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2012.11.01
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テーマ: ニュース(96811)

なぜ起きた エレベーター事故

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121101/k10013182101000.html

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00234621.html

S社製エレベーターで6年前と同様の死亡事故が起きてしまった。

責任の所在等は警察、国交省等の調査結果を待たねばならないが、対象になるのはビルのオーナー、メーカー、保守会社。

添付、NHKの記事は比較的冷静、妥当だが、例によって報道全般に誤解を招きそうな傾向が有る。

  • まず、"安全装置が付いていなかった"と言う表現は間違いと言うか誤解を招く。従来より、ブレーキと言う安全装置が付いていたが、2009年の法令改正にて新規のエレベーターにはブレーキを2つ付けることにし、1つ故障しても大丈夫・・・と言う安全増しをしたと云うこと。 2つ同時に壊れる確率は極めて低いが0ではない。 以前に原発に関して、元々絶対に安全は有り得ない/どれほどの確率(発生頻度)でどれほどの深刻度の危険があるかを想定するしかない。 絶対安全を求めるなら何も作らない、何も利用しないしかない。
  • 次に2009年の法令改正が及ぶのは新規設置分のみ。ほかの法律は知らないが、エレベーターを規定している建築基準法は、建築済の建物や建物設備については何も規制していない。 神戸の震災の時に話題になった"既存不適格"ビルはこの為に発生した。 建物を建てた段階での法律を遵守していれば、法律が変わっても建物(及び設備)を改造する義務は発生しない。但し、建て直しや大改造を行う場合は現行法に準拠する必要がある。 だから、震災で壊れた建物を立て直すとき、元通りには出来ない(例えば建物の高さが制限される)と言う問題が発生する。(恐らく、自動車も同様の法体系になっているのだろう。昔の車は最新の基準(シートベルト、ヘッドレスト、排ガス規制、強度・・・)にあっていなくても、製造当時の状態で使用できる)
  • 前回の金沢市の年度検査(車の車検の様なもので、メンテナンスではない)で、2重ブレーキになっていないとの指摘を受けているそうだが、指摘を受けるのはオーナーであって、メーカーでも保守会社でもない。また、上記の様に、指摘に強制力はない。 オーナーが買い取った後はメーカーに瑕疵が無い限りオーナーの責任になる。 よって、オーナーは購入する際、価格のみによらず、より信頼性の高い商品選びが必要。
  • 2重ブレーキへの改造は、機種によっては比較的簡単にブレーキを追加できる場合もあろうが、機種によっては既存の機器が改造できず、総トッカエに近いケースもあろう。
  • 欧米では、日本より古いエレベーターが多く、例えば乗りかごに扉が付いていないものや、手動ドアまであり、最新のエレベーター及び最新の法規との差が日本より大きい。 よって、最新同等までは無理としても、既存エレベーターも少しづつ安全増しするようオーナーに義務付ける法律が整いつつある。
  • 話がでかくなるが、 日本でも党利党略の政治/国会をやっている暇が有ったら、法律の枠組みの見直しを進めないと、ガラパゴスな後進国に成り下がる

なぜ起きた エレベーター事故 Microsoft Word - 文書 1-001a.jpg






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Last updated  2012.11.02 04:04:25コメント(0) | コメントを書く


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