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ボバ・フェットとの撃ち合いにベーダ―の手下が加わり、通路はエネルギービームの飛び交う惨状と化した。
しかし、マルークも修行の甲斐があり見事にそのビームをはね返し、次第にその方向も正確になり始め、逆にベーダーの手下が反撃を食らって次々と倒れて行った。
「バン、マルークをおびき寄せることが出来たからにはお前の役目は終わりだ。裏切られた腹いせに始末してしま・・・・。」
マルークと応戦する手下どもを残して、すかさず冷凍保存室に飛び込んで来たボバ・フェットが遮った。
「生きたまま渡す約束だぞ。死体には何の価値もねえ。」
ベーダ―はボバ・フェットに振り向き不敵に笑った。
「そうだったな。まあ、これから冷凍保存する訳だ。冷凍保存は意識はあるが目も見えず、耳も聞けず、話すこともできない生き地獄だ、バンが一生悔いて苦しむならその方がもっといいとも言える。」
そう言ってベーダーは部下に合図した。
傍らで見ていたチューバッタは激しい咆哮を繰り返した。
だが、彼の両手両足には怪力のウーキーでさえやっと持ち上げれるほどの重い手枷、足枷がはめられており、さすがにどうすることもできなかった、
バンは部下たちに両腕を抱えられて冷凍保存装置の中に縛り付けられた。
冷凍保存装置の冷凍ボタンのそばに技師が立ち、ベーダ―の合図を待った。
ベーダ―は勝ち誇った顔でバンをにらみ、残忍な笑みを漏らしながら言った。
「おお、哀れな古き良き友よ。これからはお前ひとりが暗闇の中で一人、死ぬまで何十年もの間一人、そうたった一人で苦しむのだ。俺には助けてやれん。達者でな。」
バンはベーダーを睨んで呪いの言葉を吐いた。
「悪漢ベーダ―。貴様の首は俺が再び戻る時まで、その体にしがみついていればいいさ、」
ベーダ―はヘビのような視線で合図した、
冷凍保存技術者はその合図にためらう事もなくボタンを押した。
その途端、冷凍保存装置からマイナス80度の猛烈な白煙が吐き出され、一瞬うちにバンは冷凍保存された。
凍り付いたバンが張り付けられた冷凍保存装置の板が床に、石板のように図太い轟音とともに倒された。
技術者がすかさず駆け寄りバンの状態を確かめてうなずきながら言った。
「生きています。」
ベーダ―はうなずいてボバ・フェットに言った。
「これはお前のものだ。持って行け、」
フェットがバンの張り付いた装置の浮遊ボタンを押すとそれは浮き上がり、彼は意気揚々と戦利品を滑らせ部屋を出て行った。
それと入れ替わるようにマルークが部屋に飛び込んで来た。
そこでも手下どもからマルークに浴びせかけられるビームを、その本人にはじき返すとたちまちベーダーとの二人だけになった。
いや、遅れてトットさんたちも駆けつけたが、トットさんは邪魔になるだけで何の役にも立たない。
単なる重石。
単なる足手まとい。
単なるフニャフニャのサッカーボール。
単なるデブ。
「マルーク、大分鍛えられたようだな。だがまだまだお前は未熟だ。俺の所へ来い。お前に死を与える。」
そう言ってベーダーも腰からライトセーバーの抜き起動した。
ブーン。
ブーン。
二人のライトセーバーが不気味に部屋の中で唸った。
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