『アガルタ通信』

『アガルタ通信』

UNSURPASSED MASTERS VOL.5


1998年11月8日 LIVE@『ども3』
参加メンバー:濱 雅寛g、山田 賢g、西村伸雄tp、河合伸哉ss,ts、中村健b、三輪雅樹ds、

*結局、我々の初ライブは11月8日にやることになった。対バンの久米田トリオが帯広からトランペット奏者を呼びたいということで、その日になったのだが、そのトランペッターが高齢で具合が悪くなり結局は来なかった。しかも会場に来てくれたお客もほとんどがウチの客だったので、これ以降ワン・マンでライブをやる決心をする。
【ライブの状況説明】我々は1部に登場5曲を演奏する。

演奏曲:『SPEAK』『MAYSHA』『SPANISH KEY』『CODE.M.D』『FOOTPRINTS』

MCはまずゲストのトランペッターが何故来れないのかの説明。それを楽しみに来た人には申し訳ないので、入場料の1部をトランペッターにお見舞いとして送るというエクスキューズ(しかしなんで俺が説明しなきゃならんの?)。そのあと遂に『アガルタ通信』の初ライブの1音が炸裂する!『SPEAK』最初の山田gのソロから熱い熱い!PAのオペレーターも良いので(小竹さん!)モニター・中音とも実に演奏しやすい。各人ソロも思いっきり時間をとって好き放題やっている。1曲目が終わってメンバー紹介。この頃から俺は話が長い。適当に笑いをとって、最後は自己完結で締めくくる。ライブのMCは楽しくなきゃ...というのが俺の持論。ジャズの人って曲名さえ言わない人がいるけど(マイルスもそうだけど)緊張感のある演奏の後はホッとしたいと俺は思っている。そうしてリラックスしてもらった後にボサ・ノバ風の『MAYSHA』を演奏。ところが途中から大ロック大会になり2ギターの轟音が『ども』に鳴り響く。『SpanishKey』『Code.M.D』は今までさんざんリハーサルをやって来たのでかなり自由のきく曲になっている。『M.D』の三輪dsのソロは凄いぞ!最後のキメもバッチリ決まった。今聴いてもけっこうすごいなあ僕達。『FootPrints』は時間があったので(というより無理矢理やりたかったから)演奏した。テンポをかなり遅くして、今まで激しい音を聴いてもらったので優しく演奏。途中で中村bが4拍子にする。すかさず三輪dsスイング。この曲が始まってすぐ山田gのギターの調子が悪くなり、山田、ギター交換に楽屋に入るが、後で聞くまでメンバー全員が山田はトイレに行ったと思っていた。この曲だけ山田はモズライトを使用。ついでにそれ以前の山田のギターはペイズリーのテレキャスター。濱のギターはES-335。中村のベースはヴァンザントのジャズ・ベース・モデル。演奏が終わり濱の『じゃあ、次はちゃんとしたジャズをどうぞ!』というMCで1部はおしまい。

というわけで『アガルタ通信』の初ライブは音楽的には大成功だった。チラシ作りから全てやったのに対バンからお礼の一言も無かったのは残念だったし、演奏時間を長くとりたいというのもあり『対バン』はもう嫌だと思った。金銭的な曖昧さもあったし自分で管理した方が絶対に良いと判断。リーダーとしての責任というものも痛切に感じた初ライブでした。

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