>火照る毒への関心... ですか。

志麻子姐さんの小説の原点でしょうが、
「悔やむのは永遠に、七年前の春」を、
引きずって生きていくというのも辛い
ですね。 (October 27, 2006 05:39:29 PM)

★アカネのアノネα

★アカネのアノネα

October 27, 2006
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カテゴリ: 読みました♪


  「 火照る毒への関心と
   冷える情への歓心と


女性誌でのエッセイや、
TVのトーク番組での志麻子さんは、
アジア各地に愛人を持つ
エロエロモードの放蕩女だ!

なのに、
彼女の本業である文学での志麻子さんは思いっきり哀しい。
志麻子さんの放蕩?の原点は、
岡山に残してきた幼い息子なのだとつくづくと思う。
娘もいるのに、向けられる思いはつねに息子のみ。

息子が幼稚園児の年長さんにあがる頃、
 娘が小学校の三年生にあがる頃、私は家を出ている。
 あれからもう七年だ。
 息子は中学生で娘は高校生。そして私は四十を過ぎた。
 夫だった人は離婚直後に再婚をして、
 すでに新しい奥様との間に子どもが三人いる。

 ごめんな、七年前の春、
 お母ちゃんは一人で東京に行ってしまった。
 もう迎えに行けなくなった。
 一ヶ月もしないうちに新しいお母さんがやってきた。
 すでに身重だった新しいお母さんは・・・・。


この辺りのくだりは、
志麻子さんの小説に
表現を替えてたびたび登場する。
読むたびに胸が痛くなる箇所でもある・・・。

最近、その息子と、
ホテルのロビィで待ち合わせたとき、
いつもなら「小さな子どもが1人」なのですぐに見つけられたのに、
今回はすぐには分からなかった。

息子の背丈は母親である志麻子さんよりも高くなって、
鼻の下には濃い目の産毛も見えていた・・・。

僕は家に居場所が無い・・・と言う息子に
お母ちゃんにはそれ、言うてもええ。
 今のお義母さんとお父ちゃんには言うたらいけんよ。
 頑張って、居場所になろうとしとる人達なんじゃから。
 お母ちゃんは・・・・あんたを、
 そんな目に遭わせた奴じゃから。
 恨むんなら、お母ちゃんを恨み。
(本文より)


取り返しのつかない悔恨を抱えて、
その息子の面影を求めて、
或いは、いっとき苦悩を忘れるために(?)
志麻子さんはソウルへ向かう。

好きになる男はみんなどこか息子に似ているという。
韓国の内縁夫に隠れて、
現在、逢瀬を重ねているJくんというのは
容貌も年齢(24歳!)も境遇も息子に似ていて、
Jくんの未熟な日本語を聞いていると
幼稚園の頃の息子と一緒にいる気分を反芻できるというのだ。

そして、小説は
内縁夫やJくんとの激しい情交シーンになっていくのであるが

それは、「 火照る毒への関心
    あるいは、
    「 冷える情への歓心 」のどっち?



惜しむ季節はいつでも夏だけれど。
     悔やむのは永遠に、七年前の春。
by 岩井志麻子









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Last updated  October 27, 2006 12:19:20 PM
コメント(15) | コメントを書く


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Re:★「火照る毒への関心と冷える情への歓心と」岩井志麻子/著(10/27)  
☆ジナ☆  さん
最後の二行はアカネ女史の言葉?
すごくいいわぁ~
新刊小説の帯みたい。(←精一杯の褒め言葉)
アタシも息子には特別な感情(?)があるわ。
いつも”胸キュン”だし、
他のオトコに目がいきませーん^m^
(もちろん、ダンナのことなんて「へ」みたいになっちゃいます。笑)
そうかっ!だから世の夫君は他のオンナにちょっかい出したくなるのねぇ~~
どうぞどうぞご勝手に…慰謝料ガッポリ貰いますからっ。
…てなカンジで”太っ腹”(!?)になりますわ。
息子が出来ると(笑)
とにかく、溺愛してる可愛いさかりに
離れることなんて考えられない。
志麻子女史の最近の行動はただただ「痛い」
”関心”でも”歓心”でもなく
それはまぎれもなく『母性』です。 (October 27, 2006 01:33:11 PM)

◆◆お返事◆◆  
◆☆ジナ☆さんへ
ごめ~ん、m(__)m 紛らわしかったです(汗)
最後の2行は志麻子女史の言葉。
「by 岩井志麻子」追加しました(汗^_^;)

可愛い息子がいたら男なんて要らん!
↑これって、男の子を持つ母親の共通の感情かしらね(´∀`; )

ただ、自分の息子と似ている(年齢とか容姿とか)男性とデキルかなぁ~と^_^;、
その辺りが不可思議というか、分からないワタクシであります(-。-)y-゜゜゜

(October 27, 2006 01:57:20 PM)

Re:★「火照る毒への関心と冷える情への歓心と」岩井志麻子/著(10/27)  
宮じいさん  さん

Re:★「火照る毒への関心と冷える情への歓心と」岩井志麻子/著(10/27)  
そうせざるをえない、という境地、なんじゃないかと。。

女としての性も業も母性も、理性ではコントロールできないものだと思うんです。だから、志麻子さんの生き方を、私は理解できてしまいます。

(October 27, 2006 09:43:28 PM)

Re:★「火照る毒への関心と冷える情への歓心と」岩井志麻子/著(10/27)  
蘇芳色  さん
TVで毒を吐きまくっている姐さんの印象が強いので、そんなに哀しいモノを背負っているとは気づきませんでした。
私は息子がいないので、息子に対する母親の気持ちはわかりません。娘には友人に近い気持ちを持っていますが・・・。
韓国での新しい愛人Jくんというのに激しく反応。ま、まさかね・・・。(滝汗)
姐さん、彼だけは毒牙にかけないで下さい・・・。(懇願) (October 27, 2006 09:43:46 PM)

Re:★「火照る毒への関心と冷える情への歓心と」岩井志麻子/著(10/27)  
chevy1817  さん
chevyは文庫本になってからの小説を読んでいますから、こういう新しく出て来た新刊小説はわかんないんですよね。でも面白そうだから読んでみたいですね。 (October 28, 2006 10:55:07 AM)

◆◆お返事◆◆  
◆宮じいさんへ
男女の問題は解決がついても、母子の場合は別なのでしょうか・・・。

◆. だりあ .さんへ
「女としての性も業も母性も、理性ではコントロールできない」
その通りと思います♪
だからいいんですよね、このままで。
自己の願いに添って生きる以外、我々に何ができるのだろうか・・と何かにあったような。
(October 28, 2006 01:24:16 PM)

◆◆お返事◆◆  
◆蘇芳色さんへ
そういえば「J青年」!! 同じイニシャルだ!!
そりゃぁ、反応しますよね((~(( ;゚д゚)))アワワワワ

急遽、情報を仕入れました。
志麻子愛人のJ青年は、
「身長180cm以上、色白できめが細かく女のような肌をした青年。
複雑な家庭で育った24歳」
どうですか? (´∀`; )

ますます不安・・・ってことない・・・よね(^m^ )クスッ♪


(October 28, 2006 01:29:18 PM)

◆◆お返事◆◆  
◆chevy1817さんへ
chevyさんも志麻子ワールドにはお詳しいですよね。
この作品もいずれ短編集に収録されると思います。

(October 28, 2006 01:30:48 PM)

Re:◆◆お返事◆◆(10/27)  
蘇芳色  さん
アキアカネ♪さん

>急遽、情報を仕入れました。

さっそくありがとうございます~。

>志麻子愛人のJ青年は、
>「身長180cm以上、色白できめが細かく女のような肌をした青年。
>複雑な家庭で育った24歳」

身長は違う・・・、家庭環境も違う・・・、年齢も違う・・・。
でも「色白できめが細かく女のような肌をした青年。」はピッタリ!どきどきどき・・・。
違う・・・よね?

ちなみに私の愛するJ青年は「身長175cmくらい(自称?)色白できめが細かく女のような肌をした女性以上の美貌を持つ青年。父親が医者で裕福な家庭に育った27歳」です。
やっぱり別人だよね・・・?

(October 28, 2006 09:30:04 PM)

◆◆お返事◆◆  
◆蘇芳色さんへ
あははははΣ(^∀^;)
美肌以外は全部該当しない!
当然、J君とは別人でしょうがぁ~(*´д`*)

志麻子姐はJ青年の「陰茎の特徴」までも細かく書いていますが、
・・・と、とてもここで紹介できない(ノ_・)

志麻子姐の毒牙にかけたくない!!のお気持ちよ~く分かりま~す(^m^ )
(October 28, 2006 11:10:03 PM)

Re:★「火照る毒への関心と冷える情への歓心と」岩井志麻子/著(10/27)  
nauve  さん
こんにちは。
人の心を震わせることの出来る小説家というのは、
やっぱり人生の中で、何らかの強烈な原体験をお持ちなのかもしれません。
浅田次郎にしたって、つまるところは
親と子の断絶ですから。
その想いを何とかして表現したいという情熱に、
筆力が加わるとき、その作品は只者じゃなくなるんですね。 (October 29, 2006 05:50:43 PM)

◆◆お返事◆◆  
◆nauveさんへ
負をエネルギーにしている作家は多いですよね。
ほとんどがそうかな・・・。

岩井氏の場合は、故郷を捨てて7年間でここまできたわけですから、
渾身の力を注いだ結果ですよね。
遊んでいるようには見せかけているだけ?

(October 30, 2006 11:24:04 AM)

こんにちわ  
HAGGY.B  さん
わたしも岩井さんは大好きです。息子さんへの思いは作品の随所に現れていますね。あの特異なキャラクターは苦手ですけれど、作品は哀しげでとても好きです。 (December 2, 2006 10:19:58 PM)

◆◆お返事◆◆  
◆HAGGY.Bさんへ
コメントありがとうございます。
志麻子さんの小説は本当に「哀しい」ですね。
息子さんへの懺悔の気持ちが、作家岩井志麻子のエネルギーになっているのでしょうか。

私は日頃、図書館で借りて本を読むのですが、
志麻子さんに関しては改めて書店で買い求めてしまいます。

これからもよろしくお願いします。


(December 3, 2006 12:15:58 PM)

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