EMBRACE OF LIGHT

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第15話

ガラティーン ブリッジ


シリウス: ・・・無事に戻ってこれたな、飛鳥・・・由紀

飛鳥  : あぁ・・・何とかな。それにしても、暴れたなぁw

俺たちを回収したガラティーンは、そそくさと逃げる様にあの場を離脱していた。

飛鳥  : ・・・・あれ?そういえばベルはどうしたん?さっきのお礼言おうと思ってたんだけど・・・

シリウス: ・・・・・・。

シリウスは無言で天山を睨みつけた。椿も同じような態度をとっている。

天山  : ・・・あ、あはははは、ちょっと・・・やりすぎましたかね?

椿   : こんの・・・ バカ!!

椿はおもいっきり天山の頭を殴った・・・・グーで。

そういやぁ、ウィッチは俺たちと別ルートで回収されたみたいだけど・・・・まさか

シリウス: 天山とベルリア・・・囮になるために模擬戦をやってたんだがな・・・コイツときたら

飛鳥  : ・・・・本気出したのか?

天山  : ・・・・・申し訳ない。

椿   : 謝る相手が違うだろ!!あの戦闘でウィッチの主要SMS 3機が大破、右腕は飛ばすわメインカメラをグチャグチャにするわ・・・何考えてるんだい!?

天山  : い、いや本人にも会って謝ろうと思ったんですが・・・閉じこもってしまって。

・・・・コイツ馬鹿か?

シリウス: ベルリアに怪我は無かったんだな?

椿   : ウィッチのコックピットはそこらより頑丈に出来てたからね・・・怪我とかは無いよ。ただ━━━

飛鳥  : 打ち砕かれただろうな・・・・アイツのプライド。

仮にも最新鋭のマリオネット。その上に自分の親との共同開発だった機体が壊されたのだ。

天山  : いや、でも・・・本気でやれって━━━

椿   : 気を利かせろって言ってんだよ、アタシは!!

飛鳥  : あぁもう五月蝿い!!ここでケンカしてたって何もなんねぇだろが!!

椿   : ・・・・・ウィッチの修理行ってくる。

椿は天山に顔を合わせようともせずブリッジから出て行った。

天山  : ・・・・・僕、ベルリアさんの所に行ってきます。

シリウス: お前は行くな・・・今はな。

天山  : ・・・・・・・。

天山が小さくなった。本当に申し訳なく思ったのだろう。とぼとぼと自分の部屋へと向かっていった。

しばしの静寂・・・すると予想もつかない人間が名乗り出た。


由紀  : ・・・・仕方ない。アタシ、行ってくるよ。

飛鳥  : ・・・・・お前が!?

由紀  : な・・・何よ?悪い?

飛鳥  : いや・・・悪くはないけど。

・・・・ベルの事、嫌ってたように見えてたんだけど←原因w

由紀  : あの子だって重要な戦力なんでしょ?だったらここの 男ども に任せるよかアタシが行った方が復帰するかもよ?

・・・・言い回しは気に食わねぇが、椿さんはウィッチの整備に専念させたいし、アミィじゃちょっと・・・アレだし、シリウスはブリッジに居たほうがいいだろうし・・・

飛鳥  : ・・・・変な事言うなよ?

由紀  : 大丈夫だって♪じゃあ、行ってくる。

由紀の妙な自信が気になったが、飛鳥は何も言わず由紀を見送った。



第14話
「過去を知れ」




・・・・本当に大丈夫かなぁ・・・アイツ(;´∀`)

シリウス: 心配なのは判るが・・・お前は俺と見る物がある。集中しろ?

飛鳥  : ・・・・・へ?

男2人で見る物・・・・・・・・・・・・

シリウス: アミィ、盗ってきたデータを展開しろ。

アミィ : はいはぁい♪「コードエンペラー・人体実験に関する報告書」展開しまぁす♪

・・・・何だよ、報告書かよ・・・・って 何ぃ!?Σ(゚д゚lll)

飛鳥  : こ、コードエンペラーの・・・・人体実験!?本当にあったのか、HOPESに!!

シリウス: かなり厳重にプロテクトされてたがな。確かにあった・・・・先程俺も見たがな・・・「アレ」は正直危険だ。

・・・・・アレ?

アミィ : 出しまぁす♪


コード・エンペラー(Pタイプ)
新システムに関する報告書



メインモニターに出された難しそうなタイトルに飛鳥の目が眩んだ

シリウス: ・・・・我慢しろ。

飛鳥  : ・・・・はぁい(´;ω;`)

苦手なんだよなぁ・・・こういうの


HOPESが新たに開発したマリオネット、通称「コード・エンペラー」には
パイロットの戦闘能力を飛躍的に上げる 特殊なシステムを組み込んでみた

しかし、そのシステムはパイロットの能力を 強制的 に引き出す事になる為
量産を開始する前にパイロットへの負荷を計測する実験が必要だった。



・・・・感じは違うけど、戦闘能力を向上させるって点ではウルフに載ってる BLS と一緒だ。


候補に挙げられたパイロットは総勢25人。元々コード・エンペラー(量産型)に乗る予定だった部隊の人間だ。

上層部はこの実験を カオス残党軍 が潜伏していると思われる Sエリア の外れの街 クレセント で行う事を決定。
スタッフ及びパイロットは作業を急いだ



・・・・未剣の言ってた通りだな。残党軍の殲滅の裏で人体実験・・・・HOPESにとっては一石二鳥ってわけか。


実験当日・・・作業は順調に進んでいたと思われた。
現にコード・エンペラーの起動にも成功しており、後は新システムの起動を行うだけだった。



飛鳥  : ・・・・だった?

シリウス: 問題はここからだ。


大きなトラブルが起きた。システムの起動と同時にパイロットの様子に変化が起きた。
モニターしていた生き残りスタッフの話によると パイロットが唸るような声を上げていた と言う

直後、コード・エンペラーは暴走。カオス残党軍はこの暴走に対処しきれず全滅。街の人間も巻き添えになり大半が死亡。
パイロットに関しては、中のパイロットを除き全員が死亡。



飛鳥  : ・・・・ぜ、全員?

シリウス: ・・・・次も問題だ。


この暴走で、システムを外からカットしようとした
コード・エンペラー開発主任 クレイ=コスワース・ジュリア=コスワース の2名の死亡を確認した。



飛鳥  : コスワースって・・・・まさか!!

シリウス: おそらく・・・セストの御両親だろう。

セストの・・・両親が、 コード・エンペラーの開発 を?ってーと・・・・HOPESの人間だったのか?


この事件を受けて、上層部はコード・エンペラーの量産化を断念。Pタイプは廃棄処分になった。

Pタイプに乗っていたパイロット ライト=ケーニッヒ はその後、消息を絶った



飛鳥  : ・・・・・・・・・。

言葉が出ねぇ。ウルフとは別物のはずなのに・・・同じコンセプトのシステムがこんな事件起こしたって知った瞬間、怖くなっちまった。

シリウス: ・・・・データはここで止まっている。

飛鳥  : ・・・・・・・・・。

勘弁しろよ・・・・なんだってこんな危ないモン作ったんだ?

飛鳥  : ・・・・こ、これ書いたヤツは?

シリウス: ・・・・・一番下を見ろ。

飛鳥は最後尾に書かれた書名を見て絶句した。自分も知っている人物の名だったからだ。

飛鳥  : ・・・・ろ、 ロッド=マリミット

シリウス: ・・・・俺も知らなかった。だが、これでロッド主任がHOPES本部でウィッチとウィザードを作らなかったのかハッキリした。

飛鳥  : ・・・・え?

アミィ : HOPESが所有するマリオネットは、昔は本部で作ってたんだって。ロッド主任が別の場所で作ったのをきっかけに他のエリアにもHOPESの息がかかった施設が出来たらしいよぉ。でも、それほど純粋なHOPESの施設は出来なかったみたいだけどねぇ。

シリウス: おそらく主任は、この事件をデータに起こして何かを感じたのだろう・・・。それで、直接監視される事のない場所での開発を選んだ。

飛鳥  : ・・・・何かを感じた?

シリウス: 俺たちはこれからそれを聴きに行く。今はそれが一番だと思う・・・

??? : なら早く行きましょうよ・・・・今すぐ

ブリッジの入り口から声がした。飛鳥とシリウスは振り向いた

飛鳥  : ・・・ベル・・・それに由紀も。

ベル  : アタシも・・・お父さんに用事が出来たから。

シリウス: ・・・・ウィッチの事か?

ベル  : ハイ・・・・少し考えがありまして。

シリウス: ・・・・そうか。なら決まりだな。

シリウスはアミィに指示を出した。それに応えるかの様にアミィは艦体をNエリアに向けて加速させた。


続く


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