ぽれぽれ談話室(1-3)



最初に載せた私の日記のあらすじはこうでした。

①私たち夫婦は秋葉原で自分たちのパソコンに合わないLANアダプターを購入してしまった。交換保証をつけていなかったため仕方なくオークションに出品した。
②出品した商品にはメーカーの1年間の保証がついていて、開始価格は3500円、定価の約23%・購入価格の半額で出品した。
③開始価格で無事落札されるに至り振込み確認もできたので発送し、落札者の手元に届くに至った。
④しかし、届いたものの落札者から「動作しない」という連絡が来た。
⑤あわてて、どのような環境なのかなどの質問メールを送ろうとしていた。夫は「ノークレームノーリターンなんだから大丈夫だ」と呑気に構えていたが、私はそうは思えずひたすら狼狽した。
⑥そうこうしているうちに落札者から「自分の設定が間違っていたようで、動作した」という連絡メールが来た。で、めでたしめでたし。


ここで、もしもこのLANアダプターが最後まで動作しなかった場合、私が取るべきベストの対応は?というのがここでの問題です。

この「LANアダプターが動かない場合」というのはダルクさんが言うところの「特別な事情」に該当するのでしょうか。LANアダプターが動かない原因として「アダプター自体が不良品で動かない」場合と「動かそうとしている人の勘違いや環境の不適合が原因」で動かない場合があります。アダプターそのものが不良品の場合は「特別な事情」に該当すると思われますのでノークレームノーリターンの範囲外、「動かそうとしている人の勘違いなど」による場合は「特別な事情」には該当しないわけですからノークレームノーリターンの範囲に入る‥と一応は言うことができそうです。

でも、考えてみると取引の最中に「どっちの原因に該当しているのか」を私自身が確かめる術はまずないと思います。アダプターそのものがすでに落札者に送られてしまっているのですから。落札者の方が「動かない」と言っている以上、それ以上の追求は無理なのが普通ではないでしょうか。

となると、とるべき対応は二つ考えられると思います。

一つは返品返金の手続をする。
もう一つはこの場合ならではなのですが、メーカー保証を利用してもらう、という方法です。このうちのどちらを選ぶかは落札者の方の選択にお任せするしかないと思います。市価と比較すればかなり安価で落札しているのは間違いないのでこのままメーカー保証を利用してチェックしてもらえば、時間はかかってしまいますがおそらく落札者の方にそう損な状況にはならないはずです。でも、「そんなことはやっていられない。ケチがついた代物にかかわってるヒマはない」という方もいらっしゃるかもしれません。そういう場合は返品してもらってこちらでメーカー保証を利用して再出品、ということになると思います。でも、大体はメーカー保証を使ってもらえるんじゃないかという予想はできそうです。

物が部品なので結構ややこしい感じがしますが、要するに「ノークレームノーリターン」と書いているからと言ってそれをすべての場合に押しとおすことができるわけではない、ということをちょっと覚えておかなければいけないということが重要です。うちの夫のように「書いてあるんだからみんなわかってるよ」という安易な発想でいてはいけないのです。「機械が全然動作しなくて使えない」とか「品物が間違っている」とかの場合は返品に応じなければいけないのです(でも、これはあたりまえといえばあたりまえだと思いませんか?)。たまたま今回のアダプターにはメーカー保証がついていましたがそうでない場合は返品の可能性はかなり高いわけです。また、返品はない商品の場合でも傷や汚れなどに関して「減額」などの措置をとらなければならない可能性もあるわけです。

思いがけなくクレームがつくと本当にびっくりしますよね。私も心臓までとまっちゃうんじゃないかってくらい瞬間びびりました。それであわてて攻撃的な行動にでちゃうことが多いようです。オークションでのトラブルは犯罪になるようなものを別とすれば大体が出品者と落札者との我の張合いで解決できない場合がほとんどだとダルクさんもおっしゃっていました。あんまり我を押し通そうとすると詰る所裁判になって時間とお金の無駄になります。あるいはそこまでいかなくてもいやな気分をずーっと引きずることになります。

せっかくフリマオークションでお得なお買物ライフを、と思ってもトラブルが解決しなくては楽しむにも楽しめません。出品する方も落札する方も譲りあう気持を忘れずにお取引する姿勢が大切なように思います。

‥と、今回は無難にまとめることにしました。今回は私がずっと気になっていたテーマだったので私が一方的にまくしたててしまいましたが、次からはみなさんのご意見も反映させながらすすめていくようにしたいと思います。どうもお疲れ様でした。

(おきーの追記)
この問題については ヤフーオークション法律相談室 でも取り上げられています。ぜひご参照くださいね!

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