小さな喜びを大きく感じ大きな憂いを小さく感じる

俺達の大和/YAMATO ロケ地見学


人沢山

映画「俺達の大和/YAMATO」のロケが行われた尾道の旧日立造船に行った。
もう、公開が行われて随分経つのに沢山の人たちが見学に来ていた。
戦艦大和の美しさが、たくさんの人々を挽きつけているのではないかと思った。

日立
ロケが行われた場所は、以前の日立造船構内で、その活動を停止して3年経っているとの事、
老朽化した建物が私が以前勤めていた某造船所を彷彿させた。
私が勤めていた造船所は90年ちかい歴史を持っていたのだが、私が仕事をしていた設計本館が建って
かれこれ50年近く経っている。
私は思った。車の誘導や人員整理をしていた年配の人たちはもしかしたら、この造船所のOBではなかったのか?

うれしいことに娘が心変わりせず、ついてきてくれた。
彼女も、去年社会人になったせいか、以前よりも心が通えるようになった。

大和の壮大さもうれしかったが、私は娘の成長がもっとうれしかった。


1月30日 シャトルバスに乗る

艦首

ロケ地までは用意されたシャトルバスで移動した。

妻と、娘がトイレを済ましている間に、あれよあれよと列が長くなっていった。

並んで待っていると、見学を終えて帰ってきた関西から来たと思われるおじさんが、妻に入場チケットを

「これ、余分に買いすぎたからあげるわ。」と言って手渡そうとした。

妻は、何が起こったのかと当惑した表情。

私は状況が直ぐに分かって、おじさんからチケットを受け取ると

「ありがとうございます」と言っておじさんに笑いかけた。

おじさんも、やっと意思が通じたと安堵した表情でにこりと笑ってくれた。

世の中、悲惨な事件が多発しているが、人情深く親切な人もいるもんだと思った。

妻は、依然として当惑した表情、「買いすぎたからくれたんよ」と説明して、やっと納得した。

レスポンス悪いんだよな、うちのかみさん。

1月31日 酔っ払いの集団

シャトルバスはロケセットのあるドッグに到着した。

2mくらいの高台に上がるための階段に蛇行した人の列が出来ていた。

並んでいると、団体を乗せたリムジンバスが到着し、中から酔っ払ったおっさん達が降りて、並んでいる私の前に割り込んできた。

”ムカッ”と来たが、おっさん達はとてもよい気分で酔っ払っている。歳も私と10歳も違わないだろう。

仲間になろうと気持ちを切り替えたら怒りが消えていった。

「あんたの頭はよう光っとっちゃねえ」前のおっさんが、その前のおっさんの後ろ頭を平手でぺんぺんはたいたり
卑猥な言葉の応酬をしていたりしていたが、仲間になった気持ちでいたら不思議と腹がたたなかった。

私も大人になった。歳をとった。丸くなった。


2月1日 菊の紋章の付いた艦首

2mくらいの高台に上ると、目の前に菊の紋章の付いた大和の艦首がでーんと現れた。

「写真、撮ろうか」妻が言った。

「おう、撮ってくれ。」

私たち以外にも、何グループかが菊の紋章の付いた艦首の前で写真を撮っていた。

菊の紋章
【菊の紋章】

確か、菊の紋章が艦首についていたのは大和だけだと聞いた。

何年か前、東シナ海の350mの海底の沈没した船を調査した時も、この艦首の菊の紋章で大和であると確認できたのだ。

ロケセットには無かったけど、調査したビークルが艦首を下に下りていき、球状艦首(バルバスバウ)という、日本の船舶特有の形状を確認していた。

造波抵抗を和らげる、日本の船舶特有の形状だ。

戦後、多くの巨大船舶の船首にはこの形状が採り入れられた。

球状艦首
 【球状艦首】

2月2日 左舷と艦橋

左舷

高台を降りて、高台の角を曲がると、入場券売り場があった。

一人500円。私の分はシャトルバスに乗る前に知らない人からもらったチケットで賄えたので3人で1000円ですんだ。

ここで、大和をバックに記念撮影。今まで一緒に写真を撮るのに嫌がっていた娘が一緒に撮っても良いと言ってくれた。(涙、涙)

娘と

そして、いよいよ左舷から乗艦する。

三連装機銃、シールド付高角砲が並んでいる。模型で見た形そのものだ。

撮影用なので艦橋が無い。映画では、艦首は模型で造ったものを合成画像処理したのだろう。

左舷から艦首

実際に艦橋があれば、もっと壮大だったに違いない。

2月3日 左舷から艦首へ

左舷から艦首に向けて歩く。幅20cmくらいの板が張ってある。200分の1のスケールモデルでH部長が一枚一枚貼りつけて行った板だ。部長のカラーリングと異なって全てが赤黒い色で統一して塗られてあった。

艦首までは緩やかな傾斜を帯びて上り坂になっていた。

艦首への板

主砲が見えてきたが、砲塔の部分は無かった。これも映画では、合成画像処理したのだろう。
主砲


2月4日 


副砲1


副砲2


シールド高角砲1


シールド高角砲2


三連装機銃


左舷全貌


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