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『ジョニー・エンジェル』竹内まりや/森山加代子“Johnny Angel”by Shelley Fabares 1962 CD が発売された頃から、「手に入れる手に入れる」と騒いでいた竹内まりやのカヴァー曲集 "Longtime Favorites" が、やっと手に入りました。 ......というわけで、前回の『ボーイ・ハント』から約二ヶ月、やっと登場いたしました。『ジョニー・エンジェル』でございます。KYONTAN さんはじめ、60年代ポップスファンの皆さん、大変お待たせいたしました。 この曲のことを書こうと決めてからだいぶ経つんですが、とりあえず懸案事項の2つを解決しておこうと思っていたんです。 ひとつは、このオリジナルを歌った Shelley Fabares の正式な読み方。もうひとつは、途中の歌詞で使われているある単語の確認。 この二つのうち、二番目の「単語の確認」は容易に出来ましたので、まずその報告から。 サビの途中。カタカナで書くと正確さを欠きますが、女性コーラスが「♪ アザ フェラー......」と歌っているように聞こえるところがあって、「アザ」は "other" ですが、「フェラー」がどうしてもわからなかった。 文脈から "fellows" かとも思ったんですが、全然 "-ow" の発音じゃないし、一体なんだろうということで、ついに調べました。実に40年越しの懸案事項だった。 やはり今回も Yahoo UK のお世話になって、歌詞を複数ダウンロードしました。そしたら何と、どれも "fellas" となっているではないですか。ということは、"fella" っていう単語が存在するんだ。なるほど。などと感心して辞書などを引いてみる。 英和辞典では出ていないものが多いが、小学館のプログレッシブにはちゃんとあった。もともとランダムハウスだからね。さらに、Cambridge の英英辞典にはちゃんと出ていた。Oxford にはなかった。 意味は、結局 fella = fellow で、fella はかなりくだけた言い方のようです。 そして、興味津々竹内まりや版の歌詞カードを見たら、これが何と "fellows" になっているのだ。で、聴いてみると、しっかり「♪ Other fellows......」と歌っているんです。 これに関しては、もしかすると、"fella" などという単語はあまり使うものではないから、制作側が "fellow" を採用したのかもしれませんね。 でも、ひょっとすると、そうでないかもしれない。などと、あれこれ想像してみるのでした。 もうひとつの、 Shelley Fabares の正式な読み方ですが、結論から言うと、わかりませんでした。 したがって、従来通りシェリー・フェブレーと読むことにします。でも、この Fabares は、もっと違う読み方しそうなんですよね。どなたか、おわかりでしたら教えてくださいね。 さて、実は竹内まりや版を聴いて最初に思ったのは、この『ジョニー・エンジェル』も『ボーイ・ハント』同様、日本語で歌って欲しかったということです。 彼女の英語は文句のつけようがありませんから、そのことではありません。僕としては、森山加代子と聴き比べてみたかったのです。 というのも、今回アルバムを通して聴いてみたところ、竹内まりやの歌いっぷりと声が、当時の日本人歌手の中では、森山加代子に似ているように感じたからなのと、何よりこの曲は森山加代子が日本語で歌っていましたからね。 ライナーで、伊東ゆかりに声が似ていると言われたことがあるとも書いてあったんですけど、う~ん、曲によっては確かにそれも言えますね。 で、竹内まりやと森山加代子の歌う『ジョニー・エンジェル』に共通しているところ。それは、シェリー・フェブレーより上手いということです。 ********************** 緊急!さっきテレビをつけたら、何と!竹内まりやの『ジョニー・エンジェル』が、車の CM に使われていたぞ。ホンダ・ライフじゃ。えらい偶然やないか。『シエンタ』の時を思い出しましたよ。
2004.01.30
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Original by Mina “Tintarella di Luna”1960 「月」の歌が話題になったとき、ミーナの『月影のナポリ』を採り上げたのをおぼえていますか。そうです。あの「♪ ティンタレーラディルーナ 青いお月さーま...」です。 なんのことかわからない人は、9月21日の僕の日記を読んでください。 http://plaza.rakuten.co.jp/ageorge/diaryold/20030921/ 話題にしてしばらくたってからですから、去年の10月頃だったと思うんですが、この聞き覚えのあるメロディーが、テレビのコマーシャルで使われているではありませんか。あの時はあまりにタイムリーで、かなりビックリしました。 使っていたのは、トヨタの四角い車 SIENTA (シエンタ)。 その後、何度もここで話題にしようと思いながら、ついつい忘れていて、今日になってしまったんです。 で、もう使っていないだろうと思っていると、たまたまつけたテレビで、今でもやっているではないですか。 ところが、この歌は使われているんですが、替え歌になっているんですね。「♪ ティンタレーラディルーナ ...」のところが、「♪ 晴れた空シエンタ ...」って歌ってるのはわかるんですが、その先がちょっとわからないんです。あまり地上波のテレビ見ていないので、どなたかこの続きがわかる人がいたら、教えてください。 南ヨーロッパ?のどこかの町の広場で、色とりどりの傘を持った女の子たちが、60年代初期に流行ったようなカラフルな衣装を着て、車の周りでくるくる回っている......、というような設定だったかしら。たしか、子供も出てきたような...。何度か見てるんですが、場面展開のテンポが速くて、よく覚えられない。詳しくはテレビを見てください。 それにしても、自動車の CM ソングに、『月影のナポリ』を替え歌にして採り上げるというアイディアは、なかなか面白いと思いました。 日本のテレビコマーシャルのいくつかのパターンの一つに、いわゆるオールディーズ・ヒットをバックで流すという手法があって、かなり長い間、すたれずに続いていますよね。 中には、ちょっとした芸術作品に仕上がっているようなものもありますが、大抵は安易に、昔のヒット曲の魅力を利用しているだけに思えるんですが、皆さんはどう思いますか。 尤も、自分の好きな懐かしい曲が、時折テレビから聞こえてくるっていうのは、悪くないですけどね。 それで、『月影のナポリ』ですが、もしミーナか森山加代子のバージョンがそのまま使われていたら、「安直オールディーズ使用 CM」ということになったでしょう。 ところが今回、替え歌としてこの曲が使われたということで、だいぶ様子が違います。ただもう少し聴き取りやすい歌詞なら、もっと良かったとは思いますが。製品名(この場合シエンテ)が耳に残ればいいということなのでしょうか。 日本語のカヴァーで歌われた時点で、既にこの曲は、ほとんど替え歌状態でしたから、そういう運命の曲だったんですかね。全然ナポリと無関係の内容なのに、タイトルからして勝手にナポリの歌にされてしまっていますしね。 ようするに、替え歌にしやすい曲だったと......。 ちょっと考えてみたんですが、替え歌を CM ソングにした例は相当ありそうですね。......ネスカフェの "Killing Me Softly" の替え歌なんかは、すぐに思い浮かびました。 さて、皆さんはどんな「替え歌 CM ソング」が記憶に残っていますか。教えてくだされや。
2004.01.28
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皆さん、鳥インフルエンザだとか、BSE だとか、派兵だとか、いろいろ危ない中をクイズにチャレンジに来ていただき、ありがとうございました。 中には、あまりに話題が古すぎて、あきれて帰ってしまった人も結構いたようで、すみません。次回はまた、もう少し新しいものなんかも混ぜて、楽しいクイズを心がけますので、よろしくお願いします。 あれれ、なんかもう終わりの挨拶みたいになってしもたがな。ほな、正解日記でっせ。 練習問題は、幻泉館 主人さんのレスに書かれた完璧な解説をお読みください。「 (5) 輝く星座」は、ミュージカル『ヘアー』で歌われたヒット曲です。五黄の寅1950さんご指摘の通り、5thディメンションが歌って流行りました。 1. 『想い出の冬休み』に登場しないのは... 正解:(2)雪だるま "Winter Wonderland" などでも、雪だるま(Snowman) が登場しますし、冬の歌の中では結構重要なキャラクターですが、『想い出の冬休み』には出てきません。原題は "I’m Gonna Be Warm This Winter" で、冬休みと限定した内容ではないんです。下記の日記で確認してください。 http://plaza.rakuten.co.jp/ageorge/diaryold/20021229/ (3) 「スキー・ロッジ」は、イントロのヴァースです。 ♪ We met at a ski lodge, and we fell in love... ってね。 (4) 「湖のスケート」と、(1)「 山の斜面でそり遊び」は、サビの ♪ Ice skating on a frozen lake Sleigh-riding down a mountainside... です。 (5) 「クリスマスと大晦日」 ♪ It’s just like make-believe; Each night is New Year’s EveEach day is Christmas Day; You make me feel this way... なのです。2. 『白銀は招くよ』を歌ったのは... 正解:(3) トニー・ザイラー 『白銀は招くよ』は大ヒットした映画ですが、ビデオまで所有しているというalex99さんが、さすがに詳しい解説をしてくださいました。この映画と歌のヒットは、日本でのスキー・ブームに火をつけたと思うんですが...。 (1) ジャンプの笠谷幸生は、ご存じ札幌五輪金メダリスト。 (2) 猪谷千春とトニー・ザイラーは同世代でしたかね。僕はいずれにせよまだ小学生でしたが、この二人の名前はラジオからしょっちゅう聞こえてきました。 (4) ジャン・クロード・キリーも、一世を風靡しましたよね。 (5) プロ・スキーヤーという言葉は、三浦 雄一郎で初めて知ったと思います。3. フィギュア・スケートといえば、...。 正解:(2) いしだあゆみ NHK の「てるてる家族」の夏子でんがな。僕が初めて「動くいしだあゆみ」をテレビで見たとき、彼女はスケートリンクで滑りながら歌っていたんです。その時の印象が強烈で、すごい新人が出てきたと思ったもんです。『ブルーライト横浜』の3年ぐらい前でしょうか。 (1) 藤 圭子 (3) カルメン・マキ (4) 山本 リンダ (5) 都 はるみ この4人の中で、フィギュア・スケートをやりそうな人って......、たぶんいないと思うんですけど、もしいたらどうしよう......。KYONTANさんが書いていた「アデューリベール」っていうドラマは、どんなドラマだったんでしょうね。4. 今回の大サービス問題、タイガースの『落葉の物語』の作詞作曲者。 正解:(1) 橋本 淳 すぎやま こういち タイガースはこのコンビが多かったように記憶しています。 残りの4組、(2) 阿久 悠・筒美 京平 (3) 岩谷 時子・弾 厚作 (4) 山上 路夫・いずみ たく (5) 北山 修・加藤 和彦 も、60年代から 70年代初期のヒットメーカーですね。5. ランチャーズの『真冬の帰り道』で「♪ 大好きだけど 言い出せなくて 心で燃えて......」に続く歌詞は...。 正解:(2) くちびる噛むだけ ボーカルの喜多嶋修は、喜多嶋舞のおとうさん。内藤洋子のダンナです。以前にも話題になりましたね。今聴くと、ギターソロで変てこなフレーズが出てきたりするけど、なかなかいい曲じゃないですか。 (3)「夜空を仰ぐだけ」は、今回の一番人気でした。他の3つももちろん僕のでっち上げで。(3) は皆さんが指示してくれたので、今後カラオケでは、穴沢バージョンとして歌ってください。 ******************** さて、おまけのクイズ「私は誰でしょう」のアダモですが、皆さんよくご存じでしたね。ヒントを出し過ぎでしたかね。 いい曲が多いと思いますが、一番好きなのは『明日月の上で』かな。デビュー曲の『ブルージーンと革ジャンパー』のフランス語は、当時中学生の僕には、結構斬新に響きました。 で、彼はとにかくしょっちゅう来日していたという気がするんですよね。まるでクロード・チアリみたいでした。 『雪は降る』の日本語盤での語りは、今でも耳に残っていますね。 では、次回をお楽しみに。
2004.01.24
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いや~お寒うございます。冬本番。寒い日は寒いですねえ....、などと、ちょっと暖かく感じる日もあったりしますから、変な挨拶で、すみません。 皆さん、風邪などひいていませんか。僕が新年早々下痢嘔吐で苦しんだのは、どうやら俗に言う「お腹に来る風邪」のようでした。鳥インフルエンザだとか、BSE だとか、派兵だとか、いろいろ危ないので、皆さんも気を付けてくださいね。 さて「ポップス音楽クイズ」ファンのみなさま、お待たせいたしやした。こたつに入って、落花生やみかんを食べながら、冬に因んだ昔の歌を思い出してくださいね。 では、早速ですが、練習問題から。 「鳥インフルエンザ」といえば、ベトナムで死者が出た恐ろしい病気ですが、次の中にベトナム戦争と関係の深い曲が1曲紛れ込んでいます。さてそれはどれでしょうか。 (1)GI ブルース (2)イムジン河 (3)クワイ河マーチ (4)史上最大の作戦マーチ (5)輝く星座 もし、まったくわからなかったり知らなかったりしたら、運任せのチャレンジということで、勘で答えてみましょう。答えは、いつものように「感想を書く」をクリックして、書き込んでください。Good luck. ********************** 1. 第1問からサービス問題ですよ。冬で♪思~い出すのは~、ふゆやすみ。つまり、コニー・フランシスの『想い出の冬休み(I’m Gonna Be Warm This Winter)』ですが、次のうち歌の中に出てこないものは何でしょうか。 (1) 山の斜面でそり遊び (2) 雪だるま (3) スキー・ロッジ (4) 湖のスケート (5) クリスマスと大晦日2. 『白銀は招くよ』の大ヒットで知られるスキーヤーは誰でしょう。 (1) 笠谷 幸生 (2) 猪谷 千春 (3) トニー・ザイラー (4) ジャン・クロード・キリー (5) 三浦 雄一郎 3. ウィンター・スポーツの華、フィギュア・スケートが得意だった歌手は誰でしょうか。 (1) 藤 圭子 (2) いしだあゆみ (3) カルメン・マキ (4) 山本 リンダ (5) 都 はるみ4. 今回はサービス問題が多いなあ。では GS の超メジャーバンド、タイガースの『落葉の物語』(「♪ 冬の坂道に 星がこぼれる......」なんて、なかなかいい詞だね) の作詞・作曲者は? (1) 橋本 淳 すぎやま こういち (2) 阿久 悠 筒美 京平 (3) 岩谷 時子 弾 厚作 (4) 山上 路夫 いずみ たく (5) 北山 修 加藤 和彦 5. もうひとつ GS の問題。ランチャーズのヒット曲『真冬の帰り道』で「♪ 大好きだけど 言い出せなくて 心で燃えて......」に続く歌詞はどれでしょう。 (1) まぶたを閉じるだけ (2) くちびる噛むだけ (3) 夜空を仰ぐだけ (4) ほほえみ返すだけ (5) 涙を隠すだけ ********************おまけのクイズ. 「私は誰でしょう」 ・私の日本でのデビュー曲は、若者の服装がタイトルの曲でした。 ・私はしょっちゅう来日していました。 ・出身はヨーロッパです。 ・この季節にふさわしいあの雪の歌は、とても流行りました。 ・その歌の日本語バージョンは大いに受けましたね。 ・クロード・チアリじゃありませんよ。 では、「感想を書く」をクリックして、どんどん答えを書き込んでください。間違ったって全然恥ずかしくありませんからね。
2004.01.21
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“Aim in Life”(1982) &“Sugar Bridge”(1983) by The Bluebells ブルーベルズ (The Bluebells) の初期の名曲 "Aim in Life" と "Sugar Bridge" は、僕の好きな2曲でもある。今更書くまでもないだろうが、日記のタイトルに使った『人生の目的』と『砂糖の橋』は、"Aim in Life" と "Sugar Bridge" を僕が勝手に直訳したものだ。だから、変だと思った人も、気にしないでもらいたい。 「中年の域をとっくに過ぎ 自分は後どれくらいの命だろうと彼女は思う」と、孤独な老婦人の心境を歌う美しいスロー・バラード "Aim in Life" は、あのエルビス・コステロがプロデュースした。詞はストレートで、特にひねりはないが、たしかにコステロにも歌わせたいような素晴らしいメロディーだ。 でも、ブルーベルズはどうしてこのような曲を、あんなに若いときに書いたのだろう。もちろん若者の素直な視点が歌に反映しているから、僕らの心を打つのだということはわかるが......。やっぱり「いい奴ら」なんだろうか。 高石ともやが、その昔『主婦のブルース』という歌を歌っていたが、内容的にはかなり近いものがある。だが、高石は、わき目もふらずに子育てと夫の世話に明け暮れ、ふと我が身を振り返り「これが人生というものかしら」と述懐する主婦を、コミカルに歌ったのに対し、ブルーベルズは老婦人の孤独を、真っ正面から第三者の目で見据え、「彼女の人生の目的は どうなってしまったのか」と歌っているのだ。 "Sugar Bridge" の方は、ミディアム・アップテンポの軽快な曲で、ノリの良いのが特徴だ。しかしこのロング・バージョンは、7 インチ・バージョンの簡潔さに慣れてから聴いたせいか、ひたすら長く感じてしまう。短い方がおすすめ。残念ながら、シングルを集めた CD では、ロング・バージョンを採用している。また、アルバム "Sisters" には、この曲が入っていない。 実は今回は、困っているのだ。ちょっとわかるひとに教えてもらいたい。何度も繰り返される「シュガーブリッジの向こうへ連れて行ってくれ 川を渡らせてくれ 欲しいものを積み上げてゆけば 1日以上持つだろう」のところがわからない。一番重要なところなんだけどね。大体この「シュガーブリッジ(砂糖の橋)」がよくわからない。まさか、実在しないよね。 ひょっとしたら、スコットランドに住んでいた(あるいは住んでいる)人たちや、この辺のことに詳しい人に訊けばわかるかと思って......。どうぞよろしく。 さて、次回はいよいよ『俺は落っこちてゆく』と『気は若く』の登場か。はたまた 60 年代にタイムスリップか。何が出るか本人もわからないので、いろいろ当てにしないで待つのだ。 ********************** そういえば、今回久しぶりに "Sugar Bridge" と "Aim in Life" の入った、日本編集盤の4曲入りミニアルバムをレコード棚から出してきたら、このところ何かと話題の、あの大貫憲章がライナーノーツを書いていた。
2004.01.20
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“Aim in Life”(1982) &“Sugar Bridge”(1983) by The Bluebells 80 年代前半にスコットランドから出てきた新しい音には、単に新鮮さを感じただけではなかった。彼らの歌う歌の中に、それまで溜まっていた何かを吐き出すような、若者の叫びが聞こえるようだった。 「叫び」とはいっても、別に文字通りシャウトしているという意味ではない。言葉を換えれば、「生の声」とでも言おうか。己の魂に逆らわない、ストレートな生の声だ。 このことは、当時僕が飛びついたスコットランドの若者たちを列挙してみれば、わかってもらえそうだ。 aztec camera,Orange Juice,Jesus & Mary Chain,Big Country,Friends Again,The Bluebells... まだありそうだが、とりあえず思いついただけでもこれだけある。 この中では、特に Jesus & Mary Chain と Big Country が、他の4つのアコースティック・バンドとは違う独自の音とスタイルを持っていたと言えるが、当時の僕にとって、スコットランドから出てきた新しいバンドという意味では、共通していたのだ。もちろん、スコットランドだから飛びついたというのではなく、飛びついたら、たまたまスコットランドだったということだったんだけどね。 ブルーベルズ (The Bluebells) には、非常にスコットランドのにおいを強く感じる。 ビッグ・カントリーのようなバグ・パイプを連想させるギター・サウンドを使っているわけでもなく、プロクレイマーズ のようにスコットランド訛で歌っているのでもない。でも、「スコットランドだ」と思わせる何かを持っているのだ。 これは初期アズテック・カメラにも当てはまることだが、ブルーベルズは更にスコティッシュ度が高いように感じる。それは、もしかすると、ブルーベルズというネーミングから来る先入観が、僕にあったからかもしれない。 バンド名の "bluebell" は、「スコットランドの釣鐘草(ツリガネソウ)」のことである。このスコットランドでもっともポピュラーな花を、そのままグループ名にしているのだから、ブルーベルズがスコットランドと結びつくのは、仕方ないことだ。 ところで、『スコットランドの釣鐘草』という歌はご存じだろうか。原題は "The Bluebell of Scotland"。日本語の歌詞が付いて、明治以降我が国でも盛んに歌われたスコットランド民謡の一つで、我々の世代から上の人たちにはとてもおなじみの歌だ。僕が初めてブルーベルズの名前を目にしたとき、真っ先に連想したのはこの歌だった。 ブルーベルズのレコードは、日本盤の4曲入りのミニアルバム "Sugar Bridge" を1983年に手に入れたのが初めてだった。それまでは、LONDON レーベルのコンピレーションの中に入っていた "Forever More" のロング・バージョンを聴いたことがあるだけだった。 この4曲入りに入っていた "Aim in Life" と "Sugar Bridge" は、初期の名曲と呼んでいいだろう。これがあまりによかったので、以降アルバム発売まで、出された12インチシングルを順次すべて買った。 (つづく)
2004.01.17
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“Johnny Too Bad”UB40 1983Original by the Slickers 1970 80年代にUB40 が出した2枚のアルバム、"Labour of Love" と" Labour of Love II" は、古いジャマイカン・レゲエばかり集めたカヴァー・アルバムでした。中には初めて聴く曲もありましたが、どの曲も名曲ばかりでしたね。 アレンジが新しいとはいっても、レゲエのあのリズムは、それほど変えられるものでもないわけで、中には原曲のコピーといっても過言でないものもあったりするんです。 大好きな曲がたくさん詰まった中から、1曲だけ取り出すのも随分つらい作業なので、とりあえず今日は "Labour of Love" の中から "Johnny Too Bad" を...。ほかにもまた何曲か採りあげたいですね。 スリッカーズの "Johnny Too Bad" を初めて聴いたのは、「ザ・ハーダー・ゼイ・カム (The Harder They Come)」 の映画の中でした。この曲と "Many Rivers to Cross" は、とても印象的な曲だったから、演奏風景などはなかったけれど、すぐに覚えてサントラ盤のレコードも買いましたね。 実は、しばらくしてから、また別の映画の中でスリッカーズの "Johnny Too Bad" が使われていたんです。さて、その映画は何でしょうか。......などと、また文中クイズなんて出してたら、ワンパターンですね。 その映画はズバリ、クラッシュの「ルード・ボーイ (Rude Boy)」です。 主人公の少年が、おんぼろフラットに戻って、ポータブル電蓄でこのレコードをかけるシーンは、忘れられないですね。 オールディーズ・ナンバーを映画の劇中で使うという手法は、このころ既にあったとは思うけれど、この曲が2つの映画で使われたのは、決して単にいい曲だからというだけではないと思います。 「ザ・ハーダー・ゼイ・カム」でも「ルード・ボーイ」でも、それぞれの主人公が置かれた時代と場所、すなわち70年代の前半のジャマイカと後半のロンドン、および彼らの精神的な状態をも端的に説明しているという点で、この曲が果たしている役割は大きいのでしょう。 ♪ Walking down the road With a pistol in your waist Johnny you’re too bad... UB40 の "Johnny Too Bad" には、大きな特徴があるんですね。 まず、ふだんは大体アリ・キャンベルがリード・ボーカルなのですが、この曲ではノーマン・ハッサンで、さらに、後半にアストロの歌うオリジナルにはない部分が入っていることです。 このライミング(rhyming)っぽいアストロの歌が、ノーマン・ハッサンの歌う主旋律と絡むエンディング近くの盛り上がりが素晴らしい。 白人レゲエと呼ばれる UB40 のメンバーの中でトースティングやライミングができる黒人のアストロは、貴重なメンバーだと改めて知るのです。 "Labour of Love" の成功に刺激されてなのかどうかは定かではありませんが、これらのアルバムで歌われた曲のオリジナルを混ぜて、レゲエの名曲を集めた 20 曲入りの CD "20 REGGAE CLASSICS" が Trojan から何枚か出ています。 残念ながら僕はこの3枚目と4枚目しか持っていません。きっと1枚目と2枚目にも、いい曲がいっぱい詰まっているんだろうな、などと思いつつ、今日はこれにて失礼いたします。
2004.01.14
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“Sixty-eight Guns”by The Alarm 1984 「クイズ250円の歌手は一体誰でしょう」は、バネッサ・パラディでした。あっけなくくろっかすさんに正解されてしまいましたが、さすがはくろっかすさん。よくわかりましたね。新年早々一発で当てるなんて、今年はツイテルかもしれませんよ~。 "Joe Le Taxi" が、ロンドンにいる頃にちょうど流行っていました。わりと嫌いじゃなかったです。 さて、"68 Guns" ですけど、これは初期アラームの代表曲で、アルバム発売以前では、たぶん一番売れた曲だと思います。そうは言っても、このバンド自体、日本では知名度も高くないし、知らない方が普通かもしれません。 でも、わかりやすいメロディーと、アコースティックな(アコギを使っているという意味ではない)ギターサウンドに乗ったロック・ナンバーという意味では、個性もあって、いい曲です。 僕が最初に買った12インチシングルの "68 Guns" は、5分以上もあるロングバージョンで、途中に何やら曲から逸れた音がいろいろ入っている箇所が結構長い時間あって、ちょっと気持ち悪いアレンジでした。が、7インチバージョンを聴いてみると、その部分がすっぽり抜け落ちた分、なんとなく物足りないという感じがしたものです。 結局どっちのバージョンもイマイチというとそれまでなんですが、最初に7インチを聴いていればよかったかなと思ったりしたもんです。 ところで、アラームで思い出すバンドが U2 の他にもう一つあるんですが、なんだと思いますか。それは日本のバンドですが、当時をよく知っている人はピンと来るんではないでしょうか。 そう。エコーズです。あの辻仁成のやっていたバンドです。 日比谷の野音で何かのコンサートの時に、デビューして間もないエコーズを初めて見たんですが、誰が考えた演出か、メンバーが中心に集まってポーズを取り、ギターをジャカジャカ鳴らしながら、1曲目のイントロを朗々と歌い、そのままアップテンポになって曲に入って行くというものでした。 実はこのパターン、アラームの初期のコンサートでのやり方をそのまま真似たもので、メンバー4人の立ち位置も、ギターのジャカジャカも同じで、おまけに服装もかなり近いものでした。もちろん曲はエコーズのオリジナルで、演奏もアラームとはずいぶん違いましたが、あんなに同じことをするくらいだから、かなりアラームが好きなのかなあなどと思ったものでした。 あの仁成(じんせい)君も、今では売れっ子作家、仁成(ひとなり)君になって、あろうことか、中山美穂とくっついてしまうんですから、世の中わからんもんです。バネッサ・パラディとジョニー・デップっていう例もあるからなあ。 そういえば、そのコンサートの時、4人が中心に集まって、ギターのジャカジャカが始まると、客席のどこかから「いよっ!アラーム!」のかけ声がかかったのには、大笑いしてしまいました。 でもね、その時のエコーズ、結構よかったんですよ。
2004.01.10
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“Sixty-eight Guns”by The Alarm 1984 さて、一昨日無事に U2 の WAR の CD を、BOOK OFF にて買って参りました。950円でした。 同時に、ペイルファウンテンズを救出した例の250円の棚に、ある女性歌手のデビューアルバムがあったので、ついでに買ってきました。合計1200円でした。 ここでクイズ。この250円の歌手は一体誰でしょう。 ヒント:僕がイギリスに行っていた当時(87~88年)デビュー。デビュー曲はとても流行った(日本でどうだったかは知らない)。「救出」と呼べるほどのモノではありません。フランス人。 で、U2 の初期のモノを聴いていると、どうしても思い出すのが、アラーム(The Alarm)なんです。 83年頃、初めてデビュー当時のアラームを聴いたとき、「U2 に似ているなあ」と思ったものです。特にボーカルのマイク・ピータースの声と歌い方は、多分に「ボーノを意識していて、ウェールズの U2を目指している」のかと思うほどでした。 ところが、ピーター・バラカン氏が自身の司会の Popper’s MTV という番組で、アラームの "68 Guns" をかけたとき、「クラッシュの亜流はたくさんいる」と言っていたんです。もちろんバラカン氏がいつも正しいとは思いませんが、歌詞や状況を正確に捉えているのは明らかでしょうから、きっとアラームは U2 よりもクラッシュに近かったのかもしれません。尤も「亜流」という言葉で軽く片づけていて、他にコメントもなかったので、バラカン氏がアラームをあまり評価していなかったのは明白ですが。 でも、くどいようですが、僕は初期のアラームを聴くと初期の U2 を、初期の U2 を聴くと初期のアラームを連想してしまいます。それは僕の耳に、歌詞よりも先にメロディーとボーカルの「声」が聞こえてくるからでしょう。 そこで、こう考えてみたんです。つまり、アラームはその歌詞の持つメッセージ性やバンドの姿勢はクラッシュに近く、ボーカルの声やメロディーラインなどは U2 に近いバンド。 どうですか。アラームを知らない人たち。これで彼らがどんなバンドだったか、だいたい想像が付きましたか。 アラームでもう一つ思い出すのが、渋谷陽一の「ルックスが悪いバンド」というコメント。ロッキングオン誌上でだったか、FM の番組でだったか思い出せませんが、このことは忘れられません。なぜって、確かにその通りなんです、アラームって。それに、ルックスなどということは、ほとんど気にせずに音楽を聴くようになっていたつもりだったので、改めて、そんな見方もあったっけと思い出させてくれたんです。 この場合の「ルックス」は、髪型や着ているものなどのファッションセンスも含めてのことであるのは、明らかです。一言で言ってかなりイナタい。あるいは、ダサい。とても、スタイル・カウンシルを見た後に見られるようなモノではない。......でも、そんなにイヤじゃないのは、どうしてなんだろう。それは、彼らの「誠実さ」がルックスを越えてしまっていたからだと、勝手に想像しています。 因みに、「ルックス発言」の時の渋谷氏は、アラームに対してはきわめて好意的であったと記憶しております。 (つづく)
2004.01.09
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“New Year’s Day”by U2 1983 楽天仲間のみなさん、あけましておめでとうございます。 今年もよろしくお願いいたします。 しばらく楽天から遠ざかっておりました。その間、世の中は2004年を迎え、相変わらず物騒な話題が絶えない。あの総理は、とんでもないところへ初詣に行ったというではないか。 私はといえば年明け早々体調を崩し(正確には2日の朝)、すぐれない体調のまま3日から仕事で、どうも幸先よろしくない新年のスタートとなってしまいました。 新年といえば、どうしても U2 ということになってしまいますが、一体どぅしたことか、"New Year’s Day" の入っていた LP "War" が見あたりません。当時ビデオにもなったミニアルバム "Under A Blood Red Sky" もどこかに行ってしまった。このところ U2 を聴いていなかったから罰が当たったのかなあ。 そういえば、1月1日に BOOK OFF に行って来ました。元日からやってましたよ。そのとき、なにげなく U2 の棚に目がいって、 "War" の CD が¥980であるのは確認したんですよね。買っておけばよかったかなあ。 さて、年末年始にご訪問&書き込みいただいた皆さん、レスが書けずに申し訳ありませんでした。今改めてここに皆さんの書き込みを引用し、それぞれにレスを付けさせてもらいますので、よろしくお願いします。 なお、日記の感想で書いてくださった方々には、直接レスを書いておきます。 **********************こんにちは~♪ remi10さん(****.ne.jp)昨夜はどうもありがとうございましたm(__)mとても楽しいひとときを過ごせました。今後ともどうぞヨロシク~♪ (12月28日14時0分) ------------どうも、remi10さん。ああいうチャットというのは初めてで、あまりきちんと話についてゆけなくてすみませんでした。次回はもっとちゃんとできるように努めます。良いお年を!! caster5mさん(****.net)いよいよ年の瀬ですね。今年もお世話になりました。私も楽天でHPを開設して以来2回目の正月を迎えることとなりました。今年は色々と忙しく更新もままならない年になってしまいましたが、来年こそはこまめに更新していければと思っています。今後とも宜しくお願いいたします!! (12月29日12時18分) ------------お久しぶりです。僕の駄文と違って、caster5mさんの書く文は実に格調高いですね。これからも時々覗きに行かせてください。よいお年を black_pepperさん(****.ne.jp)こちらのお話はとても勉強になりました。もう少し英語をどうにかしたいという気持ちがあるんですが、自分だけだとなかなか勉強が進みません。そういった意味でもいろいろと刺激になってよかったです。来年もよろしくお願いします。よいお年をお迎えください。 (12月30日19時46分) ------------どうもどうも。こんな古い音楽のことばかりのページに来ていただき恐縮です。black_pepperさんのところには、あまり頻繁には行けませんでしたが、いろいろな話題が楽しめるページですね。今後ともよろしくお願いします。お世話に pgloveさん(****.ne.jp)なってます。なりました?穴沢さんのリンクからいろんな人に出会えました。よい年越しを。そして来年もまたよろしくお願いします。(12月31日17時9分) ------------僕のページからいろんな人がつながっていくのは、とてもうれしいですね。こういう出会い方もあるんだなと、実に感心する毎日です。これからもイギリスの話題に限らず、いろいろお世話になりますが、どうぞよろしく。 穴沢ジョージさんへ とっち0407さん(****.uk)2003年後半はジョージさんと知り合えてとても楽しかったです。2004年もどうかよろしくお願いいたします。 (12月31日20時51分) ------------とっち0407さん、どうも。とっちさんのページはホントに飽きません。今後も楽しい話題を期待しています。いつかきっとイギリスに会いに行きますからね。あ、それより日本で会う方が実現の可能性があるかしらね。あけましておめでとうございます Patchiさん(195.229.*.*)もう3日ですが、あけましておめでとうございます。ことしも懐かしいレビュー、楽しみにしてます。 (1月3日16時35分) ------------おめでとうございます。...もう5日ですが。みなさんに喜んでいただけるページを心がけます。ぜひどんどん書き込みに来てください。 ********************** 正月に "New Year’s Day" とは、いかにもみんなが思いつきそうで、ちょっと恥ずかしいかななどと思いつつ、ホントは元旦に書くべきでしたが、結局このままアップします。 明日からは、みなさんのところへ訪問再開ができると思いますが、体調次第です。 とりあえず今年もよろしくお願いいたします。
2004.01.05
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