once 3 破壊の衝動



「マジかよ………」

単身旅行3日目にして、心ない友人からのメール。有芯は心底うんざりした。本当に、知っていても教えてくれなければいいのに。

「二股だったか………」

彼の体が自然とベッドに倒れる。

考えてもしょうがない。逆にこれでさっぱり吹っ切れた。よしとしようじゃないか。

そこまで考えたが、有芯はメール画面のままの携帯を手にむくっと起き上がった。

……やっぱり無理だ! 腹立つ! そんなにいい女じゃなかったし、たいして好きでもなかったけど、この俺が騙されていたこと事態がムカツク!

「あっのやろぉ~!!」

思い切り投げた携帯が、鏡に当たり、携帯が割れた。

「マジかよ………。携帯、弱えぇ………!」

また腹が立ってきて、壊れて落ちた携帯を踏むと、今度は液晶が壊れたので、有芯はもうこれ以上物に当たるのをやめた。

畜生! とにかく、この携帯を何とかしなくては。今日はもう遅いし、余計なメールも見たくない。明日でいいかぁ……。

有芯は着替えもせずベッドに寝転がった。少し迷ったが、散らかった携帯も片付けなかった。どうせここはホテルの部屋だし、俺以外は誰も入らない。焦って片付ける必要もないだろう―――。

彼は寝返りをうつと、そのまま眠った。



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