益率の比較です。

リサイクル2.PNG

上位3社は似たような動きで面白いのですが、3期前は+30%前後、その後
10%台に下がり、上位2社は今期予想は1桁成長となり成長鈍化傾向。

テンポスバスターズ、テイツー は再び増収率をUPさせていますが、両者とも
事業の多角化によるものです。



経常利益では安定した増益を続けているのは ブックオフ のみ。8社中5社が
減益と前期は厳しい業界環境にあるようです。







経常利益率・粗利率・販管費率の比較です。

リサイクル3.PNG

リサイクル4.PNG

ハードオフ はダントツの高利益率です。FCが全店舗の約8割というのも要因
でしょうか。ただ利益率が毎期悪化傾向にあります。粗利率はほとんど変化が
なく、販管費率が大幅に悪化しています。もともと各店舗で買取、販売を完結
させることによりローコストを実現していたのですが、これが崩れてきている
のでしょうか。また店舗あたりの平均売上が落ちてきているのかもしれません。


逆に ブックオフ が毎期着実に利益率を上昇させてきています。粗利率は悪化傾向
ながら、販管費率が下がっていますね。フランチャイズの増加によるものでしょうか。


テンポスバスターズ コメ兵 は利益率が安定してません。

テイツー は利益率が悪化傾向です。粗利率が毎年悪化しています。これは粗利額
の2/3を占める中古品の粗利率が悪化傾向にあることと(中古ゲームの構成比
が高くなっているので恐らくこのため?)、粗利率自体が低いアイカフェ事業の
構成比が高まっているためです。ただアイカフェ事業の粗利率は前期改善しています。
(5.8%→15.4%)






キャッシュフローの比較です。

リサイクル5.PNG

ブックオフ、ハードオフ ともに安定したフリーCFを稼いでます。 テイツー
逆に投資先行型です。










在庫回転期間の比較です。

リサイクル6.PNG

テイツー が驚異的な在庫の少なさです。テイツーの売上構成の特徴は新品ゲーム
が半分を占めているところにあるのですが、このあたりが要因なのでしょうか?
毎期減少傾向にあるのはFC店の増加のためと思われます。

リサイクル業界は全体的に在庫が多い傾向ですね。


まんだらけ の在庫はすごいですね。小売業界一ではないでしょうか。マニアック
かつ品揃えを豊富にしているというところでしょうか。







既存店の比較です。

リサイクル7.PNG

テイツー は古本市場の数値ですが、今期は絶好調ですね。DSのソフトが好調な
ようです。アイカフェ事業も105%となっており、そこそこ好調なようです。







PERの比較です。10/11終値ベースです。


リサイクル8.PNG

テイツー が一番低PERとなっています。これは前期決算の下方修正など、成長性
の鈍化懸念で悲観されている状況だと思います。古本市場は今後年率5%と低成長
を計画しているのに対し、アイカフェ事業は50%成長を計画しており、このアイ
カフェ事業の成り行き次第ですね。同社は比較的IR資料が充実しているので、月次
での出店状況、既存店売上次第ではおもしろそうです。個人的には複合カフェは
利用したこともないし、あまり興味ないのでよくわかりません。いったいどういった
人たちが利用してるんでしょうね。


コメ兵 も比較的割安な水準です。首都圏への展開次第ですね。


ハードオフ は成長鈍化によりPERも切り下げています。個人的にはハードオフに
行く位ならヤフオクで売り買いするのであまり高い評価はできないです。

ブックオフ はPER22倍と、適正水準でしょうか。利益率も毎期上昇傾向ですし、
毎年5~10%成長を続けられるのであれば長期保有でよさそうです。







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最終更新日  2006年10月15日 12時11分16秒
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