EMBRACE OF LIGHT

EMBRACE OF LIGHT

第4話

Nエリア マリオネット研究施設





ロッド : ・・・スペラ。2機のデータは?

スペラ : 第2部隊が持ってくるコード・ウルフが無いと正確なのは取れないけど・・・はい。

スペラと呼ばれた女性はロッドに2つの資料を渡した。今まで取ってきた コード・ウィッチ コード・ウィザード のデータだった。ロッドはそれに目を通す。

ロッド : ・・・・2人にパイロットを任せたのは正解だったようだな。

スペラ : えぇ。ベルもセスト君も、2機の特徴をちゃんと理解できてる。でも問題は・・・

ロッド : ・・・・あぁ。

スペラの言いたい事をロッドは理解していた。もう一度、 コード・ウィザード のデータを見る。

ロッド : ウィザードのSMSに少しばかり拒絶反応が出てる。

スペラ : そう。ウィザードの基礎設計はセスト君に任せたのに・・・どうしてかしら?

ロッド : SMSに関しては私たちの理論を応用している。これで拒絶反応となると、恐らく━━━

??? : お父さぁん!!

ロッドとスペラの元に1人の女性が走ってくる。後ろには物静かな男性が歩いていた。

ロッド : ベル・・・それにセスト君。

ベル  : さっきこっちに連絡が来たよ。もうすぐ第2部隊が来るって。

ロッド : そうか・・・判った。

??? : ・・・主任。

ロッド : ・・・どうしたセスト君?

セスト : いえ・・・あの・・・何でもありません。

ロッド : ・・・・・ウィザードの事なら心配するな。君の考えたフレームは良い出来だぞ?

セスト : ・・・・・はい。




第4話
「魔女」





ガラティーン ブリッジ





飛鳥  : なぁ、Nエリアってトコまだかぁ?

シリウス: ・・・・・

飛鳥  : なぁ・・・なぁ!

シリウス:  うるさい!

アミィ : あはは、怒られてやんのぉ♪

天山  : まぁまぁ落ち着いて。もうすぐですよ、飛鳥君。

・・・もうすぐって、そのセリフを前に聞いてから 2日 は経ってるっつの。

飛鳥  : ・・・ところでシリウス。お前さっきから何ディスプレイと睨めっこしてんの?

シリウスは艦長席に座り、先程から画面をじっと見ていた。飛鳥はそれを覗き見る。

飛鳥  : ・・・・・おーとまちっく・・・・何?

シリウス: オートマチック・コントロール・ウェポン・システム。オウクスと呼ばれる上層部が考えたマリオネットのシステムだ。

天山  : ・・・夢の中の産物だと思ってたんですが・・・まさか実現するんですか?

シリウス: まだ判らん。Nエリアに行く目的に、このデータをロッド主任に渡すというのもあるからな。

・・・・ロッド?

天山  : おや?判らないって顔してますね、飛鳥君。アミィさん、教えてあげてください。

アミィ : はぁい♪データ展開!

前方モニターにデータが展開される。そこには凛々しい顔つきの男性の顔写真があった。

アミィ : Nエリアマリオネット開発主任、ロッド・マリミットさん。ワタシ達が搬入するコード・ウィザードとコード・ウィッチの生みの親だよ。

飛鳥  : へぇ、このオッサンがねぇ。

シリウス: ・・・そのオッサンにお前の事も聞くんだぞ?

・・・え?

飛鳥  : ・・・・あ、まさか!

アミィ : そうだよ。ロッド主任は 非科学に関する知識 も豊富で、いろんな意味で有名なの♪

・・・このオッサンが、俺が帰れる方法を知ってる。

天山  : 確か、ウィッチとウィザードのテストパイロットは主任の知り合いが担当してるんですよね?

アミィ : うん♪

別のデータが展開される。飛鳥より少し年上位の男性と女性だった

アミィ : ウィッチのテストパイロットはベルリア・マリミットさん。ロッド主任と副主任のスペラさんの娘さん。

飛鳥  : ・・・実の娘にテストパイロットやらせてんの?

シリウス: 戦況は悪化してるからな・・・人手が足りないんだろ。

アミィ : もう1人はセスト・コスワース君。この人はベルリアさんの幼馴染で、ウィザードのテストパイロット兼フレーム開発責任者だよ♪

飛鳥  : ・・・・フレーム?

天山  : マリオネットの耐久精度を上げる特殊装甲板の事ですよ。

飛鳥  : へぇ・・・こっちの世界のお兄さんお姉さんは凄いねぇ。

アミィ : ・・・・へ?

シリウス: ・・・飛鳥、お前歳いくつだ?

飛鳥  : ・・・え?俺?・・・・18だけど?

天山  : 2人とも・・・・同い年ですよ?

・・・・・・・・・・・

飛鳥  :  ウソー!?

飛鳥の驚愕の叫びが木霊した・・・




Nエリア マリオネット研究施設





スペラ : アナタ、ガラティーンが着いたわよ。

ロッド : あぁ、すぐに行く。




Nエリア 戦艦格納庫





シリウス: ご無沙汰してます、ロッド主任。

ロッド : 前大戦終結以来だから・・・4年ぶりか?元気そうだな。

天山  : お2人も・・・相変わらず仲が良いようで。

スペラ : ありがとう。ところで・・・シリウス君の後ろに居る子は・・・どなた?

シリウス: え?・・・おい!

シリウスに犬のように首根っこを掴まれ前に出てきた飛鳥

飛鳥  : ・・・・ども。

シリウスは飛鳥の事を全て話した。

ロッド : ・・・なるほど。こちらはそんなに被害は無かったが・・・だがすまん。今の段階では何とも言えん。

飛鳥  : ・・・・そっすか。

・・・・やっぱそう簡単には行かないよな。

スペラ : 安心なさい。これからちゃんと調べてあげるから。

飛鳥  : ・・・・お願いします。

シリウス: それで主任・・・2Wの方は?

ロッド : 一応完成はしているが・・・立ち話もなんだ、ひとまず中に入ろう。

シリウス: わかりました。

飛鳥  : ・・・・あ、じゃあ俺、外の方見てきてイイっすか?

天山  : ・・・そうですね。気分転換にでも行ってきなさい。

・・・・悪い、天山。

ロッド : そうだな。では案内役をつけよう。・・・ベル、セスト君。

ガラティーンを見ていたベルとセストが呼ばれた。スリットの入ったタイトミニにジャケットを着こなしているベル。そしてセストは黒のスーツにノータイと、飛鳥と同い年と思えない位大人っぽく見えている。

・・・・本当に同い年かよ。

ロッド : 彼にこのエリアを案内してあげなさい。

ベル  : はぁい♪

セスト : よろしく、飛鳥君。

セストが右手を差し出した。

飛鳥  : あ・・・・こちらこそ。

飛鳥は自分の右手の汗を服で拭い、握り返す。

シリウス: では、4時間後、またここに集合だ。遅れるなよ?

飛鳥  : わぁってるよ。・・・ところでアミィは?

天山  : あの子ならガラティーンで寝てますよ。こういう時にしっかり寝かせてあげないとね。

飛鳥  : そっか・・・何かお土産でも買ってくるかぁな。

ベル  : あ、じゃあ良いお店知ってるから案内したげるよ♪

飛鳥  : あ、あぁ。頼む。

セスト : では主任、いってきます。

ロッド : あぁ。気をつけてな。

飛鳥達は外へと向かっていった。

シリウス: ・・・良い子に育ちましたね。

スペラ : ・・・・えぇ。




続く


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