EMBRACE OF LIGHT

EMBRACE OF LIGHT

第5話

2時間 は消えたよ。




第5話
「裏切り」





アミィにクマのぬいぐるみを買い、あらかた街を回った飛鳥達は公園のベンチで休憩を取っていた。

飛鳥  : 悪いな。金借りちゃって・・・。

ベル  : あ~気にしないで。こちらの事あまり知らないみたいだし。出会いの記念にって事でw

セスト : それにベルはお金を使う 相手 が居ないですからね。

バシッ!

あ、セストが叩かれた。

ベル  : 余計な事言わないの。

セスト : ・・・事実でしょうが。

飛鳥  : ・・・・・あのさ、2人って・・・付き合ってるんじゃないの?

2人は豆鉄砲でも喰らった様な顔をしたが、すぐに笑いへと変わった。

ベル  : 私達はただの幼馴染よw

セスト : えぇ。マリオネットを通じて昔から一緒に居ましたけどね。それ以上は何もありませんよw

飛鳥  : マリオネットを通じて・・・

この世界にはマリオネットがある。ただの兵器かと思ったら・・・何だ、こういう出会いなんかも生むんだなぁ。

ベル  : ・・・・どうしたの?

飛鳥  : え!?あ・・・いや。幼馴染っていいなぁ、なんて思って。

セスト : 飛鳥君には居ないんですか?

飛鳥  : ・・・・・・・・・。

ベル  : ・・・・セスト、何かマズイ事聞いちゃったんじゃない?

セスト : ・・・・すいません。

飛鳥  : いや、大丈夫だよ。・・・・居るんだ、俺にも幼馴染。ただ、こっちに来てから一度も会ってないんだよ。

ベル  : ・・・巻き込まれてないとか?

飛鳥  : ・・・わかんねぇ。巻き込まれてないのか、何処かにいるのか・・・まぁ、いつか会えるだろうよw

セスト : ・・・・・その前向きな気持ち、忘れちゃ駄目ですよ?

飛鳥  : ・・・え?

セストが公園のベンチから立ち上がり、帰る準備をし始めた。

ベル  : ちょっ、セスト?もう帰るの?

セスト : えぇ。まだやらなきゃならない事がありますからね。それじゃあ飛鳥君、また今度。

飛鳥  : あ・・・あぁ。

セストは飛鳥に一礼してその場を去った。

ベル  : 何よアレ。ごめんね飛鳥君・・・・飛鳥君?

・・・・・・何だろ?何か・・・すっげぇ嫌な予感がする。




Nエリア マリオネット研究施設





シリウス: ウィザードのSMSに欠陥?

スペラ : えぇ・・・構造自体に問題は無いはずなんだけど、ターゲットをロックする時間が掛かりすぎるのよ。

天山  : 僕も資料を見ましたが、しかしそれは正規のパイロットなら問題無いのでは?

ロッドとスペラは難しい顔をした。そう単純な問題ではない事だという事をシリウスと天山は感じ取った

ロッド : SMSの操作には 空間認識能力 という物が必要になるのだ。

シリウス: 空間認識能力・・・

スペラ : 一定のフィールドをレーダーを介さずに瞬時に頭の中で描き、それをマリオネットに伝える能力。簡単に言えば マリオネットの脳 になる為の能力よ。

天山  : ・・・・・・。

ロッド : 今現在、この能力を持った人間は・・・ベルとセスト君だけなのだよ。つまり━━━

シリウス: その能力を持たないHOPESの兵士達はウィッチとウィザードの能力を引き出せない・・・という事ですか?

ロッドは頷いた。シリウスと天山は困っている。ウィッチとウィザードを運用するには条件があるという事に。

ロッド : 本来ならウィッチとウィザードを渡すと同時にベル達も預けようかと思ったのだがな・・・。

天山  : 危険ですね。欠陥がある以上、安心して運用する事は出来ない。

スペラ : えぇ。だからひとまずウィッチだけそちらに渡してウィザードはもう一度調整しようかと━━━

研究所内に警報が鳴り響いた。ロッドは急いで外部と連絡を取る

ロッド : ・・・・・何だと!?

シリウス: どうしたんですか!?

ロッド : ・・・・ウィザードが・・・・無断で動き出した。

シリウスと天山は嫌な予感がした。それと同時にガラティーンのある格納庫へと走り出した。

スペラ : ・・・・アナタ、まさか!?

ロッド : ・・・そうでない事を願いたいよ。





ガラティーン ハンガー コード・ウルフ内





・・・ったく、いきなり拾われてみりゃあ何だよ。また乗せられてやんの。

シリウス: [すまないと思っているが、すぐに出られるのはお前だけなんだ。]

飛鳥  : ・・・・んで?今度の敵は何だよ?

グラブに手を入れて起動準備を進めながら聞く飛鳥

シリウス: [・・・コード・ウィザードだ。]

飛鳥の起動準備をする動きが止まった。

飛鳥  : ・・・・おいおい、冗談だろ?何で新作が敵なんだよ!?

シリウス: [・・・・・・・。]

飛鳥  : ・・・・誰が乗ってんだ?

シリウス: [・・・・・・・。]

飛鳥  : おい!誰が乗ってんだよ!?

シリウス: [・・・ウィッチとウィザードを動かすのには特殊な能力が必要になる。その能力を持つのはベルリアとセストだけだ。]

ベルリアはさっきまで俺と居た。つまり・・・・

飛鳥  : ・・・・やる事ってこれかよ。

アミィ : [コード・ウルフ、無重力カタパルトにセットぉ♪]

シリウス: [・・・・大丈夫だな?]

飛鳥  : ・・・・・。

天山  : [誰も 殺せ とは言ってませんよ、飛鳥君。止めればいいんです。]

コード・ドラグーンに搭乗している天山が割り込んで通信してきた。

天山  : [大丈夫、君なら出来ますよ。]

飛鳥  : ・・・・・・あぁ。

アミィ : [狼さん、龍さんいってらっしゃぁい♪]

アミィのGOサインと同時にドラグーンは羽ばたき、ウルフは射出され大地に降り立った。目の前には待っていたかのようにたたずむウィザードの姿がある。

飛鳥  : ・・・・セスト。

セスト : [そんな顔しないでください。いずれはこうなっていたんですから。]

ウィザードから通信が入った。顔は見えないはずなのに、飛鳥の表情を見ているかのような口ぶりだった。

飛鳥  : ・・・・何してんだよ?

セスト : [説明しても判らないでしょう?だから簡単に言ってあげます。]

僕は君の敵だよ。


飛鳥は言い返せなかった。はっきりと言われた。出会って間もないが確かな裏切りを受けた。

セスト : さぁ、邪魔者が来る前に始めましょう・・・飛鳥君!!

ウィザードの背中に装備された棺桶から小型のマリオネットが3体射出される。

天山  : ・・・あれがSMS。

天山  : [飛鳥君、気をつけてください!あれは少し厄介ですよ!!]

飛鳥  : ・・・・・・。

天山  : [・・・・飛鳥君?どうしたんですか、飛鳥君!?]

・・・・・出会ったばっかで裏切るのは反則だろ?ふざけんなよ・・・・

飛鳥  :  うあぁぁぁぁ!!

飛鳥は怒りに身を任せウルフをウィザードに向けて走らせた!




続く


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