SOUR BERRY☆

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その4。



私が所属していたところでは歯科とはいえ、口腔外科であるためいろんな患者さんを診ていました。
のう胞・炎症から外傷・顎変形症・腫瘍まで。。。

入院患者に関しては基本的に助手(今の助教)以上と医員・研修医という組み合わせで担当を持っていました。
しかしなぜだか私はターミナル期(終末期)の癌患者さんを持つことが多かったです。
私の同期よりも1年後輩の先生よりも。
都会の病院だと、専門の病院に転院することが多いと思います。
私の友人の勤める病院でも初期の癌しかしないと言ってましたし。
でも、うちではほとんどの人がうちで診ていました。

人の「死」と向き合うことが多く
何とかしてあげたいと思っても何もしてあげられないことも少なくなく
あまり患者さんに感情移入しすぎては冷静な判断もできなくなることから
上司からはよく注意を受けていました。
しかし患者さんやその家族の気持ちを理解してあげることもQOLの維持に有効なわけですし
夜中でも休日でもずっと患者さんのことが気になって
一時期、ほとんど寝る暇もないほど忙しかったこともあり
体力的にも精神的にも疲労がピークになってました。

それは1年目のときだけではなく、ずっとそうでした。

患者さんのことが決して嫌いなわけではないし
この仕事というのが嫌いなわけでもない。
だけど
精神的に弱い私がこれ以上かかわると自分の心を壊してしまうのではないかという不安が常にあり
実際、1年目のときから診ていた患者さんが亡くなったときは泣いてはいけないのに家族の前で泣いてしまいました。
これは医療人として失格なこと。

辞めることを決めた後にも
「ずっとこの病院にいてほしい」
といわれ、正直迷いました。
でも私自身が無理でした。

医療機関に勤めている限り、こんな弱い精神力では乗り切れないことはいっぱいあります。
でも、
一般の歯科医院に勤務であればここまで「死」と向き合うことは多くありません。
逃げだったのかもしれません。
でもこれでよかったんだと思います。
もちろん、病院勤務で得た経験は貴重なものであるし自分自身成長できるものであったとも思っています。

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