星の国から星の街へ(旧 ヴァン・ノアール)

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2021.07.18
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 2005年、オーストラリア南西のワインの銘醸地「マーガレット・リバー」を訪ねた翌年、珍しいワインを飲む機会に出会いました。



お世話になっている長野県出身の方でシンガポールで起業されているA氏から、レンタルしている工場のオーナーから契約更新の際にワインを1本もらったので一緒に飲みましょうとお誘いを受け、A氏の工場の近くにあるホーカーセンターで開けましょうということになりました。

 ホーカーに着いてワインのラベルを見ると「マーガレット・リバー」を代表するワイナリー
「Leeuwin Estate(ルーイン・エステート)」のものでした。前年のマーガレット・リバーの
ワイナリーツアーでは訪問できなかったところです。

 葡萄品種はカベルネソーヴィニヨン100%、ヴィンテージが1987年です。2006年で19年物ということになります。「早飲みワイン」というイメージがあるオーストラリアワインなので兎に角
そのヴィンテージに驚きました。「後日改めて場所を替えて飲みましょう」と言えば良かったかなぁと今でも思います。

 結局、誘惑に勝てず開けてしまったのですが、正直「素晴らしい熟成で・・」という印象は無かったと記憶しています。ただただ珍しい古酒に出会えたことが嬉しくて、記念にボトルを頂きラベルを今でも大切に取ってあります。

 後日パースの日本料理店でシェフをし、ワインの造詣が深い知人にメールを送ったところ興味深い返信をしてくれました。

 「87年ですか・・。実は僕はルーインの80年代のワインを飲んだことがないんです。某ソムリエ田崎氏が92年のそいつをボルドーの5大シャトーのうちのどれかにたとえたもんで、そっからかなり有名になったらしいけれど、92年飲みましたが確かに酸も控えめでボルドーっぽさがありました。まぁ、これがルーインらしいかといえば疑問ですが、こっちではルーインと言えばシャルドネ・・」と白ワインの熱烈お薦めへと続きます。

 「ルーインのアートシリーズと呼ばれるシャルドネはオーストラリアで5本の指に入ると僕も思う。特にこいつが熟成しかけたヴィンテージから8年くらい経過したやつはかなりの一品です。3年前に開けた94年のそれはこのワインの持つ気品さを大いに楽しませてくれました。英国の著名なワイン評論家ヒュー・ジョンソンはルーインのシャルドネを例えてBMWの値段でロールスロイスを造っていると言ったくらいですから・・」

 そして彼の一押しはルーイン・エステートなら「リースリング」で「10年くらいたってちょっと果実味が鉱物質の味わいになったくらいがお勧めです。」と締めくくっています。

 何度読み返しても彼のワインの知識や熱い気持ちが伝わってきて良いメールだなとこれも大切にプリントアウトして取ってあります。

 ルーイン・エステートの白をスーパーで見つけるのはちょっと難しいかなと思いながらも今日は時間をかけてゆっくり探してみたい気分です。





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最終更新日  2022.12.03 09:31:41
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