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“En blue jeans et blouson d'cuir”by Adamo 19631.「大いなる誤解」 初めて『ブルージーンと皮ジャンパー』を聴いたとき、僕は絶対女の人が歌っていると思った。もちろん、すぐに男だと知ったわけだが、なかなか納得がゆかなかった。どんな声帯をしているか、ちょっと見てみたい気がしたものだ。 ただ高い声というだけなら、ほかにもたくさん高音の歌い手はいるし、女の人だとは思わなかっただろう。けど、なぜかアダモには「おんな」の声を感じてしまった。ちなみに当時まだ僕は中学生だった。 そしてこの約1年後、ゲール・ガーネットの『太陽に歌って』が登場したときには、全く逆に彼女を「おとこ」と思ってしまった。 アダモがとてもハスキーな声だったのに対し、ゲール・ガーネットはいわゆるドスの利いた声というやつ。高音の方になると少しかすれ気味だけれど、落ち着きのある歌いっぷりと相まって、独自の味を感じさせていた。今手元に『太陽に歌って』の音源が見つからないけれど、覚えている限り、こんな風だったと思う。 で、アダモとゲール・ガーネットの声について正直に言えば、どちらも実に魅力的なのだ。 以前に、ずいぶんここでも話題になったヴォーカリストの「声」だが、美声もいいけれど、やはり個性的な声というのには、つい惹かれてしまうのだ。 ......と、ここまで書いてから、はたと思い出した。ゲール・ガーネットの『太陽に歌って』が、確か、先日義姉にもらった 60年代のヒット曲を集めた CD に入っていたことを。滅多にこのたぐいの CD には入っていないので印象に残っていた(じゃあどうして忘れてた...セルフつっこみ)。 そして今その CD を見つけてきたのだ。久しぶりに聴く歌だが、ホントに素晴らしい。で、やっぱり男声(おとこごえ)...。いつかこの歌のことも書こう。2.「皮ジャン着て粋がって」 『ブルージーンと皮ジャンパー』というタイトルから、「おれはブルージーンと皮ジャンを着て街を歩いているぜ 大人たちがなんと言おうと そんなことはおかまいなしさ やりたいようにやるのさ」というような反抗する若者の姿を、ついイメージしてしまうかもしれない。当時の僕がそう思ってしまったように。 何しろあのイントロの口笛なんて、すれたブルージーンをはいた若者が、セーヌ左岸の裏路地を皮ジャンの襟を立てて歩くときに吹いたら最高じゃないか。......と、勝手に思っちゃったりしたわけ。 ところが当時聴いていたラジオで、「この歌は結構哲学的な内容だ」という意味のことを、誰かが言っていたのだ。 それで、フランス語......、結構大変で、ほとんど「わかる」という域に達していないが、この歌の内容を探ってみたら、「♪ ブルージーンと皮ジャンで 君は仲間に会いに行く もし着ていかなかったら 明日何て言われるかわからないから...」という冒頭から、反抗的な若者を客観的に眺めているのがわかる。 2番は「♪ ブルージーンと皮ジャンで 君は自分が自由だと思い込んでいる 誰も異議を唱えないと それが君を傷つける」って、醒めた目で反抗する若者を批判するのだ。 このあとも、ちょっとお説教めいた内容が続き、サビの終わりでは「♪ ...ごろつきを気取るために生まれてきたんじゃないだろ」と締めくくり、エンディングもこのサビを繰り返す。 ああ、それにしてもフランス語...、久しぶりに読んで、疲れた。3.「皮ジャン初体験」 この歌がはやった頃も、それから何年も、僕は「ブルージーンと皮ジャンパー」というスタイルにはあこがれたものだ。今どき、ブルージーンと皮ジャンパーが、反抗する若者の象徴だなんて言ったら笑われそうだが、アダモがこの歌を歌った頃は、まさにその通りだった。その点においては、確かに時代は変わったのだ。 我が国で、この格好が一般市民の間に定着したのは、70年代も後半になってからだったと思う。理由は単純だ。輸入革製品が安く出回り始めたからだ。 それまでは、革の衣類は高級品で、とても庶民がたやすく手に入れられるものではなかった。友人のイタリア製の皮ジャンはとてもうらやましかったのだ。 70年代も終わる頃、念願の皮ジャンが手に入った。 渋谷の百軒店にあった中古衣料品屋で、3800円だった。たぶんバイク乗りが着た古着で、表面はだいぶすれていて、固い革だったけれど、うれしくて、着て帰った。 バイクに乗り出したこともあって、文字通り、これを皮切りに、皮ジャン・革パンツや革のコートを何着か買うことになる。 この中で一番目立つのが、ハインゲーリック社の真っ赤なライダージャケットだ。ライダージャケットといっても、クリッシー・ハインドがレコードジャケットで着ているようなオーソドックスなスタイルではなくて、両肩のところが白のシャーリングになっていて、かなりおしゃれなものだ。ただ、近頃はバイクに乗る機会がほとんどなく、出番がないのでちょっとかわいそう。久しぶりに着てあげよう。......いつ?(←セルフつっこみ その2) でも、一番思い出に残っているのは、やっぱり初めて古着で買ったあの皮ジャンだ。残念なことにもう手元にはない。表面はどんなに傷んでも、皮ジャンの場合あまり気にならないが、何しろ裏地がかなりボロかったので、最後はどうにもならなかった。4.「皮ジャンは寒い日に着る」 とても暖かい日が続いたと思ったら、一変して昨日は北風がぴゅーぴゅー吹いて、今朝は氷点下5度。三寒四温とはよく言ったものだ。つまり、今日なら皮ジャンの話題が違和感なく書けて、ああ良かった。...、というお話。 ...以上は一昨日書いたもので、昨日今日と暖かく、朝の犬の散歩がずいぶん楽だった。 タウンユースの皮ジャンは、確かに冬のものだが、あまりに寒い日には役に立たない。 東京方面で暮らしていたときには、厚着をした上に大きめの皮ジャンを羽織って、マフラーでも巻けば、十分暖かかったが、信州の冬はこの程度では乗り切れない。東京にいたときに買った、ちょっと長めのフード付きの革コートがずいぶん役に立ったが、ジッパーが壊れてしまった。今はもっぱら、ダウンコートが活躍している。何と言っても軽いし、暖かくて、皮ジャンや革コートより、はるかに実用的だ。 それでも皮ジャンは時々着たくなる。 これからの季節、寒すぎる日はともかく、皮ジャン着るには結構いいかもしれない。 え?ブルージーンの話題はどうしたかって? それは、次回のお楽しみ。5.「謎」 ところで「皮ジャンパー」は、なぜ「革ジャンパー」と表記しないんでしょう。皮革製品には普通、「革鞄」とか「革靴」「革のベルト」のように、「革」を使うと思うんですが、......。
2004.02.26
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“Sixteen Candles”by The Stray Cats (1984) Original by The Crests (1959)(熊)「Happy Birthday!」(穴)「おう、熊さんかい。なんで Happy Birthday なんで...」(熊)「なんで Happy Birthday なんでって、タイトル見りゃあ誰だってわかりますよ。お孫さん、もう16なんですか」 (穴)「これこれ、冗談は予算委員会」(熊)「そんなくだらないダジャレ言ってて委員会」(穴)「ドク梅は生活向上委員会」(熊)「ほら、放っとくとすぐそっちへ行っちゃうんだから...」(穴)「すまんすまん。このところ寒さの影響で、ギャグも冷え切ってイルカ、ドルフィン、オレンジジュース...なんちゃって」(熊)「ほらまた......」 (穴)「すまんすまん、ついつい眠気覚ましの刺激が欲しくてね。そうそう、誕生日ね。うちの犬がね。こないだ4歳になってね」(熊)「なんだ、ワン公の誕生日ですかい」(穴)「これが人間に直すと32歳だっていうじゃないか。いくら何でもそりゃあかわいそうだってんで......」(熊)「なるほど、それで4X4=16(ししじゅうろく)だから16歳のお祝いですな」 (穴)「16っていうのは、たまたまなんだけれどもね。それでね、さっき『過去の日記』をちょこっとめくっていたら、ちょうど去年の今日(2/19)『素敵な16歳 (Happy Birthday Sweet Sixteen)』を書いていたんでね。こりゃあ、偶然にしては出来過ぎだとは思ったけど、とりあえずタイトルは決まったと......」(熊)「ところで、"Sixteen Candles" は、ストレイ・キャッツも歌ってたんですかい」(穴)「そう。モリー・リングウォルドが主演した同名の映画があってね。そのエンディングで流れてた」(熊)「あ、その映画、邦題が「すてきな片想い」っていう、まるで60年代ポップスのタイトルみたいなヤツですよね」(穴)「ほう。さすがに映画通の熊さんだ。よく知ってるね。オリジナルの方は、アメリカン・グラフィティの中で使われていたし、おなじみの曲だね。それにしても、「すてきな片想い」とは恐ろしい。明らかに『すてきな16歳』と『悲しき片想い』を足して2で割っている」(熊)「映画の "Sixteen Candles(すてきな片想い)" は、青春映画の中でも昔からある手の学園ラブコメで、バックに80年代の曲がたくさん流れてましたっけ」(穴)「こいつの2匹目のドジョウ "Pretty in Pink" が、結構話題になったね」(熊)「あ、「恋人たちの街角」!...そういや、これもまるで、街角男デル・シャノンの歌のような邦題だ」 (穴)「ただ、あたしゃ、この手の映画が好きでして。2本ともダビングしたビデオが、今でも消さずにとってある...」(熊)「理屈抜きで楽しめる部分ありますもんねえ。ただ、どうなんでしょう。あの、モリー・リングウォルドって、...特にね」(穴)「うん、たしかに。まあ、あの普通さがよかったのかもしれない。で、バックの音楽だけど、"Pretty in Pink(恋人たちの街角)" の方は、当時サウンドトラックの LP をついつい買ってしまったよ。OMD、スザンヌ・ヴェガ、ニューオーダー、エコバニ、そして何とスミスまで入っている」(熊)「ブリティッシュが多いですね。アメリカ映画なのに」 (穴)「時代を反映しているということかね。86年の映画だからね。スミスは "Please Please Please Let Me Get What I want" が入っているけど、いったい映画ではどこで使われていたんだろうね。記憶にない。好きな歌だから、気になるなあ」(熊)「テーマは、サイケデリック・ファーズでしたね」(穴)「うん。ちっともサイケデリックじゃない人たちね。ところで、この映画にオーティス・レディングが使われていたのを覚えているかい」(熊)「忘れませんとも。あの、レコード屋のシーンですね」 (穴)「そうそう。"Try a Little Tenderness" ね。あそこはおもしろかった。こっちまで踊り出したくなったね。まあ、映画としては、「ヘア・スプレー」や「抱きしめたい」「コミットメンツ」「グレース・オブ・マイ・ハート」「すべてをあなたに」なんかの方がよかったとは思うけど、こういった音楽映画とは、ちょっとタイプが違うからね」(熊)「オーティス・レディングっていやあ、穴ジョーさんいつか言ってた、あのモンタレーのポップ・フェスティバル、ついに見ましたよ。DVD で」(穴)「そうかいそうかい。そいつぁ、良かった」(熊)「オーティスに後光が差しているっていうのが、よくわかりました」 (穴)「撮影も良かったんだよ。汗飛ばしながら、"I’ve Been Loving You Too Long" を歌っているところを、カメラは背中からとらえる。ライトを前から浴びてシルエットになったオーティスは、ちょっと感動的な図だった」(熊)「それに、後に忌野清志朗が「愛し合ってるかい」って日本語に直して、ステージで叫んでいたのが、この時のオーティスの MC が元になっているって言ってましたよね。どこで言っているか、わかりましたよ」(穴)「そうなんだよ、よくぞ覚えていてくれたね」(熊)「で、圧巻はラストの "Try a Little Tenderness" 」 (穴)「時代を反映して、歌詞の "shabby dress" のところを、"mini skirt" にかえて歌っていたり...」(熊)「そうだ。バックで叩いていたドラムが、Rogers でしたよ」(穴)「またまた、よくぞ気づいてくれたね。あっしゃあ、うれしいよよ...」(熊)「なにも、泣くこたあねえですぜ」 (穴)「あの Rogers を叩いているのが、アル・ジャクソンその人なのでした。過去の日記を見ておくれ。ジャンジャン」(熊)「あれ、いつの間にか、ワンちゃんの誕生日の話から、オーティス・レディングの話になってしまいやしたね」(穴)「しかも、以前日記に書いたようなことばかりだ」(熊)「まあ、たまにはいいってことで...」(穴)「なんだい、もう帰るのかい。それじゃあ、"If You Leave" でも歌ってあげようか。もっとも、"♪ If you leave......" のところしか知らないけど、...ははは」(熊)「やっぱりね。どうせそんなことじゃねえかと思ってやしたよ」(穴)「ところで、最後にみなさんに訊いてみたいね」(熊)「お、得意のアンケート調査ですね」(穴)「音楽映画といえば、みなさんはどんなものが印象に残っていますかね」(熊)「お、いいですね。いろんなタイプの音楽映画があるし、おもしろそうですね」(穴)「では、寝ます」(熊)「あれれ、寝ちまったよ、しかもこたつに入ったままだ。We don’t have ginger,do we? (しょうがないねえ)」
2004.02.19
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"Sherry Darling" by Bruce Springsteen 1980 曲名は『愛しのシェリー』(原題"Sherry Darling")、歌っているのはブルース・スプリングスティーンでした。アルバム "The River" に入っています。 「春の十代」さんを、Springsteen とわかっていただけた人、および「落語版シェリー」を読んでいただいた方には、さほど難しくないと思ったんですけど、よく考えたら、この曲は別にスプリングスティーンの代表的な作品ではないんですね。 そういえば、同じ棚にあったベスト盤の曲目に、この曲はなかった。それに、当時流行ったという記憶もないです。ひょっとすると、隠れた名曲?......なんてね。 いやはや、くどいようですが、それにしてもこの曲がこんな邦題とは、全然知りませんでした。『愛しのシェリー』だなんて、まるで 60 年代始めのころのポップスのタイトルみたいだ。 僕は、"The River" 発売当時、この曲を FM で聴いたことがあって、それをたまたまテープにとっておいたので、時々聴いていたっていうわけです。 この曲で一番印象的だったのが、テナー・サックスの音でした。 テナー・サックスは、その昔、ロックンロールやツイスト全盛の頃のバンド編成に欠かせない楽器でしたね。日本のバンドで言えば、GS で有名なブルーコメッツで、井上忠夫が吹いていたのは、その名残ですね。 RC サクセションがドクトル梅津を使いはじめたのは、いつ頃だったでしょうか。 ちょっとくだらないクイズではありましたが、ちゃんと付き合っていただいたみなさんに、心から感謝いたします。そして、実在するしないにかかわらず、いろんな『愛しの...』が集まりました。
2004.02.16
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☆問題:「愛しの」に続く言葉は何でしょう。 いや、それにしてもこの曲がこんな邦題とは、今日の今日まで全然知りませんでした。 あ、『愛しのルネ』だと思った人、...。残念でした。"Walk Away Rene" の邦題が『愛しのルネ』だということは、知っていました。 ここから先は、書いていることがすべてヒントです。さあ、よく読んで、正解をどんどん書いてみましょうね。 今回の救出劇は、あまり劇的なものではありませんでした。救出すること自体に、若干ためらいが伴うという、救出される側からすると、あまりうれしくない手のものだったかもしれません。 あっと、ここでの「救出」の意味が理解できない人は、去年の11月2日の日記を読んでやってください。 ま、早い話が、レコード店の棚で寂しそうに買い手を待つ CD などに、暖かい愛の手を差し伸べて、救ってあげることなのです。正しくは、わからない人の手に渡らないようにしてあげるのが、その主たる目的なのです。 したがって、今回のような、2枚組の中に2曲だけ聴きたい曲があるというだけで、何十分も迷うようなのは、救出としてはあまり正しくないと言えます。 でも、いったん救出したからには......と、さっきからかけておりますが、さすがに疲れてきました。 まず、2枚組であること。......全部聴くのは、エネルギーいるよね。特にこの人だから余計に。 ちょっと不思議に思ったんだけど、どうしてこの『愛しの......』1曲だけがライブ・バージョンなんだろう。 あ、『愛しのレイラ』だと思った人、......おしいけど残念でした。『愛しのレイラ』の場合、ライブじゃありませんものね。 ああ、それにしても、これはいい。好きな曲だ。バックのバンドやコーラスも、ひたすらノリノリで、何度でも繰り返し聴けて踊れる曲なのでございます。 さて、先を続けよう。 もうひとつ疲れる理由が、......。でも、これでわかってしまうでしょうか。そう...、歌い方が、血管切れそうなんです。...あ!わかってしまいましたね。 先日の「落語版シェリー」を読んでくれた方は、もうピンときてしまいましたね。そうなんです。あの「春の十代」さんの「川」です。 いや、ほんとに偶然、この CD が安く出ていたんです。例のお店(いつぞやとは別の支店ですが)の、例の格安バーゲンの棚にね。安いといっても、さすがに250円ではありませんでした。よく見たら、この支店の場合「250円~」となっていたので、「~」を見落とした人はがっかりするだろうな、などと、よけいなことまで考えてしまいました。 おっと、先を急ごう。 この2枚組のアルバムには、僕の好きな曲が2曲入っているんだけど、そのうちの1曲がこの『愛しの......』で、もう1曲は "Hungry Heart"。これはさすがに邦題も『ハングリー・ハート』でした。もし、『飢えたハート』だったらどうしようなどと思ったのは、杞憂に終わりました。ホッとしたような、......若干残念なような...。 あ、そうそうこの人のファンはとても多かったと思うんですが、みなさん、今はどうしているんでしょうね。 2枚目の途中ですが、ちょっと用事があるので、この「春の十代」さんには申し訳ありませんが、一時退散ということで、失礼いたします。 みなさんは、この人のこの曲のタイトルを考えてください。そして、わかった人は書き込んでください。わからなかった人は、自分で適当なタイトルをでっち上げてみて、書き込んでください。 楽しいタイトル、お待ちしております。
2004.02.15
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"Can’t Take My Eyes off of You" Original by Frankie Valli 1967 昨日お昼に何気なくテレビで、東京国際マラソンをつけていたら、民放ですから途中何度も CM が入るわけですが,そのときにこの曲のディスコ・バージョンがかかったんです。 もちろんこれが、あの有名なボーイズ・タウン・ギャングがカヴァーしたヤツだなと、すぐに思ったわけです。このディスコ版が流行ったという事実は,楽天仲間のみなさんに何度も教えてもらって知っていたのでね。でも、僕はずっと男性コーラスを想像していたので,今まで特定できなかったのかもしれません。だって、ボーイズ・タウン・ギャングって、「男の子たち」だと思うじゃないですか、誰だって。 しかし、あのディスコビートに上手く乗ったバージョンは、僕の耳に余り届いてこなかったのは無理もないかもしれません。何しろ僕にとっての『君の瞳に恋してる』は、フランキー・ヴァリの歌ですっかり頭の中に叩き込まれているからです。 とにかくいろんな人がカヴァーしている名曲ですから,みなさんもこの際,ディスコ・バージョンだけでなく、いろいろ聴いてみてはどうでしょう。きっと思わぬ発見があると思いますよ。 いろんな人が歌っている中で,今僕が一番聴いてみたいのは,The Manic Street Preachers です。 去年出た B-side &レアトラック集の "Lipstick Traces" という2枚組 CD で聴くことができるというところまでわかっているんですが,いろんな事情から,まだ入手できておりません。DVD にも、貴重な映像があるようです。 なにしろ、元々あの『シェリー』のフォー・シーズンスで、ファルセット・ヴォイスをギンギン聴かせてくれていたフランキー・ヴァリの歌ですから、マニックスはどんなふうに仕上げているか,楽しみです。 あとは恐いもの見たさ(聴きたさ?)で,椎名林檎とか...。 ここでまた今日も、以前から気になっていた些細な問題を書いてしまおう...。 この歌の正式なタイトルは何なんでしょうね。...え?『君の瞳に恋してる』だろうって?いやいや、僕が言いたいのは,原題の方です。 原曲が流行ったときに覚えたのは,たしか "Can’t Take My Eyes off of You" だったと思うんです。でも、最近目にするのは "Can’t Take My Eyes off You" で、of が抜けてるんです。 歌の中では,♪ You’re just too good to be true Can’t take my eyes off of you... と、歌っていると思うんですが,ボーイズ・タウン・ギャングはどう歌っているか、わかりますか。
2004.02.09
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(熊)「おーーー、さぶさぶさぶ。さぶいねえ、穴ジョーの旦那」(穴)「おっと、熊さん。久しぶりじゃないか。元気だったかい」(熊)「いやあ、風邪ひいちゃいやしてね。ようやく治りかけてきたとこですよ」(穴)「そりゃあいけないね。で、鳥インフルエンザかい」(熊)「ひとをニワトリと一緒にしねえでくだせえよ」(穴)「すまんすまん、何しろ流行に敏感な熊さんだからね...。冗談はともかく、♪ 春は名のみの風の寒さや~、なんてのもあるけど、2月ともなると暖かい日もあるじゃないか。それで思い出すのが、♪ 冬来たりなば......」(熊)「春唐がらし...」(穴)「Oi!」(熊)「じょ、冗談ですがな。...春遠からじ...。ああ怖かった」(穴)「あんまりカラい冗談言うから、思わず "Oi!" が出てしまった。...そう。シェリーですよ。"If Winter comes,can Spring be far behind?" 」(熊)「え?シェリーって、シェリー・フェブレーの歌ですか?」(穴)「『冬来たりなば、春遠からじ』は、あの英国抒情詩人の Shelley の詩 "ODE TO THE WEST WIND" の一節、最後の一行だ。シェリー・フェブレーとは、無関係」(熊)「へええ。なるほどね。あっしはまた、ジョニー・エンジェルに絡めたシェリーネタかと思いやしたが。じゃあ、その詩人のシェリーさんも女性なんでせうか」(穴)「いやいや、この場合 Shelley は、family name。フルネームは、Percy Bysshe Shelley (パーシー・ ビッシュ・シェリー)。シェリーといえば、ふつうはこの詩人シェリーのことですよ。で、"If Winter comes,can Spring be far beyond?" は、"一体、冬が来たら、春が彼方の背後にあるなどということがあろうか、いやない..." という意味ですな。そうそう、この人の奥さんは、あのホラーの古典『フランケンシュタイン』の著者として有名だね」(熊)「なるほどね。Pete Shelley なんてのもいましたね」(穴)「お、Buzzcocks かい。それにしても、ものすごい落差だ。いくら時代が違うといっても、とても同じ英国人の Shelley とは思えない。まあこれがイギリスのおもしろさとも言えるがね」(熊)「 穴ジョーの旦那だったら、シェリーといえば、フォー・シーズンスかと思いましたけど」(穴)「もちろん忘れちゃいませんよ。フォー・シーズンスの『シェリー』は、"Sherry" だけどね。ダニー飯田とパラダイス・キングのカヴァーも良かったね。九重佑三子が一番上を歌ってたんだけど、フランキー・ヴァリが裏声だったのに、彼女は一部ひっくり返るところがあっても、おおむね地声でね」(熊)「しかし、あれを女の子に歌わせたっていうのは、たしかに名案でしたね。すんなり声が出る」(穴)「そうだね。キングトーンズでも苦しそうだ。ほかにシェリーっていえば、ロックファンだったら忘れちゃいけない、あのスプリングスティーンの "Sherry Darling" だね。スプリングスティーンって、血管切れそうで、イマイチつらいんだけど、この曲はいい。この曲だけが聴きたくて、もう少しで『リバー』の LP 買いそうになった」(熊)「どうして買わなかったんですか」(穴)「だから、LP なんか通して聴いたら、ホントに血管切れちゃうでしょ。しかもこれは、2枚組だった。でも、この曲と『ハングリー・ハート』は好きだったね。ところで、日本語は都合がいいね。"l (エル)" と " r (アール)" の区別がないから、 Shelley も Sherry も、シェリーってことでよろしくってなもんだ」(熊)「『シェリーに口づけ』なんかも、ありですね」(穴)「ミッシェル・ポルナレフだね。あのシェリーはフランス語で、 Cherie だね。"♪ Tout tout pour ma cherie ma cherie..." ってね。ほかにもあるかね、シェリーの曲」(熊)「さあ、どうでしょう。皆さんに訊いてみましょうや」(穴)「そうだね。どんなシェリーが出てくるか楽しみだね。ところで、フォー・シーズンスに戻るけれど、名曲多いね」(熊)「そうですか。おいら『シェリー』しかシェリない」(穴)「Oi!ちょっと苦しかないかい、その駄洒落。ほら『悲しきラグドール』『恋のヤセがまん』『恋のハリキリボーイ』なんかがあるでしょう。前にも話題になった『サイレンス・イズ・ゴールデン』も、原曲はこの人たちだ。それに、この裏声のフランキー・ヴァリっていう人は、その後ソロになってからも『君の瞳に恋してる』が流行ったし、たいしたモンですよ」(熊)「そうかそうか。でも『恋のヤセがまん』に『恋のハリキリボーイ』とは...。なんという邦題だ」(穴)「こんなのはまだ許せる。『思い出のサニービート』に比べたらまだましな......おっと、また口が滑った」(熊)「さて、それじゃあ失礼しますよ。ちっとさぶいけど、おいら江戸っ子『ヤセがまん』ならまかしとけ、ってんだ。顔で笑って心で泣いて、『ハリキリボーイ』は今日も行く。♪ シェ~リ~ シェリベェィビー シェ~リ~ ときたもんだ ......」(穴)「おいおい、熊さんや。あれれ、ホントに行っちゃったよ。あいかわらずそそっかしいねえ。てなわけで、みなさん、春はもうすぐそこに来ていますからね。え?まだまだだって?...あなた、南半球にでもお住まいですか。...どこの人?え?イラク!そうですか。イラクの春はイラク先のことになりそうですか...。え?オチが寒すぎる?まあ、季節にピッタリということで許してやっておくんなせえ...」
2004.02.06
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『ジョニー・エンジェル』1962 シェリー・フェブレー / 森山加代子 / 竹内まりや さて、『ジョニー・エンジェル』の続きです。おいおい、またかよ。はい、そうです。まだ書き足りなかったのです。 fella については、pglove さんとtomochico703さんの指摘にあったように、特に珍しい単語でも何でもなかったようです。しかも、僕が持っている楽譜集にも、ちゃんと "fellas" と書かれていました。 ちょっと調べ方が足りなさすぎましたね。反省しきり。 シェリー・フェブレーについては、このまま行きましょう。言い慣れていますしね。 またまた問題提起?で恐縮です。エンジェルですけど、"angel"「天使」、場合によっては「エンゼル」とも言いますか......、これって、以前は男性のイメージが全然なくて、この歌で「どうして男のジョニーがエンジェルなんだ」なんて思ったものでした。 森永ミルクキャラメルで逆立ちしていた、まだ赤ん坊のような子供とか、まだ若い女性というイメージしか、頭になかったんですよね。 その後、スペイン人だけど、Angel (読み方はアンヘル) という男性の名前があるのを知ったりして、理屈では Johnny が angel でもおかしくないと思うようにはなりましたよ。 でも、固定観念として長年頭の中にあったものは、なかなか変えられないものです。 それで、どうなのよ、みなさん。みなさんには「天使 "angel"」って、性別的にはどっちですか。男性、女性、それとも中性ですか?とっさに、どちらを連想しますか。 この歌の場合、もしかすると、歌詞とタイトルが連動していて、Johnny が angel である必然性が解き明かされるかとも思い、ちょっと読んでみても、特にそれらしい箇所はないです。 全体に、ヘレン・シャピロの『悲しき片想い(You Don’t Know)』と同じ内容で、「相手の男 Johnny Angel は自分の気持ちをまだ知らずにいる。ハローと言われるだけで、ハートが舞い上がってしまう」といった感じ。(関連過去日記『悲しき片想い(You Don’t Know)』) ただ、サビにはいるところの ♪ I’m in heaven .... と、最後の1行は、相手が Angel だということにひっかけています。 ♪ And together we will see how lovely heaven will be つまり Angel に羽根があるから heaven (天国) に連れて行ってもらって、どんなに素敵なところか見せてもらえるということなんですね。 あ、今ふと思ったんですが、もしかして、Angel って、クリスチャン・ネームというかミドル・ネームに使われるようなこともあるんでしょうか。で、ジョニー・エンジェルは、ただそのまま名前だったりして。 この辺詳しい人がいたら教えてください。 さて、前回の『ボーイ・ハント』のときに、この CD の発売に合わせて使われた「今、カヴァーはオリジナルを超える」というキャッチ・コピーに、いちゃもんを付けました。 それで、今回アルバムの解説に竹内まりやが寄せた文を読み僕は少なからず感動を覚えました。これらの曲を聴いて育った彼女だから書ける「愛」のあふれる文だったからです。やはりオリジナルを「越える」かどうかなどという次元で、このアルバムを語るのは意味のないことだと確信しました。一部を引用しますね。 「...私にとって、あらゆる意味で最も大きなインパクトを受けた音楽を挙げるとすれば、ビートルズに他なりませんが、彼らとの出会いに前後して日常的に聴いていた音楽の中には、今でも忘れられないほどの熱いときめきや、涙が出てきそうな感激を呼び覚ましてくれる、たくさんの素敵な曲がありました。そんな宝物のような曲の数々を、ほぼ40年の歳月を経た今になって、私自身が歌うことが出来る幸せに不思議な運命を感じています。...」 このあと、自分が歌手になったルーツがこの時代に培われたことなどが書かれていますが、「...ただ単純に、愛する曲を歌うことによって味わえた喜びは格別のものでした。...」とも記しています。 このような気持ちで歌われた曲たちも幸せだなあと思いましたが、それにしても、「ビートルズとの出会いに前後して日常的に聴いていた音楽」が、僕が聴いていたものとほぼ完全に一致しているんですから、竹内まりやって僕と同じくらいの歳かしらと、つい思ってしまいました。実際にはまだ小学生だったようです。レコードは母親や兄のものだったみたいですね。 『ジョニー・エンジェル』の発表された1962年は、僕が中学生になった年でした。
2004.02.01
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