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2007.10.31
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カテゴリ: カテゴリ未分類
 久しぶりに「 穴沢ジョージさんのプロフィール
 「好きな映画 HAIRSPRAY」を「好きな映画 HAIRSPRAY(1988)」にしましたよ。
 どこがちがうかって?
 よく見てくださいよ、(1988)を追加したんですよ。
 何を今更と思った人も多いでしょうが、ピンと来た人もいると思います。
 そう。「ヘアスプレー(2007)」っていうのができちゃったらしいんですよ。というより、もう日本でも公開されているようです。
 僕は、絶対に誤解されたくなくて、オリジナルの1988年版を強調したかったんです。何しろ、2007年版はまだ見ていませんし、……。

         **********************



 1990年に入って間もない頃だったと思う。レンタルビデオ屋で「ヘアスプレー」に遭遇した。
 東京暮らしをしていた頃は、こちらから求めなくとも様々な情報が容易に手に入ったのだけれど、田舎暮らしは、その気にならないとなかなか情報が入ってこない。いや、その気になっても手に入らない情報は多かった。
 「ヘアスプレー」のことも全然予備知識がなかった。けれど、

  ピンクフラミンゴの
  ジョン・ウォーターズ監督が放つ
  全米大ヒットの青春ダンシング・コメディ??

この謳い文句に心惹かれないはずはなかろう。
 しかも、あのディヴァインやブロンディーが脇を固めているって…。このコメディーは絶対面白いに違いないと、勇んで借りてきたその日から、僕は完全なヘアスプレー・フリーク (単にこの映画のファンという意味、深くは知らないよ) になってしまった。上の謳い文句も、その後手に入れた8ミリビデオのセルビデオを見ながら書いているのだ。

 「ピンク・フラミンゴ」などのジョン・ウォーターズ監督作品は、いわゆるカルト・ムービーに属するんだろうか、マニアは少なからずいたと思う。しかし、僕はどれもちゃんと見たことがないし、かなりグロテスクな内容だというので、敬遠さえしていたのだ。
 しかし、この「ヘアスプレー」だけは世界中の老若男女に見てもらいたい映画なのだ。

 まず、誤解を解いておきたい。

 きっと、大方の人がミュージカル映画だと思っているのではないだろうか。まあそれも無理はない。
 数年前、友人の作曲家カルロス井上氏と「ヘアスプレー」の話をしていたら、ブロードウェーで大ヒット中だという。
 ちょっと待ってよ。「ヘアスプレー」がミュージカル化されて上演されているっていうことかい!
 まさにそのとおりだった。

 そう、「ヘアスプレー」はそれまでの常識の逆を辿っているのだ。

 思いつくミュージカル映画はなんですか。
 「ウェストサイド・ストーリー」「南太平洋」「サウンド・オブ・ミュージック」「ヘアー」・・・ほらね。どれも、元々舞台で、後に映画化されているでしょ。

 話を戻そう。つまり、ブロードウェーで上演されたからミュージカルだと、思っている人のために言っておきたい。
 ミュージカルのメッカ、ニューヨークのブロードウェー、ロンドンのウェストエンドで今なお上演され、今年日本公演もあったのは、もちろんミュージカルだ。しかし、オリジナルの映画「ヘアスプレー」は、全編に63年当時のヒット曲が流れる青春ダンシング・コメディだけれど、出演者が突然歌って踊り出すという、いわゆるミュージカルとは違うのだ。あ、踊りはあるけど。

 ああ、説明するのが面倒になる。
 笑いが欲しい人、60年代ポップスが好きな人、R&B ソウル系の好きな人、マッシュポテトやツイストの踊り方を知りたい人、太めの女の子が好きなひと、ブロンドの女の子が好きな人、80年代のニューウェーブ系の好きな人、カーズのリック・オケイセックをちらっと見たい人、カルトムービー・ファンの人、アメリカの現代史を知りたい人、好奇心の旺盛な人、……
 とにかくぜひ見てください。「ヘアスプレー(1988)」を。
 「ヘアスプレー(2007)」を見る前に。ニューヨークやロンドンで「ミュージカル/ヘアスプレー」を見る前にね。

 ケネディー大統領の暗殺された1963年は、重要なターニングポイントの年だった。その1963年のボルチモアを舞台に、歌やダンスを通じて、若者の間から人種的偏見や差別がなくなって行った過程を、明るくコミカルに、実に見事に描いたこの映画は、80年代の終わりにジョン・ウォーターズが放った、それまでの60年代青春モノに対する彼なりの回答なのだ。

 この映画で一番好きな場面。
  ソウルシンガー、トゥーサン・マッコール(Toussaint McCall)がテレビ番組にゲスト出演するシーン (本人出演) で、彼がヒット曲 "Nothing Can Take the Place of You" (実際は67年の歌なので時代がちょっとずれているが) を切々と歌う。ジーンと来る歌だ。
 曲の途中カメラが外に出ると、ホームレス風の酔っぱらいの黒人のおじさんが、酒の瓶を片手に歌の続きを歌っている。夜空に響くその素晴らしい歌声。ものすごい歌唱力。このおじさん、実は有名なソウルの人なのかどうか、その辺はわからないが、僕は胸を打たれた。上手い演出だなあ。

         **********************

 ああ、ミュージカルのヘアースプレーも見たいなあ。
 「ヘアスプレー(2007)」は舞台の映画化なのかなあ。
 見た人、教えてください。 
 『三丁目の夕日』の続編ができたらしいですね。
 第1作は、とても良かったです。続編にも大いに期待したいです。
 でも、1作目のエンディングには、本当にがっかりでした。1958年の東京が舞台なのに、あのエンディング・テーマは無いだろう。どうしてああいう歌を使うのか、全くセンスを疑う。少しは「ヘアスプレー」を見習って欲しいぞ。
 ・・・と、いいたい放題言わせてもらいましたけど、2作目のエンディングもああいう音楽使っていたら、今度こそ絶対に抗議します。





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Last updated  2007.11.02 01:13:31 コメント(20) | コメントを書く


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