越中屋*四十五右衛門*商店

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『歌謡曲の構造』その3



この一覧表の縦軸はこの(1)~(6)の6つの類型で、横軸は時間なんです。
ですから、6つのグループに属する流行曲が、多かったり少なかったり、の〈周期〉を提示しています。

それでは、この73年が前後と比較してどういう年だったか、という点を。


[あ] (4)自然的短音階がフォークの中に顕著に現れる
[い] (2)2・6抜き短音階が定着し今後主要グループとして拡大する
[う] (3)4・7抜き長音階に(2)に近い〈民謡〉音階が強く現れる

以上が72~73年の特徴です。
[う]は、昨日書いた、

「危険なふたり」、「喝采」、「私の彼は左きき」の3曲には(2)2・6抜き短音階を同時に含んでいる

という現象を意味しています。

(2)2・6抜き短音階、あるいは〈民謡〉の音階は、前に書いた4・7抜きの不安定さに反するもので、和声的に安定することで、この逆の明るい響きを産むそうです。

つまり4・7抜きの親しみやすい音階を継承しながら、明るい響きの音階が好まれ始めた、と判断することができます。


参考までに[い][う]に当てはまる曲を並べてみます。
恋をするなら、真赤な太陽、恋の季節、どうにもとまらない、我が良き友よ、時の過ぎ行くままに、ペッパー警部、
潮風のメロディー、雨のエアポート、私の彼は左きき、花とみつばち、ロマンス
最後に5曲、あえて筒美京平を上げてみました。

ニューミュージックとポップス系歌謡の王道路線が、次なる主流として、登場した年だ、と言えそうです。

わたしなりに「歌謡曲の構造」をまとめると以上のとおりです。一覧表によると今後この大きな流れはこのまま続き、次に変化が来るのは79年ということになっています。


ちょっと休講


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