人生いろいろありますよ

やっぱり体がおかしい

やっぱり体がおかしい

平成１３年夏。

このころになると、自分でも
「自分の体が、なにかおかしいぞ？？」
と心の奥底で思っていた。
仕事で使うファイル類や書類を持ち運ぶ時、異常に重く感じる。
お茶だしの時、お盆にのせたお茶が、以前よりも何だか重く感じる。
椅子から立ち上がる時に、自然とどこかに手を置き、
手で体を支えてから立っている自分がいる。
ちょっと走っただけで体がガクガクする。
腕があがらないから高いところの物がとれない。
（まわりの友達からは四十肩だと笑われる・・・）

今までは、なんとなく体がダルイ、だったのが、
「いや、なにかがまずいぞ・・」と感じてきた。

インターネットで私のこの体の症状は何が原因なのか検索しても、見つけられず、
-----今思うと、見つけ方が悪かったんだと思います。
-----多発性筋炎に説明のサイトはたくさんあります。
-----でも、その頃はそんな病名すらしらなかったので、
-----どこにもひっかからなかったのです。

夫も、私の体調について、非常に心配していた。
ある日、夫が肩を痛めて通っていた整形外科の先生に
私（妻）の症状を相談したところ
「筋ジストロフィーの可能性もあるので、神経内科でみてもらったほうがいい」
と説明してくれたそうだ。

「筋ジストロフィー」ってなに？？
病名聞いただけでも怖いよう・・・

その晩、夫が、「筋ジストロフィー」をネットで検索した。
なにやら、怖い病気だ。。。
症状が、どことなく私の症状と似ている・・・
あんまりにも怖くて、現実味を帯びてきて、涙がでてくる。。ううっ
でも、その病気と決まったことではないんだから！！
っと自分を慰めて落ち着かせる。
現実逃避したい。。。。

その時の夫の行動はすばやかった。
私の通っていた内科の先生に深夜にもかかわらずに電話し、
「筋ジストロフィーの可能性はないですか？」と質問していた。
でも、先生はその可能性は考えられないといわれたそうだ。
「神経内科で診てもらったほうがいいですか？」
という問いに対しては、
「そんなに心配なら診てもらってもいいんじゃないですか」
と、なかば怒り気味に返事をされたらしい。
夫から、先生は「筋ジストロフィー」の可能性を否定していた、
と聞くと、なんとなくホッとした。
私に限って、そんな怖い病気なはずないさ・・・

でも、夫は、何が何でも私を神経内科に連れて行こうとした。
「神経内科」
初めて聞く内科の名前、
何されるとこなんだろう・・・
夫が、電話帳で神経内科を調べ出した。
神経内科を専門にした個人病院は非常に少なくて、
そのなかで、どこがいい病院かを知ることはとても難しい。。。

だから、
この地域で一番大きい大学病院の神経内科で診てもらおうといいだした。
（以前、肝臓の精密検査で行った大学病院とは違います）
夫は、かなり強引だったが、私はあんまり乗り気でなかった。
「そんな、大学病院なんて大げさだよ～」って思ってた。

「大学病院は、紹介状を持っていなければ受け付けてくれないからなあ、、、」
と、私はのん気にかまえていたのだけど、
なんと、次の日に、夫が直接大学病院に電話をし、
これまでのことを説明し、
大学病院に予約を取っていた。
今までの主治医に紹介状を書いてもらうまもなく・・・
（後から思えば、紹介状書いてくださいと頼んでも、書いてくれていたかどうかはあやしいが・・・）