あんだんて

あんだんて

ロマンティーク(リンエド)



     囁く貴方の国の言葉は

     すこしだけ切ないロマンティーク

     貴方の・・・。




「我愛你・・・」

「・・・ウォーアイニ―? どういう意味?」

「俺は君を愛してルって意味サ」

「ふうん」

「おいおい、もうちょっとイイ返事をしてヨ」

「例えば?」

「リン、嬉しい・・・オレも! ・・・とか」

「言うと思うか?」

「・・・言わないネ」



強くもなく、弱くもなく。

オレを背中から抱きしめてくるリンの体温は、

キライではないと、思う。





              ツれない事を言いながら、それでも、俺の言葉に 

              耳を薄く染める彼に

              愛しさを、感じる。




「うーン、エドからモたまには言って欲しいなァ」

「何て?」

「・・・スキ、って」

「だっ・・・れが、言うかよ。バカ」

「バカって・・・。正直に言ったのにィ」



肩に流したオレの髪を弄ぶ、リンの指。

苦労を知らなそうな、オレとは対照的なそれも

・・・キライじゃ、ない。



                  決して愛の言葉を言おうとはしないけれど、

           『スキじゃない』とは言わないその分かりにくい素直さが

                           可愛くて仕方がない。




「・・・なぁに、笑ってんだよ?」

「失礼だネー。いつもこの顔ヨ?」

「・・・いつもよりデレデレしてる」

「ああ、それは、エドといるカラ仕方が無いネ」

「・・・やっぱ、お前、バカ」

「俺がバカになルのは、エドに関してだけヨ?」

「ホントに、バカだ」

「それでもネ、俺もエドがスキだから」

「・・・俺もって、何だよ」

「言葉通りの意味ネ」


             2人で、『我愛你』





     私を背中から抱きしめて

     囁く貴方の国の言葉は

     すこしだけ切ないロマンティーク


       貴方の、とりこ












あとがき。

 冒頭と最後の詩は、新居昭乃さんの「空の森」から「アデッソ エ フォルチュナ~炎と永遠」から使わせていただきました。

 なんかラブラブしてる二人です。

 楽しんでいただけたら幸い。

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