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2019.11.27
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テーマ: 読書(8465)
カテゴリ: 【読書】未分類

女性のいない民主主義 (岩波新書 岩波新書) [ 前田 健太郎 ]

●この本はどんな人におすすめ?
ジェンダー問題に関心がある人
なぜ女性政治家が少ないの?と思ったことがある人
民主主義ってなんだろう、と考えたい人

●本の目次・あらすじ
第1章 「政治」とは何か
 1 話し合いとしての政治
 2 政治における権力
 3 マンスプレイニングの罠

 5 多数決と争点
第2章 「民主主義」の定義を考え直す
 1 女性のいない民主主義
 2 代表とは何か
 3 民主化の歴史を振り返る
 4 民主化の理論と女性
第3章 「政策」は誰のためのものか
 1 男性のための福祉国家
 2 政策は誰の利益を反映するのか
 3 福祉国家が変わりにくいのはなぜか
 4 政策の変化はどのようにして生じるか

 1 日本政治の二つの見方
 2 有権者は誰に票を投じるか
 3 政党と政治家の行動原理
 4 選挙制度の影響

●引用
それでは、男女比がどの程度であれば、女性は男性と対等に議論できるのか。この問題については、クリティカル・マス理論という学説が強い影響力を持ってきた。クリティカル・マス(臨界質量)とは、元々は核物理学の用語であり、その質量を超えると連鎖的に核分裂反応が起きる最小の質量を指す。政治におけるクリティカル・マスは、その値を上回れば女性が本来の力を発揮できるようになるような、議員の女性比率を示す概念である。(中略)クリティカル・マスの水準や効果の有無には諸説あるが、国際機関や各国政府機関では三〇%という数字が重視されてきた。

●メモ
民主主義って何だろう。みんなでみんなのことを決めること?

でもその光景を思い浮かべてみてーーーダークカラーのスーツに身を包んだ男性ばかり。
街を歩く。電車に乗る。そこには、男女が半々くらいの割合で存在する。
なのに、なぜ「私たちの代表」であるはずの国会には、圧倒的に男性が多いのだろう?
女性の声を代表する「女性党」は、どうして存在しないんだろう?
そして、それらのことを当たり前として受け入れている自分。

この国は、民主主義だ。
でも、れいわ新選組が国会に出て思った。
「そうか、身近に障害がある人がたくさんいるのに、国会にはいなかったんだ」。
賛否両論ある。でもふと、それは誰に都合の良い民主主義なのかを考える。

男性ばかりの民主主義。

私は、総理や大臣になれると、娘に言うだろうか。
以前イギリス女性が書いた本を読んだときに、サッチャー政権で育った彼女は、男の子も首相になれるんだと気づいて驚いた、と書いてあった。
日本では、その逆だ。

30%。女性の声が反映されるために、それだけの割合が必要。
自分が働いている会社だって、達成できてない。
「女の人は、子育てがあるから」と言われる。
でも、その子供は女だけのもの?

今の組織規範は「男らしい」を是としていて、管理職の世界はもろにそれ。
そこに女性が入っていくと「女らしくない」とされる。「家庭はどうしてるの?」。
その一方で女性活躍として「男らしい」世界で働くように求められる。ダブル・バインド。
仕事が終われば、家事や育児のケア労働の「第2シフト」。
家事もやれ、仕事もやれ、子供もちゃんと育てろ。
どないせえっちゅーねんな。

たぶん、今のこの働き方や形態は、近いうちに終わりを迎える。
オワコンだもの。
その次に、何ができるだろう?どうすることができるだろう?
それを模索していくにはやっぱり、30%の声が必要で。
うーん。
自分が政治をやれ、と言われたら「めんどくさいからいやだ」と思うしなあ。

著者が男性であることに驚いた自分もどうかと思うのだけど。
政治学の世界をジェンダーの指標で改めて見てみると、違う世界が見えてくる。
第3章以降はちょっと難しくて興味が持てず飛ばし読み。1・2章は面白かった。

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最終更新日  2019.11.27 12:00:07
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