中古住宅をリフォームして快適子育て

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恋の片道3枚キップ



オーストラリアで1年間ワーキングホリディをしてきた弟(MITSU)を訪ねて、
もうひとりの弟(TETSU)と一緒にケアンズへ。
航空券&ホテルのみを手配し、あと3日間は好きに過ごそうということで。

オーストラリアで鍛えられたMITSUは髪が伸びた分だけだとは思うが、たくましく成長していた。
巻き煙草を覚え、器用な手付きで葉と紙を煙草に仕上げてゆく。
ジリジリと熱い太陽を細目で見上げながら紫煙をゆっくりと吐き出す。
自分の手で作った煙草の味は格別というかのように。
その隣で、TETSUは、はじめての巻き煙草に四苦八苦している。

私はバス停のベンチに座る彼らの写真を撮る。


ラフティングはエキサイティングで楽しいと聞いたというので、
早速ラフティングをすることに。
ランチを挟んでの川下り。1日がかりの大冒険だ。

そこで、3名の日本人の女の子と同じゴムボートに乗ることになった。
彼女達は1ヵ月前にオーストラリア入りし、語学学校に通っているという。
ワーキングホリディの先輩であるMITSUは彼女達に質問されっぱなしだった。

そこで、私はこの言葉を聞く事になる。
「恋の片道3枚キップ」。

MITSUは言う「オーストラリアをぐるりと一周まわるうち、3回は恋をするんだ。そして、それはどれもこれも片思いで終わる。だからみんなはそれを『恋の片道3枚キップ』というんだ。」

日本をぐるりと一周まわっても、そのキップは手に入るのだろうか?
多分、オーストラリアという異国の地で出逢う人(日本人や他の国の人)との恋だからこそ、自分の生まれ育った日本を振り返ることができるのだろう。そして、今まで生きてきた環境や、文化や、常識や、経験や、その他もろもろの事を。

日本人の女の子は「へぇ~!」と目を輝かせていた。
私は単純にうらやましいなぁと思った。
これから彼女達は3度も恋ができるのだ。
まぁ、片思いで終わるのかもしれないけれど、私は片思いが大好きだ。

大自然に囲まれたこの川は、国立公園内にあるものだという。
たまたま乾期だったのが幸いして、水量はそんなに多くない。
雨期だと氾濫している時もあるとか。
新聞に事故死のニュースが載るほど、ラフティングは危険との隣り合わせなのだ。

私達のボートの船頭(とはいわないか。コーチみたいな感じ)は、オーストラリアでも有名なラフティング選手であるという。誘導の仕方がとてもうまく、安心して楽しめた。

途中、青い蝶が飛んできた。
ハッピーバタフライ(多分そんなアダナが付いていた)といって、自分の頭にとまると幸せになれるとか。
残念ながら、その蝶は私達の手の届かないところまで飛んで行ってしまった。

川の飛沫を浴びたり、興奮の歓喜を発したり、大自然を満喫。
私達は嫌がったのに、コーチはいじわるをして滝の真下にボートを向けてしまった。
ものすごい水圧で、息ができなかった。
地球の重力を身を持って感じた瞬間だった。

地球は広い。
そして、私達の心も無限大だ。

また旅をしよう。
恋の片道3枚キップを越えるような!


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