「007 スペクター」21世紀のボンドにスペクター
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闡鐓魔界・ヴァルセムス
8章 条件
結局無理くり処置を行われたオルクス
腕や体に包帯、頬には絆創膏などと・・・いろいろとされた
「オルクス・リィルマクス、年齢16歳、身長約170cm、体重は55キロってとこかな?
1年前にアルトラル一家さつじ――」
「何かと知ってるようだが、それ以上先を言ってみろ。首から上を床に落とすぞ」
「・・・すみません」
現時点、夜の20時といったところか、食事も済ませオルクスの処置が終えたところだ
そして沈黙・・・数分の間、両方とも固まった
「・・、アレだ・・・一応でも名前は聞いておこう」
「(・・・勝手な人)・・・アセリス・スィラーロです。」
「・・・そうか(スィラーロ?何処かで聞き覚えのあるような)」
「あなたの・・・さっきの屋根にいた銀の虎は精霊?」
「あぁ・・・昔、親と契約したんだよ」
アセリスが御茶をカップにいれはじめた
そして入れた御茶の片方をオルクスに渡した
「どこで?」
「フラノ-ルから少し離れた小島だ(このアマを野放しにしてたら、街で何言うやら)」
「へぇ・・・精霊っていろいろな所に居るんだ・・・今度行って見ようかな・・・」
「・・・学生がそこまで行っていいのか?」
「まぁ、教授達に御願いすれば行けます・・・ね」
「詳しい場所は教えないからな」
「そぅ・・・そこの所は・・・御父様に御願いしようかしら」
「御父様?」
「えぇ、調査隊と護衛兵をつけてもら――」
「調査隊に護衛兵?まさか貴族か!?」
「そ・・・そんなに驚く・・・?」
「・・・・・ぃや・・・すまん」
「まさか、今度は私の家族を殺すつもり?」
「しないさ・・・(まてよ?たしか・・・マナ、歴史、禁術関係がメルトキオの資料室にあったらしいよな?)」
ふと、1つの案が浮かぶ
「(・・・こいつの使用人として資料室に入れば一発OKだよな?)」
顔がニヤついてしまう
「どうか・・・した?」
「ちょっと・・・な、城の資料室に用があってな、そこに行きたいんだが・・・少し協力してくれないか?」
「・・・・・いやよ」
「何故?」
「・・・また・・・誰か殺すかもしれないでしょ・・・私がここで口止めとして殺されるなら・・・犠牲者は少ないわ」
「・・・嫌いだね、その性格。自分の犠牲で哀しまない人がいるとでも?」
「いないわね、それでも家族にはかえられない。」
「(つまらん奴だ)・・・なら交換条件でどうだ?」
「交換条件?あなたの情報に何かいいことでも?」
「いいことではないが・・・ある真実は教えよう」
「・・・いいわ、こちらは大して損害が無いことだし。話して」
微温湯になった茶を一気に飲む
「・・・アルトラル一家殺人事件・・・この真実だ」
「・・・?」
「俺は15歳になり、メルトキオのアルトラル家に使用人として来た、ま・・・ある意味、金稼ぎでな」
そこから・・・半年が経とうとしたとき、聞いてしまった真実
「俺がハーフエルフということをフレース侯爵は、長女のネイトから聞いた・・・」
「え・・・?」
「・・・そこから侯爵は子供達を寝かせた後
・・・奥方との話でこう言ったさ『来週までに暗殺する』とな・・・」
「!?」
「自分の家柄を守るために俺を殺そうとした・・・
だから次の日、脱出するために準備を整え。一家が再び集まったときに殺した」
「そ・・・そんなことが・・・」
「真実は話した・・・信じるかはお前次第だ。約束は守ってもらうぞ」
「まって、なら・・・何故長男を・・・フェイニル君を殺さなかったの?」
「・・・その話は別なときにでも話そう(フェイニルか・・・懐かしい)・・・俺は寝る」
「ぁ・・・・・うん、また明日」
数十秒後奥の床から少し音の大きい安息が聞こえてきた
が・・・アセリスは寝ていない
オルクスの書物をあさっていた
「・・・クリムゾン・・・ドライ・・・ヴ?」
今オルクスが使える部分的に作っていった禁呪の少数を・・・夜明けまで読んでいた
朝・・・7時
あまり眠らなかったアセリスは髪がクシャクシャになっている
「簡単な食事は出す・・・食べた後準備をしてすぐに出る」
「・・・えぇ・・・分かりました」
サンドイッチとコーヒーの朝食を済ませ、サイバックを目指す
が・・・再びガオラキアの森を越える必要が出るため、オゼットのフェリーに乗って目指す
大型フェリー内部
「・・・一応聞くけど、城にはどうやって入るの?」
「お前の使用人として入ればいい」
「無理ね」
「何故だ?」
「服装が単調すぎるわ」
「・・・ならどうしろと?」
「私の屋敷で、執事に服を持ってくるように指示を出すわ、そうしたらあとは客室で着替えればいいわ」
「・・・・・分かった、屋敷はどこだ?」
「メルトキオの奥の森よ、研究に対するものがいっぱいあるからそこに建てたの」
「サイバックから・・・陸上でエレカー(正式名エレメンタルカーゴ。主に陸上移動用の乗り物)に乗って、夜に着くから・・・朝になりそうだな」
「それなら大丈夫、サイバックで直接屋敷に行ってもらえるよう交渉するから」
「出来るのか?」
「私の家の直伝の17の極技を見せてあげるわ」
「・・・」
2日をかけてフェリーに乗りサイバック
「すいません~―――」
交渉に入ったようだ、が様子がおかしい
「えっ?うそ・・・分かったわ」
「どうした」
「御父様がすぐに本家のほうに戻らせるように、使い送ってたみたいなの」
「それがー・・・このエレカー?」
「そうなの…しょうがないからこのまま来てもらえる?」
「おいおい、俺をムショ送りにするつもりか?」
「大丈夫、そこの所は爺に裏から入らせる用に言うから」
「顔は隠すぞ」
「そうしてもらうわ」
結局、メルトキオのすぐ近くにある、アセリスの父親の屋敷が見えてくる
「そろそろ、顔を隠して」
そう言われ、顔を覆う
門でエレカーが止まり、ドアが開く
「良くぞ戻られました、御嬢様」
「大丈夫よ、爺、それよりもこの人を裏から客室へ入れてくれる?私の部屋の近くの」
「かしこまりました」
アセリスと一旦離れ、客室に案内される
「こちらでお待ちを・・・失礼ながらお嬢様とはどういう関係で?」
「森でたまたま・・・モンスターに襲われていたところを助けた。その礼と言う事で来た。」
「左様ですか、私で失礼しますがありがとうございます」
「気にしないでくれ」
執事は去り、何もすることが無く・・・椅子に座り考え込む
「・・・貴族か・・・俺にはもう・・・」
たった一言・・・そう言った・・・時、扉が開く
「おまたせー、御父様ったら心配症だから、遅くなっちゃった」
「・・・で・・・服は?」
「もう少ししたら準備は整うわ」
こうしてるときが・・・・何かと平和かもしれない
そう思ったオルクスであった
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