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「わあああああ~!!」
唸りを上げて飛んでくる光弾をなすすべもなく見つめるしかなく、哀れトットさんは立ちすくみ次の瞬間暗闇に閉ざされた。
「んん?ここはどこだ?真っ暗だ。何も見えない。」
トットさんは暗闇の中にたたずんでいた。
「これが死後の世界ってやつか?俺は死んでしまったのか。もっとソーセージを食べたかった。」
死後の世界でもまだなおトットさんは食べ物への執着は人一倍、いや二倍。三倍、やばい状態なのだ・
トットさん、最期は何かでもあの人は誰からも愛され、いい人だったとかお世辞にも言われるものだが、なんともかんとも・・・
「トットさーん!トットさーん!」
誰かの呼ぶ声がする。
聞き覚えのあるある声だ。
その声は・・・
「その声はジョンピー!!ジョンピーじゃないか?お前も死んじまったのか?」
トットさんが闇の中に叫ぶとジョンピーは答えた。
「トットさん、何言ってんの?目を覚まして!」
「目を覚ましてって、俺死んじまっただぞ!」
トットさんの言葉にジョンピーは意外なことを言った。
「死んじまったって、僕の声聞こえて返事をしているじゃないか!!」
「えっ?」
トットさんは驚いて目覚めた。
眩い光が目に差し込み、周りにはたくさんの人が覗き込んでいた。
ジョンピー、マルーク、レイヤン、バン・ソコ、チューバッタ。
グーもタラもいる。
「ここは天国か?お前らみんな死んだのか?」
「まだこんなことを言っているぜ。」
そう言ってバン・ソコがトットさんの大きなおなかをポンと叩いた。
「ひえ~!!」
トットさんは堪らず飛び起きた。
「いや~、トットさんお手柄お手柄。」
グーが詳しく話してくれた。
光弾が飛んで来た時、トットさんは思わず操作パネルのボタンを踏んづけてしまった。
それは緊急電源遮断ボタンで、撃ち合いのさなかシールド発生施設は停電になってしまい、シールドは消え、それを機に宇宙国家軍は一斉にデススターデスに総攻撃を開始、悪漢ベーダ―と戦っていたマルークは最後皇帝の手先から発する電光ビームにもだえ苦しんでいるところを、子への愛に目覚めたベーダーが皇帝を反応炉の中に投げ込み救ってくれた。
しかしその時ベーダーは皇帝のビームを体に浴びて息絶えてしまった。
だが、宇宙国家軍はデススターデスを破壊し、宇宙は救われたのだった。
こうしてトットさんは宇宙国家の平和の最大の功労者として勲章を授けられることになったのだ。
「お、お、俺が功労者?勲章?・・・?」
それからトットさんはポツリと言った。
「ソーセージじゃなく?」
スターウォーズファンファーレの鳴り響く中トットさんは壇上に上がり、レイヤン姫から勲章を授与され、列席した人々から盛大な拍手を浴びた。
それから一週間して、別れの時が来た。
「グー、タラ色々世話になったな。」
ビリノン星のワームホールへの入り口が消えてしまい、地球に送ってもら途中、とんだことに巻き込まれてしまったが、今度こそ地球に帰れる。
宇宙国家が用意してくれた、特別製の自動操縦宇宙船にジョンピーと二人で乗り込みながら二人と熱い握手をした。
トットさんとジョンピーを乗せた宇宙船は静かに扉を閉じると浮き上がり、やがて宇宙に飛び立ち、ハイパースペースルートに飛び込んだ。
35万後年先の地球に向けて。
と、その時、宇宙船の赤いランプが点滅し。警報が鳴り響いた。
「マスピー!今度は俺をどんな目に遭わせるつもりだ!!」
悲痛な叫びの末にトットさんはまたもや暗闇の中にいた。
しかし、今度は暗闇の中に、
2つ、また2つ、少し遅れて2つ、6つの光が現れた。
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