PR
Calendar
Comments
Keyword Search
Free Space
警視庁捜査一課に勤める〝ぼく〟は、先輩の大ベストセラー作家の吉祥院を訪ねてきました。奥多摩でみつかった5体の変死体についてアドバイスをもらおうと思ったのです。5人のうちの1人は手記を残していました。
吉祥院は手記から、犯人を割り出し、手記の書かれた動機まで見通して話します。
ユーモラスなミステリーですが、きちんと筋が通っています。え?と感じる疑問点には、吉祥院が答えてくれます。腑に落ちない点まで含めて、作品に必要な要素なのですね。
オチも面白かったです。
手記の中で犯人が「蝶番(ちょうつがい)」にある仕掛けをしていて、その意味がわかると犯人も知られることから、「蝶番」がキーワードになります。
貫井徳郎氏は、重厚な作風の長編とイヤミスで知られます。この短編は稀少な?明るい作品でした。
参照元:『自薦THEどんでん返し』双葉社 から 貫井徳郎『蝶番の問題』
▷「書きたいから書いた」ミステリー◁A・… November 26, 2024
○゚。ときのわ。○゚田中啓文『トキワ荘事件』 November 24, 2024
□◇警告◇□クリスティー『赤信号』 November 22, 2024