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2008.07.26
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カテゴリ: Premier League
昨シーズン“降格最右翼”とも言われながら、昇格組の中で唯一残留を果たしたサンダーランド。
9月から11月には8試合勝利なし(3分5敗)という低スタートながら、ホームでは何とか白星を積み重ね最終節を待たずに残留を決めた。プレミアでの采配は初めてのロイ・キーン監督の下で徹底された前線からの守備は、“攻撃は水物”という守備的な選手だったキーンらしいものであり、シーズンの目標が残留というクラブの思想と完全に一致していた。クラブのネームバリューが小さいゆえに名前のある選手を獲得することは難しいなかで、自身の名前を活かして、特にマンチェスター・ユナイテッド出身の選手を補強し当初の目標を達成したキーンの引率力は称賛されてしかるべきものだった。

さて今シーズンはキーンにとって、そしてサンダーランドにとっても昇格2年目のシーズンである。昨シーズンのウィガンがそうだったように“2年目のジンクス”という壁がキーンの前にも立ちはだかることになるのだが、今シーズンのチーム作りはどのように進んでいるのだろうか。

これまでの主な獲得選手は、中盤両サイドにセンターもこなせるフィンランド代表タイニオ。そして間もなくフランス人のCBカブールをトットナムから獲得できるとのこと。カブールについては個人間では合意に達しており、残りはクラブ間の詳細を詰めるだけらしい。さらに現地の噂によれば同じトットナムのSBシンボンダもカブールに続いてサンダーランド入りするのではないかといわれている。

個人的にこのあたりにサンダーランドの補強戦略の賢さが見てとれる。
1つは、たった1シーズンの成功だけで有頂天にならず自分達の実力を過大評価していないこと。自分達を見失っていないこと。
普通なら「守備は継続して、次は攻撃面に力を入れよう」となるものだが、過去にそれで降格の憂き目にあったクラブは数え切れない。現実的に考えてのクラブとしての方向性を理解し、それに則した補強を行っている。つまりは守備面の強化である。カブールとシンボンダはプレミアの経験も十分であり、スピードなどの対応面で問題はない。また付け加えておけばシンボンダとタイニオに関してはサイドの選手ということで、前線に当てるとクラブの攻撃戦術とも合致している。

次にセットでの獲得。
やはり新加入選手がクラブに馴染むには時間がかかる。だがそこに同じ国の言語を話したり、以前共にプレーした経験のある選手がいれば、新加入選手の適応も早くなる。おそらくロナウジーニョがシティではなくミランに移籍したのも、同胞カカの存在が大きな理由の1つであっただろう。今回に関して言えば、実はカブールとシンボンダだけでなくタイニオもトットナムからの移籍である。彼らにとって元チームメイトの存在は大変大きなものであろうことが容易に推測できる。サンダーランドのこの手法は先にも述べたユナイテッド出身選手の獲得と似ており、この辺りはクラブの補強戦略における基本理念であるのかもしれない。


キーンは選手時代から“闘将”といわれ、仲間を叱咤・鼓舞することでチームのモチベーションアップに努めてきた。現役を引退してまだ間もないため、彼の現役時代のプレーを知っている選手がほとんどである。むしろ全員と言っていいかもしれない。幾多の成功を収めた彼から叱咤されれば選手達が燃えないはずはなく、必死になってプレーすることは間違いない。しかもトットナムからやってくる(であろう)選手達は、ヨル前監督の時代にはスタメンながら、ラモスが監督に就任して以降は出場機会が減少し半ば戦力外的扱いを受けていた。ラモスへ見返したい気持ちや試合出場への飢えは人一倍持っており、新天地で心機一転という気持ちで一杯だろう。

“2年目のジンクス”とは大概の場合、自滅ではなく相手の研究によって壁にぶつかるケースが多い。昨シーズンは降格最右翼といわれ少し舐められていたこともあっただろう。だが残留を果たしたことで、他チームからの目が昨シーズン以上に厳しくなることは間違いない。それでも地にしっかりと足を付けて戦う闘将とその傭兵達が、今シーズンの台風の目になりそうな予感がしないでもないのである。



ほな、また。





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Last updated  2008.07.26 21:14:27
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Re:2年目のジンクスに立ち向かうサンダーランド、その補強戦略(07/26)  
tomyankun6332  さん
実際昨シーズンのサンダーランドってキーンが監督って事とベテラン選手が多いって事しか頭になかったのですが今年は少し注目して見てみます。
あとストークスっていう良い若手がいたような・・・

キーンは戦術とかはどうなのかな?
って思いますが選手のモチベーションを上げる気持ちの面で強い監督だと思います。
私の好きなタイプの監督ではあります(ちなみにラファエル・ベニテスは理論的で嫌い)

(2008.07.27 10:44:07)

Re[1]:2年目のジンクスに立ち向かうサンダーランド、その補強戦略(07/26)  
adios7210  さん
tomyankun6332さん

戦術に関しては、基本守備から前線へのロングボール及びカウンターでしたね。ただやはりタレント不足のために機能しているとはいえない部分もあります。ベテラン選手が多かったのも、まずは残留という大前提があっての策ですから仕方ないことです。

補強戦略は悪くないので、今後はそれこそキーンの腕の見せ所ですね。昨シーズンまでと変わらなければ定位置が決まりますし、徐々にでも変われば台風の目、そしてその後のステップアップも目に見えてきます。
(2008.07.28 18:03:59)

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