恋涙 ~ renrui ~

恋涙 ~ renrui ~

タイムカプセル~君の声


高校を卒業して7年目の秋、僕と親友の龍一と二人で訪れた場所
母校の銀杏の木下。

俺達は高校最後の日、この場所にタイムカプセルを埋めた。
何か俺達が繋がれる何かを残して置きたくてタイムカプセルを作った
タイムカプセルを言い出したのは春日亜希《かすが あき》だった
亜希は僕と龍一の幼なじみで幼稚園からずっと一緒に過ごした女の子

しっかり者でいつも明るくて前向きに物事を捉える女の子
黒髪のサラサラロングと大きく丸い瞳が印象的な女の子
僕と龍一の初恋の相手

「じゃあ、掘るか」

龍一がスコップを片手に木の根本に行き目印にして置いた
大きな石をどかすと僕を見詰めた

「うん・・・亜希も一緒に」

僕は頷き亜希の写真を見詰めると龍一は穏やかに微笑む

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: