ドクターイワタの認知症ブログ~東海エリア最高の治療実績~

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May 11, 2026
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ドクターイワタの認知症治療方針


春は花が咲き誇る


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ハクサンシャクナゲ@長久手南クリニック

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@長久手南クリニック

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ツツジ(ピンク)&シラン(紫)
@長久手南クリニック

ツツジ(白)
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シャクナゲ@実家

シャリンバイ
@長久手南クリニック
ドクターイワタの認知症治療
​​​​​~認知症専門外来:1500名 & 認知症専門往診:130名​~​​​​


今なら1週間以内に、 新患予約サイトにて予約可能です。 希望日および希望時間 ①10:30am(-12:30pm) ②11:00am(-1:00pm) を選択して下さい。


​問診、 神経学的所見、改訂長谷川式 簡易知能スケール(HDS-R)、時計描画テスト(CDT)、発達障害スコア、老人性うつスケール、甲状腺機能(TSH, FT3, FT4)、ビタミンB欠乏症(ビタミンB1,ビタミンB12, 葉酸)ビタミンD、ミネラル欠乏症(TIBC,フェリチン,亜鉛)に加え、頭部CT (GEマルチ) を施行します。同日からサプリメント治療および他院投薬調節を行います。1週間後には血液検査結果に従って食事指導および補充療法を開始します。自己免疫疾患やアレルギー疾患がある場合はGFCF指導もおこないます。

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外来看護師を募集しています。午前中のみの外来診療。週3回程度。8:00出勤、12:00までに勤務終了して帰宅できます。認知症治療について学べます。

症例報告


知り合いからの紹介である。既往歴:R1心臓血栓摘出術、愛知医科大学~旭ろうさい病院①アルダクトン25mg②エンレスト200mg③メインテート2.5mg④リピトール10mg⑤リクシアナ30mg⑥アムロジン5mg。R6左腎臓梗塞、愛知医科大学。物忘れ、薬物過敏、生真面目、夜間不眠、食欲低下、甘い物好きを呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮なし、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞多数、境界領域梗塞、⑥その他  両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:3、ピックスコア:1、特発性基底核石灰化症(IBGC)/レビー小体型認知症(DLB)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶2/6と中等度低下していた。認知機能低下にリピトール10mg/ドネペジル5mg中止、エンレスト200mg→ブロプレス8mgへ変更、フェルガード100M粒2錠を勧めた。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。9日後、中核症状は改訂長谷川式:23/30(+5)、近時記憶3/6(+1)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:BUN24.5,s-Cr0.88,Alb3.8,TCL170,TG173,Zn55以外異状なし。VitB1=27,VitB12=322,葉酸=10.0。ビタミンB12低下症にメコバラミン0.5mg開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mg開始、アムロジン5mg→2.5mgへ減量した。アルダクトン25mg/メインテート2.5mg/リクシアナ30mg継承した。34日後、中核症状は改訂長谷川式:25/30(+2)、近時記憶4/6(+1)と更に軽度改善した。
治療のポイント
1.スタチン中止
高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。

2.ドネペジル3-5mgによる食欲低下、下痢および不安感が出現したら一旦中止
ドネペジル3-5mgによる食欲低下、下痢および不安感などの薬物過敏症状が出現したら中止すべきです。レビー小体型認知症に対するドネペジル3-5mg投与により、薬物過敏や薬剤性パーキンソニズムが出現している場合は、患者にとって薬剤に対する副作用が問題であり、直ちに1週間以上中止する必要があります。症状が改善したら、サプリメントや他抗認知症薬を開始する必要があります。
3.エンレスト中止
エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。

4.ブロプレスによる認知機能改善効果
アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。
5.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療
フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。
6.ビタミンB12低下症
ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
7.味覚低下または亜鉛欠乏症
亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。

8.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療
高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。


シェアハウスマンションからの紹介である。既往歴:R4/5カテーテル大動脈弁留置術。おがたファミリークリニック①メマンチン20㎎②アイミクス配合錠HD③メインテート2.5㎎④ネキシウム20㎎⑤ムコスタ100mg⑥バイアスピリン錠100㎎⑦チラーヂン錠S錠75μg⑧クレストール5mg⑨ミネプロ錠2.5㎎⑩ジャディアンス10㎎。物忘れ、暴言、易興奮、昼間傾眠、感情失禁、尿便失禁、収集癖、難聴を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮なし、⑤両側基底核ラクナ梗塞数カ所、境界領域梗塞、⑥その他   両側淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:1、ピックスコア:5、特発性基底核石灰化症(IBGC)/前頭側頭葉変性症(FTLD)/脳血管性認知症(VD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:7/9、改訂長谷川式:18/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下に前医からのメマンチン20mg/ネキシウム20mg/クレストール5mg/ミネブロ2.5mg/ジャディアンス10mg中止、アイミクスHD(アバプロ100mg/アムロジン10mg→ブロプレス8mg/アムロジン5mgへ減量、バイアスピリン100mg/メインテート2.5mg/チラーヂン37.5μg継承、メコバラミン/ニコチン酸アミド1gを開始した。。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。14日後、中核症状は改訂長谷川式:21/30(+3)、近時記憶2/6(-1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.2,BUN23.8,s-Cr0.95,eGFR42.8,TCL180,TG162,Zn62以外異状なし。VitB1=24,VitB12=159,葉酸=4.6。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン筋注開始した。42日後、中核症状は改訂長谷川式:26/30(+5)、近時記憶5/6(+3)と更に中等度改善した。シェアハウスマンションの方針により、前医に診療情報提供して投薬変更を指示した。
治療のポイント
1.メマンチン(メマリー)は第2選択の抗認知症薬
メマンチンは改善率60%、不変10%、悪化率30%という薬です。悪化率30%(悪化率50%と報告している施設もある)と高値であり、状態が悪化した際の「藁(わら)」として使うべき薬です。これは当クリニックで投与方法:第1~6週目5mg →7週目から10mg維持(545名の検討)で得られたデータです。投与前と6週目の改訂長谷川式は欠かせません。現在では投与前→6週目の改訂長谷川式で悪化したら中止、改善したら5mgで維持、その後、悪化した際に10mgに増量しています。当クリニックでは10mgを最高量としています。副作用が10mgで16%に見られました。2%は副作用のため中止、12%は10mg→5mgに減量して継続出来ました。副作用は昼間傾眠に伴う食欲低下、一方で、興奮・幻視・妄想・夜間不眠など、介護者を困らせる症状が多く見られます。ふらつきに伴う転倒骨折の危険性も高まるので注意が必要です。







2.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止
プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。



3.スタチン中止
高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。
4.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療
高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。
5.ビタミンB12低下症
ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。


知り合いからの紹介である。既往歴:R3アブレーション、愛知医科大学。R4膝人工関節置換術、同大学。R7蓄膿症、愛知医科大学。同大学循環器内科①メインテート5㎎②エンレスト100㎎③ジャディアンス10㎎。クリニックTOSAKI名東①グラクティブ50mg②フェブリク10㎎③パリエット10㎎④ボンビバ錠100㎎。中村クリニック①シングレア10㎎②ビラノア錠20㎎③レルベア吸入。物忘れ、夜間せん妄、生真面目。
物忘れ、夜間せん妄、生真面目を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②前頭葉萎縮軽度、③側頭葉萎縮なし、④海馬萎縮なし、⑤脳梗塞なし。以上から、レビースコア:3.5、ピックスコア:0、レビー小体病(LBD)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8/9、改訂長谷川式:28/30、近時記憶6/6と軽度低下していた。認知機能低下にエンレスト100mg→ブロプレス4mg、パリエット10mg→中止、気管支喘息にグルテンフリー・カゼインフリー指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。1か月後、中核症状は改訂長谷川式:30/30(+2)、近時記憶6/6(+-)と軽度改善して治癒状態、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:s-Cr0.97,eGFR41.8,Alb4.0,TG192,Hb11.7,Zn74以外異状なし。VitB1=39,VitB12=231,葉酸=7.0。ビタミンB12欠乏症にパリエット10mg→中止済み、注射および内服希望せず。
治療のポイント
1.エンレスト中止
エンレストは慢性心不全(50-200mg)および高血圧症(100-200mg)に適応があり、サクビトリル及びバルサルタンに解離して,各々ネプリライシン及びAT1受容体を阻害します。サクビトリルはエステラーゼによりネプリライシン阻害の活性体であるsacubitrilatに速やかに変換、ネプリライシン阻害は血管拡張作用、利尿作用、レニン-アンジオテンシン-アルドステロン系(RAAS)抑制作用、交感神経抑制作用、心肥大抑制作用、抗線維化作用及びアルドステロン分泌抑制作用を有するNa利尿ペプチドの作用亢進に寄与します。一方でネプリライシンは疎水性アミノ酸残基のアミノ末端側でタンパク質のペプチド結合を切断する細胞膜結合型のタンパク質分解酵素であり、脳内でアミロイドβを分解する主要酵素であり(J Neurosci. 2004 Jan 28;24(4):991-8.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14749444/。ネプリライシン活性を上げることで脳内アミロイドβを減らしアルツハイマー型認知症治療に結びつける可能性も報告されています(Mol Psychiatry. 2022 Mar;27(3):1816-1828.)https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34737456/。従って、エンレストは脳内アミロイドβを増やし、アルツハイマー型認知症を悪化させてしまう認知症誘発薬と言えるのです。
2.ブロプレスによる認知機能改善効果
アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。
3.プロトンポンプ阻害薬(PPI)/H2レセプター阻害薬 (H2RAs)中止
プロトンポンプ阻害薬(PPI)が認知症のリスクを1.44倍に高める(JAMA Neurol.2016 Apr;73(4):410-6)、PPIがコリンアセチルトランスフェラーゼを阻害し、結果としてアセチルコリンの生成が低下する(Alzheimers Dement.2020 Jul;16(7):1031-1042)という論文報告があります。状態が許せばPPI中止すべきです。一旦、PPI中止して嘔吐や食物逆流など逆流性食道炎の症状が出なければ中止のままとします。H2レセプター阻害薬(histamine-2 receptor antagonists (H2RAs))も認知症のリスクを高める(Am J Geriatr Psychiatry. 2018 Nov;26(11):1175-1183)という論文報告があります。

4.気管支喘息に対するグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエット
(1)注意欠陥多動障害(ADHD)、アスペルガー症候群(AS)、アルツハイマー型認知症(ATD)、レビー小体型認知症(DLB)、前頭側頭型認知症(ピック病)、前頭側頭葉変性症(FTLD)、前頭側頭葉変性症(意味性認知症,SD)、統合失調症、レビー小体病(LBD)、パーキンソン病(PD)、多発性硬化症(MS)などの自己免疫性神経疾患。(2) 気管支喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎、蕁麻疹などのアレルギー性呼吸器および皮膚疾患。(3)下痢症、便秘症、逆流性食道炎、過敏性腸症候群、クローン病、潰瘍性大腸炎などの自己免疫性消化器疾患。(4) 緑内障、黄斑変性症などの自己免疫性眼科疾患。(5) 過換気、片頭痛、全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症、ヘバーデン結節、シェーグレン症候群、橋本病、血管炎、子宮筋腫、子宮内膜症、月経前症候群などの自己免疫性関節および血管、各臓器疾患。この方の場合は、片頭痛治療歴があり、リーキーガット症候群(LGS)にグルテンフリー・カゼインフリー(GFCF)ダイエットを勧めた。


知り合いからの紹介である。既往歴:H22大腸ポリープ、平針記念病院。R7/3左白内障、東郷長谷川眼科。R8/3/5右白内障、安間眼科。和合ヶ丘クリニック①リスミー2mg②レザルタスHD。物忘れ、食欲低下、体重減少(60kg→50kg)、生真面目、易転倒、振戦、歯車様固縮を呈していた。頭部CT:①頭頂葉萎縮なし、②左>右前頭葉萎縮軽度、③左>右側頭葉萎縮軽度、④海馬萎縮軽度、⑤脳梗塞なし、⑥その他  左>右淡蒼球石灰化。以上から、レビースコア:、ピックスコア:、レビー小体型認知症(DLB)/特発性基底核石灰化症(IBGC)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:20/30、近時記憶2/6と軽度低下していた。認知機能低下にレザルタスHD→ブロプレス8mg/カルブロック8mgへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。食欲低下および体重減少にプロマック75mgおよびメコバラミン0.5mgを開始した。パーキンソニズムにグルテンフリーおよびカゼインフリーダイエット指導した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+4)、近時記憶3/6(+1)と中等度改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:Alb3.9,γGTP176,GPT31,ALP126,TCL193,TIBC247,Hb12.5,Zn57以外異状なし。VitB1=22,VitB12=413,葉酸=7.2。ブロプレス8mg/カルブロック8mg→ブロプレス8mg/カルブロック4mgへ減量した。20日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+-)、近時記憶3/6(+-)と不変だった。ブロプレス8mg/カルブロック4mg→ブロプレス8mgヘ減量した。
治療のポイント
1.脳血管性認知症(VD)/妄想に対する治療
高血圧治療薬を投与して収縮期血圧130mmHg以下、すなわち過降圧にすると脳血流低下による認知症/妄想の原因になるという論文報告がされています。 降圧剤投与する場合は、収縮期血圧(年齢+50 ) -(年齢+70 )mmHgを目標にするように指導しています。血圧は1年の中でも2月が最高、8月が最低になるため春から秋は降圧剤を減量する必要があります。 春先から初夏にかけての被害妄想の出現は過降圧が原因ですから、降圧剤を減量して脳血流低下を改善する必要があります。降圧剤を投与していない場合は、OS-1などのイオン飲料を飲むことで血管内圧を上げる必要があります。過降圧は腎不全を引き起こすため、腎不全の治療には降圧剤を減らすことが第一選択です。シトルリン含有赤ミミズエキス粉末1-2Capが第2選択になります。
2.ブロプレスによる認知機能改善効果
アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。
3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療
フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。
4.味覚低下または亜鉛欠乏症
亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。
5.ビタミンB12低下症
ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。


知り合いからの紹介である。既往歴:H3子宮体癌、中村日赤。R8/4ドネペジル3-5mg、名古屋ニューロサージェリークリニック。愛知クリニック①クレストール5mg②アムロジピン5mg③メホビル配合錠HD④ケトプロフェンテープ40mg。物忘れ、感情失禁、尿便失禁、生真面目、甘い物好き、歯車様固縮軽度を呈していた。頭部CT:以上から、レビースコア:2、ピックスコア:2、特発性基底核石灰化症(IBGC)/混合型認知症(MIX)として治療を開始した。中核症状は時計描写テスト:8.5/9、改訂長谷川式:17/30、近時記憶3/6と中等度低下していた。認知機能低下にクレストール5mg中止、アムロジン5mg→ブロプレス4mgへ変更、メホビル配合錠HD→LDへ変更、フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒2錠を勧めた。脳血管性認知症(VD)にプレタール50mgを開始した。ビタミンB1、B12、葉酸、TIBC、Ferritin、Zn血中濃度を測定した。7日後、中核症状は改訂長谷川式:24/30(+7)、近時記憶6/6(+3)と著明改善、上記周辺症状はすべて消失した。甲状腺正常。一般採血:HbA1c6.4,Alb3.8,ALP141,TCL155,Hb11.8,Zn6.5以外異状なし。VitB1=34,VitB12=105,葉酸=3.7。ビタミンB12欠乏症にシアノコバラミン1Ap筋注/月、メコバラミン1mg開始、亜鉛欠乏症にプロマック75mgを開始した。
治療のポイント
1.スタチン中止
高齢者(65歳以上)に対する高脂血症治療薬の投与は認知症の原因になるという論文報告があります(Statin withdrawal in people with dementia. Cochrane Database Syst Rev. 2016 Sep 9;9(9))。総コレステロール、HDL、LDLに関わらず、スタチンは全員中止すべきです。総コレステロール(TCL)200以下の場合、特に150以下の場合に高度認知症の頻度が増します。スタチンを投与してもプラークは増加すると論文報告されています(N Engl J Med 2008 Jul 31;359(5):529)。従ってコレステロールが下がっても動脈硬化は進んでいると言い換えることが出来ます。スタチンはミトコンドリア毒であるという報告もあります(Expert Rev Clin Pharmacol 2015; 8(2):189-99)。
2.ブロプレスによる認知機能改善効果
アンジオテンシンII受容体遮断薬(ARBs)がアンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACEI)、非ARB/ACEIの降圧剤、または降圧剤の使用をしないよりも高血圧患者のアルツハイマー病および関連する認知症(AD/ADRD)リスクを減らす上で優れていることを示唆しています。また、ARBにおける脳血管門(BBB)透過率はADRD発生率の低下と関連していました。AD、ADRD、血管性認知症には治療法がありません。したがって、これらの発見はこれらの障害を安価で便利かつ安全な方法で予防する上で重要です(EBioMedicine. 2024 Nov;109:105378)。認知機能低下予防効果はARB>ACEI>non-ARBの順になります。ARDの中でもブロプレスが一番優れていることがデータ分析から示唆されています。従ってARBであるブロプレスがnon-ARB/nonACEIであるアムロジンよりも認知機能低下予防効果があるという結論が導かれます。
3.フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒による認知症治療
フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は軽度認知障害(MCI)の状態で投与すると認知機能改善および認知症発症予防に有効です。フェルラ酸50mg/ガーデンアンゼリカ10mg粒は前頭葉の活性を上げることで前頭側頭葉変性症に伴う脱抑制行為抑制および認知機能改善に有効です。興奮性があり抗認知症薬(ドネペジル/レミニール/リバスタッチ)を投与すべきでない場合に第一選択の選択肢です。金銭的にサプリメント購入不可の場合、フェルラ酸代替品としてガンマオリザノール50mg2錠1日2回朝夕食後を処方します。
4.プレタール先発品:認知症改善効果
シロスタゾール製剤の先発医薬品(プレタール)と後発医薬品(シロスタゾール)におけるアルツハイマー型認知症に対する臨床効果の比較すると先発品プレタールのみ認知症改善効果が見られたと報告されています(PLoS One. 2014 Feb 26;9(2):e89516、認知症治療研究会会誌5(1)15-18)。プレタール(変更不可)で処方して頂ければと存じます。プレタールは心不全に伴う両下肢浮腫、頻脈がある場合には25-50mgの少量投与、頭痛や心不全が悪化したらバイアスピリン100mgなどへの変更が必要です。
5.ビタミンB12低下症
ビタミンB12欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。ビタミンB12=500μg/dlを目標にメコバラミン0.5-1mgを開始します。胃癌に対する胃2/3-全切除術の既往がある場合は、ビタミンB12吸収障害のため毎週シアノコバラミン1Ap筋注を1ヶ月間、翌月からは毎月シアノコバラミン1Ap筋注とします。
6.味覚低下または亜鉛欠乏症
亜鉛欠乏症に対してはプロマック75-150mgを開始します。亜鉛欠乏症は栄養および薬物補充療法により認知機能改善が見込めます。プロマックを投与することで興奮状態となる場合があるため注意が必要です。興奮状態になった場合は直ちに中止して、ノベルジン25mgまたはジンタス25mgを開始します。ノベルジンは吐気のため食欲低下を招くことがあり、興奮を伴う場合のみ投与します。食事栄養療法(牡蠣、あさり、アーモンド、レバー、ほたて、卵、鶏・牛・豚、しじみ、納豆など)および経管栄養剤(エネーボ、イノラス、エンシュア、ラコールなど)を投与します。





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Last updated  May 14, 2026 05:11:01 PM
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