GOD OF THE DEAD~プロローグ~その2


彼女は近くの病院のベッドの上で目を覚ました。
「ここ?どこ?」
ふと周りを見ると清潔感溢れる白い壁に囲まれた部屋の中にいた。
「私・・・なんでこんな所にいるの?」
コンコン
ドアをノックする音
「誰?」
音に対しそう答えると
「まどか?やっと目ぇ覚ましたんかい?」
そういって中途半端な関西弁混じりの少女が入ってきた。
「え?あっ?その・・・・」
動揺気味でそう答える。
「ん?どうしたん?」
少女はそう問うた。
「えっあっ・・・その・・・どちら様で?」
思い出せない  そう思いながらまどかは問う。
「あちゃ~事故のショックでわすれてもうたんかいなぁ」
自らの額に手を当て少し仰け反りながらそう言った。
「うちの名前は切嘩・・稲鶴切嘩思い出したかい?」
切嘩はそう名乗ってまどかに問うた。
「切嘩・・・せつ・・・せっちゃん?」
まどかはおもむろにそう答えた。
「そうそう!よう思い出したな~えらいでまどかぁ~」
切嘩はまどかの頭をガシガシ撫でながらそういった。
「痛い痛いってばぁせっちゃーん」
といいつつ笑いながらそう答えた。
「うはは、いつもどうりのまどかやわ~やっと元に戻った」
笑顔で切嘩はそう答えた。
「そんなことよりどうしてこんな所に?」
まどかは自分の疑問を切嘩に尋ねた。
「こんなところってここ病院やで?うちはあんたの見舞いにきたんや」
と切嘩は答えた。
「病院?・・・・・・・・・!?」
その単語がスイッチだったかのように彼女の頭の中を一瞬何かがよぎった。
「和哉くん・・・・はっ!?」
その言葉がすべてを思い出させた。
そして涙が溢れてきた。
「和哉君が・・和哉くんが私のせいで・・・・・」
涙が止まらない。
あの時の出来事がすべてよみがえった。
自分のやろうとしていたこと
彼の必死な顔
彼の声
彼のぬくもり
そして・・・・彼の死に際を・・・・
「いやぁ!いやぁ!和哉くんが和哉くんが私のわたしの・・えぐっえぐっ」
まどかは呪文のように繰り返し泣き続けた。
「まどか!落ち付くんや!うちがついとる!うちがついとるから!」
切嘩はまどかを抱き締めながらそう言った。
まどかが落ち着いたのはそれから十分後。
それからまどかは
あのときなにがあったのか
すべてを話した。
そののちで切嘩は
まどかがどのくらい意識不明だったのか
その後の彼がどうなったのか
学校では家庭ではなにがあったのかえを伝え
そして
彼の葬儀の日時を伝え帰っていった
彼女の中には複雑な気持ちが残った
葬儀へ行くことは彼の死を受け入れねばならない
それの耐え切る事ができるのか
受け入れたとしてそのあとなにをしていけばよいのか
そんなことを思いながら彼の葬儀の日時は刻々と近付いていった。

そしてついにその日がやってきた。
その日は、和哉の死を悲しむような天気だった。
朝から雨が降り一日中降り続けるらしい
そのなか和哉の葬儀は執り行われた。
すべてが終わり遺体は和哉の家の部屋に安置された。
棺桶の前一人たたずむ少女・・・まどかだ
涙を流すでもなく奇声をあげる事も無く彼女は彼に話し掛けていた。
だが答えは帰って来ることは無い
そんなことは解っているはずなのに・・・
「和哉くん・・・ごめんね・・・私が・・あんな勘違い・・・」
そんなときだった
「あらあらなに?しんみりムード全開か?ああメンドイなぁ」
そんな声が聞こえてきた。
「誰!?」
まどかは振り返った。
だが誰も居ない
「ん?うちのこえが聞こえるんかい?またやっかいやなぁいっそ記憶飛ばすか?」
なんか物騒な単語が出てきた。
まどかはおもむろに棺桶の方を見る。
すると人が立っている。
どっからどうみても・・・
「ゴスロリ?」
「ああ?だれがガキやてぇ?」
なんか発言から想定できないドスの聞いた返答があった。
「えっあっいやっその・・・・・」
言葉に詰まった。
「ん?うちのこと見えるやぁ・・ふ~んじゃあこの譲ちゃんも素質ありか・・・」
その少女はそう言った。
「素質?」
そんなことより『も』も言われた事に疑問を抱いたが合えナウ撃沈される。
「うっさい・・・そんな事よりも人に名前を訪ねる時はまず自分からやろが」
結局そこに戻ってしまった。
「えっあっその私は・・・まどか・・・」
そう答えた
「あっそう、でもうちに名前はないその代わり番号666ってのが名前代わりや」
少女はそう答えたが少し寂しそうに見えた
「じゃあ名前つけてあげるよ:
まどかが唐突にそう答えた。
「そんなもんいらん」
素っ気無く言う。
「じゃー夏帆!夏に帆を開いて進む船ってことで」
まどかわ嬉しそうに言った。
「勝手に付けるなぁぁぁぁぁぁ!」
そのときだった。
グウォォォォォォォォォォ!
何かの雄たけびのようなものが聞こえた。
「な!なに?」
まどかはその音に恐怖を感じた。
「ちっやはりバレとったか・・・」
舌打ちをしながらそう言った。
「丑三つ時にくるとはええ度胸やなぁ、ちょっくらしばいたる」
嬉しそうにそんな事を言うと夏帆は立ち上がりまどかに告げた。
「お前も来い。その彼とやらをつれてな」
「え?どういう・・・・」
まどかには全くわからない
「ええから早くせい!でないとどうなっても知らんで!」
そう言って夏帆は窓から外へ出た。
「え?ちょっとまって!」
まどかは何をしていいか解らずそのまま外へ飛び出した。
「え?」
外に出てすぐの所にある公園の林を抜けたその瞬間
ひゅっ
「え?」
まどかの前を何かが通過した。
「がはっ」
吹っ飛んだのは夏帆だった。
「くそっうちの力じゃ無理やな・・・さすがに力不足や・・・」
夏帆が飛ばされた方向の反対側にそれはいた。
人型であろうだが人ではないなにか・・・
「なに・・・・あれ・・・」
それはまどかに気付いた・・・
その後の行動は早い
「え?」
「なっ!」
即座に標的をまどかに変えて瞬時に間合いを詰めてまどかに襲い掛かった。
「うっ!」
恐怖のあまり目を閉じて顔をかばった・・・だが・・・
「あれ?」
衝撃がくることはなかった。
かわりに・・・目の前には・・・
「ゴフッ」
まどかをかばいすべての衝撃をうけたまどかのすがたが・・・
「な・・・・んで?」
まどかは驚きのあまりそれしか言うことが出来なかった。
「し・・・るか・・体が・・勝手に・・動いて・・しもうた・・・んや・・」
苦しそうにそう答えた。
「うちはもうむりや・・・お前うちの代わりになれ・・・:
夏帆はそう言った。
「え?かわりって何の?」
まどかはそう尋ねた。
「そういえば・・・ゆうてなかったなぁ・・・うちは死神やお前はその代わりになれってことや」
そんなことを言ってる間に化け物と称するものは近付いてくる。
「お前に拒否権またその他の権利は無い・・・死にたく無かったらなれ・・・」
さらに追い討ちをかける。
「私・・・そんなの・・・・」
まどかは拒絶した。
「できない言うんか?その彼とやらにまた会えるんやぞ?その機会をのがすんか?」
そういうとまどかの反応は変わった。
「え?会える・・・和哉くん・・・に?」
そう一言呟く。
「ああメンドイ勝手に契約始めるで!」
本当に拒否することをさせずに強引にことを進める。
「え?ちょっと!」
もう返答は無い
「我ナンバー666ビーストにおいて命ずる・・・我の代理としまどかとの契約を命ず」
そう言うと、、まどか周りに陣が描かれた。
そしてまどかは無意識に告げた。
「我まどかはナンバー666の代理人とし契約を認める」
すると周りが光を増し光が爆発した。
「契約とし霊和哉・・・そなたを武器として契約す」
光のなかからそう声がした。
「我和哉は、代理人まどかの武器をし身を捧げる」
そして光は明度を増す
爆発のなかから化け物に対し瞬時に間合いを詰め切りかかる影がある。
「ゆるさない・・・」
そうひとこと告げまさに一撃
そのものをなぎ払った。

光の中たたずみ
彼との再会を果たした少女はそのとき
黒衣をまとい彼をパートナーとし・・・



死神になった・・・・・










© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: