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ヒロキン1023

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Aug 18, 2005
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カテゴリ: その他
普段読む活字といえば・・・一番多いのは新聞。その次が小説、時事問題を扱う論説、ネット上のニュース、そしてブログ。雑誌も少々・・・といったところです。
その中で新聞、論説、ニュースといった類は自分の日常の仕事を中心とした生活の食料みたいなもの。それなしでは生きていけない。
そして小説はビタミンのようなもの。
おそらく人によって違っていると思います。小説が食料になっている人もいるはず。ただ、私にとってはビタミン。毎日必ず食べないといけないものではないけれど、無くては生きていけない。自分の人生を豊かにしてくれるもの。

論説やニュースでも、書いている人の人生がその背景にあって必ずその人の主観的なものが密かに注ぎ込まれていると思う。とは言うものの、事実を客観的に伝えることがその目的であり、作者の主観は表面に出てくることは稀。しかし小説は作者の主観が更に色濃く滲み出てくる。書いてある通りの人生経験を送っている人は少ないとは思うものの、自分の人生経験、あるいは日々の生活で気が付いたこと、自分が見聞きしたこと等に基づいたストーリーの展開があるはずです。

そして・・・先日ふと気が付いたんですが、自分がよく読んでいる小説は今の自分と同じ世代の人が書いているもの、自分よりも明らかに年上の人が書いているもの(故人を含む)、そして昔の人が今の自分と似たような歳に書いたもの・・・が多い。
おそらく自分の日常生活と比べてみて共感することが多いからだと思われます。
そして結果として、自分の読むものに偏りが出来てきてしまう。

今日、そういった自分の偏りから少しはみ出た小説を読み終わりました。真名耀子さんの「かつてのコイビト」。おそらくブログで作者ご本人に出会っていなければ読んでいなかったかもしれません(YOKOさん。すんません)。



小説のキーとなっているモチーフが何とも女性的。結婚指輪、クリムトの絵、表札・・・なかなかかわいいんですね。

小説の中に登場する男については感想を避けるとして・・・年頃の女性は三人出てきます。
人間誰でもそうですが、やはりこの三人もそれぞれその人生に、過去と現在とそして将来がある。

みんな自分自身の過去を振り返りながら現在の自分を見つめている。ただ、一人だけ(主人公)過去の記憶に縛られて今の自分と将来の自分に対して上手くコントロールできないでいる女性がいる。将来の自分についても過去の延長線上で・・・思わせぶりな形でストーリーが終わっている。上手いですね。

作者もそれぞれの女性に、それぞれの思い入れがあると思う。
おそらく30歳前後の女性であれば、三人の女性の生き方や考え方の一部、あるいはかなり多くの部分で共鳴するものがあるのではないかと思います。

性別も年齢層も違っている私の場合、現在のその年齢層の様々な女性の考え方を知る手がかりになりました。もちろんこれらのパターンだけというわけではないでしょう・・・人それぞれですから。

三人の女性それぞれが、「で、これからどうなるの・・・?」という思わせぶりな終わり方をしているので、余韻も十分。一方で、内容は決してそうではないのだけれど(私の主観です)、読後感は爽やかでした。

自分の日常生活ではあまり手に取ることのない小説であった分だけ、自分にとって新鮮でした。そして何より面白かった。一気読みでした。
お陰で少しは年頃の女性のものの見方を垣間見ることが出来たのかも・・・そんなことは無いか・・・

小説に出てくる女性達と同年齢層の女性が読むのは当然の事として、私のようなオヤジ族も読んでみてはいかがでしょう。





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Last updated  Aug 18, 2005 11:09:14 AM
コメント(7) | コメントを書く


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ビタミン。。。  
Cooook2005  さん
なかなか、うまいことをおっしゃいますね、ヒロキンさん。私も活字は大好き。最近仕事関係以外で読んだ本でおもしろかったのが、(ちょっと古いけど)Reading Lorita in Teheranです。

でも随分以前から、フィクションものを読んでいません。。。反省。でも、そうやって、違う世代、ジェンダーの理解を面白がるって、ヒロキンさん、心が若いなー。え?体も?見習たいとおもいます。 (Aug 18, 2005 11:57:13 AM)

Re:ビタミン。。。(08/18)  
Cooook2005さん

心も体も・・まだまだ現役でっせ!(強がりばっかり・・・)
しかし、Reading Lorita in Teheranとういのは・・・難しそうでんな?

ブログも性別、世代を超えたビタミンです。 (Aug 18, 2005 12:02:18 PM)

Re:真名耀子さんの「かつてのコイビト」(08/18)  
ありがとうヒロキンさん!
もうすぐ読みます、というのがコメントにあったから
どう思うかな~と気にしてました。
詳しくはメッセージで(笑)

ビタミンという表現、ぴったりです。
そうその通りですね。
必要じゃないけど、あれば潤う。
私は、そういうものに情熱を注ぐこと(それは音楽や芸術や文学が分かりやすい例えでしょうか)が
人間らしいと思うんですよね。

ブログやってなかったら・・・というのはありますね。いいんですよ、ヒロキンさん・・・(笑)でも、本当にブログをやっていて良かったな~と実感します。こういう風にはるか遠いNYからも感想が聞けるんですもの。

こちらのブログにメッセージを入れさせていただいたのはですね・・・トラックバックいただこうと思いまして! 一人でも多くのオジサンに「かつてのコイビト」が広がっていきますように・・・(爆) (Aug 18, 2005 01:10:40 PM)

Re[1]:真名耀子さんの「かつてのコイビト」(08/18)  
ポプリローズさん

わざわざお出ましいただきありがとうございます。
ビタミンという表現自体は今でもその通りだと思いますが、その効能についてはあまりうまく表現できていませんでしたね。スンマセン。
ビタミンは体を形成するのに不可欠です。
小説も人格形成、物の見方・感じ方を形成していくのに不可欠です。やはり主食と同じく、それ無しでは生きていけないものですね。

トラックバック、ありがとうございます。
YOKOさんの方にもトラックバックしておきたいのですが・・・また、やり方を研究しながらトライしてみます。 (Aug 18, 2005 09:52:15 PM)

学校にいた頃は  
ちゃこ*SLP  さん
本(教科書)を読むことが嫌いでした。でも自分に興味のあるものから読み始めていくと自分がわりと読書好きなことに気づきました。

ビタミンですか。座布団5枚。

年をとっても柔軟な頭をもっていたいですね。
(Aug 18, 2005 10:36:29 PM)

Re:学校にいた頃は(08/18)  
ちゃこ*SLPさん

座布団五枚、ありがとうございます。
しかーし、「年をとっても・・・」って、まだそんなに年取ってまへんで!!??
(Aug 19, 2005 01:09:02 AM)

Re[1]:学校にいた頃は(08/18)  
ちゃこ*SLP  さん
ヒロキン1023さん
>ちゃこ*SLPさん

>座布団五枚、ありがとうございます。
>しかーし、「年をとっても・・・」って、まだそんなに年取ってまへんで!!??
-----

きゃ~~~~~、ごめんなさ~~~い!!
そういう意味じゃなくて~、「何歳になっても」です~~~。あははははははは。(冷汗)
(Aug 20, 2005 04:41:42 AM)

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