越中屋*四十五右衛門*商店

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これと同じ形式の曲とは


「幸せな結末」
です。

わたしが言うのはあくまでも〈AA´BA´形式〉などの形式のことです。

A 髪をほどいた
B 踊り出す街に
A さよなら言うよ
B 走り出す街で
A あふれる想い

ざっくり言うとこの曲も2つのメロディーしか持ちません。
「幸せな結末」も「クリスマス・イブ」もA-B-Aのワンセットで1コーラスが構成されています。
それで、独立したメロディーの明確なサビがなく、歌いだしのAメロを再度持ってきて1コーラスを解決しています。

同じメロディーを、違う歌いまわしで、アレンジメントで〈歌〉として成立させてるんですね。シンガーとして、アレンジャーとして。

以上がわたしの解答です。


こういうのをサビと定義してよいものかは、これから勉強してみます。またこの形式がどの程度普遍性のあるパターンなのかも。

この曲、大瀧さん本人は「ファンのウケが悪かった・・・」と語っています。
たしかにバカ売れに反して、当時のナイアガラ・メーリングリストには批判的な書き込みもあったと記憶しています。

わたしも内心では物足りないものを感じていて、「恋するふたり」が出た時にでしたが、好き嫌いを「幸せな結末」との対比で書いてしまいました。


大瀧さんが「幸せな結末」の制作に臨んだ当時の〈心理〉はコモゴモ、我々の想像は人ソレゾレです。
書ける、書けないの賭けもあり、書けている、書けてないの論争もあったでしょう。
でも今年、わたしは、

大瀧さんは、あえてこの形式で書いた。

と、結論づけました。
この形式にしようと決めた意図、動機はわかりません。

『ロンバケ』以降のメロディー・タイプの曲を、ただ踏襲しようとして、できなかった完成度の低いもの、ではなく、自覚的に、あえてこの形式にした。
逆に、この形式で、と制約を課して作った、ような気がするんです。

その前提には、絶対「クリスマス・イブ」が念頭にあったと思います。
11月発売の「幸せな結末」の同じ時期に必ずチャートインしてくるこの日本のポップスの新しいスタンダードを強く意識して、です。

それに、
この仮説を確信するには、今年もう1曲、この形式の曲の発見がありました。再認識です。

今日はクイズじゃなくて、
答は、
「私の青空」二村定一
です。
日本のポップスを研究してきて、たどり着いた、古里にして理想郷、〈天竺〉。


「新春放談」文字起し


「私の青空」を、「幸せな結末」を作る前提とした制作背景の必然性を、ある程度お解かりいただけると思います。マルナゲしてすいません。
ここはこの勉強会の主旨からズレるので、スっと行きます。



「歌謡曲」を勉強したくなりまして、「日本ポップス伝」を聴きなおしました。
「クリスマス・イブ」をきかっけに、クリスマス・イブから書きはじめることにしました。
しばしわたしの学習発表会にお付き合いください。またご意見、ご指摘、リアルタイムで承ります。


第3講 73年にはどんな曲が


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