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朝から大雨が降りしきった。
目覚めも今日は遅く、散歩もしなかった。
体の調子も悪天候では良い方向に働かないものだ。
意志の弱さか、やる気の無いことか、そんな日もあって良いかも知れない。
こんな時は充電中と勝手に決めることにした。
せめて部屋の掃除はできた。
テレビニュースやラジオなどを聴いて午前中はゆっくり過した。
午後からも雨はひどかった。
姉のマンションまで行って、姉を誘い、施設の母の見舞いに行った。
母もおやつや、トイレを済ませ、ワイフのマッサージなどを終えて、車椅子にポツリ座っていたところで会うことが出来た。
天気のせいか、母の体調もいつもの元気がなかった。
椅子に座り、会った時は目を開けて、すぐに目を閉じて安心して話していた。
目を開けて、話す意欲もなく、閉じたままの会話である。
危険や緊急の時以外は眼も開けるに及ばず、効率を上げている生き方かも知れない。
必要のときは眼は開くのだ。
人の居ない食堂まで車椅子を押して連れて行き、マッサージで誘って、最初の吹矢の儀式をしてもらった。
その時は意志が働き、眼はしっかりひらいていた。
丁度、そのとき奥様に寄り添って、車椅子の男性がいた。
奥様が吹矢は旦那も以前した体験がある、見学させて下さい!と言ったので見学して頂いた。
今日は少ないギャラリーの前で母も吹矢の実践だ。
100歳の母は動揺することもなく、平常心で2ラウンド的を目掛けて矢を打ってくれた。
一ラウンド目は31点、2ラウンド目は33点の高得点をあげて、周りの僅かなギャラリーは拍手で名人吹矢を暖かく称え喜んだ。
男性も脳梗塞で病院に入院し、やっと施設にこれて一週間?
施設にも慣れない心地で過していた。
その男性にも2本だけ実践して頂いた。
一本目は的に当たって、矢が落ち。
二本目はどうしても出来なかった。
しかし一本目の矢が的に当たるだけで、男性家族みんなで、相当の喜びを味わってくれた。
誰でも、はじめは大変だ。
赤子でも、立ち歩くのに、はじめの一歩が嬉しいし、喜びであるはずだ。
僅かの可能性を信じて、楽しむことだ。
その男性も吹矢を思い出し、体験を思い出しただけで、今日の大きな収穫だ。
奥様や娘さんも旦那が吹矢をしてくれたことに感謝していた。
施設での暖かい出会いであった。
明日も良い日に。
