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今日、紹介するのは 「グエムル -漢江の怪物-」 です。
この映画は、劇場公開されたときから是非観たかった作品の一つだったんですよね。
ソン・ガンホとペ・ドゥナが出てくるポン・ジュノの作品
っていうだけで、オイラの中では無条件に『良い映画』ですね。 (そういう偏ったところ、治さなイカンぞ(^_^;)
で、大作っぽいからしばらく公開してるかなぁ
と思ってた(というか油断してた?)のですが…
どうやら、興行的にコケてしまったようで(爆)
いつの間にか公開が終わっていました。
で、DVD買っても良いかなぁとも思っていたのですが、
とりあえずレンタルで良いから一度見ようと
今までとっておきにしておいたんですよ。
で、見た感想ですが…
秀作と駄作の境目にある
と言ったらいいのかなぁ。
使ってる材料や、調理の仕方もかなり良いのに
出来上がった料理は何か今ひとつ物足りない
(以下、ネタバレあり)
役者はさすが、韓国でも名のある実力派が揃ってるだけあって
素晴らしい演技を見せてくれました。
役者の一挙手一投足に、演じている役の魂が
乗り移っているかのような迫力を感じましたネ。
ソン・ガンホは、殺人の追憶やJSAで見せた切れ者の役とは
180度違うような役を見事に演じきっているし、
パク・ヘイルやペ・ドゥナも、姪を想う兄妹を見事に演じています。
そして何より素晴らしいのが、ソン・ガンホの娘役で出ているコ・アソン。
どこにでも居るような女子中学生っぽい感じを持っていながら、
芯がしっかりしている “強い女の子”を見事に演じています。
ストーリーとしても、人間のエゴによって生み出された怪物が
巡り巡って人間に襲いかかるという自然の驚異に加え、
誤った情報によって大混乱に陥る社会の脆弱性をえぐり出し
しかもその誤りを必至になって誤魔化そうとする人間の醜さも
同時に描き出しています。
そして何よりも、一貫して
親が子を想う心
が描かれており、親子の愛の深さが非常に感じられます。
ただなぁ。
全てシリアスに進めていっても良かったハズなんだけど、
ソン・ガンホ演ずるカンドゥの持つコミカルなキャラクターが
笑いを誘ってしまい、どことなく喜劇映画っぽさを、
と感じさせてしまったのがちょっとイタイですね。。。
(彼のキャラクターは、作品の深みを付ける上で重要な役割を持ってはいるのですが…)
ただ、作品の結末としては非常に意外性のあるものでした。
間違っても、 ハリウッドではこんな終わり方はまずしないな、と。
“縁”を尊重する東洋的なやり方のように思います。
…まぁ、この終わり方については賛否両論あるだろうけど。
(以上 ネタバレ込みの感想終わり)
この作品がコケた原因を評論しているサイトに、
「政治的伏線や漢江をはじめとする見慣れた風景は、
韓国人には親近感を与えるが、外国人には馴染みがない」
( Chosun Online エンタメコリア
)
との記載されているを見て、 なるほど!
と納得しました。
普段見慣れた風景が、一瞬にして惨劇や畏怖の舞台となる
そういう 『日常生活の危うさ』
が、
日本人には今ひとつ伝わってこないんですよね。
もし、そういう点に共感を覚えられたら秀作として多くの人が認めると思うのですが…
この作品は、 何を求めて観るか
というところによって
大きく評価が分かれてきそうな作品ですね。
“みんなを苦しめる怪獣を倒す痛快アクション”
“ダメ親父臭漂うソン・ガンホが観たい”
っていう場合は満点に近い評価になるかな (間口せま!)
基本的に、この映画って “怪獣映画”
ではなくて
“家族愛を描いたヒューマンドラマ”
っていう要素が強いように感じるので
その辺りを読み取っていけば、かなり優れた作品です。
ただ… 純粋にそれを楽しもうとするには、
怪物の印象が強すぎるんだよなぁ(ーー;)
じゃあ、怪獣が映画のジャマになるほど酷いものかと言えば、
観客に与える恐怖感や嫌悪感、あるいは映像としての質は、
実に秀逸である
との評価を与えるに十分な出来になっているように思います。
これだけでも、2時間割いてDVDを観るだけの価値
がある
と言っても良いかもしれませんね。
考えれば考えるほど、良い点ばかりが思い浮かぶんですがどうにも心の中にスッキリしないものが残るんですよねぇ。
ダメダメな作品ではもちろん無いんだけど、
どうにも評価に苦しむ作品です。
過大な期待をしすぎてたのかなぁ。。。
届きました 2009.10.23
エヴァの新作を見に行きました 2009.07.13
レッドクリフパートII 2009.05.12 コメント(2)
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