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“Summertime” by Sam Cooke 1957 随分前の話になりますが、スタジオミュージシャンとして著名なベーシストのキャロル・ケイをラジオで特集してはどうかと、リスナーの「信州そばさん」から提案があったのですが、ついつい先延ばしにしているうちにNHKに先を越されてしまいました。 そう。あの Eテレ「星野源のおんがくこうろん」で先日取り上げられてしまったのです。 僕はそのことすら知らず、信州そばさんから指摘を受けて、慌ててNHK+で確認したような次第でした。その後、再放送もあって録画もしましたが、番組はわかりやすく丁寧にキャロル・ケイを紹介していましたので、もしNHK+でまだ視聴可能でしたら、ぜひ見てください。 それで、キャロル・ケイのレコーディング参加曲を何曲か流していたのですが、さすがに一部だけで、フルに聴くことはできなかったので、ややホッとしました。 というのも、僕の番組の売りの一つ。それは曲は原則フルコーラスを流す。これですよ、みなさん。 少々長い曲でも、極力最後までかける。だって、聴きたいですからねえ。 そこで、先はこされてしまいましたが、当然僕の番組でも後半に「放送500回記念特集:キャロル・ケイ」をやり、全部で6曲お届けしました。・・・が、これでは流石に物足りない。なにしろ、多少大げさですが本人いわく、1万曲に参加しているとのことで、つまりはそれほどたくさんの曲を弾いているという意味でしょう。 そうです。次回も後半は「キャロル・ケイ特集」をやろうと思っています。今度は「放送501回記念」ですかね。 因みにこちら↓に彼女自身が選び解説したベスト10が掲載されています。 Carole Kaye Bass My 10 Greatest Recordings キャロル・ケイが最初にレコーディングに参加したと言われているのが、サム・クックの『サマータイム』です。この時はまだギターを弾いていたそうです。 “Summertime” by Sam Cooke 1957 ********** 台風21号は今回も台湾直撃のようで、こちらは大した影響はなくてすみましたが、昨日(10/31)はそれなりに風も吹き、時折雨も混じる1日でした。 で、やはり台風のせいか、気温が高く湿度もmaxに近いから、なかなか汗が引かなかったですね。ようやく室温が28度まで下がって、快適になりました。 今年はもう終わりだろうと思っていた台風バナですが、一昨日咲きましたよ。流石に台風がわかるのか。なら、大したもんだ。 ********** 10月26日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Lemon Tree (The Seekers) 2. Washington Square (The Ames Brothers) 3. 500 Miles (The Brothers Four) 4. It Hurts Me Too (Eric Clapton) 5. The Shadow of Your Smile (Andy Williams) 6. Summertime (Sam Cooke) 7. Then He Kissed Me (The Crystals) 8. Help Me Rhonda (The Beach Boys) 9. Last Train to Clarksville (The Monkees) 10. These Boots Are Made for Walking (Nancy Sinatra) 11. Johnny Angel (Shelley Fabares) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は「今月の歌」シーカーズで。2.は先々週からの宿題で、こちらはオリジナルに英詞を付けて歌った’63年のエイムス・ブラザーズのヴァージョン。3.500回記念に『500マイルも離れて』。6.~11.信州そばさん持ち込み企画による「エレクトリック・ベーシスト、キャロル・ケイ特集」。6.はキャロル・ケイの記念すべき最初のレコーディング曲。この時はまだギターでした。 以上です。次回もよろしく。
2024.11.01
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“Over the Rainbow” by Gene Vincent 1959 水曜日(10/16)、今年に入って2度目のPTAでした。 PTAについては、2024.1.26.の日記に詳しく説明してありますので、わからない場合は読んでいただければよろしかろうと。 改めて簡単に説明しておくと、人工透析患者が血液透析を受ける場合、通常腕に動脈と静脈をつなぎ合わせて作ったシャントを使うわけですが、これが結構トラブルを起こすんです。 僕の場合、幸い10年以上問題なく使用できたんですが、これが発達しすぎて (つまり太くなりすぎて) 二度にわたって縛って細くする手術を受け、その後縛った箇所とその前後の血液の流れが不規則になり、今度は広げる手術が必要になり、1月に初めて「シャントPTA」を受けました。 簡単に言えば、シャントの狭くなってしまったところを拡げるのが「シャントPTA」で、2度目の今回も無事終了し、血液もしっかり流れるようになったので、良かったです。 今回「シャントPTA」を受けるようになった経緯を説明すると、このところ血圧があまりにも低くなりすぎたのと、シャントにある狭窄のせいで血流が弱くなりすぎたことが重なって、このまま放置するとシャントが使えなくなる危険性が高まったからということのようで、先週の木曜日に以前から執刀してもらっている医師に電話で相談して、今回のPTAが決まりました。 その時の電話で、とりあえずドライウエイトを1キロあげて、血圧も上げるようにとアドバイスを受けたので、久々に市内の中華料理店で「台湾ラーメン定食」をいただき、しっかり塩分をとって血圧が下がらないようにしたというわけです。 血圧の話をすれば、僕は昔から血圧は低い方だったせいか、このところ降圧剤も飲まずに体調も良く、少し低いくらいの血圧を保つ方が快適だったので、下がり過ぎということまで考えていなかったんですよね。 以後気をつけます。 ********** 10/12はジーン・ヴィンセントの命日で、ラジオで2曲かけました。もちろん大ヒット曲の『ビー・バッパ・ルーラ』ともう1曲は “Over the Rainbow” で、こちらは兄が「ジーン・ヴィンセントの “Over the Rainbow” はいいぞ」と教えてくれた思い出の曲です。 “Over the Rainbow” by Gene Vincent 1959 ********** 10月12日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。命日特集のようになってしまいました。1. To Love Again (カーメン・キャバレロ) 2. Blue Hawaii (レイ・コニフ・シンガーズ) 3. 故郷へ帰りたい (ジョン・デンバー) 4. Summertime Blues (Blue Cheer) 5. Lemons Tree (Trini Lopez) 6. Rose Garden (Lynn Anderson) 7. My Happiness (Elvis Presley) 8. Washington Square (The Village Stompers) 9. Be Bop A-Lula 10. Over the Rainbow (以上, Gene Vincent) リクエスト曲は、6.座波ソーメンさん。7.酋長Kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.はこの日がカーメン・キャバレロの命日(1989.10.12没.享年76)で。2.はこの日がレイ・コニフの命日(2002.10.12没.享年85)で。3.はこの日がジョン・デンバーの命日(1997.10.12没.享年53)で。4.はこの日がブルー・チアーのベース/ボーカルのディッキー・ピーターソンの命日(2009.10.12没.享年63)で。5.は「今月の歌」トリニ・ロペスで。9.&10.はこの日がジーン・ヴィンセントの命日(1971.10.12没.享年36)で。。 以上。次回もよろしく。
2024.10.18
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“Love Letters in the Sand” by Ted Black & His Orchestra Vocal by Tom Brown 1931 テニスのウィンブルドン大会が始まってしまいました。また寝不足になってしまう。って、テニスのせいにして夜更かしの毎日です。 今年はキリ良く7月1日に始まったので、大会何日目とか言われてもいつのことかすんなりわかってよろしいですね。 ところで、今大会は大変予想が難しいですね。何しろウィンブルドンというだけでも難しいのに、1回戦から波乱が多く、特に女子のシングルスは予想ができない。言い換えると誰が決勝に進出してもおかしくない状況です。それだけ楽しみだとも言えますが。 とにかく錦織くんと大坂さんが勝ち残れなかったのは残念ですね。全米に期待しましょう。特に大坂さんは随分良くなってきていますよね。 さて、7月に入っていきなりウィンブルドンだったもんで、6月のライブのことなどを書き忘れそうです。 まずは6月13日の 那覇 Sound M’s (↓) これは本当に良かったし、凄かった。 そもそもドラムのせっちゃんから、チッコさんの友人のブルースハープの人が沖縄に来て、Dynaさんとライブをやることになったので来ませんかとお誘いがあったんです。その内容とメンバーから、やはりさすがに行くべきだと判断して、ちょっと大変だけど那覇まで行って来ました。 はじめ、Sound M’s が取れないとのことで、あちこち探していたようですが、結局13日が取れたようで良かった。何しろ木曜日だったからね。月水金は休めないんですよ、僕は。ね。 せっちゃんイチ押しのギターの牧野元昭さん。この人素晴らしい音を出す。感動しました。なんていうか、上手いということを通り越した落ち着きの中にある凄さ。どえらい経歴などについては、Moto Makino HP を参照してください。ウィキペディアさんにも牧野元昭のページあります。 ベースは沖縄ではおなじみ、なんでもこなす安定のJef蔵方さん。相変わらずの抜群の安定感。こういう時に欠かせない人です。 ドラムは我らがせっちゃん。豪華メンバーの後ろで楽しそうに叩く姿に、こちらも嬉しくなっちゃいました。 Dynaさんは今回のライブの進行役も兼ねて、例によって素敵な歌とピアノ演奏。いつ聴いても飽きの来ないパフォーマンスです。 ゲストの東京から来たチッコさんの友人ブルースハープの石川さん。久しぶりにこういうブルースハープを聴かせてもらい、時代が半世紀近く戻ってしまった感じ。 選曲も僕らにわかりやすいお馴染みのスタンダードナンバー中心の、実に楽しめる素晴らしいライブでしたが、実はこれで終わらないサプライズが・・・。 ライブの途中、オルケスタデラルスの創生メンバーのドラム&パーカッションの江川ゲンタ氏と大儀見元氏が客として来店。そのまま演奏に参加というサプライズで、ライブは大盛り上がり。この時の模様、FaceBookやってる人はDynaさんのところで動画が何本か見られますよ。 このメンバーでミュージックチャージ2000円という沖縄ならではの格安お得ライブに居合わせていただいた一夜でした。 8月9日にも上記4人のメンバーで、同じ那覇 Sound M’sでのライブがあります。超オススメですよ。残念ながらこの日は金曜日で、月水金に出かけられない僕は、病院のベッドで横になって想像ライブですわ。 ********** 6月23日「慰霊の日」。今年も家で正午に黙祷。 しかし、前首相同様、岸田氏もあんな薄っぺらい挨拶のために来るなら、いっそのこと来なくて良いとすら思えてしまう。 あまりに機動隊が多く警備が厳重すぎて、本来の慰霊祭の意味がなくなってしまうのではないか。会場に来る遺族や一般の弔問の人たちの邪魔になるほどの機動隊の人数だったとのこと。平和の礎に手向けられた花束までチェックするのは、さすがにやめてもらいたい。 そして皆さんご存知のように、首相が帰った翌週に米兵による性犯罪の報道。 なぜこのタイミングで報道されたかは明らかだと思われる。つまり、いろいろ政府側に都合の悪いことが予定されていたからだろう。それが済んでからの発表がふさわしいと踏んだから。駐日米大使の与那国訪問。県議会議員選挙。そして首相の慰霊祭参加。これらが終わった段階での発表が政府にとって都合が良かったからだ。 外務省が伝えなかったということになっているようだが、首相官邸が知らなかったはずは無く、しかも伝えなかった理由が被害者のプライバシーの保護のためですって。プライバシー保護のために性犯罪の報道をしないなどということは普通ではあり得ない。プライバシー保護を十分にした上で、犯罪報道はしっかりやることで次の犯罪を防ぐことにもつながるはず。本当に嫌になってしまう。 このようなことがこれからも繰り返されないように、まずは日米地位協定の改定など、抜本的な対策を急いでもらいたい。 ********** そして最終土曜日6月29日は、トーサイ音楽祭の予行演習。なんと私も参加。3曲歌いました。 薬局えぱーわーな~の駐車場での野外ライブ。今回の本番は8月11日。お馴染みのところではあのウクレレ少女のChihayaさんも登場しますよ。皆さん来てくださいね。 えぱーわーな~さん、この8月で10周年とのことで、つまり薬局始めるに当たって糸満ウクレレ部でオープニング祝いをしたのがこのイベントのきっかけだったのかと思うと、感慨深い。 ********** 6月の「今月の歌」こちら↓がオリジナル。 “Love Letters in the Sand” by Ted Black & His Orchestra Vocal by Tom Brown 1931 ********** 6月29日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Day Tripper 2. We Can Work It Out (以上, The Beatles) 3. Love Letters in the Sand (Ted Black) 4. The Man I Love (Ella Fitzgerald) 5. Come On-A My House 6. Sway (以上, Rosemary Clooney) 7. 上を向いて歩こう (坂本九) 8. Paperback Writer 9. Rain (以上, The Beatles) 10. Hey Paula (ポールとポーラ) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.&2.と8.&9.は1966年のこの日来日したビートルズにちなんで、’66年の来日前に日本で発売されたシングルのうち2枚を特集しました。3.は「今月の歌」で、これが1931年のオリジナルです。5.&6.はこの日がローズマリー・クルーニーの命日(2002.6.29没,享年74)で。7.は今年とカレンダーが同じだった1963年のこの日も含めて6月に全米ヒットチャートの1位に輝いていた“Sukiyaki”です。10.は9.と同時期に日本で流行った曲。因みにこれは2位で、1位は『悲しき雨音』。 以上。次回もお楽しみに。
2024.07.05
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“Leaving’ It All Up to You” by Don & Dewey 1957 はじめに、残念なお知らせで恐縮ですが、6月15日の放送は局の都合によりお休みさせていただきます。 このところ時々番組休止があって申し訳ありませんが、どうぞ悪しからず。次の放送は6月22日となります。 ********** テニスの全仏オープンの結果、女子は案の定というか予想通りというか、僕の期待したようにはなりませんでしたね。決勝の顔合わせは見事に予想と正反対で、ガウフ対アンドレエワではなくシフィオンテク対パオリーニとなって、当然のようにシフィオンテクが優勝しました。 1回戦で大坂なおみとの試合でほとんど負けたかと思われたところを逆転して、そこからはナンバー1シードらしい強さを発揮しての勝利で、この強さは本物なのでしょう。ただ、この先はサバレンカや彼女に勝ったアンドレエワ、バドーサ、ガウフ、大坂なおみなどが台頭してくることが予想されますね。 男子はジョコビッチが怪我で棄権してからは、俄然決勝の組み合わせが誰になるか興味が湧いてきましたが、ズベレフ対アルカラス戦はクレイコートの決勝にふさわしい見事な試合になりましたね。こちらは僕の期待通りアルカラスくんが優勝してくれたので、実に爽快でしたが、ズべレフもいいテニスをしていましたね。 車椅子男子の小田くんは国枝慎吾の後継者として、どうやらこのままナンバー1を続けて行けそうですね。 ウィンブルドンが楽しみです。 さて、梅雨前線ですが、今週は梅雨本番と呼ぶにふさわしい、あるいは予報士によっては梅雨末期とも言っていますが、日本列島の南に長く伸びて居座る形になっています。 当然こちらには時折激しく雨が降り、心配されたダムの水もどうやら満杯になった様子。水不足は心配なくなったものの、洪水やがけ崩れなどの被害が心配されています。 また、ここ数日は雷も激しく鳴ることが多く、流石に怖くなりますね。 梅雨明けはいつになるかわかりませんが、慰霊の日より前には明けてほしいですね。 ********** 今回の「梅雨 “to you” 特集」は、“(I’m) Leaving’ It All Up to You” でオリジナルの Don & Deweyとリンダ・ロンシュタットで聴き比べていただきました。1963年に Dale & Grace で大ヒットした曲ですよ。因みにオリジナルのタイトルには I’m がありません。 “Leaving’ It All Up to You” by Don & Dewey 1957 “I’m leaving’ It All Up to You” by Linda Ronsdadt 1970 ↑気圧が低いからよく寝ます ********** 6月8日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. I’m Leaving’ It All Up to You (Linda Ronsdadt) 2. Leavin’ It All Up to You (Don and Dewey) 3. Thanks to You (Nancy Sinatra) 4. Look Me Over Closely (Marlene Dietrich) 5. Why Do Fools Fall in Love (Joni Mitchell) 6. Shake Your Moneymaker (Fleetwood Mac) 7. 砂に書いたラブレター (田辺靖雄) 8. It’s a Heartache (Bonnie Tyler) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。5.スティーブくん。6.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.~3.は「梅雨特集」(すなわちタイトルに “to you” の入った曲)です。1.&2.は「聴き比べ」になっていて2.がオリジナル。邦題は『さよならデイト』。3.はこの日がナンシー・シナトラの誕生日((1940.6.8生,80歳)で。7.は「今月の歌」です。3.&4.は「梅雨特集」(すなわちタイトルに “to you” の入った曲)で、「聴き比べ」になっています。因みに3.がオリジナル。8.はこの日がボニー・タイラーの誕生日(1951.6.8生,73歳)で。 以上。次回もお楽しみに。
2024.06.14
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“Trying to Get to You” by The Eagles 1954 台風2号は結局すぐに熱帯低気圧になり、梅雨前線を刺激して雨を降らせましたが、さらに温帯低気圧に変わって前線の上を東に進み、そのまま沖縄から遠ざかっていまは梅雨の中休みになっています。・・・と、ここまで書いたものの、今日は昼前から雲が厚くなり、いまは小雨混じりの梅雨空に戻っています。 テニスの全仏オープン、今年は雨が多くて随分日程がタイトになっていましたが、ついに男女シングルスのベスト4が決まりましたね。 今日はこれから女子の準決勝で、床に就くのは遅くなってしまいそうです。何しろ、今大会一番注目していたアンドレエワさんが準々決勝でサバレンカさんに勝ってしまったので、このまま決勝に進むのを見届けてから寝るのが筋というもの。 試合は午前0時からなので、それまでにこれを書き上げてしまわないといけません。 実はその前に行われる準決勝もうひと試合シフィオンテク対ガウフも大変注目に値するので、できれば午後10時までには書き終えてしまいたい。ですが、どうやら無理みたいなので、これを書きながら試合も見るということになりそうです。 できれば、決勝はガウフ対アンドレエワだと嬉しいです。 ところで男子ですが、ジョコビッチが負傷棄権で若干混沌としていますが、かなり面白くなってきたともいえますね。個人的にはアルカラスファンですが、彼の右腕の負傷は心配です。パンチが強すぎるせいで拳を痛めてしまったボクシングの海老原のようなものなんでしょうか。フォアハンドが強烈すぎるので痛めてしまうっていうこともありそうですね。 おっと、準決勝第1試合が始まってしまいました。では。 ↑ミラ・アンドレエワさん ********** 今回の「梅雨 “to you” 特集」は、“Trying to Get to You” でオリジナルのイーグルス (Doo-Wop のコーラスグループの方)とリッキー・ネルソンで聴き比べていただきました。これまた名曲ですね。 “Trying to Get to You” by The Eagles 1954 “Trying to Get to You” Ricky Nelson 1959 ********** 6月1日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. I’ll Be Home 2. Love Letters in the Sand (以上,Pat Boone) 3. Trying’ to Get to You (The Eagles) 4. Trying to Get to You (Ricky Nelson) 5. Early Morning Rain (Paul Weller) 6. Alfie (Dionne Warwick) 7. Like a Rolling Stone (The Rolling Stones) 8. Maybe I’m Amazed (The Faces) 9. Little Star 10. Why Do Fools Fall in Love (以上, Linda Scott) 11. When I Fall in Love (Marilyn Monroe) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.& 2.はこの日がパット・ブーンの誕生日(1934.6.1生,90歳)で。因みに2.は「今月の歌」です。3.&4.は「梅雨特集」(すなわちタイトルに “to you” の入った曲)で、「聴き比べ」になっています。因みに3.がオリジナル。7.&8.はこの日がロン・ウッドの誕生日(1947.6.1生,77歳)で。9.&10.はこの日がリンダ・スコットの誕生日(1945.6.1生,79歳)で。11.はこの日が「マリリン・モンローの日」だったので (モンローが1926年の6月1日生まれで、ロサンゼルス市およびハリウッド商工会議所が1992年に制定) 。 以上、ほぼ誕生日特集になってしまいました。次回もお楽しみに。
2024.06.06
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“Dedicated to You” by Ella Fitzgerald & Mills Brothers 1937 台風1号がようやく発生したと思ったら、何とこちらに向かって来たではありませんか。梅雨時の台風ってタチが悪いから気をつけないとね。 で、どうやら台風としては直接的な影響は及ぼさず、そのかわり一部で大雨を降らせて、列島の東を北上して行きました。 台風1号が接近したこの火曜日に、すごいです。タイフウバナ(台風花)が咲きました。 この花 “Rain Lily”をこの地ではなぜ「タイフウバナ(台風花)」呼ぶのかよくわかりました。 庭のあちこちに咲いたんですよ。すごいですね。どうして台風だってわかるんでしょう。 などと書いていたら、先ほどのニュースで台風2号が発生ですって。やれやれ。 ********** 「梅雨 (つゆ)」→「ツユ」→「ツーユー」=「to you」から、梅雨特集はすなわち「タイトルに “to you” の入った曲」の特集ということで、今回の「梅雨 “to you” 特集」は、ビートルズの “From Me to You” と、スタンダード・ナンバーの “Dedicated to You” でこちらはエラ・フィッツジェラルドとナット・キング・コールで聴き比べていただきました。この “Dedicated to You” なかなかいい曲ですよ。 “Dedicated to You” by Ella Fitzgerald & Mills Brothers 1937 “Dedicated to You” by Nat King Cole 1963 ********** 5月25日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Close to You 2. You’re the Best Thing (以上,Paul Weller) 3. In the Ghetto (Elvis Presley) 4. Da Doo Ron Ron (The Crystals) 5. Up Tight (Stevie Wonder) 6. What the World Needs Now Is Love (Jackie DeShannon) 7. Caravan (The Ventures) 8. Dedicated to You (Ella Fitzgerald & Mills Brothers) 9. Dedicated to You (Nat King Cole) 10. From Me to You (The Beatles) リクエスト曲は、3.軽ロス・ウエイノさん。4.座波ソーメンさん。5.糸満のワーナーさん。6.酋長Kobaさん。7.伊原の上原さん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.& 2.はこの日がポールウェラーの誕生日(1958.5.25生,66歳)で。因みに1.は「今月の歌」でした。8.~10.は「梅雨特集」(すなわちタイトルに “to you” の入った曲)で、8.&9.は「聴き比べ」。 以上。次回もお楽しみに。
2024.05.31
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“To You” by Glenn Miller and his Orchestra (Vo. Ray Eberle) 1939 平年より11日遅れて一昨日(5/21)、沖縄地方ついに梅雨入りしました。 梅雨入りした途端にいきなりの集中豪雨で、昨日は冠水していない道路を探りながらの運転となりました。これではまるで梅雨の末期のようだと思いながら、慎重に迂回しつつクリニックに到着。夜には幸い雨は上がっていましたが、しばらくはかなり降ることになりそうですね。 そんなところに、台風第1号が発生の模様。しかも、来週にはかなり接近しそうで、上陸はしないとしても、梅雨前線に向かってゆっくりと近づいてくるということなので、さらに大雨は必至。色々備えておかないといけませんね。 先月の下旬に、結構雨が続いたことがあったとき、そろそろ梅雨入りかなと思い、5月に入ったら早速ラジオで「梅雨の特集」を何かやろうと思ったんです。 普通に「雨の歌」を特集するんではあまりに月並みだと、今年は少しひねってやりたいと考えたまでは良かったんですが、思いついたのが、「梅雨 (つゆ)」→「ツユ」→「ツーユー」=「to you」というくだらない駄洒落で、一旦頭に浮かんでしまって二度と離れなくなっちゃったんで、結局今年の「梅雨の特集」は、「タイトルに梅雨 (正確には “to you”) の入った曲特集」に決まったんです。 それで、今月の歌も最初に思いついた「タイトルに “to you” の入った曲」“Close to You (遥かなる影)” に決め、あれこれその他の “to you” の入った曲などを集めて待機していたんですが、結局5月に入ってもなかなか梅雨入りはせず、なぜ今月の歌が “Close to You (遥かなる影)” に決まったのかについては次回に発表などと、二週続けて出し惜しみせざるを得ない状況となった次第です。 ところで、皆さんの中には「梅雨」で “to you” はおかしいだろうと、“to you” の発音はどちらかといえば「トゥーユー」だから変ではないかと、思っておられる方も多いかと存じますが、まさしくその通りです。 ですが、ここでは多少の日本語訛りは許していただきたい。そもそも to や two の発音のカタカナ表記は伝統的に結構な確率で「ツー」であって、特に不便はないのですから。例えば「マンツーマン(正確にはワンツーワンか)」とか「ツーバイフォー」のようにね。ま、大目に見てやってくださいな。 そんなわけで、晴れて、いや降ってますが、梅雨の特集第1回目を前回のラジオ(5/18)で行うことができました。実はこの時点ではまだ梅雨入りは発表になっていませんでしたが、待ちきれなかったというのが本音であるのと、週明けまでには梅雨入りするだろうという予報に沿った決断でした。 それで、第1回目にふさわしく「タイトルに “to you” の入った曲」というよりもそのものズバリ “To You” というのが2曲あったので、こちらをお届けいたしました。 次回も張り切って「タイトルに “to you” の入った曲」をご用意いたします。お楽しみに。 “To You” by Glenn Miller and his Orchestra (Vo. Ray Eberle) 1939 ↑この時代のビッグバンドに特徴の、ヴァーカルが歌い出すまでに約1分間演奏が続くスタイルがなかなかよろしいな。 ********** 5月18日(土)、夜は那覇の「寓話」に呼んでいただき、ピアノトリオでの演奏を楽しませていただきました。 お店のママさん、朝秋さん、恵茂さん、いつもありがとう。またよろしくお願いします。 ********** 5月18日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. House of The Rising Sun (The Animals) 2. カリフォルニアの青い空 (アルバート・ハモンド) 3. いつまでもいつまでも (ザ・サベージ) 4. レモンのキッス (ザ・ピーナッツ) 5. Un Tout Petit Pantin (Sandie Shaw) 6. Lady Madonna (Area Code 615) 7. To You (Glenn Miller and his Orchestra) 8. To You (Wings) 9. Close to You (B.J. Thomas) 10. 悲しき雨音 (カスケーズ) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.尻焼原人さん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.は先週の宿題。2.はこの日がアルバート・ハモンドの誕生日(1944.5.18生,80歳)で。3.はこの日がザ・サベージの寺尾聡の誕生日(1947.5.18生,77歳)で。4.はこの日が伊藤ユミ(ザ・ピーナッツの妹)の命日(2016.5.18没,享年75)で。7.&8.は「梅雨特集」(←詳細は上記本文参照)で、”To You” を2曲。9.「今月の歌」B.J.トーマスで。なぜこの曲が今月の歌なのかは上の本文を参照してください。10.は今年とカレンダーが同じだった1963年のこの時期、日本で最も流行っていた曲。 以上。次回もお楽しみに。
2024.05.24
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“Dreamy Eyes ” by Johnny Tillotson 1958 & 1962 結果的に、シーミー(清明)に合わせて墓参りをする格好になって留守にしている間に、ジョニー・ティロットソンの誕生日がきてしまいました。 改めまして、4/20はジョニー・ティロットソンの誕生日で、86歳になられました。おめでとうございます。 一週遅れにはなったけれど、ラジオでは何曲か流さなくてはと、冒頭に3曲お届けしました。流した3曲は “Poetry in Motion” “Dreamy Eyes” “It Keeps Right on A-Hurtin’”。 なんと言っても、ジョニー・ティロットソンといえば『ポエトリー(Poetry in Motion)』(←2002.11.21の日記参照)ですが、伊東ゆかりさんのおかげもあって日本でヒットしたあと2曲、『キューティー・パイ』と『プリンセス・プリンセス』もいい曲でね。大好きなんですよ。 しかし、彼にも自作の曲が何曲かあって、これが結構いいんですね。 それで今回2曲 “Dreamy Eyes” と “It Keeps Right on A-Hurtin’(涙ながらに)” を取り上げさせてもらいました。これらを聴いていると、なぜもっと曲を書かなかったんだろうと、不思議に思ってしまうんです。 まあ、いろいろ事情もあったんだろうし、今更どうにもならないから、こんなことを言っても仕方ないでしょうね。 それより、数々の名曲を書いてもらっているので、それだけで十分とも言えるかな。 では、“Dreamy Eyes” を聴いてみましょうか。 “Dreamy Eyes ” by Johnny Tillotson 1958 この曲のオリジナルは、1958年彼がまだ大学生の時の自作でレコードデビュー曲でしたから、大したもんですよね。1961年にはリイシュー盤が出て、こちらもスマッシュヒットしました。個人的にはオリジナルの方が好きです。 ********** ↓いただきものです。 こんなうまいものがあるということを知らずにいました。ありがとう。 ********** 4月27日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Poetry in Motion 2. Dreamy Eyes 3. 涙ながらに (以上,Johnny Tillotson) 4. I’m a Fool to Care (Connie Francis) 5. The End of the World (Skeeter Davis) 6. As Usual (Brenda Lee) 7. 若葉の頃 (ビージーズ) 8. Dedicated to the One I Love (The 5 Royals) 9. Mack the Knife (Ann Margret & Al Hirt) 10. Photograph (Ringo Starr) リクエスト曲は、5.糸満のワーナーさん。6.酋長Kobaさん。7.尻焼原人さん。8.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.~3.は1週間前のこの日がジョニー・ティロットソンの誕生日(1938.4.20生,86歳)で。4.は「今月の歌」コニー・フランシスで。9.はこの日がアル・ハートの命日(1999.4.27没,享年76)で。10.はこの日がジム・ケルトナーの誕生日(1942.4.27生,82歳)で。 以上、次回もお楽しみに。
2024.05.03
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“Day-O (The Banana Boat Song)” by Harry Belafonte 1956 3/23(土)、南城市の「浜辺の茶屋」近くの少し登った海の見えるところで「浜辺のサンセット・マルシェ」という催しがあって、ウクレレ少女Chihayaちゃんが一曲歌うというので、夕方から行って来ました。 車を停める場所が心配でしたが、あちこちに臨時駐車場があって、係りの人が誘導してくれたので問題なく停められました。 坂道を少し歩いて入り口でワンドリンク券を500円で買って、これが入場料。会場はお客さんでいっぱいでした。入ってすぐ右手のお店でドリンク券と引き換えに飲み物をもらい、会場をぶらぶら。いろんなお店がたくさん出店していて、僕らはパンを買いました。 Chihayaちゃんと付き添いのマネージャーさん(お母様)に挨拶をして席に座り、演奏が始まるのを待ちました。 木の植わっている一段高い場所がステージです。プログラムの下から二番目「ハルコニー音楽教室」の6番目に出るというので、今回の仕組みがわかりました。要するにミニ発表会のようなものです。 小学校入学前の子から小学6年生まで、小さい子たちがウクレレを弾きながら自由に、でもしっかりきちんと、歌う姿から、この音楽教室の方針がよくわかるようで大変良かった。 そしていよいよ我らがChihayaちゃん登場。One Ok Rock の “Wherever You Are” を熱唱。最後までちゃんと声が出ていた。というより、いつもそうだけれど、このタイプの歌を歌うとき、徐々に盛り上げて声もそれとともにどんどん出てくる感じが、この子の持ち味でもあるんだね。この時の模様もそのうちYouTubeでアップされると思うので、乞うご期待。最後に子供達みんなが出て来て、バンドをバックに歌ったのも良かったなあ。 とりあえず画像で。 ↑Chihaya ↑日が沈むとこんなふうにになって、いい感じです(演奏しているのは玉城オールスーターズの皆さん) ********** バナナハートの天ぷらをいただきました。 庭のバナナ、実を大きくするために咲いた花を切り落とし、皮をむいて中心部分を細かく切り、よくアクを抜いてから、かき揚げのようにしていただきました。下ごしらえまでは僕と息子がやり、かき揚げは妻が上手なので、任せて正解。とても美味しがったですよ。少し、山菜の風味がして、この季節にはよろしいかもしれませんね。 三枚目の写真、この中心部のことをバナナハートと呼ぶらしい ↑このように天ぷらにして食べました まだ実は食べられないけど、バナナの歌っていえばコレ↓ですよね。他に思い浮かばない。↓ “Day-O (The Banana Boat Song)” by Harry Belafonte 1956 ********** 3月23日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Time Marches on (Del Shannon) 2. Time Marches on (Lainie Hill) 3. Time Marches on (Dr. John featuring B.B. King, Willie Nelson & Dirty Dozen Brass Band) 4. When the Saints Go Marching’ in (Sleepy John Estes) 5. I Kept on Loving You (The Carpenters) 6. Johnny Get Angry (Joanie Sommers) 7. 想い出の渚 (ワイルドワンズ) 8. Stormy Weather (Dinah Washington) 9. Stormy Weather (Etta James) 10. Lovely Weather We’re Having (Louis Armstrong) リクエスト曲は、5.尻焼原人さん。6.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.~3.は「同名異曲」特集。今回は “Time Marches on” でしたが、いずれもあまりお馴染みの曲ではなかったですかね。4.はスリーピー・ジョン・エステスの歌う「今月の歌」。 7.はこの日がワイルドワンズの鳥塚しげきの誕生日(1947.3.23生,77歳)で。8.~10.はこの日が「世界気象デー」だったので、とりあえず思いついた「天気の歌」を。因みに8.&9.は本日の聴き比べ。 以上、いかがでしたか。それでは次回もお楽しみに。
2024.03.29
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“When the Saints Go March’ in” (Traditional Black Spiritual) 子供の頃の聴き取りなどというものは、もちろんいい加減なものが多かったので、話題にするのも馬鹿馬鹿しい限りだけど、いま思い出してもつい苦笑してしまうものがある。 以前も書いたと思うけれど、4~5歳の頃にヒットした春日八郎の『お富さん』が毎日ラジオから流れてきたようで、聞こえるがまま覚えて歌い、両親によく笑われた。 まずは正しい歌詞を書くと、 ♪ 粋な黒塀 見越しの松に 仇な姿の洗い髪 死んだはずだよお富さん 生きていたとはお釈迦様でも 知らぬ仏のお富さん エッサオー 源冶店 そもそも漢字交じりだと、普通に読んでも難しいが、さすがに今では漢字のおかげで意味もわかる。ただ、最後の「源冶店(げんやだな)」は辞書が要るか。 色々面倒なので、この際まずは検索結果から次のサイトを参照いただくとよろしいかと。 UtaTen 春日八郎「お富さん」歌舞伎がモチーフの歌詞の意味を考察 世界の民謡・童謡 お富さん 歌詞の意味 それではいよいよ僕が当時聞こえた歌詞の解説と参りましょう。 まずは一行目の前半。「♪ いきなくろべえ みこしのまつり」当然、くろべえは人名で、くろべえさんは祭りにお神輿担いだのかと思っていた。後半の「あだなすがたの」はその都度いろんな聞こえ方をしたので、適当に歌った。「あらいがみ」はその通り聞こえても意味不明だった。 さて二行目。ここは完璧に聞き取れた。一番でかい声で歌えたのがこの二行目ですね。「死んだはずだよお富さん」は流行語にもなったということなので、日本中の子供もここは大声で歌ったでしょう。 いよいよ問題の三行目ですよ。前半は「うらのはたけのおとみさん 」と見事に別解釈。当時住んでいた家の裏手には畑があったので、それをイメージして勝手に歌詞を変えて歌ったというわけです。つまり「裏の畑のお富さん」ってね。ここが大人に一番ウケた。で、後半の掛け声は『おさるのかごや』から「えっさほー」だとおもっていた。「源冶店」に至っては「え~んヤァだなー」みたいな勝手な歌い方でお茶を濁すという始末。 まだ子供だったということでお許しください。 さて、ここからが本題。 『聖者の行進』あるいは『聖者が街にやってくる』の邦題で知られる “When the Saints Go Marchin’ in” と、ここまで書いたら「あ、それなら僕にも(わたしにも)覚えがある」っていう人が多数いましたね。 そうです。「英語の歌詞の中に日本語が入っているのか」とか、「英語でも日本語と同じような言い方をするのか」などと、全く見当違いの納得の仕方をしていた時期があったんですよね、みなさんにも。 ♪ Oh, when the saints go 街に~ ・・・って、歌ってましたよね。けど、そう歌ってもきっと通じますから、あながち間違っているとも言えないのかと。『聖者が街にやって来る』の邦題を考えた人は、聴く側が混乱することをわかっていて訳したんだろうか。なかなかの名訳ですね。 誰の歌で聴くのがよろしいでしょう。やっぱこれ↓かな。 “When the Saints Go Marchin’ in” [on The Ed Sullivan Show] by Louis Armstrong 1959 ********** fmたまん(76.3MH) 3/16(土) 午前11時から放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」にて、Chihayaちゃんが生出演して歌ってくれることになりました。 みなさんぜひ聴いてくださいね。↑ついにバナナの花が咲いたぞ ********** 3月2日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 聖者の行進 (ルイ・アームストロング) 2. March (The Chiffons) 3. March (Lulu) 4. Martin’ Down Broadway (Harry Nilsson) 5. And I Love You So (Perry Como) 6. I’d Rather Go Blind (Rode Stewart) 7. With a Little Help from My Friends (Larry Carlton) 8. The Twist (Hank Ballard) 9. 夢見るシャンソン人形 (フランス・ギャル) 10. Wishin’ and Hopin’[BBC Live] (Dusty Springfield) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.~4.は今月が3月(March)なので、March関連の曲を。因みに1.は「今月の歌」で一発目はおなじみサッチモで。7.はこの日がラリー・カールトンの誕生日(1948.3.2生,76歳)で。8.はこの日がハンク・バラードの命日(2003.3.2没,享年75)で。9.はこの日がこの歌の作詞作曲をしたセルジュ・ゲンズブールの命日(1991.3.2没,享年62)で。10.はこの日がダスティ・スプリングフィールドの命日(1999.3.2没,享年59)で。 以上、次回もよろしく。
2024.03.08
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“It’s Too Late” by Buddy Holly & the Crickets 1957 (Original: by Chuck Willis 1956) 1/25(木)に咳が出始めて、あまり出ないタイプの咳だったから、ちょっと心配だったので、翌日クリニックに行った時に検査してもらえるか電話で尋ねると、熱が出なければ検査はしないとのこと。土曜の午前も発熱外来やっているから、熱が出るようなら来るようにですと。 で、結局一回38.0度出て、その後も微熱が続いたので、土曜の朝発熱外来に行って検査を受けたところ、インフルエンザA型でした。 タミフルが処方され、その他咳止めなど飲んで、熱はその後出ていないので、治ったということですが、咳がなかなか止まらない。気管支喘息みたいな感じの咳の出方で、ちょっと閉口しています。それでも最初の頃よりはマシで、暖かくしてじっとしていればほとんど咳き込まなくなってはいます。 あとは、気がついたら食欲がない。ほとんど普通には食べられず、ようやく昨日あたりからだいぶ普通に食べられるようになったところです。 家族にうつっては困ると思ったけれど、時すでに遅し。妻が土曜の朝39度出て、僕が帰宅したのと入れ替わりのように近所のクリニック(午後2時から発熱外来やっているとのことで)に行って、タミフル処方してもらったような次第。 息子には感染しなかったのは良かったです。 以上のようなわけで、!/27の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」は急遽お休みとなりました。皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。 改めてインフルエンザの感染力の強さには驚きましたが、皆さんも「時すでに遅し」とならぬよう、十分お気をつけくださいね。 「時すでに遅し」といえば、バディ・ホリー&ザ・クリケッツがチャック・ウィリスの “It’s Too Late” をカヴァーしてますね。あまり重ったるくないバディ・ホリーの歌いっぷりが好感持てますね。因みに2/3はバディ・ホリー、リッチー・バレンス、ザ・ビッグ・ポッパーが飛行機事故で亡くなった日で、ラジオでちょっと特集しました。 “It’s Too Late” by Buddy Holly & the Crickets 1957 ↑スミレが咲いてるね! ********** 2月3日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Duke of Earl (ジーン・チャンドラー)[#1] 2. Ain’t That a Shame (コニー・フランシス) 3. It’s Too Late 4. Listen to Me (以上, Buddy Holly & the Crickets) 5. Come on, Let’s Go 6. We Belong Together (以上, Ritchie Valens) 7. Running Bear (Johny Preston) 8. Sunny (Bobby Hebb) 9. Passion Flower (The Diamonds) 10. バラ色の人生 (エディット・ピアフ) 11. Break It to Me Gently (Brenda Lee)[#13] リクエスト曲は、8.酋長Kobaさん。9.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.&11.は今年とカレンダーが同じだった1962年のこの日(2/3)付の Cash Box Top Singles より ([#] が順位)。2.は1/27に放送できなかった「今月の歌」(正確には「先月の歌」)。コニーフランシスで。3.~7.はこの日がバディ・ホリー(享年22)、リッチー・バレンス(享年17)、ザ・ビッグ・ポッパー(享年28)の命日(1959.2.3.没)で。のちに「音楽が死んだ日」とドン・マクリーンが『アメリカン・パイ』の中で歌った。なお、3.は「今月の歌」です。7.はザ・ビッグ・ポッパー(J.P.リチャードソン)の作曲。10.はオードリー・ヘップバーンの出演した映画関連の曲の続き。「麗しのサブリナ」で使われた。 以上です。次回もよろしくお願いします。
2024.02.09
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“Goodbye Baby” by Elmore James 1955 気がつけばいつの間にか2024年になってしまいました。 そして元日に能登の大地震。翌日の羽田空港の飛行機衝突事故。 なんだか普通に「おめでとう」が言えない気分のまま三が日が過ぎてしまいました。 能登半島の突端に禄剛崎(ろっこうざき)の灯台があります。 そこに山口誓子の句碑があり、「ひぐらしが鳴く奥能登のゆきどまり」の句が刻まれています。 本当に良いところです。 灯台に上る坂の下の集落が狼煙で、今は道の駅になっているところの向かいにあった民宿に、夏になると毎年のように通ったので、今どうなっているか本当に心配です。 民宿はすでにやめてしまったようですが、みなさんどうしているでしょうか。避難所に身を寄せているんでしょうか。 川浦や木ノ浦の綺麗な海はどうなっているんでしょうか。 漁港には津波も押し寄せたようなので、しばらくはあの美味しい魚や貝も食べられないんでしょうか。 どうかこれ以上の犠牲者が出ませんように。 ********** 12/30は2023年最後の放送でした。ゆく年にさよならということで、同名異曲特集は “Goodbye” を3曲流しました。 そしてラストは、ダメ押しのように憂歌団の “Goodbye Baby” で一年の終わりとしました。 “Goodbye Baby” のオリジナルはこちら↓。そう、エルモア・ジェイムスですよ。 “Goodbye Baby” by Elmore James 1955 元日の透析食。素晴らしいメニューに思わずシャッターを切ってしまった。 ********** 12月30日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Winter Wonderland (Leon Redbone) 2. ボーイ・ハント 3. Sunglasses (以上、トレイシー・ウルマン) 4. 夢で逢えたら (シリア・ポール) 5. Baby Face (Little Richard) 6. It’s Been a Long, Long Time (Pat Boone) 7. Goodbye (Anita O’Day) 8. Goodbye (Blonde on Blonde) 9. Goodbye (Mary Hopkin) 10. Goodbye Baby (憂歌団) リクエスト曲は、5.糸満のワーナーさん。6.酋長Kobaさん。7.尻焼原人さん。9.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外穴沢選曲です。1.は「今月の歌」『ウィンター・ワンダーランド』をレオン・レッドボーンで。2.&3.はこの日がトレイシー・ウルマンの誕生日(1959.12.30生,64歳)で。4.はこの日が大瀧詠一の命日(2013.12.30.没,享年64)で。7.~9.はタイトルが “Goodbye” の「同名異曲」特集。10.は憂歌団の1st アルバムの最後に入っているエルモア・ジェイムスの名曲カヴァーです。 以上。グッバイ2023!2024年もよろしくお願いします。
2024.01.05
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“Don’t Be Cruel (冷たくしないで)” by Elvis Presley 1956 テニスのUSオープン、女子シングルスは、期待のココ・ガウフが見事サバレンカの強打に対して冷静に対応しての優勝。若さに落ち着きが加わって、今後ますます楽しみです。男子は残念ながら、アルカラス対ジョコビッチとはなりませんでしたね。しかし、ジョコビッチはメドベージェフに1セットも渡さず年齢を感じさせない強さでした。圧倒されます。全豪はアルカラス対シェルトン戦になったらおもしろいけど。 ********** Wikipediaさんで、9月9日放送のネタを探そうと思って「できごと」の項目を見ていったら、エルビス・プレスリーが初めてエド・サリバンショーに出演したのが、1956年の9月9日のことだった。 以下、日本語版ウィキペディアさんの「できごと」からの引用です。 「1956年 - エルヴィス・プレスリーがエド・サリヴァン・ショーに初出演し、視聴率82.6%を記録する」 時代が違うといってしまえばそれまでですが、テレビ番組でこの「視聴率82.6%」にはただただ驚くばかりです。 この時歌ったに曲が “Don’t Be Cruel” と “Love Me Tender” の二曲。 そこで、この日のエド・サリヴァン・ショーはどんなだったのか、やはりWikipedia(日本語版ウィキペディアさん)で調べてみました。エド・サリヴァン・ショーの「エルビス・プレスリー」の項目がありました。以下引用。「エルヴィス・プレスリー出演の際には寸前まで反対していた。しかし、プレスリーの真摯な態度を見たサリヴァンはプレスリーを「立派な若者です」と称賛し、実際に再度の出演も実現している(1956年9月9日、10月28日、1957年1月6日の通算3度出演)。また、プレスリーの最初の出演時には、全米視聴率が82.6%を記録している。3度目の出演時にはプレスリーの腰を振るアクションにクレームが入ったために、本番では延々と上半身だけのアングルの放送を行うことを要求し、プレスリー自身の顰蹙を買ったという逸話も残っている」 もう一つ、引用を。日本語版ウィキペディアのエルヴィス・プレスリーの中の「エド・サリヴァン・ショー」の項目です。 「当時のアメリカの国民的バラエティー番組『エド・サリヴァン・ショー』には、1956年9月と10月、1957年1月と短期間に3回出演した。なお、広い視聴者層を持つ国民的番組への出演を意識して、ジャケットを着用し出演した上に、当初保守的な視聴者の抗議を配慮した番組関係者が、意図的にプレスリーの上半身だけを放送したと伝えられている。そのようなやり取りがあったものの、司会者のエド・サリヴァンが「このエルヴィス・プレスリーはすばらしい青年です」と紹介したことから、プレスリーへの批判は少なくなった上に、アメリカ全土へのプロモーションに大きく役立ったと言われている」 なお、上記の日本語版は英語版を簡略化してまとめたものと思われ、この日はエド・サリヴァンが自動車事故後の療養中で、司会をCharles Laughton が務めたことが、記載されていません。その他、あの腰振りダンスのことなども含めて、 英語版Wikipedia “Elvis Presley”の中の Steve Allen Show and first Sullivan appearance の項目にたいへん詳しいので、要参照です。 初期のプレスリーではなんといってもこの曲がいいですね。二度目のエド・サリヴァン・ショー出演時の模様です。↓ “Don’t Be Cruel (冷たくしないで)” by Elvis Presley (October 28, 1956) on The Ed Sullivan Show ↑庭のモリンガ。鬱蒼と茂っています。 ********** 9月9日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1.冷たくしないで 2. Love Me Tender (以上、エルビス・プレスリー) 3. I Fall to Pieces (Johnny Tilotson) 4. Delilah (トム・ジョーンズ) 5. 二人のシーズン (ゾンビーズ) 6. Emergency 999 (The Alan Bown Set) 7. Back up &Push 8. Kentucky Waltz 9. 9ポンドのハンマー (以上、ビル・モンロー) 10. 南国の夜 (日野てる子) 11. She (Elvis Costello) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。5.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.&2はプレスリーが1956年のこの日初めてエド・サリヴァン・ショーに出演し、歌った二曲。3.は「今月の歌」で、ジョニー・ティロットソンのカヴァー。6.はこの日が9/9の語呂合わせで「救急の日」だったので。ちなみにイギリスでは119番ではなく999が救急番号です。7.~9.はこの日がビル・モンローの命日(1996.9.9.没,享年84)で。10.はこの日が日野てる子の命日(2008.9.9.没,享年63)で。11.この日がヒュー・グラントの誕生日(1960.9.9生,63歳)で。 以上です。次回もよろしくお願いします。
2023.09.14
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“Maui No La Ka Oi” by King Nawahi’s Hawaiians 1930 「穴沢ジョージの “Good Old Music”」ですが、8月26日、無事、放送開始444回目を迎えることができました。 前回、数字が3つ並んだ第333回目は2021年6月12日だったので、ほぼ2年に1度の割合でこの日がやってくるので、555回目は2025年の秋頃なのではないかと予想できますね。こんなのは、きちんと計算すればいつになるか正確にわかるはずですが、さすがに面倒なので適当に予想してみました。 ところで、333回目の時は結構気合が入っていて、しっかり特集したんだよなぁと、遡って読んでみた。 こちらです→ 2021.06.17.の日記「放送333回記念」 そしたら、リクエストの1曲を除いてすべてタイトルに three (またはtrois) が入っているという徹底ぶりで、今回の「four特集」があまりにお粗末なのがちょっと恥ずかしくて、参ってしまったんですよね。タイトルに four の入った曲なんてたくさんあるだろうに、ちょっと集めれば前回と同じような特集が組めたのにと、二度とやってこない444回目のことをいつまでもくよくよと後悔しそうです。 ところで、マウイ島の大火はひどいものでしたね。被害の最もひどかった古都ラハイナは、ハワイの中でもとても良い所だということで、焼け跡の光景は余計悲惨に見えます。 そのラハイナのことを歌った “Lahaina Luna” と「マウイ島が一番だ」という意味の “Maui No La Ka Oi” という歌がうちにあったので、番組の最後に流しました。 大変でしょうが、マウイの皆さんにはどうか一日も早く立ち直っていただきたいものです。 “Maui No La Ka Oi” by King Nawahi’s Hawaiians 1930 ********** 台風11号が近づいていて午後から雨の予報だったので、ある程度は覚悟していたんですが、とうとう降らずじまい。そういえば満月だったと思い出して、夜中に外に出てみたら実に綺麗なスーパームーンでした。ブルームーンとも呼ばれるやつですね。 iPhoneで無理矢理撮ったら、月が明るすぎて?ハレーション起こしたようになってしまいました。 ********** 8月26日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1.This Is My Story (The Four Lovers) 2. Sherry 3. Happy Happy Birthday, Baby (以上, The Four Seasons) 4. Four (Anita O’Day) 5. Once upon a Summertime (トニー・ベネット) 6. Once upon a Summertime (Carmen McRae) 7. La Valse des Lilas (ミシェル・ルグラン) 8. All I Had to Do Is Dream (The Every Brothers) 9. Alone Again (ギルバート・オサリバン) 10. Lahaina Luna (コニー・フランシス) 11. Maui No La Ka Oi (King Nawahi’s Hawaiians) リクエスト曲は、8.座波ソーメンさん。9.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~4.はこの日が番組444回目にあたり「4」に因んだフォー・シーズンスと “Four” という曲をお届けしました。5.~7.は「今月の歌」因みに7.が原曲。作曲もミシェル・ルグラン。10.&11.はマウイ島の大火見舞いに、ラハイナとマウイを至った歌を二曲。どうか1日も早い復興を。 以上です。次回もよろしく。
2023.09.01
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“Bye Bye Blackbird” by Ringo Starr 1970 (Original: 1926) 2週間近く経ってしまいましたが、6月25日 groove の「歌とギターとベースな夜」に行ってきました。 結論から言うと、実に良かった。楽しかった。 出演は東京からの「ハタスマ!」のお二人。おなじみギターの佐久本丈一くん、そしてこれまたおなじみ「まぁきぃととおるの独演会」のお二人。 ほとんど予備知識なしに参加したんですが、今回はこの「ハタスマ!」のお二人のライブを丈一くんと独演会でサポートするというものでした。 まずは「まぁきぃととおるの独演会」の演奏でスタート。まぁきぃさんが喉の調子が良くないようなことを言っていたので、心配でしたが、全然問題なかったです。とおるくんのあの独特なギターの音に見事にマッチした綺麗な声で、あいかわらずの独演会サウンドが楽しめました。「橋の下」と「橋の上」については説明が面倒なので省略しますが、選曲もよかったですよ。 次は丈一くんのジャズギターソロ。この人のギターは一言で言うならば心地良い。本人が心がけているかどうかはともかく、音に雑味が感じられないのがよろしい。最近凝っているらしい昭和歌謡を最後に1曲歌ったが、結構歌も上手い。 そして真打ちの「ハタスマ!」登場。実はこの「ハタスマ!」のお二人、ご夫婦。ボーカルのスマ(Sumako)さんが奥様でウッドベースのハタ(羽立光孝)さんがご主人。 それで今回はギターがバックについたのかって?いえいえ、そうではありません。なんと!このお二人、ウッドベースと歌だけの編成なのですよ、みなさん。 びっくりしたのはその編成だけでなく、歌と演奏の実力。その音圧の凄さ。こういうのを圧倒されたと言うんでしょうね。ジャズが基本にあって、スタンダードナンバーからアニソンまで幅広くこなし、完全に自分たちのモノにしている。本人たち曰くノンジャンルとのこと。しかしこの幅広さを歌とベースだけで乗り切ってしまうというのは初めて見ただけに、正直驚きましたね。 やはり先月見たピアノボーカルのDynaさんとドラムのチッコさんの二人だけのユニットにも圧倒されましたが、今回の二人にも驚かされました。 「ハタスマ!」が終わって休憩を挟み、ライブは丈一くんとおるくんのギターとハタさんのベースによるジャズの演奏を堪能。途中ハタさんがギターの二人は昔はガチガチのロックだったのが、今はこんな風にすっかりジャズになっているというようなことを話してくれて、どうやら出演者のつながりがわかった。 つまり、出演者はほぼ同世代で、皆沖縄で大学時代に音楽をやっていた旧知の仲だったのだ。それにしても、よくもまあこれだけの面白いメンバーがそろったもんです。 その中に割って入るように、セッションタイムに1曲歌わせてもらい、そのあと最後まで叩かせていただき、ちょっと図々しかったなあとも思ったけれど、大変楽しいひとときでした。 みんなでセッションのⅰ曲目はこれ↓でした。僕はリンゴで覚えた歌です。 “Bye Bye Blackbird” by Ringo Starr 1970 ********** 我が家にコロナがやって来た。 とうとうやって来てしまいました。奴らはまず妻に、そして息子にまで襲いかかってきたので、僕はといえば、一人ホテル暮らしをすることになってしまいました。 今のところ症状はないですが、僕はいわゆる基礎疾患のある老人なので、家族が心配してくれた結果、ホテルに隔離するのがベストな選択だろうとの結論になりました。 約1週間はホテルで寝て、食事はテイクアウトかスーパーで買う生活です。1日も早くみんなで暮らせるようになることを祈っています。みなさんもくれぐれも気をつけてください。 ********** 7月1日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. ダイヤモンドヘッド (ベンチャーズ) 2. Summer Means New Love (The Beach Boys) 3. Surf Beat (Dick Dale) 4. 真珠貝の歌 (ビリーヴォーン楽団) 5. On the Beach (Cliff Richard) 6. Who’ll Stop the Rain (Creedence Clearwater Revival) 7. Shake a Tail Feather (James and Bobby Purify) 8. Blue Hawaii (Bing Crosby) 9. Barefoot in the Sand (Sea Shells) 10. Sammy the Sidewalk Surfer (The Surfettes) 11. Eight Days a Week 12. More (Alma Cogan) 13. The End of the World (ヘレン・シャピロ) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。7.尻焼原人さん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~4.と8.~10.は「夏の曲」を集めました。また、8.は「今月の歌」。11.~13.は翌週から始まるテニスのウィンブルドン大会の前祝いに、ロンドン出身の歌手の歌を。 以上です。次回は主に英国特集です。
2023.07.07
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“It Might as Well Be Spring” by Astrud Gilberto 1964 この子はどこの子でしょうか。 迷子になってしまったようで、うちの前に来ています。外猫として保護しています。心当たりのある方はご連絡ください。 ********** さて、6/17のラジオは、アストラッド・ジルベルトの特集をやったわけですが、リクエスト曲とバリー・マニロウ以外は「ほぼボサノバ特集」になりました。 たとえば、誕生日だった金井克子は『恋はボサノバ(Blame It on a Bossa Novaの日本語版. 訳詞:漣健児)』を、そして今月の歌 “As Tears Go by” はナンシー・シナトラでお届けしましたが、これは途中からボサノバになってなかなか良いアレンジですね。つまり結果的にこれらも「ボサノバ特集」に入ってしまいました。 それと、よくボサノバにアレンジして歌われる『いそしぎのテーマ』すなわち “I Will Wait for You” ですが、こちらはアストラッド・ジルベルトはバラードで歌っているので、ニッキ・パロットのかっこいいボサノバで聴いていただきました。 ところで、スタンダード・ナンバーをボサノバにアレンジして歌うというのは、今ではごく普通に行われていますが、そもそもアストラッド・ジルベルトが英語でボサノバを歌い始めた最初のライブアルバム “Getz Au Go Go” から始まっていますよね。 アルバムの中で特に際立っているのが “It Might as Well Be Spring(春のごとく)” だと思うのは私だけでしょうか。この曲を選択したのが誰かは知らないけれど、実に素晴らしい選択だったと思う。 楽曲については、以前にこちら↓で書いているので、よかったら読んでください。 2020.04.01.の日記『春のごとく』 では、今日も聴いてみますか。 “It Might as Well Be Spring” by Astrud Gilberto 1964 ********** 6月17日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. It Might as Well Be Spring 2. Fly Me to the Moon (以上、アストラッド・ジルベルト) 3. 恋はボサノバ (金井克子) 4. 哀しみのマンディ (バリー・マニロウ) 5. 明日にかける橋 (アレサ・フランクリン) 6. As Tears Go by (ナンシー・シナトラ) 7. The Shadow of Your Smile 8. Here There and Everywhere (以上、アストラッド・ジルベルト) 9. I Will Wait for You (Nicki Parrott) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.2.&7.8.は今月5日に亡くなったアストラッド・ジルベルトを偲んで。3.はこの日が金井克子の誕生日(1945.6.17生,78歳)で。1963年、僕らはこの歌とエルビスの『ボサノバ・ベイビー』でボサノバを知ったのだ。4.はこの日がバリー・マニロウの誕生日(1943.6.17生,80歳)で。6.は「今月の歌」。ナンシーはこの歌を最初バラードで入って、途中からボサノバで歌っています!9.はアストラッド・ジルベルトも持ち歌にしていますが、彼女はバラードで歌っているので、ニッキ・パロットさんのボサノバで聴いていただきました。 以上「ほぼボサノバ特集」でした。次回もよろしく。
2023.06.23
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“Do You Know What It Means to Miss New Orleans” by Louis Armstrong 1947 テニスの全仏オープンでの小田凱人 (Tatsuto Oda) くんと加藤未唯 (Miyu Kato) さんの快挙は、後世に語り継がれるべきものでしたね。 車いすと混合ダブルスという、比較的話題になりにくいジャンルではあるのですが、どちらも男女シングルスに劣らず見応え十分の試合でした。グランドスラムなんだから、NHKなんかBSサブとか使って中継しても良さそうなもんですが、どうもこの分野にはあまり関心がないみたいですね。 しかし、小田くんは17歳であのヒューイットを負かし、ワールドランキングついに1位ですからね。 去年のジャパンオープンで国枝に競り負けたときに、これで国枝も安心して引退できそうだと思わせるくらい、本当にいい試合だったから、ひょっとするととは思っていたけれど、こんなにあっさり世界1になってしまうとはね。 試合後のインタビューの話し方なんか、あまりにも落ち着いてしっかり受け答えしていて、もうすっかり大人の風情ですし。 そのまま漫画にできそうなサクセスストーリーを地で行っている小田くんですが、どうやらあと20年くらいこのまま続きそうな期待を持たせてくれますね。 加藤さんの混合ダブルス決勝も良い試合でした。 女子ダブルスの失格事件の後だっただけに、ついつい注目して見てしまいましたが、加藤さんだけでなくパートナーのプッツ選手や、対戦相手のペアの、試合後のやり切った感に満ちた爽やかな態度やオンコートインタビューも、好感の持てるものでした。 ウィンブルドンも楽しみです。 ********** さて、全仏オープンも終わった翌6月12日&13日と2日続けてセッションライブに行ってきました。 12日は、東京から来たドラムの巨匠チッコ相馬氏 (=チッコさん) が、沖縄では名高きベーシストのジェフ蔵方氏と組んで「チッコソウマのファンキージャム」を那覇の SOUND M’S で挙行。 僕らは9時過ぎに到着。天気も悪く月曜ということもあって、客の入りがあまりよろしくなかったんですが、はじめからいたと思われる英語圏から来たカップルの特に女性の方のノリが良く、マイクを握って熱唱するチッコさん、どんどん熱が入る。 ただ、この日は演奏者がドラマーばかりでメロディー楽器が一人も来ていない。ベースの蔵方さんは珍しくリッケンバッカーのエレベ抱えて、孤軍奮闘の形。けど、蔵方さんのエレベをじっくり聴く機会もなかなか無いので、これはこれで大変貴重な体験となる。 そのうち、チッコさんがリクエストを募り、プレスリーを歌うことになった。何を歌うのかと思ったら、あ、そうか。こういうときには “Love Me Tender” なのか。なるほどね。で、次にビートルズをとなって “Yesterday” ですよ。こういうのを定番というんでしょうね。万国共通の言語みたいなもんでね。外国人カップルも大喜びでした。大変勉強になりましたよ。 徐々に客も入り出して、遂に若いピアノ弾きが登場。かなり弾ける青年で、場は随分盛り上がり、ドラムセットを前にしたチッコさんもいよいよ本領発揮で、実に聴きごたえのある最後の1時間だった。でも、観光客風の初老のおじさんに ”Take Five” リクエストされてちょっとかわいそうでした。この曲はあまりピアノではやりませんからね。ピアノはずっとバックで同じフレーズ弾くのが普通なので。それでも頑張ってやってしまいました。よかったよかった。 翌13日。場所はコザのOTORAKUに。ここではピアノの弾き語りをするDyna (ダイナ) さんが待っていた。 チッコさんの元お弟子さんで、こちらで活躍中のドラマーのせっちゃんがセッティングしてくれたイベントで、さすがに顔が広いせっちゃんのこと、知り合いのお客さんでお店はほぼ満員。 ピアノとドラムというあまりお目にかかれない演奏形態はどんなんだろうという懸念は、始まった途端に払拭されましたね。もともとDynaさんは福生の方でチッコさんとはよく演奏していた仲だったということもあって、息の合ったデュオでした。 Dynaさんの弾き語りって、誰かに似ている気がするけど、誰だったかなあ。と、思いながらいろんな人が頭に浮かんだけどやっぱり、この人だ。Dr.John (ドクター・ジョン)!いえいえ、もちろんあんなダミ声ではありませんよ。とても声量のある、まさにダイナマイト級の歌声で、全然声質なんかは違う。けど、ピアノの弾き方とかも含めて、なんだかとても近いものを感じましたっけ。白いピアノのせいもあるかな。 それでね。1曲目が素晴らしい “Georgia on My Mind”。続いてジョージアの次はニューオーリンズということで、なんと!あの僕の大好きな “Do You Know What It Means to Miss New Orleans” ですよ、みなさん。 Dynaさんの言葉を借りれば、「まるでニューオリンズの片隅のローカルな店に迷い込んだよな感覚」のコザOTORAKUで聴くこの歌ですから。最初から選曲でやられました。 二人の演奏をたっぷり聴いた後、飛び入りでの歌や演奏もあって、実に楽しかった。ジャズに限らずいろんなタイプの曲を楽しげに演奏するDynaさんとチッコさんを見て、やはり音楽は人を元気にするなあと感じた夜でした。↑上、Dynaさん。下、チッコさん。 “Do You Know What It Means to Miss New Orleans” by Louis Armstrong 1947 ********** 6月10日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 踊り明かそう 2. やさしい気持ち (以上、シャンタル・ゴヤ) 3. As Tears Go by (Vanessa Paradis) 4. おいしい水 (アストラッド・ジルベルト) 5. Night Time Is the Right Time 6. Funny (But I Still Love You) 7. Take Me Home, Country Road (以上、レイ・チャールズ) 8. Sukiyaki (ボビー・コールドウェル) 9. A Thing of the Past 10. Maybe Tonight (以上、The Shirells) リクエスト曲は、4.酋長Kobaさん。5.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.&2.はこの日がシャンタル・ゴヤの誕生日(1942.6.10生,81歳)で。因みに1.は “Tossing and Turning” のフランス語によるカヴァー。3.は「今月の歌」。以上の1.~3.はテニスの全仏オープンに合わせてフランス特集も兼ねて。5.~7.はこの日がレイ・チャールズの命日(2004.6.10,没,享年73)で。8.はこの日が中村八大の命日(1992.6.10,没,享年61)で。9.&10.はこの日がシレルズのリードボーカル Shirley Owens の誕生日(1941.6.10生,82歳)で。 以上です。次回もよろしく。
2023.06.16
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“Makin’ Whoopee” by Michelle Pfeiffer 1989 (Original: 1928) 映画「恋のゆくえ~ファビュラス・ベイカー・ボーイズ (原題: The Fabulous Baker Boys)」の中で『メイキン・ウーピー (Makin’ Whoopee)』が歌われるシーンは、ミシェル・ファイファーの魅力が最大限に発揮され、この映画のクライマックスと言っても良いかと思う。 この歌『メイキン・ウーピー (Makin’ Whoopee)』 を初めてスタンダード・ナンバーとして意識したのは、’70年代の中頃ニルソンの “A Little Touch Of Schmilsson In The Night (邦題:夜のシュミルソン)” の 輸入盤 LP を中古レコード屋で手に入れた時からで、それまでは自分にとって馴染みの曲というわけではなかった。 このニルソンの『夜のシュミルソン』はとても好きなアルバムで、後に CD も買って僕の愛聴盤になった。しかし、その後ボーナス・トラックの入ったデジタル・リマスター盤が発売された時には乗り遅れた感じで、未だにこれを聴いていない。ぜひ手に入れたいものだ。“Over the Rainbow” なんかも入っているしなぁ。 さて、話が二ルソンに移行してしまったので、強引にミシェル・ファイファーに戻すと、4月29日は彼女の65歳の誕生日だった。「恋のゆくえ~」が1989年の作品なので単純計算してもあれから約34年も経ってしまったのか。『グリース2』に出ていたのが ’82年ですでに24歳だったというのも (その若作りゆえに) 信じがたいが、現在65歳になったというのもピンと来ない。もっとも、その後の作品にほとんど接していないので、あまり言及できないのが正直なところ。 とにかく、オーディションで拾われるときに歌った “More Than You Know” を始め、この映画「恋のゆくえ~」の中でミシェル・ファイファー歌うところのスタンダード・ナンバーは、僕の中ではニルソンの『夜のシュミルソン』とも繋がって、大変に魅力的な存在として定着しているのだ。 “Makin’ Whoopee” by Michelle Pfeiffer 1989 ********** 火曜日 (5/2) に groove に行ってきました。この日はセッションの日だったので、どんな人が来るのか楽しみでしたが、大変バラエティに富んだ様々な音楽に触れる機会になりました (もうちょっと歌が欲しかったかな)。最初は僕一人だったのでどうなるかと心配でしたが、結局は10人以上集まりました。 まずギターを弾き語りする女の子が来て、4曲一緒にやらせてもらいました。ベースはもちろんマスターのガチャピンです。この子はいい声で、この先ジャズなんかをどんどんやるようになったらおもしろいかなと思いましたね。 それから、次に来た若者 (明らかに20代初めと思われる) 5人グループはかなりおもしろかったですね。曲が終わるとバレーボールのローテーションのようにパートを変えて、いろんな楽器をやりたいのかなと、まだまだ発展途上な感じがちょっと羨ましかった。 そのあとかなりテクのあるギターとドラムが来て、どちらかというとフュージョン系というか、ジェフ・ベック系というか、かなりノリの良い演奏が聴けました。 あと、アメリカ人が一人ギターを抱えて来て歌っていましたが、知らない曲だったので、もしかするとオリジナルかなあ。尋ねる時間もなく、11時を過ぎてしまったので、彼の歌を聴いて僕は退散。 また顔を出したいと思いましたね。 ********** 4月29日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. A Little Bit Me, A Little Bit You (モンキーズ) 2. I Like the Way 3. Baby I Can’t Take It No More (以上、Tommy James and The Shondels) 4. 恋するヨハン (カトリーヌ・ララ) 5. Over the Rainbow (Sarah Vaughan) 6. Volare (Bobby Rydell) 7. Turn Back the Hand of Time 8. Makin’ Whoopee (以上、ミシェル・ファイファー) 9. Seven Spanish Angels (Ray Charles with Willie Nelson) 10. Mary’s Little Lamb (Otis Redding) 11. Blue Moon (Julie London) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は1967年の4月29日付 Cash Box Top Singles #1 の曲。2.&3.はこの日がトミー・ジェイムスの誕生日(1947.4.29生,76歳)で。4.この日がカトリーヌ・ララの誕生日(1945.4.29生,78歳)で。7.&8.はこの日がミシェル・ファイファーの誕生日(1958.4.29生,65歳)で。9.はこの日がウィリー・ネルソンの誕生日(1933.4.29生,90歳)で。10.はこの日が 4.29 の語呂合わせで「羊肉の日」ということで。11.今月の歌『ブルー・ムーン』をジュリー・ロンドンで。 以上、全11曲をお届けいたしました。次回もよろしく。
2023.05.05
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“Take Me Out to the Ball Game” by The Andrews Sisters & Dan Daily 1949 (Original: 1908) 4/15はちょうどジャッキー・ロビンソン・デーで、毎年恒例、選手全員が背番号42を付けてプレイしていましたが、発想が素晴らしいですね。 米大リーグの試合で一番羨ましいのが、ホームチームがラッキーセブンに入る時、すなわち7回の表が終わると、観衆が総立ちで『私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)』を歌うあの光景。・・・とここまで書いて、前にも同じことを書いたことがあったなぁと、思い出してみたけれど、いつのことだったか思い出せません。 ま、とにかく大リーグ中継を積極的にやっている NHKさんには、7回の表が終わったら余計なビデオとか入れないで、ぜひこの Seventh Inning Strech(セブンス・イニング・ストレッチ) の観客の楽しそうな姿を必ず映してほしいです。 ・・・と書いている端から、今日(4/19)の中継では「大谷のこれまでの全打席をご覧いただきます」とか、いつでもできそうなことをやって、セブンス・イニング・ストレッチのスタンドを映さなかったばかりか、『私を野球に連れてって(Take Me Out to the Ball Game)』の歌声すら聞こえてこないという、僕が一番嫌なパターンに持っていったではないか。 これは正式に抗議したいくらいのことなんですけど、みなさんは平気なんでしょうか。大リーグの試合で最も重要なシーンですよね。 どんなに味方のチームが負けていても、この時だけはみなさん楽しそうに歌う。 この歌の持っている全然ギスギスしていないほのぼのとしたメロディーとテンポが、結局はいつまでも歌い継がれている最大の要素なのだろう。それにもちろん歌詞。最後の方の「♪ If they don’t win it’s a shame. For it’s one, two, three strikes, you’re out. At the old ball game. (負けたら残念だよね。だって、昔ながらの野球では、ワン、ツー、スリーストライクで三振アウトだからね)」ってのが良い。 今日はこちら↓で聴いてみましょうね。 “Take Me Out to the Ball Game” by The Andrews Sisters & Dan Daily 1949 ********** 日曜日、インドザクラにオオゴマダラが来て蜜を吸っていました。しばらく吸っては優雅に花を移りまた吸って、随分長いこといました。ちょうど清明の真っ最中です。 ********** 4月15日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Stay (The Hollies) 2. Come Running (Marty Wilde) 3. I Hear You Knocking (Dave Edmunds) 4. Steal Away (Jimmy Hughes) 5. Moon River (The Four Freshmen) 6. Blue Moon (Dean Martin) 7. Take Me Out to the Ball Game (The Andrews Sisters & Dan Daily) 8. Take Me Out to the Ball Game (Carly Simon) 9. Wild Cat (Gene Vincent) 10. 恋のひとこと (Nancy Sinatra with Frank Sinatra) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.は先週お届けした “Stay” のホリーズによるカヴァー。2.はこの日がマーティ・ワイルドの誕生日(1939.4.15生,84歳)で。3.はこの日がデイヴ・エドモンズの誕生日(1944.4.15生,79歳)で。6.は今月の歌『ブルー・ムーン』をディーン・マーチンの渋い声で。7.&8.はこの日がジャッキー・ロビンソンデーだったので、米大リーグの試合で必ず聴衆が歌うこの歌を。9.はこの日がイリオモテヤマネコの日だったので。10.は1967年の4月15日付 Cash Box Top Singles の #1 ナンバー。 以上です。次回もよろしく。
2023.04.19
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“Time Was (Slow Version)” by Chuck Berry 1958 チャック・ベリーの命日(3/18)に “Time Was (Slow Version)” を聴いた。 前にも書いたことがあるけれど、この人のスロー・バラードやブルースには、ほかの人にはない独特の味わいがある。いわゆるブラック・ミュージックを直に感じさせない、ちょっと変化球を投げられた感じの歌い方がそう思わせるのか。言ってみれば、若干ペラペラな重くない感じ。けれど、そこが魅力なのだ。 以前書いた日記を探し出しました。随分長い文ですが、終わりの方にチャック・ベリーの『ルート66』とアルバム “New Juke Box Hits” のことを少し書いています。暇な方はこちらも読んでみてくださいね。 2008年9月14日の日記「ハイウェイ・シリーズ」 “Time Was (Slow Version)” は、録音当時(1957年)には未発表曲で、おそらく1991年発売の Box Set “The Chess Years” に初めて収められたようだけれど、どうしてこれをシングルで出さなかったのか、あるいはアルバムに収録しなかったのかと、不思議に思う。まあ、大衆音楽の世界ではこんなことはしょっちゅうだったから、今更どうこういうことでは無いか。よく考えてみると、今こうしてCD化された古い貴重な音源が手に入ることに感謝するべきなのだろう。 “Time Was (Slow Version)” の歌詞は、いきなり「校庭のブランコ」なんかが登場して、若い日の甘く楽しい日々を懐かしんでいる内容で、チャック・ベリーお得意の「スクールデイズ・ロックンロール」モノに分類できそうだけど、これをロッカバラードで歌ったところが実に泣けてくるのだ。にもかかわらず、これにはのちにミディアムテンポにアレンジした別バージョンがあり、どうやらスローテンポの方は評判が良くなかったか、本人が気に入らなかったか、どちらかだったようだ。 でも断然オススメはこちら↓のスロー・バージョンです。 “Time Was (Slow Version)” by Chuck Berry 1958 ********** 少し前に作ったチャーシュー麺、だいぶうまくできました。ツルナも庭のものです。 ********** 3月18日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Sweet Little Sixteen 2. Time Was 3. That’s My Desire (以上、チャック・ベリー) 4. Love Me Tender (リンダ・ロンシュタット) 5. Dream a Little Dream of Me (Doris Day) 6. サレンダー (エルビス・プレスリー)#1 7. Pony Time (チャビー・チェッカー)#2 8. ボーイ・ハント (コニー・フランシス)#4 9. ステキなタイミング 10. 九ちゃんのズンタタッタ (以上、坂本九) 11. Think Twice (Brook Benton)#16 12. Gee Whiz (Carla Thomas)#13 リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.~3.はこの日がチャック・ベリーの命日で(2007.3.18没,享年90)。4.は「今月の歌」。6.~8.と11.&12.は今年とカレンダーが一緒の1961年の3月18日付 Cashbox Top Singles のチャート上位曲を。#は、チャートの順位です。9.&10.は、同じ1961年3月に日本で流行っていた坂本九の歌。10.はあの青島幸男の作詞作曲による名曲。これのB面は石川進の『それが悩みさ』でした。 以上、次回もよろしく。
2023.03.24
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“Baby, It’s Cold Outside (外は寒いよ)” by Sammy Davis JR. & Carmen McRae 1957 肩のコブですが、昨日MRIの結果説明を聞いてきました。正体は「脂肪腫」だろうということで、来月の下旬に手術が決まりました。 コブが骨などには影響を与えていないだろうということがMRIからわかったようですが、何しろ大きいので、取り除くのに時間もかかりそうで、全身麻酔の必要もあり、結構大がかりなものになるとのこと。したがって、入院は必須で、短くて3日、長ければ1週間くらいは覚悟が必要とのことでした。 今年の初めにシャント修復手術をしてから、ほぼ1年。今度はコブ除去の手術で、毎年のようにメスが入りますが、これらのおかげで元の体型に近くなるのだったら文句はありませんし、むしろ近代医学に感謝です。 ただ、これらとは違う点で、老化は進んでいると感じる今日この頃。 ちょっとラジオ体操しても、昔のように目一杯体を反らせたりできず、ちょっと首を回したりするだけで、あちらこちらが痛い。しかもその痛みは持続しているから湿布薬が必要になり、湿布薬が効かなくなると痛みが戻り、また湿布薬を貼る。こうして体のあちこちに湿布薬が貼ってあって、まるでパッチワークやキルトのようになってしまうこともある。さすがにそれはないか。↑さすがに誇張しすぎでしょうか。 17日にコスモスに行ってきました。 ファミリーバンドが出たり、いつものメンバーとセッションがあったり、バラエティーに富んだクリスマスパーティー風のライブで、久しぶりにドラムを叩きました。 翌日から首や腰を中心に体の節々が時折痛む。あ、これはドラムを叩いたせいかと、思った時にはもう遅い。 そんなこんなで迎えるクリスマス。そして新年。無事に乗り切った暁には、運動不足解消の何かを導入することをしましょうね。 では、メリークリスマス。 ********** クリスマスの時期になるとよく聴かれる『外は寒いよ(Baby, It’s Cold Outside)』という歌は、若い頃サミー・デイビス・ジュニアと女の人のデュエットでよくラジオから流れていたので覚えた歌ですが、相手の女の人がカーメン・マックレーと知ったのは大人になってから。 このふたりの組み合わせがやはりこの歌には一番ふさわしいかしらね。・・・と言いながら、アン・マーグレットとアル・ハートも捨てがたい。他にもいろいろいるしなぁ。皆さんは誰のやつが好きでしょうかね。 “Baby, It’s Cold Outside (外は寒いよ)” by Sammy Davis JR. & Carmen McRae 1957 ********** 12月17日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. White Christmas (ビーチ・ボーイズ) 2. 悲しき北風 (カスケーズ) 3. 外は寒いよ (Sammy Davis JR. & Carmen McRae) 4. 心を繋ぐ6ペンス (サウンドトラック) 5. Try to Remember (Josh Groban) 6. 若葉の頃 (ビー・ジーズ) 7. Trains and Boats and Planes (Billy J. Kramer with Dakotas) 8. Trains and Boats and Planes (Dianne Warwick) 9. 悲しみのジェットプレーン (Peter, Paul and Mary) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.みんみんさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲です。1.はビーチ・ボーイズのホワイトクリスマス。2.は寒くなると必ず聴きたくなる曲。3.は「今月の歌 Baby, It’s Cold Outside」僕の若い頃にラジオからよく聞こえてきたのはこの人たちの歌でした。4.はこの日がトミー・スティールの誕生日(1936.12.17生,86歳)で。7.~9.はこの日が「ライト兄弟の日」で飛行機関連の歌を。9.&10.は聴き比べ。 以上、次回もよろしく。
2022.12.21
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“Let a Smile Be Your Umbrella” by The Andrews Sisters 1947 “If I Had a Golden Umbrella” by Alma Cogan 1953 6月11日は暦の上の「入梅」で、さらにそれに合わせて「傘の日」ということで、日本列島はいよいよ梅雨も本番というところでしょうか。 それとともに、ついに沖縄地方は梅雨明けかと思いきや、また今日も大雨です。 それでも週間天気予報では、来週週明けにはどうやら長かった梅雨ともおさらばできそうですが、どうなることでしょうね。 さて、そんな中、火曜日が今週もまた突然晴れたので、午後から北部にある「あじさい園」まで息子の運転でドライブしてきました。 こちらの紫陽花も、かつて内地でよく見た紫陽花とほぼ同じ種類だと思われますが、僕にはいわゆる丸い紫陽花と額紫陽花の二種類しか区別できません。もしかするともっと細かく種類分けできるかもしれませんが。 とにかく、一山全部個人でコツコツ増やしてよくもこれだけの「あじさい園」にしたなぁと、感心してしまいました。 この「あじさい園」で一番興味深いのは、ここが亜熱帯ということ。つまり紫陽花以外の花や木がとても鎌倉あたりでは見かけないようなものばかりなので、実にその対比がおもしろく、楽しいひと時を過ごすことができました。 見頃は過ぎた感じでしたので、来年はもう少し早い時期に訪ねてみようと思った次第です。 毎年梅雨時にはラジオで「雨の歌」を特集しますが、前週は今まで何度も小出しにしてきた僕の大好きな「タイトルだけでは雨の歌とわからない雨の歌」もしくは「雨が重要な働きをしている歌」をまとめて4曲ほどかけ、この日は「フランス語の雨の歌3曲」のほかに「傘の歌3曲」を取り上げました。 「傘の歌」とは、“umbrella” と “parapluie” がタイトルに入っている曲のことで、うちにあった音源からアンドリューズ・シスターズの “Let a Smile Be Your Umbrella” というスタンダード・ナンバーとアルマ・コーガンの “If I Had a Golden Umbrella” そして “Les Parapluies de Cherbourg (シェルブールの雨傘)” をニッキ・パロットで聴いていただきました。 “umbrella” の2曲はあまり馴染みのない曲だと思いますが、なかなか良いですよ。 “Let a Smile Be Your Umbrella” by The Andrews Sisters 1947 “If I Had a Golden Umbrella” by Alma Cogan 1953 ********** 6月11日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Street Fighting Man 2. Gimme Shelter (以上、ローリングストーンズ) 3. 悲しき雨音 (シルビー・バルタン) 4. 雨に濡れても (サッシャ・ディステル) 5. めぐみの雨 (シャンタル・ゴヤ) 6. 煙が目にしみる (クリフォード・ブラウン) 7. Hurry Sundown (P.P.M) 8. Let a Smile Be Your Umbrella (アンドリューズ・シスターズ) 9. If I Had a Golden Umbrella (アルマ・コーガン) 10. シェルブールの雨傘 (Nikki Parrrott) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.&2.は6月1日にスタートしたローリングストーンズの「結成60周年欧州ツアー」にあわせて。3.~5.はこの日が暦の上での「入梅」で、フランス語による雨の歌。6.は「今月の歌」。歌無しですが。8.~10.はこの日が「傘の日」で。 今回もありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
2022.06.17
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“Smoke Gets in Your Eyes” by The Platters 1958 ジョージ・ルーカスとロバート・ゼメキスの誕生日が同じでした。5月15日。ルーカス78歳。ゼメキス70歳になりました。 二人の共通点は色々挙げられると思いますが、なんと言ってもまず、出世作がオールディーズ・ミュージックと切り離しては語れないところでしょうか。 そう。「アメリカン・グラフィティ」と「バック・トゥー・ザ・フューチャー」ですよね。 前者はあまりにも有名で説明不要ですが、後者については少し説明がいるでしょうかね。 詳細は省きますが、主人公がステージに上がりギターを持って『アース・エンジェル』と『ジョニー・B・グッド』を演奏するあの有名なシーンのことです。 しかし、ゼメキス監督の場合、デビュー作の「抱きしめたい」も忘れてはいけません 。 ビートルズの初アメリカツアーに興奮する十代中盤の若者たちの狂乱ぶりを、ドタバタコメディーに仕上げているんですが、これが非常に面白く出来が良い。 さすがはのちに「バック・トゥー・ザ・フューチャー」を作っただけのことはあると、感心させられました。 ご存知ない方には、是非とも見て欲しい映画とだけ言っておきましょうか。 では、『煙が目にしみる』でも聞きましょうかね。「アメリカン・グラフィティ」で最もしんみりさせられた、あのプロムのダンスシーンが目に浮かびますよね。 ********** またチャーシュー作りました。 今回は、三枚肉ではなく肩ロースにしました。柔らかくて正解でした。 前回の反省点などを踏まえて若干味の調整をしましたが、基本的に作り方は一緒で、圧力鍋を使用。 塊肉がいびつだったので形を整えるために二つに切り分け、崩れないようにタコ糸で縛ったまでは良かったのですが、少しキツ過ぎて、糸を解くときに小さい塊の方が結構崩れてしまったのが反省点。 やっぱりチャーシュー麺↓ ********** 5月14日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 煙が目にしみる (プラターズ) 2. 抱きしめたい (ビートルズ) 3. Earth Angel (ペンギンズ) 4. Johnny B. Goode (チャック・ベリー) 5. Five Long Years (ヤードバーズ) 6. For Once in My Life (フランク・シナトラ with クラディス・ナイト) 7. Walk Right in (The Rooftop Singers) 8. 嘘は罪 (ビリー・ホリデー) 9. Deux Oiseaux (フランス・ギャル) 10. L’Oiseau Rare (シルビー・バルタン) 11. All Summer Long (ビーチ・ボーイズ) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.&11.はジョージ・ルーカスの誕生日(1944.5.14生,78歳)で。デビュー作「アメリカン・グラフィティ」挿入歌とエンディング曲を。2.~4.はロバート・ゼメキス監督の誕生日(1952.5.14生,70歳)で。デビュー作品のタイトルにもなった2.と代表作品 “Back to the Future” の中で使われた3.&4.を。5.はこの日がキース・レルフの命日(1976.5.14没,享年33)で。6.はこの日がフランク・シナトラの命日(1998.5.14没,享年88)で。8.は「今月の歌」。9.&10.は「愛鳥週間特集」今年はフランス語の鳥の歌を。10.は Ike & Tina Turner の “I Can’t Believe What You Say” の仏語カヴァー。 次回もよろしく。
2022.05.20
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“It’s a Sin to Tell a Lie” by Patti Page 1955 またマヨネーズ作りました。 今回は、マスタードを粒マスタードにしました。 マカロニサラダでいただきました。マカロニを茹でる際に塩を入れすぎました。ゆで卵を多めにしてレタスを敷き、味を調節したものの、それでもちょっとしょっぱかったのが反省点。 ********** 「穴沢ジョージの “Good Old Music”」五月の「今月の歌」は『嘘は罪 (It’s a Sin to Tell a Lie)』に決定しました。 政治家の「嘘」があまりにも酷いので、もう一度この辺りで嘘はダメだと思い知って欲しいんですよね。 たとえば、戦争なんて、ほとんどが適当な口実やでっち上げ (言い換えれば嘘) に基づいて始まるんですよね。 それで犠牲になるのは、戦争を始めたいわゆる「戦争の親玉 (プーチンとかイラク戦争だったらブッシュとか)」ではなく、普通の兵士や普通の人々。 核の傘の下にいれば平和が守れるなんて、これも嘘。それこそ妄想にも等しい。今回のロシアの動きを見ても、核を脅しの材料にしているのだから、タチが悪い。 どちらが強力な兵器を持っているかを国家間で競い合ったところで、いつかそれを使うようになった日には、殺し合いの泥沼化に拍車がかかることはあっても、みんなが平和に暮らせるようになるということにはならないでしょうに。 それから、モリカケサクラ問題なんて、嘘の上に嘘を重ねて、それでも結局最後は嘘をつき通したままいつの間にか月日が経って、今となっては過去の出来事のようになってしまったけれど、あいつら絶対に許したくないよね。 健康を理由に首相の座をさっさと降りたあの人は、またぞろ核の必要性を訴えているらしい。なんだか随分元気だなあ。そもそも、あんたのせいで始まった森友加計桜問題、何一つ解決しておらんのだぞ。 内容は上のような嘘のことではないけれど、タイトルが「嘘は罪」と一刀両断に切り捨てている感じが良い↓。 “It’s a Sin to Tell a Lie (嘘は罪)” by Patti Page 1955 ********** 5月7日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 若葉のころ (ビー・ジーズ) 2. Mother Told Me Not to Go (Earl King) 3. My Mother’s Eyes (フランキー・ヴァリ) 4. Your Mother Should Know (ビートルズ) 5. Mother Popcorn Part.1 (James Brown) 6. 愛はどこへ行ったの 7. Mother You, Smother You (以上、The Supremes) 8. La Mamma (シャルル・アズナブール) 9. Mama (コニー・フランシス) 10. 嘘は罪 (パティ・ペイジ) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は5月にはかけたくなる曲。”First of May”。2.~4.&7.~9.は翌日(5/8)が第二日曜日で母の日だったので「母」の歌特集。10.は「今月の歌」。週替わりでいろんな人の歌で聴きましょうね。 それでは、次回もよろしくお願いします。
2022.05.13
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“You’d Be So Nice to Come Home to” by Art Pepper 1957 頭のCTを撮ってきました。結果は問題なし。 それでもまた何か自覚症状が出たら、今度はMRIを撮りましょうということで、まずは一安心。 頭痛や耳鳴りは今回頭をぶつけたこととは関係なさそうとのこと。以前から頭痛も耳鳴りも普通にあるので、ちょっと意識しすぎて過敏になっていたというようなことなんでしょうかね。 しばらく暑い日が続いているので涼しい画像をと思って、涼しげな白樺の木を・・・撮ったわけではありません。 実はこれ、庭のキイモモ(ケモモの訛りか?あるいは黄桃?)の木の幹で、ちょっと見上げると、結構いくつも実が付いています。 特に甘くて美味しいようなものではないですが、せっかくだから熟したら砂糖漬けにでもしてみようかしらと考えてはいます。でも、鳥が先に食べてしまうかな。 ********** ジャズドラムを叩いてみたいと思った頃に、友人に教わったいくつかの曲で叩いていたのが、フィリー・ジョー・ジョーンズ。 マイルス・デイヴィスのリズムセクションで叩いていたやつが有名ですが、アルト・サックスのアート・ペッパーがこのマイルスのリズムセクションの3人をバックに、その名も “Art Pepper Meets the Rhythm Section” というアルバムを1957年に出していて、これがなかなかよろしいです。 リズムセクションの3人。 Red Garland (p.f.), Paul Chambers (b.), Philly Joe Jones (ds.) レッド・ガーランドのピアノも軽快で、ポール・チェンバースのベースも素晴らしい。 フィリー・ジョー・ジョーンズのドラムが心地よくて、あんな風に叩けるようになりたいなぁと漠然と思っていたっけ。25年くらい前の話です。 “You’d Be So Nice to Come Home to” by Art Pepper 1957 ********** 4月23日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. 風に吹かれて (スティービー・ワンダー) 2. トム・ピリビ 3. Comme au premier jour (以上、ジャクリーヌ・ボワイエ) 4. カラーに口紅 (コニー・フランシス) 5. 恋の一番列車 (ニール・セダカ) 6. イパネマの娘 (アストラッド・ジルベルト) 7. I Could Write a Book (Miles Davis Quintet) 8. You’d Be So Nice to Come Home to (Art Pepper) 9. The Door to Paradise (ボビー・ライデル) 10. La Violetera (ジリオラ・チンクエッティ) リクエスト曲は、4.なんくるタイムの洋子さん。5.座波ソーメンさん。6.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は「今月の歌」あと1回になりました。2.&3.はこの日がジャクリーヌ・ボワイエの誕生日(1941.4.23生,81歳)で。7.&8.はこの日がピアニストのレッド・ガーランドの命日(1984.4.23没,享年60)で。9.&10.は本日の聴き比べ。先週お届けしたチャプリン特集の「街の灯」の中で使われた『すみれの花売り娘』。英語とイタリア語のカヴァーです。 次回もよろしくお願いします。では。
2022.04.28
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“Stella by Starlight” by Dick Haymes 1947 ビクター・ヤングの名作『星影のステラ』は、第二次世界大戦末期の1944年に映画音楽として作られたということで、当初は歌詞はなかったけれど、戦後の1946年には歌詞が付けられ、翌1947年には Dick Haymes (ディック・ヘイムズ) 以降様々な歌手が歌い、楽曲の素晴らしさのゆえ、演奏盤も1947年にハリー・ジェームス楽団で流行ったのを皮切りに、多くのジャズメンらに取り上げられ、結果スタンダード・ナンバーとなった。当然、現在も多くのミュージシャンが好んで歌い演奏する。 前回ジェリー・ルイスの「底抜け大学教授 (The Nutty Professor)」で『星影のステラ)』が使われていたので、少し書いたつもりでしたが、曲の中身については触れなかった。ちょっと歌詞を覗いてみようか。 はじめに断っておくけれど、ステラは女性名なので、これは当然男性が女性を歌った歌。しかし、アニタ・オデイやエラ・フィッツジェラルドなんかのヴォーカルも存在するけれど、この辺からちょっと解決しておかねば。 日本の歌って、女性が男性の歌を歌おうが、男性が女性の歌を歌おうが、あまり気にしないという傾向が、特に歌謡曲にはあるけれど、欧米ははっきりしている。 もし、本来男性が女性のことを歌った歌を、逆の立場で女性が歌うとすると、代名詞の she が he に変わる。 具体例でいえば、ビートルズの “Something” を、女性の歌手が歌うとき、この歌詞の中に出てくる she を he に変えて歌う。もう一つ、やはりビートルズの “And I Love Her” はタイトルからして “And I Love Him” となる。 最初聴いた時はなんだか変な感じだったけれど、そういうもんかと思えばあまり気にならなくなった。 反対の例だと、ビートルズの “Devil in Her Heart” のオリジナルは、ドネイズの “Devil in His Heart” だ。 こちらはビートルズを先に聞いて馴染んでいたので、オリジナルの方を後から聴いて、びっくりした。無論今では何の違和感もないが。 まあ、この手の歌は、she を he に、あるいは he を she にすれば済むので、大した問題ではないが、『星影のステラ』はちょいと事情が違ってくる。(つづく) ディック・ヘイムズのベスト盤その名も “Stella by Starlight” です。1947年の録音で、Gordon Jenkins Orchestra がバックを務め、その古色蒼然としたアレンジとディックのクルーなーぶりが、まさに時代を感じさせてくれます。 “Stella by Starlight” by Dick Haymes 1947 ********** 3月19日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。久しぶりにリクエスト大会の様相を呈した回になりました。1. Mr. Lonely (ボビー・ヴィントン) 2. Unknown Soldier (ドノヴァン) 3. What a Wonderful World (与世山澄子) 4. モア (トム・ジョーンズ) 5. 片想いと僕 (Lobo) 6. 愛しのラナ (The Velvets) 7. What’s Going on (Marvin Gaye) 8. 花咲く丘に涙して (ウィルマ・ゴイク) 9. 悲しき天使 (Mary Hopkin) リクエスト曲は、4.なんくるタイムの洋子さん。5.ウィンカー・ダッソーネさん。6.座波ソーメンさん。7.バンクシーさん。8.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.&2.はウクライナで戦闘中の兵士たちを想って選曲。3.は今月の歌。地元沖縄の与世山澄子さん登場。9.は前回同様ウクライナ関係で。 では、次回もよろしくお願いします。
2022.03.25
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“La Mer” by Charles Trenet 1946 シャルル・トレネの『ラ・メール』は今でも歌い継がれている名曲ですが、もう1曲、イヴェット・ジローで有名な『詩人の魂 (L’Ame Des Poetes)』もトレネの代表曲で、いわゆるシャンソンっぽいのはこちらの方ですかね。 ウッドベースを弾きながら歌うあのニッキ・パロットさんが、2013年の “The Last Time I Saw Paris” で歌ったやつはぜひ一度お聴きいただきたいと思います。ただし、お決まりのベースソロは、残念ながらここには入っていません。 “L’Ame Des Poetes” by Nicki Parrott 2013 『ラ・メール』に戻りますが、こちらは英語バージョン (Beyond the Sea) も盛んに歌われているので、みなさんはそれぞれにいろんな人のパフォーマンスが思い浮かぶでしょう。 歌ではないんですが、ジャンゴ・ラインハルトの演奏がやけに耳に残っているんです。バイオリンは、ステファン・グラッペリ。 “La Mer” by Django Reinhardt 1949 ↑海にも詩人にも関係ありませんが、庭に咲いた桃の花、やっぱり青空がバックでないとね。けど、肝心の花がうまく撮れなかった。 ********** 2月19日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1.ラ・メール (シャルル・トレネ) 2. Beyond the Sea (ヘレン・シャピロ) 3. 詩人の魂 (Nicki Parrott) 4. 「渚にて」メインテーマ (サウンド・トラック) 5. Dreamy Eyes (ジョニー・ティロットソン) 6. The GypsyCried (ルー・クリスティー) 7. Don’t Say Bye Bye (Ron & Bill) 8. Bad Girl 9. You Never Miss a Good Thing 10. The Tracks of My Tears (以上、The Miracles) 11. Get Ready (The Temptations) 12. My Guy (Mary Wells) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.はこの日がシャルル・トレネの命日(2001.2.19没,享年88)で。4.はこの日がスタンリー・クレーマー監督の命日(2001.2.19没,享年88)で。6.はこの日がルー・クリスティーの誕生日(1943.2.19生,79歳)で。7.~12.はこの日がスモーキー・ロビンソンの誕生日(1940.2.19生,83歳)で。7.の Ron & Bill は The Miracles の前身で Bobby Rogers & Smokey William Robinson のこと。11.&12.はスモーキー・ロビンソンの作品。 以上です。では、次回もよろしく。
2022.02.25
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“I’ll Be Seeing You” by The Poni-Tails 1959 正直言って、今回の全豪オープンでのナダルの優勝は予想外でした。 そもそも今大会は、ジョコビッチの不在が波乱の元だったといえるでしょうが、予想はメドベージェフかチチパスあたりと思っていただけに、意外でした。 でも、さすがにナダルは存在感発揮して大会を締めくくってくれた感じでしたね。 女子のバーティは言うことなしで、車椅子の国枝くんは見事。 ナダルと国枝慎吾の年齢を考えると、よく言われる「中年の星」みたいな言い回しを思い浮かべますが、僕らからしたら30代なんてまだまだこれからさぁ。 そんなテニスの全豪オープンの決勝を控えた1月27日に、去年の8月以来通算3度目のシャントの修復手術を受けました。 なぜ3回も同じような手術をしたかというと、・・・長くなるので、かいつまんで説明しますが、要するに一度目二度目と、少しずつ本丸に向かって攻めて行き、ついにこの度、最終的に敵陣本丸を攻め落としたという感じ。 この場合の敵陣本丸はシャントの一部が極太になって盛り上がった部分で、そこを細くしたというわけです。 二箇所にメスを入れたので時間も2時間半かかり、なかなかの大手術でした。 手術後、病院に一泊入院したんですが、なかなか寝付かれずに大変でした。 寝られなかった最大の原因は、医師から「手術中部分麻酔とは別に寝ている間に手術が終わるような薬を使うか」と聞かれ、それは良いなあと点滴を入れてもらったら、どうやらこのせいで非常に深い眠りに落ちてしまったみたいなんですよね。目が覚めてからは冴えてしまってね。 あとは、同じ部屋に入院中のメンバーが皆、寝言・イビキその他でうるさいのなんの。ようやく静かになった頃には夜が明けていたという恐ろしい一夜でした。 そんな眠れない一夜でしたが、なぜか頭の中ではポニーテイルズの “I’ll Be Seeing You” が鳴り続けていました。 “I’ll Be Seeing You” by The Poni-Tails 1959 ↓奥武島のミケさん。旧正月2/1に撮影しました。 ********** 1月29日放送の「穴沢ジョージの “Good Old Music”」のオンエア曲です。1. Many Rivers to Cross (ジミー・クリフ) 2. 雨にぬれても (B.J. トーマス) 3. ミセス・ロビンソン 4. サウンド・オブ・サイレンス (以上、サイモンとガーファンクル) 5. 悲しき片想い (弘田三枝子) 6. The Twist (チャビー・チェッカー) 7. けんかでデート (梓みちよ&田辺靖雄) 8. Birdie Told Me (ビー・ジーズ) 9. I’ll Be Seeing You (The Poni-Tails) リクエスト曲は、5.酋長Kobaさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.は、1/15 にオリジナルのジミー・クリフの名前をど忘れしてしまったお詫びに。2.および3.&4.は、この日がキャサリン・ロスの誕生日(1940.1.29生,82歳)で。彼女の出演した映画「明日に向かって撃て」と「卒業」の中から選曲。7.はこの日が梓みちよさんの命日(2020.1.29没,享年76)で。8.テニスの全豪オープンに合わせてオーストラリアに縁の深いビージーズを1曲。9.は、先日手術を受けた晩にベッドに横たわっている時、頭の中でずっと鳴っていた曲です。 以上です。次回もよろしく。
2022.02.04
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“On a Little Bamboo Bridge” by Tommy Dorsey 1937 (日本語版:『小さな竹の橋』by ダニー飯田とパラダイスキング 1961) いわゆる本物のハワイアンではない、ハワイ風ポップスともいうべき楽曲が1937年以降多数作られていたんですね。 かなり長いこと、僕はこれらのハパ・ハオレ・ソングをハワイアンだと信じて聴いていましたが、真相を知ったからと言って嫌いになったりしませんでしたよ。 いや、むしろその反対で、まだハワイが一般アメリカ人には憧れの地で、せめて音楽で常夏の島の気分を味わうことができたとするなら、それはそれで素敵なことだったろうと思ったり、数十年後の日本でハワイの音楽だと信じて聴いたり歌ったりしていた僕らにも、いろんな夢を見させてくれたんですから。 Wikipediaさんに詳しい解説がありますので、飛んでみてください。 ハパ・ハオレ・ソング Wikipedia 『小さな竹の橋』という歌が子供の頃から結構好きでした。 でも、原題が “On a Little Bamboo Bridge” だと知った途端に、あれれ、何で日本語の歌詞は「♪ 小さな橋よ 竹の橋の下~」だったよなあ。これだと「小さな竹の橋の上で」っていうことじゃないか。 ・・・と、慌てて森山加代子が歌うパラキンの『小さな竹の橋』を聴いてみたら、続きが「♪ 川の水に流れてゆく~」って。 何だ、そういうことか。そりゃそうだったね。とにかく、知っていたようで最初の出だしのところの「竹の橋の下」というところだけがやけの耳に残っていたので、一瞬思わぬ勘違いをしてしまったというお粗末でした。 『小さな竹の橋』by ダニー飯田とパラダイスキング 1961↓この2枚組のCD、なかなかのもんです。 ところで、この歌、オリジナルが1937年で、やはりハパ・ハオレ・ソングの名曲、ビング・クロスビーの『麗しのレイラニ』と『ブルーハワイ』が作られた年。うちにはトミー・ドーシー楽団の音源が、古いジャズのコンピに入っていましたが、こちらもどうやら1937年の録音のようです。ただし、中で歌っている女性歌手が誰なのかわかりません。あとで調べてみようとは思っていますが、わかるでしょうかねえ。 “On a Little Bamboo Bridge” by Tommy Dorsey 1937 ********** 7月31日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Tiny Bubbles (コニー・フランシス) 2. サンゴ礁の彼方に (アンディ・ウィリアムス) 3. 真珠貝の歌 (ビリー・ヴォーン楽団) 4. 小さな願い (アレサ・フランクリン) 5. ハートに火をつけて (ドアーズ) 6. ライフルと愛馬 (ディーン・マーチン) 7. Ain’t It a Shame (ファッツ・ドミノ) 8. Reflections of My Life (The Marmalade) 9. On a Little Bamboo Bridge (トミー・ドーシー楽団) 10. 小さな竹の橋 (ダニー飯田とパラダイスキング) 11. ブルー・ハワイ (パティ・ペイジ) リクエスト曲は、6.酋長Kobaさん。7.座波ソーメンさん。8.ミスターコーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.と9.~11.は、ハパ・ハオレ・ソング&ハワイアン。9.&10.は、聴き比べ。3.&4.は、先週に続き兄が大学時代にマネージャーをしていたバンドが演奏していた曲から。 以上。次回も、どうぞよろしく。
2021.08.03
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“My Wish Came True (望みがかなった)” by Elvis Presley 1959 今年も5つ年上の兄の命日がやってきた。亡くなったのが4年前の7月24日のこと。来年は僕が同じ年になってこの日を迎えるんだなあと、ちょっとため息が出る。 これまでも何度か、兄の持っていたレコードを思い出してみた。世代的にも当然プレスリーは何枚かあったけれど、どうしても2枚しか思い出せない。 『マリーは恋人』と『恋の大穴』の2枚。 ジャケットもよく覚えていて、前者はプレスリーの横顔が印象的で、後者は当時当たり前のように使われていたビクターレコードの定型のデザインに文字だけという、味も素っ気もないやつ。 発売当時のものと思われるレコードジャケットを、ネットから拝借しましたが、なぜか2種類ありました。まさか2種類あるとは知らなかった。うちにあったのは、上でも書いた味も素っ気もない、 ↓こちらです。 しかし、立ち姿も凛々しいこちら↓については、知りませんでした。 どちらもレコード番号は同じなので、どうしてこういうことになったのかはわかりませんが、簡素な方が廉価版もしくは後発版か。兄はいつ頃これを手に入れたのだろう。発売されてすぐに買ったのか、それとも1年後ぐらいか、今となっては訊く術も無い。 そうか、こういう時代なのだから、ネットで調べてみようか。どこかにこういうことに詳しい輩がいて、すんなり教えてくれそうな気もする。 で、兄の手元には、このジャケットのレコードが他にもあった。 それが、これ↓、スリーサンズ の『誇り高き男』因みに『望みがかなった』はこんな曲↓です。 “My Wish Came True” by Elvis Presley 1959 ********** 7月24日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。この日は兄の命日だったので、彼の所有していたレコードを中心にお届けしました。1. 峠の幌馬車 (ビリーボーン楽団) 2. 誇り高き男 (スリーサンズ) 3. 真夜中のブルース (ベルト・ケムプフェルト楽団) 4. What’d I Say (Part.1&2) (レイ・チャールズ) 5. カラーに口紅 (コニー・フランシス) 6. Rain and Tears (Aphrodete’s Child) 7. Hello Mary Lou (Ricky Nelson) 8. マリーは恋人 9. 望みがかなった (以上、エルビス・プレスリー) 10. You Keep Me Hangin’ On (シュープリームス) 11. Be My Baby (ロネッツ) リクエスト曲は、5.なんくるタイムの洋子さん。6.ミスターコーラさん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~4.と8.&9.は、兄の所有していたレコードからピックアップ。10.&11.は、兄が大学時代にマネージャーをしていたバンドが演奏していた曲から。以上、かなり個人的な事情で選ばせていただきました。 次回も、どうぞよろしく。
2021.07.28
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“I’ll Be Home” by The Flamingos 1955 以前、『アイル・ビー・ホーム (I’ll Be Home)』はパット・ブーンの歌だとばっかり思っていましたが、Doo-Wop をよく聴くようになってから、数々のヒット曲を持つバードグループ、フラミンゴスのオリジナルだと知りました。 パット・ブーンが1956年に大ヒットさせたおかげで、この曲は世界に広まったのですが、1957年グラジオラス (作&リードヴォーカル:モーリス・ウィリアムス) が歌った『リトル・ダーリン (Little Darlin’)』も、直後にカヴァーしたダイヤモンズが大ヒットさせたのと同じような経過をたどっているのだなあと、つくづく思うわけです。 どちらも黒人コーラスグループが歌った曲を、洗練された白人の歌声でカヴァーしているが、聴き比べてみると、この二曲ともカヴァーがオリジナルに大変忠実で、途中に入る語りのセリフまで全く一緒なところなど、カヴァーする時点で、オリジナルの良さをそのまま伝えたかったのだろうと想像がつく。 僕らが子供の頃に親しんだ、パット・ブーンやダイヤモンズの歌は今でも好きだけれど、オリジナルを知ってしまってからは、すっかりそちらの虜になっています。 “I’ll Be Home” by The Flamingos 1955 “Little Darlin’” by The Gladiolas 1957 ある日の朝食。前日の残り物をアレンジ。 ********** 5月15日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。今回の特集は、愛鳥週間に因んで「効果音特集=鳥の声」と「バード・グループ特集 その2(去年, その1をやったので)」でした。1. Good Morning, Good Morning 2. Blackbird (The Beatles) 3. Lovin’ You (ミニー・リパートン) 4. The High and The Mighty (Johnny Desmond) 5. 愛は面影の中に (ロバータ・フラック) 6. Always on My Mind (ウィリー・ネルソン) 7. Earth Angel (The Penguins) 8. Heaven and Paradise (Don Juan and The Meadowlarks) 9. Come Back My Love (The Wrens) 10. I’ll Be Home (The Flamingos) リクエスト曲は、3.尻焼原人さん。4.酋長Kobaさん。5.座波ソーメンさん。6.ミスター・コーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。1.~3.が「効果音特集.その2=鳥の声」。7.~10.は、去年に続いてバードグループ特集。それにしてもバードグループっていくつあるんでしょうね。meadowlark はマキバドリ。wren はミソサザイです。 以上。次回の効果音特集は梅雨に合わせて「雨の音」。
2021.05.19
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“Harbor Lights (港の灯)” by The Platters 1959 イントロあるいは曲中に、様々な効果音を入れた曲は多いですね。 この度、ラジオで尻焼原人さんからの持ち込み企画による「効果音特集」をやることにしました。第1回目の4月8日は「海の音」の入った曲を集めてみました。 これが、集めてみると有るようで無い。意外と思いつかないもんですね。とりあえず4曲選ばせていただきました。この後もいろんな「効果音」を拾い集めて毎週少しずつ特集していきます。 で、効果音といえば、あの冗談音楽の天才スパイク・ジョーンズの『ウィリアムテル序曲』が、効果音のオンパレードでしたね。 “William Tell Overture” by Spike Jones & His City Slickers 1948 5月1日がちょうどスパイク・ジョーンズの命日だったので、僕の番組でも流させていただきましたが、子供の頃、ラジオであの「うがいでメロディーを奏でてからごくんと飲み込んでしまう」ところを聴いて、思わず大笑いしてしまったっけ。普通この手のものは、2回目以降はそれほど面白く感じられないはずなのに、何度聴いてもおかしかった。 うちにあるスパイク・ジョーンズのCD。このほかに “It's a Spike Jones Christmas” というクリスマスアルバムもあります。 それで「海の音」が効果的に使われた曲の筆頭に挙げられるのは、やっぱりこれでしょうね。聞こえてくる印象的な鐘の音がいわゆる「八点鐘 (はってんしょう)」でしょうか。 というわけで、プラターズです。 “Harbor Lights (港の灯)” by The Platters 1959 ********** 5月8日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 愛するハーモニー (ニュー・シーカーズ) 2. Harbor Lights (The Platters) 3. So Much in Love (The Tymes) 4. Yellow Submarine (The Beatles) 5. (Sittin’ on) The Dock of the Bay (オーティス・レディング) 6. You’ve Got a Friend (マイケル・ジャクソン) 7. Rainy Jane (デイビー・ジョーンズ) 8. 遥かなるアラモ (ブラザーズ・フォー) 9. テネシー・ワルツ (アルマ・コーガン) 10. バラのほほえみ (ナンシー・シナトラ) リクエスト曲は、5.尻焼原人さん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.ミスター・コーラさん。8.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は穴沢選曲。2.~5.が「効果音特集.その1=海の音」。1.は、1886年の5月8日にコカコーラが発売されたので、1971年にCMに使われたこの曲をかけました。9.は、スパイクジョーンズの『テネシー・ワルツ』との聴き比べをする予定でしたが、時間がなく、アルマ・コーガンだけにさせてもらいました。スパイク・ジョーンズはいずれまた。10.は、この季節にふさわしくバラに因んだ曲。原曲はコンチネンタル・タンゴの『バラのタンゴ』です。 以上です。次回もよろしく。
2021.05.14
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“Those Lonely, Lonely Nights” by Earl King 1955 猛烈な台風2号が近づいているということで、天気図を見たんですが、確かに凄そうです。昨日あたりから、時折強い風が吹いているのも台風のせいもあるでしょうか。遠くに波の音も聞こえます。 心配ではありますが、高気圧が結構強そうなので直撃はないかと思われます。ただ、強風や強い雨もちょっと覚悟しておいたほうがいいかもしれませんがね。せっかく咲いている春ウコンに危害が及ばない程度で済んでくれることを願うばかりです。 その春ウコンの花 (クルクマ) ですが、なんと!遂に、ピンクの葉の付け根にも黄色い花を付け始めました。 ********** アール・キング (Earl King) が Ace Record から最初に出した “Those Lonely, Lonely Nights” は、実に僕好みの素晴らしい曲ですが、この度、初期のシングルを集めた2枚組 (全41曲) の CD が手に入りました。 これには Ace Record に移る前の貴重な音源も入っています。 改めて “Those Lonely, Lonely Nights” を聴いてみると、歌もですが、ギターがなかなかよろしいですね。ブルース・ギタリストで King といえば、いわゆる三キング、B.B、アルバート、フレディの三人が思い浮かぶでしょうが、もう一人のアールはどうでしょう。この三人の中に入れるのはちょっと違うような気がしますよね。 四人ともギターの弾き語りという意味では共通していますが、皆個性が強いのは当然としても、上記の三人は「ブルース・ギタリスト」と呼んで差し支えないように思います。 しかし、アール・キングは、いろんなミュージシャンに曲を提供しているように、ソングライターとしても名を残していますし、守備範囲の広さでいえば四人の中では一番ではないでしょうか。 そのアール・キングが亡くなったのが、2003年の4月17日。享年69。 そしてこの日は、あのエディ・コクランの命日 (1960.4.17没,享年21) でもありました。死因は自動車事故。今更ですが、あまりにも若いですよね。 たまたま命日が同じということで、ラジオでこの二人の特集をやりましたが、エディ・コクランの『バルコニーに座って(Sittin’ in the Balcony)』が、“Those Lonely, Lonely Nights” の翌々年1957年の曲だったんです。つまり二人は同世代で、同時期にアメリカの若者の心に響く歌を歌い、ギターを奏でていたというわけです。 片や、ロカビリーの若手スター。片や、R&B 界に名を轟かせ始めた男。 プレスリーとチャック・ベリーが白人音楽と黒人音楽の垣根を取り除いて行ったという話は有名ですが、実はこの二人、エディ・コクランとアール・キングにも同じことが言えると思いませんか。 あまり曲の中にギターソロが入っていないエディ・コクランですが、“Sittin’ in the Balcony” の中でちょっと聴けます。カッコいいです。 アール・キングのギターソロは、“Those Lonely, Lonely Nights” で堪能できます。 “Sittin’ in the Balcony” by Eddie Cochran 1957 “Those Lonely, Lonely Nights” by Earl King 1955 ********** 4月17日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Summertime Blues 2. Sittin’ in the Balcony 3. Three Steps to Heaven (以上、エディ・コクラン) 4. Those Lonely, Lonely Nights (アール・キング) 5. Those Lonely, Lonely Nights (ジョニー・ギター・ワトソン) 6. Hum Diddy Doo (ファッツ・ドミノ) 7. よくあることさ (トム・ジョーンズ) 8. 恋にはヨワい (コニー・フランシス) 9. Till (レターメン) 10. My Love (Paul McCartney & Wings) 11. I Know a Place (Petula Clark) 12. Stop in the Name of Love (The Supremes) 13. 朝からゴキゲン (Earl Jean) リクエスト曲は、7.なんくるタイムの洋子さん。8.ミスター・コーラさん。9.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。清明 (シーミー) に合わせてこの日が命日のミュージシャンを特集。第2弾。1.~3.エディ・コクラン(1960.4.17没,享年21)。4.~6.アール・キング(2003.4.17没,享年69)。10.リンダ・マッカートニー(1998.4.17没,享年56)。なお、4.&5.は、本日の聴き比べ。11.&12.は、1965年4月17日の Cash Box Top 5 とTop 3 の曲。13.は、本日のオマケで、なんとなく元気が出そうな曲を。 以上。次回もよろしくお願いします。
2021.04.21
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“Begin the Beguine” by Artie Shaw and his Orchestra1938 『黄昏のビギン』by 水原弘 1959 ↑これは一体何? (月曜日に撮影) ハンダマが少し植えてある近くに、いつの間にかこれが出て来ましたが、てっぺんのピンク色から判断すると花が咲くんでしょうか。 ↓やはり花咲きました。(本日撮影) 見覚えのない花だなあ。でも、もしかすると普通にその辺に咲いているかもしれません。色は綺麗ですが、正体がわからないので少し不気味な感じもしますね。しばらくは様子を見ようと思っています。 ********** コール・ポーター作曲の “Begin the Beguine (ビギン・ザ・ビギン)” の二つ目の「ビギン」が “Begin” ではなく “Beguine” だと知ったのは、この曲を知って随分経ってからからでした。 初めはこの曲は “Begin the Begin” だと思っていました。少年の僕は、結局意味も知らずに適当に解釈して思い込んでいましたから、ひどいもんです。 高校生の時に「ビギン」がリズムの名前と知った時も、まだ “Begin” のリズムだと思ってましたから、能天気この上ありません。初めて “Beguine” の綴りを見たのがいつのことだったか覚えていませんが、もう大学生になっていたかもしれません。 「ビギン」といえば、永六輔・中村八大コンビの作品で、水原弘の歌った『黄昏のビギン』が今でもよく歌われているようですね。特に、ちあきなおみの歌ったものが評判良いですね。 で、よく聴いてみると、八大さんは “Begin the Beguine (ビギン・ザ・ビギン)” を参考にして作ったであろうということがわかります。 ↓間奏でビギンのリズムが強調されています。 『黄昏のビギン』by ちあきなおみ 1991 ↓こちらは初めからビギンですね! 『黄昏のビギン』by 水原弘 1959 “Begin the Beguine” by Artie Shaw and his Orchestra 1938 ↑この段階ではまだビギンのリズムは確立していませんね。 ********** 4月3日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. I Started a Joke (Bee Gees) 2. 若草の愛 3. 青春ガスパーク (以上、カトリーヌ・スパーク) 4. (Just Like) Starting Over (John Lennon) 5. Begin the Beguine (Artie Shaw) 6. Begin the Beguine (パット・ブーン) 7. You’ve Lost That Lovin’ Feeling (The Pozo-Seco Singers) 8. Taxman (ビートルズ) 9. The Beginning of the End (Chris Clark) 10. Starting Today (エルビス・プレスリー) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。8.ミスター・コーラさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。今回は年度始めでしたので、1.&4.~6.および9.&10.は、Start や Begin がタイトルに使われている曲をお届けしました。4.&5.は、本日の聴き比べ。2.&3.はこの日がカトリーヌ・スパークの誕生日(1945.4.3生,76歳)で。 以上。4月からもよろしく。
2021.04.08
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“You Are My Destiny” by Paul Anka 1957 “You Mean Everything to Me” by Neil Sedaka 1960 昔から気になっていることの中に、ポール・アンカの『君はわが運命(You Are My Destiny)』とニール・セダカの『きみこそすべて(You Mean Everything to Me)』 が随分似ているなあというのがあって、一度検証する必要がありそうだと思っていたんです。 どちらもかなりのヒット曲で、ビルボードの当時のチャートで『君はわが運命(さだめ)』の方は7位、『きみこそすべて』は17位に入っていますし、カヴァーも多く、世界中でいろんな言語で歌われてきました。 それで、この2曲が似ているって、どのくらいの人が思っているかはわからないので、ネットで色々拝見しましたが、類似性を指摘するものはあっても、あまり突っ込んだ例はありませんでした。 でも、たとえば Wikipedia の “You Mean Everything to Me (Song)” の項目に「・・・The song bears similarity to Paul Anka’s “You Are My Destiny”,・・・」の記述が。 だからこの2曲に関しては、世界中には多かれ少なかれ「似ている」と感じている人も多いんだろうなということは、わかったようなわけです。 ちょっと詳しく見てゆきましょうか。 まず、共通点として最も気になるのは、この二人は、このタイプの曲は他に書いていないということです。つまりマイナーキー(短調)のスローな三連ロッカ・バラードは他に見当たらないんです。そもそもマイナーの曲自体がほとんど無い。 たとえば、ポールアンカ の場合、“Crazy Love” は良く似ているんですが、マイナー(短調)で入ってメイジャー(長調)で終わる。つまりキーはメイジャーということで、純粋なマイナーの曲とは、とても言えない。 ニール・セダカの場合でいうと、日本で大ヒットした『恋の片道切符 (One Way Ticket to the Blues)』がマイナーの曲です。が、こちらはスロー・バラードではなく、メィディアム・アップテンポで、何よりこれに限って作曲者はニール・セダカではない。ほとんどの曲を作詞のハワード・グリーンフィールドと共に書いたニール・セダカにしては、極めて珍しいケースです。 もう一つ、どうしても指摘しておきたいのは、悲しみ或いは寂しさを表現するのにふさわしいと思われるマイナーの曲なのに、二曲とも歌詞の内容は悲しいものでも寂しいものでもなく、むしろ愛する相手に対して最大限の愛情表現を並べて朗々と訴えるという「愛情宣言の歌」になっている。 これは一体どういうことなのか。 そもそも、ラテンやシャンソン、古賀メロディーに代表される昭和歌謡などで歌われるマイナーの曲は、悲しみや寂しさをダイレクトに歌うものが多く、その延長線上にあるポップスの名曲も数多い。つまり、この点では歌詞の内容とメロディーはマッチしている。 それに対して、ブルースやカントリー&ウェスタン、スウィング・ジャズなどを基調とした1950年代以降のアメリカ生まれのポピュラー・ソングには、いわゆるマイナーの曲は非常に少ない。言い方を変えると、どんなに悲しい内容の曲も、メイジャー・キーで歌う。つまり、メロディーだけ聴くと、悲しい歌とは思えないものがほとんどなのだ。 ポール・アンカもニール・セダカも、デビュー以降このようなアメリカン・ポップスの流れの中で、自作のメイジャー・キーの歌を作り、歌っていたが、まずポール・アンカがデビュー間もない1957年に、悲しくも寂しくもない内容のマイナー・キーのバラード “You Are My Destiny” を作り、大ヒットとなる。悲しく寂しい内容の歌をメイジャー・キーで作る伝統とは正反対なところに注目したい。 これは要するに、それまでの伝統的な曲作りを敢えて打ち破ったということではないだろうか。だから、聴く方もそのユニークさに惹かれ、受け入れることになったのだと思うのは考え過ぎだろうか。 では、なぜこの路線でどんどん曲を作らなかったのかといえば、それは当然、マンネリを避けたということだと思う。とにかくこのマイナー・キーのバラードは、ワンパターンになりやすいので、その辺はポール・アンカ自身も重々承知だったのだろう。 ここで、ニール・セダカ1960年の “You Mean Everything to Me” の登場となる。 この歌も、マイナー・キーのスロー・バラードで、コード進行はほとんど “You Are My Destiny” そのままで、違うところといえば、こちらにはいわゆるサビが無い。それ以外は、転調の仕方や歌詞の内容まで、かなり似ている。 ここからは、まさに推測の域を出ないのだが、ニール・セダカは “You Are My Destiny” をはっきりと意識して “You Mean Everything to Me” を書いたのではないだろうか。 例えば、歌詞の中に ♪ …You are my life, my destiny … などとあり、これはもう所謂オマージュとも考えて良いと思う。 それで、ニール・セダカはというと、彼もやはり同じタイプの曲はその後書いていない。 書き忘れたので、ついでに書いておくと、デビュー当時のポール・アンカは英訳のシャンソンを歌った LP もあるくらいだから、“You Are My Destiny” の曲作りにはそれらの影響もあろうかと思う。 以上で、20世紀のポップスを語る上で欠かせない二人の、珠玉のマイナー・バラードについての考察は終了ですが、改めて聴いてみると、どちらも本当に良い曲で、ヒットしたのも当然だと思うのでありました。 “You Are My Destiny” by Paul Anka 1957 “You Mean Everything to Me” by Neil Sedaka 1960↑花壇に植えたニオイバンマツリ(匂蕃茉莉)が咲きました。これ以上大きくなりません。 ********** 3月27日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 太陽を探せ (デル・シャノン) 2. No Reply 3. Rock and Roll Music (以上、ビートルズ) 4. バラ色の人生 (ヘルムート・ツァハリアス) 5. 魅惑のワルツ (Jane Morgan) 6. Stand by Me (忌野清志郎) 7. Roll Over Beethoven (ベン E. キング) 8. You Are My Destiny (ポール・アンカ) 9. You Mean Everything to Me (ニール・セダカ) 10. Passing Time (The Cookies) 11.Keep a Walking (Bobby Darin) リクエスト曲は、7.酋長Kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.2.&3.は1965年3月25日付「9500万人のポピュラーリクエスト」の上位3曲。#3.2.1.の順番でお届けしました。4.(映画「麗しのサブリナ」の挿入歌)&5.(映画「昼下がりの情事」の挿入歌)は、この日が映画監督ビリー・ワイルダーさんの命日(2002.3.27没,享年95)で。8.&9.は、本日の聴き比べ。9.~11.は、ニール・セダカ(作曲)&ハワード・グリーンフィールド(作詞)のコンビによる作品特集。 以上。4月からもよろしく。
2021.04.01
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“Laura Lee / Snowtime” by Neil Sedaka 1957 3月13日、ニール・セダカさん82歳の誕生日でした。 彼のソロ・デビューしたのが1957年で、その時のレコードはちゃんと CD化されているかどうかもきちんと調べずに、『恋の日記 (The Diary)』を事実上のデビュー曲と考えて良いのかと思っていましたが、2年ほど前に手に入れた4枚組の “NEIL SEDAKA 4CD・FOUR CLASSIC ALBUMS PLUS SINGLES” の中にしっかりデビューシングルの A&B面の2曲も収められていました。 自分で持っていながら、きちんと調べなくて、ここは反省しなくては。 この4枚組の CD というのは、初期のアルバム4枚がしっかり聴けるのはもちろん、アルバムに入れられなかったシングル盤をきちんと網羅しているので、いわゆるコンピ物やベスト盤とは一線を画す、優れた企画だなと思っています。ソロ・デビュー前年のトーケンズ (The Tokens) 在籍時代の2曲も入っていますよ。 トーケンズ時代の2曲 “While I Dream / I Love My Baby” のB面はニール・セダカがうたっていないようだけれど、A面 “While I Dream” では、実に初々しいセダカの声が聴けます。 それにしても、これら4曲は全てSedaka/Greenfield 作品、つまりニール・セダカ作曲 / ハワード・グリーンフィールド作詞によるものだということなので、この時点でこの若いコンビは末恐ろしい存在だったということがわかる。ただし、まだこの時は曲はヒットしませんでしたが。 ソロデビュー・シングルB面の “Snowtime” は、見事なロッカバラードで、こちらをA面にしたら売れたのではなかろうかと、あらぬことを考えてしまう。それほど出来が良いと感じてしまいました。 ずいぶん前のことですが、トーケンズが Doo-Wop の範疇に入れられているのを知った時に、なるほどと思ったのを思い出しました。白人 Doo-Wop グループってね。 1950年代の終わりの頃の白人コーラス・グループは、いわゆる R&B, Soul 系の影響を受けたものが多かったので、コーラスのスタイルが、確かに Doo-Wop と呼ぶにふさわしいものが多かったということでしょう。 ニール・セダカのサウンドの原点も、実にこの辺りにあることが、当時のシングル盤の作品群を改めて聴くと、よくわかりますね。 それで、作詞家のハワード・グリーンフィールド氏ですが、誕生日が1936年3月15日で、命日が1986年3月4日ですから、3月はこのソングライティング・コンビのことをもう一度思い起こすべき重要な月なんですね。 “Laura Lee / Snowtime” by Neil Sedaka 1957 関連日記:2019年2月11日の日記 ********** 3月13日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Laura Lee 2. Snow Time (以上、ニール・セダカ) 3. Lucky Lips (Ruth Brown) 4. Lucky Lips (クリフ・リチャード) 5. 早く家に帰りたい (サイモンとガーファンクル) 6. For No One (ビートルズ) 7. この胸のときめきを (ダスティ・スプリングフィールド) 8. 間抜けなキューピット (コニー・フランシス) 9. 間抜けなキューピット (ニール・セダカ) 10. 悲しきクラウン (ニール・セダカ) 11. 悲しきクラウン (伊東ゆかり) 12. Today (New Christy Minstrels) リクエスト曲は、5.ウィンカー・ダッソーネさん。6.尻焼原人さん。7.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.2.&9.10.は、この日がニールセダカの誕生日(1939.3.13生,82歳)で。Happy Birthday! 3.&4.は、本日の聴き比べ。因みに、8.&9.と10.&11.もニール・セダカ絡みの聴き比べです。8.は、ニール・セダカが作曲し、翌年本人がカヴァーしたのが9.です。12.は、毎年 3.11 には必ず聴く歌。 以上。次回もよろしく。
2021.03.18
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“Why Do Fools Fall in Love” by Frankie Lymon & The Teenagers 1956 沖縄本島最南端の糸満から最北端の辺戸岬 (へどみさき) まで、久々の長距離家族ドライブに行ってきました。 明るいうちに戻って来られるくらいの距離なので、長距離と言えるかどうか、ちょっと微妙なところですが、沖縄の端から端までというコースは一度走ってみたかったのが実現できた上に、予報に反して好天に恵まれたので、大変充実したドライブを楽しむことができました。 今回運転は妻と息子にほとんど任せて、楽な思いをさせてもらいました。 途中いくつか面白いものがあったんですが、「本島最北端のファミリーマート」を謳ったコンビニにはおもわず笑ってしまいました。僕は遠方から来た人たちに、うちの近くのファミリーマートを「本島最南端のコンビーニエンス・ストア」と説明していたからです。 この「本島最南端の・・・」というフレーズは、ラジオで「本島最南端のFM局」と僕が勝手に紹介していて、結構気に入っているんですけど、糸満市の人たちは、この地が沖縄本島最南端に位置しているということにさほど関心がないようで、なかなか流行りません。 ただ、一軒だけ、「本島最南端のパチスロ」という看板は見かけた気がしますが、・・・。 あと、辺戸岬のすぐ近くの山の上に巨大なヤンバルクイナをかたどった展望台があって、そこに登ると、辺戸岬の様子が大変よくわかるのでした。 岬の突端は、本当に風が強く、波も強く打ち付けて、まさに最北端にふさわしい所でした。霞んで見える与論島も印象的でしたね。ヤンバルクイナ展望台から辺戸岬を臨む ********** フランキー・ライモンが25歳という若さで亡くなったのが、1968年の2月27日ということで、久しぶりに『恋は曲者 (Why Do Fools Fall in Love)』をラジオでかけました。 この人のように、ローティーンの頃から歌手としてヒット曲を飛ばしていた代表格といえば、スティービー・ワンダーとマイケルジャクソンでしょうか。 フランキー・ライモンも含めたこの3人に共通していることといえば、3人ともアフリカ系であることと、もう一つは、年を重ねても声のトーンがほぼ変わらないということがあげられると思うのですが、いかがでしょう。 ただし、フランキー・ライモンは亡くなるのが早すぎましたね。薬のせいだということですが、残念なことです。 “Why Do Fools Fall in Love” by Frankie Lymon & The Teenagers 1956 ********** 2月27日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. I’ll Never Find Another You (シーカーズ) 2. ふられた気持ち (シラ・ブラック) 3. 恋は曲者 (Frankie Lemon & The Teenagers) 4. White Bear Skin Coat (Mr. Albert Show) 5. マンズ・マンズ・ワールド (トム・ジョーンズ) 6. I Love How You Love Me (The Paris Sisters) 7. Tonight (The Rubettes) 8. Drip Drop (Dion & The Del-Satins) 9. Terry (Tracy Ullman) 10. Terry (Twinkle) リクエスト曲は、5.なんくるタイムの洋子さん。6.酋長Kobaさん。7.ミスターコーラさん8.座波ソーメンさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.は、テニスの全豪オープン大坂なおみさん優勝記念で、オーストラリア出身のシーカーズのデビューシングル。ちょうど1965年のこの日に全英ナンバーワンに輝きました。2.同じ頃、イギリスでヒットしていた曲。ライチャス・ブラザース版は2月の月間 #1。シラ・ブラックも結構売れたようです。3.は、この日がフランキー・ライモンの命日(1968.2.27没,享年25)で。4.は、この日が “International Polar Bear Day” だったので、シロクマに因んだ歌を。9.&10.は、本日の聴き比べ。同名異曲です。因みに、9.は本日の’80s。10.は、1965年の2月にイギリスでヒットしていた曲。 以上。次回もよろしく。
2021.03.05
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“Dream Lover” by Bobby Darin 1959 2月20日はサンドラ・ディーの命日 (2005.2.20没,享年62) でした。 サンドラ・ディーといえば、若い頃ボビー・ダーリンと結婚していたということでも有名でしたが、ボビー・ダーリンって正確にはボビー・デアリンみたいに表記すべきなんでしょうか。 それというのも、Wikipedia さんには人名にきちんと読み方の発音記号 (国際音声記号) が記されていて、ボビー・ダーリンの項には下記のように記されています。 ボビー・ダーリン(英語: Bobby Darin, [ˈdɛərɨn], 本名:ウォルデン・ロバート・カソット、1936年5月14日- 1973年12月20日)は、アメリカ合衆国の歌手、作曲家、俳優。ジャズやポップ、ロックンロール、フォーク、スウィング、カントリーミュージック等様々なジャンルを手掛けた。(以上、ウィキペディアより引用) つまり、「ダーリンと表記しますが、発音は[ˈdɛərɨn] ですよ」と、あえて説明しているわけですね。 確かに今更ボビー・ダーリンはおかしいのでボビー・デアリンにしてくれと言われても困ります。ですから、今後もダーリンは変わらず、そのままで良いのかとも思います。 外来語のカタカナ表記では、日本語に無い音の場合、時々困ることがあるのも仕方ないですが、先日リクエストいただいたメールに「⭐️ルベッツの『トゥナイト』をお願いします」とあって、僕はこれをベルベッツの『トゥナイト(夢のお月様)』と勝手に早とちりして、そのままラジオで流してしまいました。 放送後、「ヴェルヴェッツではなく、『シュガーベイビーラブ』で有名なルベッツの『トゥナイト』です」とのメールをいただき、「ああ、そうなのか。ルーベッツのことなのか。けど、なぜルーベッツでなくルベッツなの」と思って、ルーベッツを調べに行ったら、 ルベッツ (The Rubettes) は、1974年にデビューしたイギリスのバンド。「シュガー・ベイビー・ラブ」の大ヒットで知られる。70年代当時の日本語表記は「ルーベッツ」であった。(以上、ウィキペディアより引用) ・・・とのこと。これについては、つまり、ある時英語の発音に合わせてルベッツと呼ぶことにしたということなんですよね。いやあ、知りませんでした。 こんなことがいくつもあるのかもしれませんね。その都度、確認できるものならした方が良いでしょうが、なんだかそれはそれで面倒です。気がついたら直して、その後は統一見解に従うといったところでしょうか。 以前から、v の音は「ヴ」で表記する方が良いとは思っていましたが、昔の表記に従ってしまったり、かなりいい加減に対処してきました。 今後、ベルベッツをヴェルヴェッツと表記するかどうか、少し迷っています。 ただ、メディアなんかでも war (ウォー) を「ワー」と表記したり、award (アウォード) を「アワード」って、平気で言ってしまうというのは、さすがに如何なものかと。 “Dream Lover” by Bobby Darin 1959 ********** ジェリーとペースメーカーズのジェリー・マースデンさんが今年の1月に亡くなっていたんですね。 リバプールサウンド (ん?リヴァプールかい) を牽引した一人のジェリー・マースデンさんですが、デビュー当時我が国では Gerry を「ゲリー」と読んでしまって、僕もしばらくはゲリーとペースメーカーズだと思ってましたね。このケースは純粋な間違い。 ジェリー・マースデンさんのご冥福をお祈りします。 (1964 ミュージック・ライフより) “Ferry Cross the Mersey (マージー河のフェリーボート)” by Gerry & The Pacemakers 1965 ********** 2月13日は、旧正月の特番で穴沢ジョージの “Good Old Music” はお休みしました。 2月20日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. マージー河のフェリーボート 2. I’ll Be There (以上、ジェリーとペースメーカーズ) 3. 夏の日の恋 (パーシーフェイス楽団) 4. Dream Lover (ボビー・ダーリン) 5. 気まぐれデイト (ブライアン・ハイランド) 6. 気まぐれデイト (美川鯛二) 7. Everlasting Love (The Love Affair) 8. 夢のお月様 (The Velvets) 9. Who’s Sorry Now (コニー・フランシス) 10. サークル・ゲーム (バフィー・セントメリー) 11. You’ll Never Walk Alone (Gerry & The Pacemakers) 12. Cry to Me (The Track) リクエスト曲は、7.カタママさん。8.ミスターコーラさん。9.酋長Kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲でした。1.2.&11.は、1月3日に亡くなったジェリー・マースデン氏を追悼して。3.は、サンドラ・ディーがこの日命日(2002.2.20.享年62)で。4.は、そのサンドラ・ディーと結婚していたボビー・ダーリン1959年のナンバーワン・ヒット。5.&6.は、本日の聴き比べ。6.は、日本語による5.のカヴァー。10.は、この日がバフィー・セントメリーの誕生日(1941.2.20生,80歳)で。Happy Birthday! 11.は、1966年のブリティッシュ・ポップ。元気でる! 以上です。次回もよろしく。
2021.02.25
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“Hound Dog” by Elvis Presley 1956 気がつけば、いつの間にやら2021年になってしまった。・・・という感じで新年を迎えた方が多いのではないでしょうか。僕自身、個人的に、毎年このように感じる傾向はあるんですが、今年は特にこれがひどい。 だって、もう今年になって10日以上経ってしまったんですよ。 それにみなさん、今年僕は年男ですよ。なんてこった! それで、どうなんでしょう。コロナ禍で迎えた2021年。一体どうなっちゃうんでしょう。 とにかく一刻も早く検査体制を整えてもらいたいと言ってから、すでに1年が過ぎようとしています。なのに検査体制の構築はヤル気なしどころか、Go to ~ みたいなことばっかりヤル気丸出しで、困っちゃいますねえ。 いきなりですが、告知です。 1月16日の「穴沢ジョージの “Good Old Music” は「Handclap 特集」です。 時々リクエストをくださる尻焼原人さんからいただいた持ち込み企画です。 今回貰ったリクエスト曲、プレスリーの『ハウンド・ドッグ』のバックで鳴っている「手拍子 (handclap)」を聞いて、他にもいろいろ handclap を使った曲がありそうだということで思いついたそうです。なかなか面白いところに目を付けたなあと感心しております。色々な曲が頭に浮かんできますね。 1/9にやりましょうなどと、尻焼原人さんには伝えてしまいましたが、この日はリクエスト特集の日だったので、1/16にスライドして特集しますので、お楽しみに。因みにこの日は手拍子 (handclap) 入りの曲だけを特集しますので、リクエストも habdclap 入りの曲でお願いします。 そんなわけで、今年もラジオは楽しくやりましょうね。 ↓バックコーラスの人たちが handclap やってるというわけだ。 “Hound Dog” by Elvis Presley 1956 on The Ed Sullivan Show ↑久しぶりに例の黒猫さんに逢いました。 ********** 1月9日の穴沢ジョージの “Good Old Music (リクエスト特集)” のオンエア曲です。1. 世界は日の出を待っている (レス・ポール&メリー・ジェーン) 2. ドナ・ドナ (ジョーン・バエズ) 3. Rock and Roll (Led Zeppelin) 4. Hound Dog (エルビス・プレスリー) 5. ランプの明かり (ビージーズ) 6. The Good Life (Blossom Dearie) 7. また一人 (九重佑三子) 8. In the Year 2525 (セーガーとエヴァンス) 9. バス・ストップ (ホリーズ) 10. 想い出の冬休み (コニー・フランシス) 今回は1.~3.以外は、全てリクエスト曲です。4.尻焼原人さん。5.ミスターコーラさん。6.信州そばさん。7.酋長kobaさん。8.ウィンカー・ダッソーネさん。9.座波ソーメンさん。10.なんくるタイムの洋子さん。以上、ありがとうございました。 上記以外の1.は、毎年年末のラストナンバーでお届けしていましたが、去年は最後にフィル・スペクター特集が入ってしまった都合上、今年の最初にかけることにしました。2.&3.は、誕生日を祝して。2.のジョーンバエズは、この日で80歳(1941.1.9生)。3.のジミー・ペイジは、77歳(1944.1.9.生)を迎えました。Happy Birthday! では、次回は「Handclap 特集」です。よろしく。
2021.01.13
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“Auld Lang Syne” by Connie Francis 1961 (Original: Scottish Traditional Folk Song) 今年もあとわずかで終わろうとしていますが、このところ相次いで有名作曲家・作詞家の訃報を耳にして、ますます昭和が遠のいて行くのを感じざるを得ません。 筒美京平、中村泰士、なかにし礼の御三人の中では、なかにし礼氏だけは文学者として紹介されるとばかり思っていたら、作詞家としての肩書きが一般的だったのでしょうか。どの報道でも「作詞家・なかにし礼」でした。 僕が一番よく名前を聞いていた頃 (60年代の終わりから70年代の初めにかけて) のなかにし礼さんは、作詞家というよりフランスの歌を中心に訳詞をしたりエッセイや小説などを書く人だったという記憶の方が中心で、作詞それも演歌などを書く人というのがピンときていませんでした。 亡くなってからその作品の一覧を見て、作詞家と呼ばれるのも納得できましたが、やはり何となくもう少し幅の広い紹介の仕方をすべきかなと、個人の感想です。 なかにしさんもですが、筒美京平さんも中村泰士さんも多作の人たちでしたね。歌謡曲に携わって、作詞・作曲を手がけたヒットメーカーの宿命でしょうか。嫌でも仕事が舞い込んできてしまうという感じなんでしょうね。 コロナ禍の2020年は、年明けから梓みちよさんが、夏には弘田三枝子が亡くなり、上記三氏の訃報で幕を閉じることになりました。みなさんのご冥福をお祈りします。 日本では『蛍の光』として歌い継がれている “Auld Lang Syne” ですが、本家本元のスコットランドは元より、英語圏では、年越しの時に必ず歌われますよね。 以前見たスコットランドのバンド、ビッグ・カントリーのビデオ、地元グラスゴーでの年越しライブの大合唱のシーンは忘れられません。さすが本場です。幾千もの若者たちの大きな響き渡る声は感動的でした。 こんなに古い歌でも、この21世紀になっても歌い継がれているという事実がある限り、僕は自信を持ってオールディーズの名曲の数々を今後も聴き続け、みなさんにも聴いていただこうと決意した大晦日です。 では、みなさん、良いお年を。 “Auld Lang Syne” by Connie Francis 1961 “In a Big Country & Auld Lang Syne” by Big Country ↓冷たい北風になびくサトウキビの穂 (ススキではありません),12/30撮影。 ********** 12月26日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. To Know Him Is to Love Him (The Pony Tails) 2. Corina Corina (レイ・ピーターソン) 3. For Your Precious Love (The Impressions) 4. The Real Me (Ike & Tina Turner) 5. People Get Ready (アレサ・フランクリン) 6. ディライラ (トム・ジョーンズ) 7. As Tears Go by (マリアンヌ・フェイスフル) 8. ハートで歌おう (ベイシティ・ローラーズ) 9. Auld Lang Syne (コニー・フランシス) 10. Every Breath I Take (Gene Pitney) 11. I Love How You Love Me (The Paris Sisters) リクエスト曲は、6.なんくるタイムの洋子さん。7.酋長kobaさん。8.ミスターコーラさん。9.ウィンカー・ダッソーネさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&2.と10.&11.は、この日が誕生日のフィル・スペクター特集(1939.12.26生,81歳)。4.~6.は、この日がカーティス・メイフィールドの命日(1999.12.26没,享年57)で。 以上、今年もありがとうございました。良いお年を!
2020.12.31
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“Let’s Do It” by Connie Stevens 1960 11月21日が国連の定めた “World Television Day (世界テレビデー)” なのだそうです。 小学5年生の時、うちにテレビがやって来て、それまでとは全く違う暮らしになった。 特に米国モノの30分ドラマが僕らには新鮮で、いくつか釘付けになって見たのは懐かしい。 1時間モノも結構あったけど、30分で一話完結するホームドラマや西部劇は、当時の小学生・中学生にとっては興奮の持続時間として適切だったのでしょうね。テレビが来たばかりの頃は1時間はちょっと長すぎて、最後は眠くなってしまうことが多かったように記憶しています。 無論、放映時間帯も大いに関係していたわけで、例えば「ララミー牧場」の終わる時間にはほとんど床に就いていたので、起きている方が例外でしたから、内容が結局頭に入っていないということがよくありましたっけ。淀川長治さんの解説やリボン・シトロンのCMも懐かしいです。 当初は、それまでの8時就寝6時起床の睡眠時間通りに生活できていましたが、「夢で逢いましょう」が始まって土曜に夜更かしするようになってから、徐々に平日も9時まで起きていたりする日が増え、いつの間にか8時就寝はできなくなっていました。 30分ドラマでは青春モノが好きで、「ドビーの青春」や「パティ・デューク・ショー」は今でも時々見たいと思うことがあります。夜7時からという一番頭がスッキリしている時間帯の番組だったせいで、記憶にも残っているということがあるかもしれませんね。 こういう時間帯に勉強していれば、もっと違った人生になっていたかもしれませんが、小中学校当時を思い出すと、ほかに面白いことがわんさかあったのに、学校から帰ってからも勉強するというような生活こそ考えられないので、これは今更しかたのないことでしょう。 「ハワイアン・アイ」の中でコニー・スティーブンスが歌っていたんですね。 “Let’s Do It” by Connie Stevens 1960 隣の柴くん、凛々しいのう ********** 11月21日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. ルート66 (ジョーイ・マハリス) 2. ローハイド (フランキー・レイン) 3. Let’s Do It (コニー・スティーブンス) 4. Touch the Hem of His Garment (サム・クック) 5. You Are Love (ジャニス・イアン) 6. 雨の日と月曜日は (カーペンターズ) 7. I Got to Love Somebody’s Baby (Johnnie Taylor) 8. B-A-B-Y (Carla Thomas) 9. I Go to Pieces (Rachel Sweet) 10. I Go to Pieces (ピーターとゴードン) 11. やさしくしてね (パティ・デューク) 12. Johnny Angel (シェリー・フェブレー) リクエスト曲は、4.座波ソーメンさん。5.ミスターコーラさん。6.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.~3.と11.&12.は「世界テレビデー」に因んで、60年代のテレビドラマの主題歌とドラマの中で歌われた曲を特集。7.&8.は、この日がこれらを作曲した David Porter 氏の誕生日(1941.11.21生,79歳)で。9.&10.は、本日の聴き比べ。レイチェル・スイートが B-A-B-Y をカヴァーしていたことがきっかけで。 以上、お聴きいただきありがとうございました。
2020.11.26
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“Les Feuilles Mortes (枯葉)” by Juliette Greco 1951 毎年テニスの全仏オープンは、新緑のパリで行われていますが、今年はご存知のようにコロナで延期になり、昨日から始まりました。 テレビに映し出されるローラン・ギャロス周辺の景色が明らかに例年と異なり、森の木の葉に茶色が混じっていたり、更に陽も短く現地時間の6時過ぎには照明が入ったり、気温も低く、なんと今日は12度ですって。 錦織くんのアップダウンの激しいテニスには、随分ハラハラさせられましたが、最終的にはきちんと粘り勝ちできて良かったです。 それにつけても、女子の方は大坂なおみさんが出ていないのが残念ですが、体調を万全にして次に備えてもらいたいですね。 またしばらく寝不足の日々になりそうです。 パリがこれから枯れ葉の季節を迎えるというこの時期に、ジュリエット・グレコさんが亡くなりましたね。 93歳でしたから、大往生です。正直な話、そうかまだ生きていたのかと、思った人も多いのではないでしょうか (僕を含め)。 『枯葉』はそもそも彼女が流行らせたということでね。今聴くと、さすがに正調という感じです。まさにシャンソンここにありですね。 ご冥福をお祈りします。 “Les Feuilles Mortes (枯葉)” by Juliette Greco 1947 ↑小学校の同級生から秋の味覚が届きました (これはほんの一部) ********** 9月26日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 峠の幌馬車 (ビリー・ヴォーン楽団) 2. Country Road (オリビア・ニュートンジョン) 3. More Than This (Roxy Music) 4. Memories of You (ベット・ミドラー) 5. Memories of You (Rosemary Clooney & Benny Goodman) 6. Nobody Knows You When You’re Down and Out (Bessie Smith) 7. Someone to Watch Over You 8. 夢見る頃を過ぎても (以上、Q.いしかわ・カルテット) 9. 枯葉 (ジュリエット・グレコ) リクエスト曲は、4.&5.酋長kobaさん。ありがとうございました。因みに4.&5.は、本日の聴き比べとなりました。 上記以外は、穴沢選曲です。 1.&6.は、それぞれビリーヴォーン(1991.9.26没,享年72)とベッシー・スミス(1937.9.26没,享年43)の命日で。2.&3.は、この日が誕生日の二人。2.オリビア・ニュートンジョン(1948.9.26生,72歳)。3.ブライアン・フェリー(1945.9.26生,75歳)。Happy Birthday! 7.&8.は、9月4日に亡くなった Q.いしかわさんの追悼で。9.は、9月23日に亡くなったジュリエット・グレコさんの追悼で。 番組開始からついに丸6年が経過しました。ここまで無事やってこられたのも、みなさんのおかげです。どうやら、来月からも引き続き番組やらせていただけるようなので、今後ともお付き合いのほど、よろしくお願いします。ついに7年目に突入です。 そして、10月10日には番組が300回を迎えることになりますよ!
2020.09.28
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“Blueberry Hill” by Fats Domino 1955 毎年8月の前半2週間は、戦争について考えることが当たり前のようになっていますが、もしかするとこのことは僕らの世代だからであって、僕らの子や孫の世代にはあまりピンとこないことかもしれませんね。何しろ終戦から今年で75年ですから。 例えば、1949年生まれの僕が、20歳の時に75年前の話を祖父母世代の人から聞いたとして、どれほど現実的に受け止められただろうか。 具体的に20歳の僕から見た75年前といえば、1969年の75年前だから1894年。・・・日清戦争ですよ。 だから、今20歳の若者が原爆のことや沖縄戦のことを、ただの歴史上の出来事としか思わないとしても、そのこと自体は責められない。 ただ、二度と戦争をしないようにするためにも、しっかりと史実を理解してもらい、数少なくなった体験者の話にも耳を傾けてもらえたらと思う。なにしろ次に核兵器が使われたら、地球は終わるだろうから。その意味でも、毎年8月6日から15日までの10日間は、平和を訴える10日間にしなくては。 8月8日というのは、8が並ぶせいかやたらと記念日になっていて、笑える。 Wikipedia 8月8日 記念日・年中行事 ツッコミどころ満載の記念日が多い中で、沖縄関係でいうと「蝶々の日」が制定されているようだが、「8の字を横にすると蝶々の姿に似ていることと、蝶々の食べ物が葉っぱという語呂合わせから」という、素直に納得できない苦しい説明がついている。8の字で蝶々を連想できるだろうか。それに葉っぱを食べるのは幼虫でしょ。蝶々は通常花の蜜や樹液を吸うのです。 他には、パチパチ(88)弾くから「パチンコの日」だったり、8の字のふくよかなイメージで「デブの日」などと、すごい顔ぶれです。 中でも「ブルーベリーの日」が傑作だ。8と8が並んで、B.B.に見えるからですと。B.B.でブルーベリーを連想するのも難しくないですか。こうなるともう何でもありですな。 けど、僕らにとって8月8日は、前沖縄県知事の翁長さんの命日で、広島の日と長崎の日に挟まれた忘れられない日でもある。 “Blueberry Hill” by Fats Domino 1955 ↓Cat under the Car「また会えたね」 ********** 8月8日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 太陽の彼方 (アストロノウツ) 2. エノラゲイの悲劇 (O.M.D.) 3. うわさの男 (ニルソン) 4. 恋のフェニックス (グレン・キャンベル) 5. Come On-A My House (ローズマリー・クルーニー) 6. Let’s Have a Party (ワンダ・ジャクソン) 7. Unchain My Heart (レイ・チャールズ) 8. Smile (ペギー・リー) 9. Blueberry Hill (ファッツ・ドミノ) 10. Blueberry Hill (デーブ・クラーク・ファイブ) 11. Wild Cat (ジーン・ヴィンセント) 12. Sailor boy (シフォンズ) リクエスト曲は、5.座波ソーメンさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。7.酋長kobaさん。ありがとうございました。本日の聴き比べは9.&10。 上記以外は、穴沢選曲です。1.は1964.8.6.の9500万人のポピュラーリクエスト#1の曲。2.は毎年恒例の広島・長崎の日に合わせて。3.はダスティン・ホフマンの誕生日(1937.8.8.生,83歳)で「真夜中のカウボーイ」に使われたこの歌を。4.はこの日がグレン・キャンベルの命日(2017.8.8.享年81)で。8~11.はいわゆる「今日は何の日?」に合わせて。8.は「笑いの日」および「スマイル記念日」9.&10.は「ブルーベリーの日」11.は「世界猫の日」でした。12.は、1964年8月のスマッシュヒット。 それでは、次回もよろしく。
2020.08.13
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“Baby Face” by Little Richard 1958 5月9日、リトル・リチャードが亡くなりました。享年87。ロックンローラーとしては比較的短命が多い中で、90まで生きたチャック・ベリー同様、ちゃんと長生きしてくれたと、ねぎらいたい気もしますね。 彼の独特の解釈で歌うポップチューン、たとえば『ベイビー・フェイス (Baby Face)』や『グッドナイト・アイリーン (Good-night Irene)』には、定番のロックンロールでは味わえない奥深いものを感じ取ることができますね。いかに実力のある歌手であったかの証しでもあります。 僕らにはブライアン・ハイランドのバージョン (’60年) が染み付いてしまっている『ベイビー・フェイス』ですが、そもそもこの戦前の歌を60年代前半に様々な歌手で流行らせるきっかけとなったのは、58年のリトル・リチャードのレコードだったんですよね。 Wikipedia さんによれば、全米のポップチャートで41位になって、翌年 (‘59年) の全英では2位になるという大ヒット曲になったのです。 ご冥福をお祈りします。 “Baby Face” by Little Richard 1958 ********** 先々週のラジオの帰りに、また例のオッドアイさんがいました。 前回もちょっとあったけど、右目に瞬膜が随分出ているなあ。もしかするとこのオッドアイは後天的なものでしょうか。子猫の頃には気付かなかったけど、小さい頃に傷ついた可能性もありますね。 飼い主らしきおばさんがそばにいたので、ちょっと話をしました。そしたら、この家の飼い猫ではなく、野良猫だという。いつも遊びに来て、近頃は子猫も連れてくるそうです。家の中で飼っている琉球犬とはとても仲が良いとのこと。見た目通り性格がよろしいようです。 でも、飼ってはいないと言いながら毎日餌をあげているのだから、外猫として飼っているということになりますよね。とても幸せそうに落ち着いている姿を見ると、心が和むのです。 ********** 5月16日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Blue Turns to Grey (ローリング・ストーンズ) 2. Ça n'est pas vrai (Ronnie Bird) 3. のっぽのサリー 4. Baby Face (以上、リトル・リチャード) 5. Georgia on My Mind (ウィーリー・ネルソン) 6. Songbird (フリート・ウッドマック) 7. Crying in the Chapel (The Orioles) 8. Shouldn’t I Know (The Cardinals) 9. The Teacher (The Falcons) 10. A Fool Such As I (The Robins) リクエスト曲は、5.酋長kobaさん。6.ウィンカー・ダッソーネさん。ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。1.&2.は、本日の聴き比べ。1.はストーンズのオリジナルで、2.がフランス語によるカヴァー。3.&4.は 5/9 に亡くなったリトル・リチャード(享年87)を追悼して。7.~10.は、愛鳥週間に因んでいわゆるバード・グループ (Bird Groups) のプチ特集。 以上。次回もよろしく!
2020.05.19
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“It Might As Well Be Spring” by Getz/Gilberto 1964 (Written by Richard Rogers & Oscar Hammerstein II 1945) 本当ならまだ春が来る前に歌うのが正しいのでしょうが、“It Might As Well Be Spring (春のごとく)” という曲は実に春らしいメロディーの曲ではないでしょうか。 まあ、歌詞を読んでみれば、気分がウキウキしていて “spring fever (春熱)” に罹ってしまったみたいだというような話だから、そういう内容に沿って書かれたメロディーなんだなとは思うのですが、それにしても、かなり不安定なコード進行なのに、これほどスムーズに上がったり下がったりする曲を作るとは。さすがは、リチャード・ロジャース。ジャズの人も好んで採り上げますよね。 以前、アメリカ人の知人にこの言葉 “spring fever” を教えてもらったときのことを、随分前に書いた記憶はあるのですが、いつだったか忘れてしまった。探すのは大変ですが、あとで見つけてみますね。 “spring fever (春熱)” については、この歌の中では1番と2番の歌詞に出てきます。僕は勝手に「春熱」と訳していますけど、これについては皆さんで勝手に訳語を考えてください。 ♪ I’d Say that I had spring fever But I know it isn’t spring 春熱かなあって言えそうなくらい まだ春じゃないのはわかっているけど ♪ Oh, why should I have spring fever When it isn’t even spring ああ、一体全体どうして私が春熱に まだ春にすらなっていないのに 寒さで閉じこもりがちになり、春が待ち遠しい気持ちになるっていうのは、寒い地方のお約束のようなものだけど、雪や氷の世界から花が咲き虫の飛び交う世界に一変する、その直前の浮き足立つ感じが、この歌には見事に歌われていますね。 やはり、オスカー・ハマースタイン二世の詞も素敵です。 (文中訳:穴沢) “It Might As Well Be Spring” by Getz/Gilberto 1964 ↓日曜日に家族で近くの浜に行ってきました。 ********** 3月28日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 春がいっぱい (シャドウズ) 2. Crying in the Rain (エバリー・ブラザーズ) 3. 愛しのルネ (フォー・トップス) 4. Proud Mary (トム・ジョーンズ) 5. 悲しみのジェットプレーン (ジョン・デンバー) 6. Money (Barrett Strong) 7. Money [Part.1&2] (Jr.Walker & The All Stars) 8. Love Letters (Dick Haymes) 9. 歌をおしえて (伊東ゆかり) 10. On the Southside of Chicago (Della Reese) 11. It Might As Well Be Spring (Getz / Gilberto) リクエスト曲は、5.なんくるタイムの洋子さん。6.酋長kobaさん。7.&8.座波ソーメンさん。ありがとうございました。因みに7.&8.は、本日の聴き比べでした。今回ビートルズは敢えてかけませんでした。 上記以外は、穴沢選曲です。1.&11.は、春らしい曲。2.&3.は、雨の日に聴く歌。雨が上がっていましたので、ちょっとタイミングが悪かったですが。8.は、この日が命日(1980.3.28没)の Dick Haymes のうた。これがオリジナルです。9.は、先週の続きで宮川泰作品。僕の大好きな歌です。10.は、このところ聴きたくなっているブラック・ミュージックの1曲。 以上です。次回もどうぞよろしく!
2020.04.01
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“Misty” by Erroll Garner 1954 インストの曲として世に出た楽曲に後から詞を付けるということは、よく行われてきたわけだけれど、実にうまくはまってるなあと、感心してしまうものも多い。 特に歌い出し。一度聴いたら忘れられないものもかなりある。 たとえば、”Misty” ですね。ジャズの名曲。作曲はピアニストのエロール・ガーナー。 この曲の出だし、印象的なあのメロディーに、「これだ!」とばかりに “♪ Look at me ~ ” のフレーズを当てはめた時、作詞者は「してやったり」と思ったことでしょう。 ほかには、今ちょっと思いつくところで言えば、映画音楽で「いそしぎ」のテーマ。 ♪ The shadow of your smile ~ とか。 チャップリンの「モダン・タイムス」で使われた、あの “Smile” の ♪ Smile, though your heart is aching ~ とか。 見事にはまった歌い出しになっているではありませんか。 曲作りでは、メロディーが先にできて後から歌詞をつけるのは、ごく普通のことだけれども、歌う前提の無いインストの曲に、かなりの時を経てから歌詞をつけることは、それなりの醍醐味があるでしょうね。 ↓ピアノの出だしに合わせて “♪ Look at me ~ ” って歌ってみよう。 “Misty” by Erroll Garner 1954 “Misty” by Ella Fitzgerald ↓うちのたま子(仮名♀)。5年前の写真ですよ。 ********** 3月7日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. So Much in Love (The Tymes) 2. So Much in Love (Polly Brown) 3. サンフランシスコの思い出 (ブレンダ・リー) 4. 想い出のサンフランシスコ (ジャンとディーン) 5. I Love You (ゾンビーズ) 6. 好きさ好きさ好きさ (カーナビーツ) 7. Misty (エラ・フィッツジェラルド) 8. Misty (エロール・ガーナー) 9. 夢のカリフォルニア (ホセ・フェリシアーノ) 10. 夢のカリフォルニア (ママズ&パパス) 11. わすれたいのに (モコ・ビーバー・オリーブ) 12. I Love How You Love Me (パリス・シスターズ) リクエスト曲は、7.酋長kobaさん。10.ウィンカー・ダッソーネさん。ありがとうございました。 上記以外は、穴沢選曲です。今回も前週に引き続き、全編聴き比べでした。3.&4.はもちろん “I Left My Heart in SanFrancisco” です。5.は、この日が作曲者のゾンビーズ・ベーシストのクリス・ホワイトの誕生日で(1943.3.7生)。6.は5.の日本語カヴァー。訳詞は、漣健児。11.は12.の日本語カヴァー。 以上。次回もよろしく。
2020.03.09
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“Winter Wonderland” by The Andrews Sisters 1946 毎年この時期になると、クリスマスソングを聴くことになるわけですが、その中には、クリスマスというキリスト教の一大行事とあまり関係のない曲も時折ありますよね。 様々なジャンルのミュージシャンに、よく取り上げられる『ウィンター・ワンダーランド(Winter Wonderland)』は、クリスマスソング扱いされていることが多いですが、内容的にはクリスマスとは無関係です。 では、なぜこの歌がクリスマスソングのジャンルに加えられているかといえば、それはもちろん、クリスマスの時期にふさわしい情景が描かれているからに他ならないからです。 雪景色の中を、鈴の音を響かせてソリが走る・・・。シーズンですよね。 ソリといえば、『ジングル・ベル (Jingle Bells)』がありますね。この歌もクリスマスとは関係のない部類に入るでしょう。 歌詞の中に、♪ Making spirits bright というフレーズが一番の後半に出てきますが、この spirits は、Christmas spirit のことではなさそうです。でも、ついこの季節で spirit といえば、クリスマスを連想してしまいますね。もしかすると、Christmas spirit が念頭にあって使った単語なのでしょうか。 この手の歌には、他に “Let It Snow! Let It Snow! Let It Snow!” がありますね。 こちらも、歌詞の中にクリスマスの「ク」の字も出てこない。でも、いろんな人のクリスマス・アルバムに入っていますよね。 “Let It Snow!” とは、なかなか良いフレーズです。歌にするのにふさわしい響と音の数。こういうのを歌にしようと思いついた時の作詞者の顔、目に浮かぶようです。 このところ毎年、雪景色も見えず氷点下の寒さも無いクリスマス・シーズンを迎えておりますが、いろんなクリスマスソングを聴きながら、気分はもちろんクリスマス。そう、Christmas spirit ですよ。頭の中はウィンター・ワンダーランドですよ。 “Winter Wonderland” by The Andrews Sisters 1946 ↓ジャズ喫茶「コスモス」の素敵なネオンサイン。 よく見ると、錆び付いたスネアドラムだった! ********** 12月7日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Winter Wonderland (アンドリューズ・シスターズ) 2. ジングル・ベル (ローズマリー・クルーニー) 3. Laura Lee (ニール・セダカ) 4. Your Cheatin’ Heart (エルビス・プレスリー) 5. My Friend Bobby (Pamela Blue) 6. かわいい小鳥 (マリアンヌ・フェイスフル) 7. 夜のストレンジャー (フランク・シナトラ) 8. 内気な17才 (エセックス) 9. 北京の55日 (ブラザーズ・フォー) 10. スピーディー・ゴンザレス (パット・ブーン) 11. Please Come Home for Christmas (Chick Willis) 12. It’s Only Love (ビートルズ) リクエスト曲は、3.パンの耳大好きさん。4.後ろ姿ハタチのおばあタカちゃんさん。5.ミスターコーラさん。6.与那原コスモスの西銘さん。7.酋長kobaさん。以上、ありがとうございました。 上記以外は、すべて穴沢選曲です。1.&2.と11.は、クリスマスソングから選曲。8.~10.は、先々週・先週に引き続き、1963年の国内のヒット曲。12.は、ジョンの命日を翌日に控え、ビートルズ時代のジョンの名曲を。 今年もやってきた12月8日の前日の放送内容でした。次回もよろしく。
2019.12.12
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“Samba de uma nota so (ワンノート・サンバ)” by Joao Gilberto 1959 “One Note Samba / Spanish Flea” by Sergio Mendes & Brazil 66 1966 南方洋上の熱帯低気圧が、昨日台風5号になりました。 まだ台湾の南にあるのに、昨日の夕方くらいからずいぶん風が強くなってきました。 沖縄本島に上陸するようなコースは取らないようですが、雨が心配されていますね。特に梅雨前線が活発になるということで、本土では十分警戒する必要がありそうです。 いわゆる梅雨の末期の豪雨は、こういう形でもたらされることも多いですからね。↑庭でくつろぐレイモンド さて、偉大なるジョアン・ジルベルト氏の残した初期の音源の中でも『ワンノート・サンバ』は随分愛された曲ですよね。 最初の8小節がずっと同じ音って、よくもこんなことを考えたよなあと、感心するばかりだ。こういう斬新なジョビンの曲作りもさることながら、それをさらりと歌ってしまうジョアンもすごい。さらにサビで思いっきり音が上下するから、全然ダレない。 “Samba de uma nota so (ワンノート・サンバ)” by Joao Gilberto 1959 セルメンのやつも良いですね。『スパニッシュ・フリー』をうまくくっ付けたのも、見事。 “One Note Samba / Spanish Flea” by Sergio Mendes & Brazil 66 1966 ********** 7月13日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. Chega de saudage 2. ワン・ノート・サンバ (以上、ジョアン・ジルベルト) 3. Meditation (Getz & Gilberto) 4. Meditation (フランク・シナトラ) 5. Corcovado (エリス・レジーナ&A.C.ジョビン) 6. Quiet Nights (トニー・ベネット) 7. Desafinado (ジョアン・ジルベルト) 8. Desafinado (ジュリー・ロンドン) 9. How Insensitive (アストラッド・ジルベルト) 10. おいしい水 (セルジオ・メンデスとブラジル66) 11. So danco samba 12. イパネマの娘 (以上、Getz & Girberto) 予定を全て変更して、ジョアン・ジルベルトさん追悼の「ボサノバ特集」をやりました。したがって、全曲ボサノバでお届けすることになり、上のような選曲となりました。途中、3.~8.は、ポルトガル語と英語の聴き比べ。締めは、イパネマですかね。やっぱ。 以上、次回もよろしく。因みに、20日は局の都合で番組がお休みになります。次回は今月末の27日です。
2019.07.17
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“Desafinado (デザフィナード)” by Joao Gilberto 1959 ジョアン・ジルベルト氏が7月7日亡くなったとのこと。享年88。 みんなどんどんいなくなる感じで、これから先、どうなるんだろう。 ボサノバの初期の名曲の数々の中でも、僕は『デザフィナード』が一番気に入っているかもしれない。 この曲の凄いところは、タイトルの「調子っぱずれ」あるいは「音痴」の意味に合わせたかのような、実に変幻自在なメロディー展開の連続だと思う。これはジョビンが初期に手がけたいくつかの曲に共通していることではあるけれど、ジャズミュージシャンにも好まれる理由は、こういうところにもあるのだろう。 もしこの歌を、あまり音感の良くない人が歌ったとしたら、本当に外れてしまうように作られているのではなかろうか。 最初の4小節あたりで躓いて、そのあとさらに何度もこけそうになりながら、どんどんずれて行く。なんてことがありそうだ。 それにしてもいい歌だ。 ジョアン・ジルベルトさん、今頃天国でジョビンと再会して、楽しく歌っているだろうか。 ご冥福をお祈りします。 “Desafinado (デザフィナード)” by Joao Gilberto 1959 “Desafinado (デザフィナード)” by 小野リサ 1997 7月7日のバナナ7月7日のうちのタマ子 (仮名,♀14歳) ********** 7月6日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. 子供じゃないの (ヘレン・シャピロ) 2. すてきなダンス (ビートルズ) 3. Backstreet Girl (ローリング・ストーンズ) 4. You Only Live Twice (ナンシー・シナトラ) 5. The Look of Love (ダスティ・スプリングフィールド) 6. チム・チム・チェリー (ルイ・アームストロング) 7. Strawberry Fields Forever (ベンチャーズ) 8. 恋の特効薬 (サーチャーズ) 9. Yes I Will (ホリーズ) 10. Danny Boy (エリック・クラプトン) テニスのウィンブルドン大会に合わせて、英国特集でした。 リクエスト曲は、7.伊原のトムさん。8.与那原コスモスの西銘さん。9.ミスターコーラさん。10.ウィンカー・ダッソーネさん。ありがとうございました。 他は、穴沢選曲です。2.は、1964年7月6日にビートルズの映画 “A Hard Day’s Night” が初上映されたので、その中から好きな1曲。3.は、1967年のこの日、ブライアン・ジョーンズが神経症で入院したので。4.&5.は、007シリーズの同名映画主題歌。この二人がオリジナルですね。因みに邦題は4.が「007は二度死ぬ」日本でロケしましたね。5.はあのおしゃれな「カジノ・ロワイヤル」でした。6.は、この日がサッチモの命日(1971.7.6.没,69歳)で。 以上、次回もよろしく。
2019.07.12
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“Basin Street Blues” by Dr. John 1992 (Original: 1926) 6月6日、ドクター・ジョンが亡くなりました。77歳でした。 自身の演奏が素晴らしかったのはもちろんのこと、様々なジャンルのミュージシャンのバックでの演奏や共演が多く残され、彼の人柄や人望の厚さが偲ばれます。 また、その独特な声と歌い方は、サッチモ同様、誰が聴いてもすぐにそれとわかる、ドクター・ジョンならではのものだった。 こういう個性丸出しのミュージシャンが、だんだんいなくなるのは本当に寂しい。 これも時代なのかなあ。 手元に1992年の “Goin’ Back to New Orleans” というアルバムがある。 ジャケットに写っているドクター・ジョンの 過度の装飾を施したいでたちはともかく、その内容はといえば、集大成的ないろんなサウンドが散りばめられているが、多くは文字通り彼の原点である「ニューオールリンズ・サウンドに回帰」して、思う存分ピアノを打ち鳴らし、歌いまくっているのだ。 以前WOWOWで見たマーキーでのライブが、ちょうどこのアルバムでやっているようなものだったので、その頃の画像なのだろう。あとで調べてみますが。 ここでは、デキシーランドジャズ・スタイルの編成でやっている曲も多いけれど、その個性豊かに自由に動くピアノの音と歌は、とても古いデキシーランドジャズという狭い枠に嵌めることはできない。 一言で言うと、大変「生き生き」している。こういうのがやりたかったんだなあという、楽しい雰囲気に溢れています。 77歳だから仕方ないとは言え、惜しい人を亡くしました。ご冥福をお祈りします。 “Basin Street Blues” by Dr. John 1992 ********** 6月8日の穴沢ジョージの “Good Old Music” のオンエア曲です。1. ダイヤモンドヘッド (ベンチャーズ) 2. イエスタデー (ビートルズ) 3. Good Clean Fun (モンキーズ) 4. I’m Your Hoochie Coochie Man (Muddy Waters) 5. Basin Street Blues (Dr. John) 6. Loan Me a Dime (ボズ・スキャグス) 7. レモンのキッス 8. 肩にもたれて 9. 戦場に消えたジョニー (以上、ナンシーシナトラ) リクエスト曲は、1.伊原のトムさん。2.みーつさん。3.ミスター・コーラさん。4.の座波ソーメンさん。ありがとうございます。 他は、すべて穴沢選曲です。5.は、追悼:ドクター・ジョン!6.は、この日がボズ・スキャグスの誕生日で(1944.6.8生,75歳)。7.~9.は、ナンシーシナトラがこの日誕生日で(1940.6.8.生,79歳)、Happy Birthday! 因みに、9.は、PPMでおなじみの “Cruel War (悲惨な戦争)” ですよ。何しろ6月ですからね。 以上、お聴きいただきありがとうございました。では。
2019.06.14
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