<一絨毛膜一羊膜> ママと双子の一日

<一絨毛膜一羊膜> ママと双子の一日

決意を胸に


何も打つ手はありませんでした。心拍ドップラーやエコーや日々の胎動などで、よく双子を観察していることくらい。早産期まで生きていたら、その後は少しでもおかしいと思ったら即取り出す、これしか双子を生かす方法はありません。

死亡も1/2、無事出産も1/2の確立です。
主治医は、助かるも助からないも全ては「運」だと、言いました。
白か黒か、治せるか治せないか、そのくらいはっきりわかるであろう現代医療の世界で、
医者が口にする「運」という言葉はとても神秘的だったのを覚えています。


占い師じゃあるまいし・・・。運って・・(沈)
運試しなの?
私は神様に試されているの?
こんな風に思い、今までの人生を振り返ったりもしました。
これまでにしてきた良いこと、悪いことを。



運試しの最中ですから、結果が出るまで心の落ち着けない妊娠生活です。
私は普通の楽しい妊娠生活が送れないという現実に、ショックでした。
せっかく念願の双子を授かれたのに、二人ともいなくなってしまう
可能性なんて考えられませんでした。


お腹の中である程度大きくなってから死ぬと普通に産まなければいけないと聞いたとき、ゾッとしました。怖くて怖くて。経験のない陣痛、出産、なのに子はこの世にいない。その現実に私は耐えられるのか・・・怖かった。

中絶を実親や親戚に勧められ、身内が応援してくれないことにさらにショックでした。私のためだといわれたけれど、そうとは思えなかった。
だって、中絶してその後私は楽しいことを素直に楽しめるだろうか?
もしこの次の妊娠でも異常があったら、また中絶?
もう妊娠できなくなったら?
中絶することが私のためだなんて、疑問だったから。


もしかしたら生きて普通に産まれるかもしれないわが子を殺すなんて私にはできませんでした。(もっと言えば、他に殺したい人はイッパイいるのに、なんでこの子達を殺さなきゃいけないの!って思えた(笑))
もし死んじゃったとしても自然の死を受け入れてあげよう、
きっと私なら頑張れる・・・そう心に決め、妊娠を継続しました。

医師と担当の看護師さんは、「産んでる人もいるから、中絶する必要なんてないよ。生存ラインを超えたら精一杯努力します、頑張りましょう」って言ってくれました。
涙があふれました。本当にこの人たちに救われました。
そして出張して情報を調べてくださったり、よく診察してくださったり、わがままを聞いてもらったり、大変お世話になりました。
ありがとう。


© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: