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2006.07.02
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カテゴリ: 2006 Germany
ワールドカップも終盤を迎えて、ベスト4が出揃った。
ドイツ、イタリア、ポルトガル、フランスである。
いずれも強豪国であり、大会前には優勝候補に名を連ねていた。

ベスト8が出揃った頃にFIFAのブラッター会長は、
「新興国の敗退には失望している」という節のコメントを発していた。
会長として俯瞰してサッカー界の発展を考えなければならないがゆえのコメントだが、
1ファンとしては、やはり強豪同士がワールドカップという世界一を決める大舞台で、
国家を背負い、凌ぎを削って、相手を潰そうと己のプライドをぶつけ合うのが見たいもの。
だからこそのワールドカップだと思う。


ベスト8の顔ぶれを見ても、いつまでも見ていたい国が揃っていた。
オランダやスペインの名前が無かったのは残念だったが、
相手がポルトガル、フランスだったことを考えると仕方ないことだ。


さて、強豪国が出揃ったベスト8だったが、
どの試合も見所の多い試合だったと言える。
ここでいう見所とは試合内容のことではなく、いわば国対国の因縁のことである。

ドイツ対アルゼンチン
 86年、90年のワールドカップ決勝の再現であり、
 86年はアルゼンチンが、90年はドイツ(当時西ドイツ)が勝利し、優勝している

イタリア対ウクライナ
 国対国という意味では若干外れるが、シェフチェンコが全盛期を過ごしたイタリアが相手


 04年ユーロでもベスト8で対戦し、その時はポルトガルが勝利
 その試合でルーニーは足を骨折
 次期代表監督候補だったフェリペの因縁もあり

フランス対ブラジル
 86年のプラティニ対ジーコから98年のワールドカップ決勝の因縁


ワールドカップ出場が義務付けられ、出場すればほぼ上位まで進出する。
だからこその強豪国であり、
それらの国々が己の全てをぶつけ合って勝利を掴み取ろうとすれば、
それらは名勝負になって後世まで語り継がれる。
それが歴史となって新たな名勝負が生まれる。
そうやって高いレベルで切磋琢磨できる環境が常にあるのが、
また強豪国である。


ベスト8の戦いを制したのは上にも書いた4カ国。
決勝を目指してドイツ対イタリア、ポルトガル対フランスのベスト4になったわけだが、
ではこの2カードの因縁はどんなものか。

まずはポルトガル対フランスから。
意外かも知れないが、ワールドカップ本大会での対戦は今回が初めて。
しかし00年のユーロ準決勝で対戦があり、
その時は延長後半残り2分というところでポルトガルのDFザビエルがエリア内でハンドを犯し、
フランスにPKが与えられ、これを(確か)ジダンが決め、
ゴールデンゴールでフランスが勝利を収めた。

ただ前回は、98年のワールドカップを制し王者として大会を迎えたフランスであり、
89年ワールドユースを制した黄金世代が下降期に入り挑戦者の立場だったポルトガルだった。
しかし今回は、大会前から不安視されピッチ外、つまりジダンのラストダンスにばかり注目が集まっていたフランスと、
前回ワールドカップの優勝監督フェリペに率いられ、
04年のユーロも準優勝と、おそらく今が絶頂期であろうポルトガル。
6年の時を経て、逆転した立場同様に結果も逆転してしまうのか。


一方のドイツ対イタリアは、
本大会では西ドイツ時代に4度対戦があり、イタリアの2勝2分。
一番最近の試合は82年の決勝で顔を合わせている。
イタリアからすれば相性の良い相手といえるが、
ドイツも開催国の意地があり負けるわけにはいかない。

ちなみにこの両国、3月に親善試合で戦っており4対1でイタリアが勝利している。
当時を振り返ると、ドイツでは4失点した守備陣とクリンスマンに批判の声が多く、
ワールドカップ悲観論が溢れていた。
逆にイタリアはカテナチオから脱却させたリッピと、
トッティ不在でも4得点した攻撃陣に賞賛の声が挙がり、
ワールドカップ楽観論が溢れていた。

しかし現在はどうだろう。
確かに守備は怪しいものだが、それを上回る攻撃陣の活躍。
クローゼを筆頭に得点を積み重ね、開催国が故のファンの声援を背にここまで駒を進めてきたドイツと、
国内での不正疑惑、デロッシの悪行、オーストラリア戦の疑惑、
さらにはペッソットの自殺未遂と、ピッチ内外で問題噴出のイタリア。
たった4ヶ月で置かれた立場は逆転してしまっている。


プロレスや格闘技において、
チャンピオンベルトは取るよりも守るほうが難しい。
それだけ周囲からのマークが厳しくなり、
少しでもミスをすれば、そこをすかさず狙われるからだ。
サッカーも同じである。
1チーム11人で戦うことを考えると、その分付け入る隙は多くなり、
チャンピオンの座を守ることはより難しいのかも知れない。
それでもマークをかいくぐり相手にゴールというパンチを放ち、勝利を収める。
これもまた強豪国である。



ほな、また。





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Last updated  2006.07.02 17:10:34
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