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“Nobody Knows You (When You're Down and Out)” by the Derek and the Dominos (1970) also by Bessie Smith (1929) 日本語版:『ドツボ節』憂歌団 (1972) 最初に「憂歌団」の LP を手にしたときからしばらくの間、『トンボ節』だと思っていた。(笑) ********************** 70年代に入って、国内アーティストの LP をほとんど買わないまま過ごしていたのだが、何年ぶりかでついに買ったのが「憂歌団」だった。はっぴいえんどの「ゆでめん」以来の画期的な出来事だったのだ。 憂歌団は、当時の日本のブルースバンド、たとえばブルース・クリエーションやウエストロード・ブルースバンドのような、典型的な一群の人気バンドの中にあって、そのアコースティックなスタイルがずいぶん特異であった。僕はすぐさま飛びついてしまった。 そんな彼らの1st アルバム「憂歌団」の中に何曲かあったカヴァー曲のうち、"Nobody Knows You (When You're Down and Out)" の日本語翻訳版『ドツボ節』には、感心してしまった。 この前 "Bell Bottom Blues" のレスでもちょっと書いたけれど、僕はこの「ドツボ」という言葉をそれまで知らなかった。 今でこそ「ドツボにはまる」など日常で使ったりするが、少なくとも、高校卒業まで育った僕の周りでは耳にしたことのない言葉だった。 この言葉は方言だったのか。いわゆる俗語表現だろうけれど、一体どこから来たのだろうか。憂歌団がタイトルに使った頃には、大阪では一般的な言葉だったのだろうか。 どなたかご存じでしたら、ぜひ教えてくださいね。 僕はこの曲は本来 Derek and the Dominos がやっているような、ゆったりとしたテンポの曲だと思っていたから、『ドツボ節』のテンポはかなり早いと思えた。 で、ちょうどそのころ渡米した兄に頼んで買ってきてもらったベシー・スミス(Bessie Smith) の二枚組の中では、彼女は Derek and the Dominos と憂歌団の間ぐらいのミディアム・テンポで歌っている。彼女は1929年にこの曲を吹き込んでいるから、当時このテンポがごく一般的だったのだろう。 それにしても、ずいぶん昔からある歌なんだなあと、それも驚きだったけど、当然オリジナルも彼女だったろう。また、時間があるときにじっくり調べてみたい。 で、この二枚組中開きのベシー・スミスのレコード・ジャケットを開いてみると、結構しっかりした解説が付いていて、"Nobody Knows You When You're Down and Out" のところには、「彼女自身、金で作った友人たちが、売れなくなると消えていってしまったのを目の当たりにしていた頃の歌で、ちょうど自分を歌っていたとも言える」という意味のことが記されている。 何度も繰り返すが、こんな、ブルースそのもののような暗い内容の歌なのに、マイナー(短調)でもなく、いわゆるブルースコードでもなく、明るいコード進行がかえって胸を打つ。 これがさらに40年後の Derek and the Dominos では、あのエリック・クラプトンの声とギターテクニック、そして不可欠なデュアン・オールマンの泣きのスライドギターを得て、不滅の名曲として定着したのだ。 クラプトンがこの曲を Derek and the Dominos のレパートリーに選んだということは、実に興味深いではないか。 二枚組の「レイラ」の LP は、元々のタイトルが "LAYLA and other assorted love songs" で、つまり「レイラ、およびその他ラブソングの詰め合わせ」というわけだが、「かつては百万長者で、今ではドツボに落ちてしまった」ことを歌ったような内容のラブソングというのも、ありかいね。 僕はこう思う。あくまで推測だけどね。 つまり、クラプトンはこの曲をぜひこのメンバーでやってみたかった。言い換えれば、デュアン・オールマンと一緒にどうしてもやってみたかったのではないか。 だから、全然ラブソングでも失恋ソングでもないけれど、大好きなこの曲が選ばれたのではないかと。 どなたかこの辺のことに詳しい人、いませんか。 さて、久しぶりに Derek and the Dominos の "Nobody Knows You (When You're Down and Out)" でも聴いてみようかと思う。これ、『誰も知らない』っていうのね。日本盤だと。 いろいろえらそうに書いたのに、実は「レイラ」の LP 、CD を手に入れたときに売っちゃったんですよね、確か。 後で探してみるけど、いや、たぶん売ったね。 LP だったら、一枚目の A 面の4曲目。最初に手に入れた CD だったら、二枚組だったから、一枚目の4曲目。去年500円で買った CD だったら、一枚に全曲収まっているので、単に4曲目。 そうなんですよ。一枚に収まってしまっているんですよ。 やっぱいいなあ、このイントロ。 ジム・ゴードンのドラムも好きだったなあ。 というわけで楽天仲間の皆さん、二枚組の「レイラ」の CD あまってます。欲しい方は、スタート0円のオークションを開催いたしますので、レスでお申し込みください。 さあ、穴ジョー・オークションだよ~~。 ただし、このオークション、出品者が勝手に打ち切る可能性がありますので、ご了承ください。 それから、個人情報はくれぐれも裏からお願いしますよ。 関連日記:幻泉館主人の去年の11月18日の日記
2005.04.19
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“Have You Ever Loved A Woman”by Derek and the Dominos 1970 土・日、一泊で東京に行って参りました。 4月1日に、上野・秋葉原へ行ったので、今月2度目の東京行きでした。滅多に行かなくなっているので、僕にしてはきわめて珍しいことです。 今年は桜が遅れていて、場所によってはまだ散りきらないソメイヨシノが見られました。ヤエザクラが満開でしたよ。 昨日(日曜日)は時間があったので、ちょっと必要なものを買おうと、お茶の水の楽器屋さん巡りをしました。 ところがお目当てものが見つからず、新宿に移動。 お茶の水は、楽器屋さんが固まっているので、あまり歩かなくてもいいんですが、新宿は数カ所に点在していて、ちょっと歩くのが辛い。 そこで、最もありそうなところから見てゆこうか、それとも一番遠いところから徐々に駅よりに戻るコースを取ろうか、少し迷ったんですが、結局全部見たくなるだろうからと、後者を選択。これが間違いの始まりだった。 駅から一番離れた店は、打楽器の売り場の規模を極端に縮小して、何もなし。 がっがりすると、足は徐々に重くなるが、気を取り直して、一番色々ありそうな2件目を目指す。 ここではいくつか迷うものがあったが、結局買わずに駅の近くまで来てしまった。駅の近くの店には、2週間前に秋葉原に行った帰りに見かけた、今回一番欲しいと思っていたものがあるから、寄っても徒労には終わらないと、幾分ホッとしながら売り場に行くと、・・・ない。目指していたものがない。 店員は、今注文すれば、明後日には入ると言ってくれるが、それならうちから近所のお友達の楽器屋さんに頼んでも同じことだから、注文はせず、小物を買って渋谷に移動です。 I 楽器店が移転して、ずいぶん大規模にやっているようだったので、だいぶ期待して行ってみたら、打楽器は端っこの方で、品揃えも新宿店の方がはるかに充実しています。ここにもなし。 ついていない日には、結局良いことなしで終わる予感が、・・・。 時計を見ると1時半。このあたりで昼飯だね。 渋谷に来て「ムルギー」のカレーを食べるのは、今回の目的でもあったので、迷わず百軒店を目指す。 ようするに、どんなにツイてなくても、これが成し遂げられたら一応は東京に来た意味はあると言い聞かせながら、懐かしいドアを開けた。 もう2時近くなのに、店内はほぼ満席で、若いカップルが2組、やはり若い女性の二人組と、後は一人で来ている若者と中年の男性客が四人ほどだったでしょうか。 いずれにしても若者が多いのは、うれしいです。存続のことを考えるとね。 ここで、ムルギーでの注文の仕方を。 「ムルギー一つ」あるいは「ムルギー大盛り」ね。 決して「カレーライス」とか「チキンカレー」などと言ってはなりません。どうか、覚えておいてください。 数年前にも食べましたが、もちろん味はほとんど変わらぬ昔のままで、ここがある限り、一瞬にして30数年前に戻れてしまう。文字通り、僕にとっては、深い味わいのカレーライスなのです。 「深い」というのは、思い出深いということとか、思い入れが深いなど、様々な個人的なことですけどね。 何だか食べているうちに涙が出そうになって、気がつくと鼻水が垂れかかっていました。けど、駅前でもらったポケットティッシュが役に立ったじゃありませんか。何だかツイて来たと思いません? 食べながらいろいろ思い出していたんですが、すぐそばにあった日本のロック喫茶の草分け「ブラックホーク」で初めて聴いた、デレク・アンド・ドミノスの "Have You Ever Loved a Woman" が、ずっと頭の中で鳴りやまなかったです。 そう、Derek and the Dominos とかクラプトンとかって、ちょうど70年から71年頃の渋谷とつながっているんです。 初めて「ジャンジャン」でブルース・クリエーションを見たときにも、彼らはクラプトンがカヴァーしていたブルースをやっていたしね。思えばあの時の竹田和夫のギターが、生の日本人ブルース・ギターとの出会いでしたっけ。 Derek and the Dominos の "In Concert" というアルバムがその後発売されて、これも「ブラックホーク」で聴いたという記憶があるんですけど。 このライブ盤の方が、ずっと重い感じがするのは、デュアン・オールマンがいないせいなんだということに、ずいぶん後になって気が付きましたよ。 久しぶりにおいしい思いをさせてもらったので、精算を済ませてから、厨房に向かって「ごちそうさま」と大声で言ってしまいました。 いや、ムルギーのカレーは元気が出ます。 後二軒だけ、南口の方にある楽器屋さんに寄る気になりました。足取りもずいぶん軽くなりましたよ。 途中、古書センターはどうなったかなあと思ったら、まだありました。シャッターは降りていましたけど。 そうなんですよ。以前、勇んで行ってみるとよく定休日でね。ほら、東京の古本屋って、日曜日休みっていうのが多いでしょ。神田でも戸塚でもね。ここも日曜が休みなのだ。覚えておいてください。 でも、渋谷古書センターがつぶれていなかったのは、ちとうれしかったな。どうやら、上の方の階は古本屋じゃなくなっているみたいだけど。 目指す2軒の楽器屋さんのうち一件目に、何と今回買う予定だったものがあったんですが、色違いで、ちょっと残念でした。 でもね、もういいんです。ムルギーと古書センターのおかげで、気分がきわめて良好で、腹が立ちませんもの。 いよいよラストのお店です。このお店を最後に選んだ理由は、駅に一番近い。ただそれだけです。 ここは、近くにあった店をギター関係専門にして、打楽器部門が独立した形でビルのワンフロアを使っています。あまり広くはないですがね。 ここにも欲しい物がなかったんですが、それでも最後の店だからと、いろいろ値段調べなどしたり、新製品を眺めたり、試奏する若者の演奏を聴いたり(うまい!)、ちょっと時間をつぶして、さあ帰ろうかと思ったんですが、何となく店員のお姉さんがヘッドを張っているスネアに目が行ったんです。 あの小ぶりのスネアって、12インチかなあ、今回の目的ではないけれど、ずっとYAMAHA の12インチのスネアを探していたので、気になってよく見ると、どうもあのタムホルダーが YAMAHA のようだ。しかも、僕が一番狙っていたタイプのようにも見える。 ヘッドを張り終えたスネアを、お姉さんは、ずらりとスネアが並んだ棚の下の床の上に無造作に放置して、向こうへ行ってしまった。 そこで、おそるおそる近寄ってみると、ああっ!ピーター・アースキンの12インチだ! まさにずっと欲しくて、ここ数ヶ月ネットオークションで待ち続けていたものが、目の前にあるではないか。10インチのものは2度オークションにかかりましたけど、この12インチにはお目にかかったことがなかったんです。 別の店員に思わず声をかけて聞いてしまいました。 「すみません、あのピーター・アースキン、中古ですか」 「はい」 この「はい」に反応して、次の瞬間、思わず「おいくらですか」と聞いてしまったのです。 ちょっと調べてから、なんと、こちらが驚くようなリーズナブルな値段が提示されたではありませんか。オークションの10インチでさえ、もっと高いのに!しかも「ソフトケース付きですよ」のだめ押し。つい「カードでお願いします」と言ってしまったのは、当然ですよね。 滅多に見ないものが見つかったと告げると、店員は「ラッキーですね。たった今入ってきたところです」って。うれしいこと言ってくれるじゃありませんか。 足が棒のようになっても、お目当ての物が手に入らなくても、すべてはこの上ない掘り出し物が手にはいるための、序章だった。 確かにほんのちょっと早くこの店に着いていたら、手に入らなかったかと思うと、無駄な一日に大いに感謝したくなってきました。 ********************** "Have You Ever Loved a Woman" のオリジナルって、誰ですかね。 僕の持っているフレディ・キング版がかなり Derek and the Dominos に近いので、やはりクラプトンはフレディ・キングのやつを下敷きにしたんでしょうねえ。 でも、ライトニン・ホプキンスなんかもやっていましたっけ。 オリジナルは誰か、ジョンリーさん、ご存じですか。 あれれ、今日もつい長くなってしまいました。 皆さんのところにも徐々に伺うつもりではいますので、当てにしないでお待ちください。 Derek and the Dominos の続きは、また今度。
2005.04.18
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“Bell Bottom Blues”by Derek and the Dominos 1970 楽天日記をお書きのよい子の皆さん、こんばんは。 こちらは梅が満開です。杏(あんず)もだいぶ咲き始めました。 桜もまもなくですよ。 特に例年より遅れているという印象はあまりありませんが、実際にはどうなんでしょう。 山の動物たちもそろそろ冬眠から醒めている頃でしょうか。 里にいる僕も、そろそろ永い眠りから覚めないと、花や虫や熊さんたちに申し訳ないですね。 というわけで、ずーっとほったらかしになっていた日記が、今復活した!?のです。 きっと「新着日記」に僕のが突然入って、ビックリしている人も多いでしょうが、別に楽天の不具合ではありませんので、ご安心ください。 いや、それにしてもずいぶん楽天の編集ページが変わってしまって、戸惑っております。 「おすすめ新着」には写真が付いて、一目瞭然になりましたね。けど、皆さんのページでは、僕のどの写真が反映されているんでしょうか。まあ、別にどれでもいいんですけどね。 さて、冬眠期間中のことですが、色々あったとは思うものの、咄嗟に何があったと聞かれても即答できません。 それでも気を取り直してちょっと思い出してみると、音楽関係でいえば、CD が何枚か手に入ったこと、相変わらずネットオークションでドラム関係のものを売ったり買ったりしていること、このところ結構ライブがあって、バンドの方もいろいろ充実していることなどが思い浮かびますね。 そのライブですが、3月下旬と先週土曜日には、クラプトンとビートルズを歌う友人のバックを、我ら The Three Georges が努めました。 去年もこの「わがままライブ」があったんですが、今年は全面的に僕らがバックをやるというスタイルで、かなりの曲数を演奏しましたよ。 何曲かやったクラプトンの中では、一番古いあの名曲 "Bell Bottom Blues" が好きな曲でした。 ********************** 以前にもきっとどこかで書いたとは思いますが、Derek and the Dominos の、おなじみ『いとしのレイラ(LAYLA and other assorted love songs)』のアルバムには、好きな曲が何曲も入っています。 ブルースのスタンダード・ナンバー "Nobody Knows You (When You're Down and Out)" (憂歌団が日本語で歌ってたなあ。『どつぼ節』っていう邦題でね) とか、やはりブルースで、"Have You Ever Loved a Woman?" とか、ジミヘンの名曲 "Little Wing" 、フレディ・キングも歌っている "Key to the Highway" とかね。 オリジナルでは、やはり "Layla『いとしのレイラ』" と、この "Bell Bottom Blues『ベルボトム・ブルース』" だーね、あーた。 "Layla" みたいな有名な曲については、皆さんご存じでしょうし、楽天の中ではしょっちゅう登場する曲でしょうから、今回は端折ります。もちろん、レスで書いてくれる分には大歓迎ですよ。 "Bell Bottom Blues" って、Blues(ブルース) という語がタイトルに付いているにしては、曲がいわゆる12小節のブルースコードが基調の「ブルース」とは違っていて、ずいぶんポップな仕上がりなのがまたいいんです。 もちろん、ド・ブルースの"Have You Ever Loved a Woman" なども、クラプトンの真骨頂が発揮されていますけど、この時期彼は、音楽的には、白人ブルースギタリストから完全に脱皮して、オリジナリティーあふれる曲作りの真っ最中だったのでしょうか。"Layla" 同様、あまりブルース色は感じられない けれど、僕にはとてもクラプトンにふさわしい名曲だと思ったものです。 元々僕は、このレイラのアルバムでもやっている "Nobody Knows You..." のような、「ブルースの人たちがやる、ブルースコードではない明るいコード進行の曲」が好きなんですよね (いまだにこのコード進行の正式な呼び名がわからないのが、歯がゆいです。ジョンリーさん)。 で、話は戻るけれど、"Bell Bottom Blues" は "Nobody Knows You..." のような曲調ではあっても、コード進行は違うし、サビの展開の仕方などにも特徴があるし、クラプトンのハスキーな声と合わせて、とっても良いのよ。 この曲を知らない若い人たちには、ぜひ一度聴いてもらいたいと思うのであります。 ところで、なぜ日記のタイトルが「エリック・クラプトン」ではなく「デレク&ザ・ドミノス」になっているかというのは、僕らの世代の人たちには説明の必要はないでしょうけど、若い人たちはどうでしょう。やっぱ、「どうして、クラプトンじゃないの?」って思うかな。 ま、その辺のところも含めて、後日続きを書きます。 ********************** 久しぶりに再開した日記なので、みなさんに読んでいただくために、簡潔にすっきりまとめてみようと思ったんですが、つい長くなってしまいました。 これに懲りずに、また読みに来てください。関連日記:落語版『愛しのラナ』ベルベッツ
2005.04.15
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