4(水無月 翔様)

「え・・・あ、うん、あまりよく・・・」

言いかけたとたん不意にノックが聞こえた
「どなたとお話しているのですか?空けますよ。」
女の子が慌てて自分をベッドに隠し透き通った声で
「はい」
と一言だけ答える
ベッドの中から覗いているとスッっと壁が開き女の子より少し年をとった女性が現れ辺りを見回している
「先ほど会話のような声が聞こえたのですが・・・。」
と女性が女の子を疑うように見ると女の子は
「いえ、特に何もありませんよ?」
と何もなかったかのように言い放つ
「そうですか・・・。」
と言いつつも周りを伺いながら部屋(?)を後にしていった
すぐには出るように言わず少しして何かを確認したかのように
「もう出てきて大丈夫ですよ」
と言う
思えば何故不審者の自分を隠していてくれたのか疑問に思う
「名前、言えるかな?」
不意に言われ言葉に詰まるが不審者に思われている以上下手に名前を言って通報等されても困る
「えっと・・・」
濁そうとすると女の子が続けて口を開く
「助けたんだから名前くらい教えてくれますよね」
そういう事か、と罠にはめられた気分になった
「自分は・・・」

5へ続く


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