「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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ふぁんふぁんふぁ-ましぃ
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焦げ臭い
炎とは何と美しい色をしているのだろう
目に写る全てが現実場慣れしている
何故?
全てがこの家から始まって、この家から終わって行くのだろう
カレンは僕の行動が間違っていると思うかな?
あの小さかったカレンも何時の間にか大きく、美しくなった
階段は、こんなに長かったのかな?
って、何気なく思う
これは命の階段
そう、この階段からも全てが始まった
カレンの秘密
父の正体
メイド達の気持ち
何で知らなかったんだろう?
幼かった僕
でも、今は違う
「・・・・・・」
父を止められるのは僕だけなのだ
それは僕にとって大きな進歩だ
カーテンにまで炎は乗り移っていた
ボオッと
嗚呼そうだ・・・彌藍、
彼女には酷い事をした
心が清く
明るく
優しく
美しい
素晴らしい女性だ・・・・なのに、僕は
「・・・・・・・ぅ・・・」
良すぎたんだ
僕には良すぎたんだ
悪い所何て何処も無い
僕に合わなかったんだ
熱い
汗が出てきた
どんどん真っ赤、紅蓮の炎は広がっていった
「・・・・ぅ・・ぅ」
カレンは寝ている様だ
僕は泣いていた
「死にたく・・・無い」
やっぱり僕は弱い
醜いんだ僕は・・・・心も
カレンに、こんな所を見せたくなかった
でも・・・
僕は弱いから
「ぅ・・・ごめん・・・カレン・・・・・」
僕がカレンの意志でも無いのにカレンをココまで連れてきたのに
ズルイな
こんなに大きい館なのに
何でこんなにも小さく感じるのだろう
まるで籠の中の小鳥の様
逃げ出せない
目が霞んで
前が良く見えなくなってきた
僕は弱いなぁ
そんな所は父に似たんだろうなぁ
「死にたくない・・・・」
すると近くの火元らへんから奇声が聞こえた
「あははっはー寂しいなぁー死んじゃうんだよなー」
「!!?」
僕はすぐ父だと判断した
そのドアをゆっくり開けた
ギギッ
「!!」
「どぅしたの?」
父が目の前に居た
「!!」
恐ろしさのあまり声が出なかった
そこに居た父はまるで屍の様だった
酷い火傷をして溶けていた
「ふふふ、どうしたの?」
「・・・・・」
「遊びに来たの?さっきから頭が痛いんだよなぁー・・・・」
「ー・・・」
僕は、あまりのおぞましさに下を向いた
「どーしてか知ってる?」
「・・っ・・・・」
炎はまるで
風の様に父に付いた
パチパチ・・
肉が焼ける臭いがした
「ぅっ・・・・」
「お母さん、僕に何て言ったか知ってる?」
「ー・・・」
僕はカレンを見つめた
「お前なんか生まなきゃ良かった・・・だって!僕、どうすれば良かったのかな?」
「・・・ぅっっ」
パチパチ
僕はめまいを感じた
可哀相
そんな言葉が頭の中で膨らんでパンッと弾けて消えた
「父さん・・・」
「僕なんか生まれなきゃ良かったんだよね!」
やけに明るい父が恐かった
薄っすら笑っている
父が居なければ僕は今ごろ居ない
カレンにも会えていない
この素晴らしい仲間にも会えなかった
「違う」
「?」
「違うんだよ!!父さんはっ父さんはっ僕の憧れの人何だ!!」
「!・・・・」
「違うんだよ・・・父さん、もう泣かないで、
カレンを取ったのは確かに僕だよ・・・でもね、カレンは
僕と同じように父さんを愛していた!
解る!?」
そして僕はカレンをソッと降ろした
父を抱きしめた
何年ぶりだろう?
「・・・・」
「大好き、お父さん、ゴメンね」
「ー・・・・っ」
父は僕を抱きしめた
思い出す
あの頃
炎は僕までにも移り変わった
最初は熱かった、でも
この一時で終わって欲しかった
「元気でな・・・・秀、ありがと、う」
プスプス・・
僕は遠い記憶の中で幸せに浸っていた
熱い
溶けてしまいそう
ふとカレンが頭を過ぎった
「カレン・・・」
崩れゆく父がドスンと倒れた
「・・・・・・・愛してる・・・・・・・・・・」
これは禁断の・・・恋
全てが現実で
嘘も有る
気持ちがぶつかり合って
それぞれが傷つく
別れ
再び合う
カレンと出会った事は全て
「禁断・・・・」なのだ、
また、カレンに出会いたいな・・・・
彌藍にも・・・
皆にも・・・
そこで記憶は途切れた
「・・・ぅ・・・ゅ・・・」
記憶の中はゆっくりだ
ずっとココに居たい
過去、楽しかった頃を巻戻してくれる
幼い僕は微笑んでいた
「パパぁー」
「おいで、秀っ」
僕はコレを毎回見ていた
でも、聞こえたんだ
「しゅ・・・・・ぅ・・・・・」
微かに聞こえた
すると、僕の記憶は早送りになった
「秀・・・さん?」
初めてカレンに会った時だ
僕は微笑んだ
「しゅ・・・・う・・・・」
「ん・・・・・」
目覚めた・・・・
追憶から
目を開けると眩い光を僕は見た
そこには奇麗な金髪の女性がいた
「秀!!」
「・・・・・カレ・・・ン?」
カレンは僕を抱きしめた
「秀!秀!!」
「なんだよ・・・」
「生きてて良かった・・・」
カレンは僕の手を握り泣いた
「ははっ・・・」
僕は体を見た
でも何処にも傷は無かった
「彌藍さん!彌藍さん!!秀が!秀が!!」
ドアの向こうからパタパタと彌藍が走ってきた
「秀様ぁ!!!!!」
彌藍もまた泣いた
生きてて・・・良かった
僕は、こう思った
後から聞いた
父の最後
何と・・・死んでいたのかと思った父は焦げているのに
カレンと僕を抱きしめ下に有った池に飛込んだそうだ
その話を聞いた時は正直驚いた
「父さん・・・」
もっと幸せだったら良かったと
そして今日僕は旅立つ
「お父様ぁー早くぅ!」
金髪の可愛い少女は僕の腕を引っ張った
「嗚呼、待ってろ琉壬(るみ)」
僕は今愛するカレンと娘琉壬と彌藍と父の墓の前に居る
「本当に、異国へ行くのですね・・・寂しくなりますわ」
「しばらく・・・会えなくなりますね」
日陰でカレンと彌藍が果てしなく続く海を見ていた
「お父様、早くしないと、お船行っちゃうよ」
「大丈夫さ、じゃぁ行ってくる父さん・・・・」
「行こう、カレン」
「ええ」
カレンは微笑んだ
「じゃぁ、彌藍」
「ええ、気を付けてね」
僕らは旅立つ
異国へと
始まりはちっぽけだった
それは
愛へとなり
禁断の恋へと変わった
全ては君の元に・・・・
*******************
おわり
*******************
とうとう終わってしまいましたねー
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