エルファの独り言

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Jul 2, 2006
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カテゴリ: クロノス小説
クロノス城ギルドSSDアジト

「結局持ち主は見つからずじまいかぁ。

 あー疲れた……ってどーしたん?

 みんな神妙な顔して」

 その沈黙を打ち破ったのはアジトに戻ってきたばかりのシュウだった。

「おかえり。実はね──」

 アルテミスの説明に静かに耳を傾けるシュウ。

「──ってわけでさ」

「そっかー。



「ところでシュウはどこに行ってたの?」

 アルテミスはふと気になってシュウに聞いた。

「ん? いやさ、そこに見慣れない剣が立てかけてあったから

持ち主探してたんよ。

 そしたらこれが見つかんなくてさぁ」

「見慣れない剣?」

 ニライが話に加わる。

『おわっ!?』

 突然のニライの出現にみんなが心底驚いた。

「ニライ……どっから沸いた?」

「沸いたとは失敬な! 狩場で技の特訓してたら



 胸を張って答えるニライに頭を抱えるアルテミス。

「制御ミスった……って、いつもミスってばっかじゃん」

と、すかさず突っ込むものの、

「はっはっは、細かいことは気にするな」

 ニライは豪快に笑う。



いつもどこか壊すんだから……」

 悲魔はため息混じりにぼやいた。

「ってそれはひとまず置いといて、シュウ、その見慣れない剣っていうのは?」

 アルテミスの質問にシュウが剣を取り出した。

「これだよ」

 その剣はシュウの言ったように見慣れないものだった。

 受ける印象はセルキスに似ていなくもないが、

鞘に納まっているにもかかわらず、セルキスよりも細身で刃渡りも短かい。

何よりの特徴は象眼された天使がそのまま柄になっていて、その天使を守るように

向かい合った天使がガードの役割を担っている。

(これだけ特徴のある剣なんだから、持ち主すぐ解るじゃん)

 多少引きつりながらアルテミスが聞く。

「あ、あのさぁ、シュウ……その剣エルちゃんのって思わなかったの?」

「いやさ、最初に確認取ったら、エルさん『見覚えない』ってゆったしさ」

『当たり前じゃーーー!!』

 速攻でみんなからツッコミが入る。

「な、なんだよ、みんなして」

 うろたえるシュウに、悲魔が疲れた声で答えた。

「エルさん記憶がないんだから、その剣がエルさんのだとしても見覚えなくて当然だろ?」

「あ、そか……えーっと、じ、じゃあ

 エルさん、これ装備できる?」

 シュウから剣を受け取ったエルファリアは、おもむろに鞘から引き抜いた。

 しゃぁぁぁぁん

 その剣が奏でる独特の鞘鳴りと共に、碧に透き通った、まるでエメラルドそのもので

できているような刀身が現れた。

 どこからともなく感嘆のため息が漏れた。



「ま、なにはともあれ装備は揃ったわけだし、とりあえず狩りに行く支度しないか?

 でないと──」

 悲魔は言いかけて、外がなにやら騒がしいことに気付くと、思わず頭を抱えるのであった。

(……遅かったみたいね)

「もっと気を配れって言ってるだろ?」

「んな無茶なこと言うなよ! こっちは自分のことで精一杯だって言うのに」

「そんなんだからいつまでたっても進歩がないって言われるんだよ」

「言ってるのはあんただけだろ!?」

 外から聞こえてくる口論に、エルファリア以外の誰もが微妙な顔をする。

「……あのさぁ? この声ってひょっとしてあいつ戻ってきたの?」

 心底いやそうな口調のアルテミス。

「あ~やってらんねぇ……こんなことだったら1人で狩ればよかった」

「そんなに言うならオレのことはほっときゃいいだろ……」

「バーカ……そんなことしたら俺の華麗な経歴に傷がついちまうだろ。

 一度引き受けた仕事を投げるなんて三流な真似、誰ができるか」

 悪態をつく声と共にドアが開かれる。

「よぉ悲魔……依頼は終わったぜ。

 後はあんたの目で見てくれ」

 おそらくはパラディンなのだろう──

 なぜ「なのだろう」と言うものがつくかといえば、彼のその格好である。

 動きにくい部品は全て削り、最低限度守れる程度しかその役割がない。

「どーした? 皆さんお揃いで……って、ほぉ……」

 彼は感嘆のため息をつくと、

「初めまして。

 わたしはギルド『シャドーナイツ』のマスターデューイ。

 お見知りおきを。美しいお嬢さん」と、慇懃無礼な挨拶をする。

 エルファリアはリアクションに困りながら自己紹介をする。

「えっと、エルファリアです

 よろしくお願いしますね」

(なぁ悲魔?)

(却下だ)

 小声で耳打ちしてくるデューイ。その態度で先読みした悲魔はあっさりとかわす。

「……あのさぁ、俺まだ何も言ってないんだけど?」

と、食い下がるデューイを横目で見つつ

「どうせエルさんをお前に預けろって言いたいんだろ?」

「さっすが。解ってんじゃん」

「確かにお前からそういうこと言うのは初めてだけど、

 デューイさぁ……自分がなんて呼ばれてるか知ってて言ってる?」

 ジト目で皮肉たっぷりの口調で言うものの、デューイは全く気にせず

「『新人殺しのデュー』だろ」と、胸を張って言い切った。

「そう呼ばれてるヤツに──」

 任せられないと言い掛けたところを

「まぁ待て。

 確かにそー呼ばれてることは知ってるが、あれは俺が悪ぃんじゃねぇ。

 訓練についてこれなくて逃げ出す新人が悪ぃんだよ」

と、いけしゃあしゃあと言い放つデューイ。

「あれは訓練じゃなくて『イジメ』とか『シゴキ』ってゆーんだろ!」

 割って入ってきたのは、先ほどデューイと口論をしていたオリオーンのポセイドンだ。

「だがそのお陰でお前は強くなれたんだ……感謝されこそすれ、

文句を言われる筋合いはねーぞ?」

 あまりの物言いに二の句が告げないポセイドン。

「預かるといっても1週間程度さ」

(ふむ……)

 デューイの提案に悲魔が少し考えてから、

「無茶な真似させないって誓えるか?」

『悲魔さん!?』

「まあ待って……確かにそういう異名はあるし、口はものすごく悪いけども腕は確かだ。

 無茶な真似さえさせなければ、エルさんにとってはいい経験になると思うんだよ」

 上がりかかった非難をたしなめる悲魔。

「で? デューイは確約できるかい?」

「勿論……と言いたいとこだが、訓練だ。

 多少危険には晒すことにはなるが、無茶はさせんつもりだ」

 デューイはきっぱりと言った。

「OK。じゃあ依頼料だけど──」

「こっちから言い出したことだ、カネはいらね。

 1週間預かる費用もこっち持ち。

 これは俺のわがままだからこれくらいさせてくれ」

 デューイは悲魔の提案をあっさりと切り捨てる。

「どーゆーこと? お金にうるさいアンタがタダでそこまでやってくれるなんて

不気味なんだけど」

 アルテミスの疑いのまなざしもどこ吹く風で、

「この子を平凡のまま埋もれさすのはもったいない……そう思っただけさ……」

 それからデューイは地図を広げて何かを探し出す。

「次に門が開くのは……ココか……」

 そう言ってデューイは手に持っていたナイフでなにもないところを一閃する。

 ヴォン。

 空間が異音を立てて裂ける。

「エルファリア、ここに入って」

「それじゃあ行って来ます」

 エルファリアは微笑んでから、その空間に消える。

「それじゃ確かに預かった……1週間後血の祭壇で落ち合おう」

 デューイはそう言い残すと、自らもその空間に身を躍らせる。

 それと同時に裂けた空間が元に戻って……

 後にはただ取り残されたSSDのメンバーがそこにいるだけだった。


-to be Continued-





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Last updated  Jul 7, 2006 06:46:37 PM
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