<一絨毛膜一羊膜> ママと双子の一日

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出産


35w1d。

「信じていたとおり・・・無事に産めるんだ~・・・私」
ものすごくほっとしたのと同時に、緊張が走りました。

初めから決まっていた帝王切開。

わかってたとはいえ、初めての手術だったものですから、
それはもう、何ヶ月も前からストレスであり、緊張していました。

手術室に入る前に、ウテメリンの点滴を抜き、代わりに手術用のさらに太目の点滴をされ、
タンカに乗せられ、
気分が良くなる注射ですよと担当看護師さんに手早く肩に打たれました。

興奮して、あは、あは、と引き攣りながら笑っていました。



手術は大人数で行われて、麻酔は痛いだの痛くないだの、
一生懸命背中を丸めるのだだとか、術後は一晩中痛くて寝れないだの痛くないだの、
痛み止めが効かないだの効くだの、経験者の友人などからもういろんな話を聞いていましたし、
相部屋の手術の人を見てきましたから、心の準備は万全のはずでした。



手術室の扉を二つ程くぐり奥へと運ばれて、機械の音のざわつく緑色の部屋へ。

「あぁ、ここが・・・」



横になったまま、タンカからどしんとオペ台におろされる。

まず麻酔から。
横を向き、腰をこれでもかってくらい(笑)縮めて丸まった。
頑張りすぎの人みたいでちょっと恥ずかしかったけど
こわかったので必死でした・・・・・(汗)
そのおかげか麻酔は全然痛くなかった!

『第一関門クリア』の文字が頭に浮かぶ・・・。

そして麻酔が効いた頃あいで、おしっこの管を入れられ、いよいよ、開始。



「まだ切ってないよ、当ててるだけ」「さわってるのわかる?」を何回もリピートしてくる主治医と助手
たち。やっぱ大人数だった。小児科医、小児循環器科医、産婦人科医、オペ看、産科ナース、などなど
十数人態勢のもの。



クスクス笑い声がしたり、執刀医が世間話やジョークをいいながらの手術です。
まじ?こんなんで大丈夫なの?!って感じ。

きっと患者や執刀医自身を安心させるため・・・逆に私は不安でしたよ(笑)。
ちゃんと集中してください!!って・・。


「まだ切ってないよ、当ててるだけ・・・・・おんぎゃーおんぎゃー」

「???」

「まだ切ってないよ、当ててるだけだよ~」

「???」

「クスッ・・まだ切ってないよ・・おぎゃーーー・・クスクス」


「!!!」

こんな風にして出産を迎えられました。
ついでに「忘れてた(笑)」と言われながら(おいおい汗)卵巣脳腫をとってもらいました。

心臓の悪い方の子から取り出され、顔を見るまもなくnicuに連れて行かれました。
元気な方の子を見せてもらったときには、私は呼吸困難状態でした・・。

双子に圧迫されていた背の血管が急に開放されたことで、肺に血が行き過ぎて
一時的に苦しくなったようです。また、急に寒さで震えが止まらなくなり、痙攣のようになりました。

それは、溺れ死ぬときのような苦しさでした。
い、息が・・できな・・いって必死に訴えていました。


まさかこんなことになるとは・・・。聞いていないよ。
苦しくて、そして想定外だったのでパニックでした(涙)

酸素マスクを当てられ、手術室からこんな状態で出てきた私を見ていた旦那は、
「死ぬんじゃないか」と思ったそうです。



部屋に着き、呼吸もなんとかとりもどしつつ、身体も熱を持ち始めました。
しかししばらくは、話しかけられるのも他人の会話がきこえてくるのも、どういうわけか苦しくてしんどくて、辛かったです。呼吸に集中できなくなるからかな?

この経験から、病人に安易に話しかけるのと無駄口はやめようと思いました^^;




やれやれの出産でした。

心臓の悪い子もちゃんと大きな声で泣いていたし、ひとまず今日は
何も考えず休むことに専念しました・・・。
なんだか怖い目にあったので、一人で病室に寝ているのが不安で、旦那にこっそり泊まってもらいました。あまりそれまで仲の良くない関係でしたが、この時はいてくれて安心しました。

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