長居は無用

長居は無用

ジブリについて一言


 例えば、例えばだ。傑作の一つに天空の城ラピュタがある。小さい子供が見たら、勇敢なパズー少年が悪者ムスカを倒した。やったーすごいぞ。それで終わる。
 それもありだよ。でも僕らはもっとこの作品について考えるべきだ。
「最後バルスを唱えて決着がついたけど、その場にパズーがいる意味があったのか」
 パズーは飛行石を操る能力がない。言うまでもないですよね。じゃあなんで二人で唱えたんですか?
「ムスカは飛行石を最後の方は操れていた。ではなぜシータが無事だった「バルス」にムスカだけがやられたのか。」
 シータが助かるのはまだわかる。飛行石の正当所有者ですから。でもムスカだってラピュタの血族じゃないですか。なんで?じゃあ一般民のパズーなんてひとたまりもないじゃん。
「そもそもバルスって滅びのことばじゃん。なら二人は死を覚悟して「バルス」と言ったの?」
とまあ疑問なんていくらでも湧いてきますが僕なりの考えを述べましょう。
「バルス」は非常に危険な呪文です。もっと早くに言っておけば当然決着はもっと早くについたでしょう。でも彼女は言えなかった。それだけ恐ろしい呪文なんですよ。何がおきるかわからない。もしかしたら死んじゃうかもしれない。ならなんで最後バルスと言えたのか。パズーがいたからですよ。もっとも信頼できる人が傍にいる。彼がいればなんとかなるかもしれない。そう思えたのでしょう。だから死ぬつもりで言ったんじゃないと思いますよ。
そして結果としてムスカのみ倒れた。なぜか。飛行石は知っていたんですよ。ムスカが敵だと。「飛行石」はペンダントとして代々受け継がれていたのですから、今の主人が誰なのかちゃんとわかっていたはずです。しかしラピュタにあった大きな飛行石は、何年もの間そこに放置されていたため、突如現れたムスカを主人だと勘違いしてしまったわけです。だから彼はラピュタ城で力を発揮できたのでしょう。小さな飛行石の前にはすべてお見通しです。
その飛行石が放った光は、ムスカを倒しました。でもパズーは大丈夫だった。これが意味することはただ一つ。パズーも飛行石を使えた。最初そんな力が彼になかったのは言うまでもありませんが、最後にきて、飛行石は彼を認めたのでしょう。自分の主人を守ることのできる唯一の少年であると。そのため二人で唱えたその呪文は、ムスカのみを倒したのです。
 本当に奥が深いですよ。小中のガキに理解できるとは到底思えない。パズーがどういう意味で強かったのか。どのぐらいの信頼関係が二人にあったのか、飛行石との絆、触れませんでしたがドーラおばちゃんの生き様、本当にすばらしい作品です。
 他にもまだまだ名作揃い。そんなジブリを好きで何が悪い。その理由を言ってみろよ。俺が納得できる理由をよ。

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