ジャズサックスとウルトラマラソンな日々

ジャズサックスとウルトラマラソンな日々

5.16 つるぎトレイル 53キロ



土曜は演奏の仕事がなかったの昼からレース会場に向かうこと
が出来ました。四国に渡り、高松~塩江~脇町~R193で峠超え。
やっぱ四国の山越えは命がけですなー。狭えー狭えー。
国道なのですが、車幅ギリギリの道をクネクネと巨大なランクルで
は緊張の連続でした。

11時30分に家を出て高松で昼食をとし結局現地「四季美谷温泉に
ついたのは午後4時と鏑木毅氏のスライドセミナーも聞けず仕舞い。
会場につくとすぐに前夜祭が始まりました。

お仲間のドンちゃんにお世話いただき運良くその温泉に部屋をとって
頂き、ドンちゃん、T@KULOCK、カッシー、カッシーさんのお連れ2人
で合い部屋6人。

第1回ということで前夜祭は盛大に盛り上がりました。なんといっても
ゲストの鏑木毅(カブラギツヨシ)氏でしょう。今や国際的にも有名な
トレイルの第一人者。2009年ツールドモンブラン3位の実力の保持者。
思わず会場でツーショットをして頂きわざわざ来た甲斐がありました。
それにしてもカッコええ。やっぱトップに立つ顔をされてます。
http://www.trailrunningworld.jp/


パーティーが終わり部屋に帰ってレースの準備です。わいわい好きな
ことを言いながら人のウエアやグッズを見るのは楽しいですね。
35キロまでエイドがないので水1.5L、おにぎり2ケ、スポーツゼリー
数個、カッパ上下(必携条件)ドラ焼き・・・かなり重い。
その後、温泉に入り(いい湯でした)布団に入ったのは午後8時。
起床は午前1時。睡眠薬を飲むが、寝れない。3時間は寝たか??

午前2時30分スタート会場までバスで40分ほど揺られて移動。
全長80キロの剣スーパー林道にある「ファガスの森」がスタート。
会場で淡路のレースクイーンvinathiさん発見。Kazooさんは前日の
お風呂の中で発見。阿波さんの発見。

スタート4:00
真っ暗なのでライトを使用してのスタート。このスーパー林道ですが
砕石を敷き詰めたダートなので石ころを踏みしめて延々走りますが、
コース全体の75%が、この状態であることが大変なことになる事を
後で知ることに。

1時間もしない内にあたりが白らんで来て四国の大自然の景色が
現われる。かなり高い標高を走って最高のビュウの中をセッセと
進むのですが、途中から林道をそれて数回山に入り林の中の稜線
を上に下にとかなり効く。

20キロ過ぎると林道の登りが走れなくなる。登りを歩いていると
後方からカッシーの友人、かっシーに抜かれる。平気で坂道
を走って登っていく。登りがあれば下りがあるわけですが、走って
いるとこのダートの石ころが足の裏に効いてくる。痛いのであります。

30キロあたりから強烈な登り坂で関門エイドに行くのだが、すでに
疲労があるので10m走る10m歩くの連続でとにかく進む。
右手に見える次郎笈山をみてまだこれからあそこまで登るのか!
とため息がでる。(前回日記の写真の山は登るコースが違ってた)

35キロ地点関門エイド
ここを5時間50分以内に通過しないと失格となる。スタッフの人が
「まだ間に合いますよ!」・・・・なに!もうそんな時間なのか!
時計を見ると5時間15分まだ2キロかなりあるので必死になる。
約20分前に到着。水を確認するとまだ500mlほどあったが500ml
ほど追加してもらう。

太ももがヒートしているので便所で水を掛ける。気化熱クーラーだ。
実は随分前に追い抜いていたカッシーさんがトイレで用をたしていた
らしい。ゴール後に帰って来ないので分かったが・・・
T@KULOCKも坂道で私の姿を見つけ追っていたらしい。

ここから次郎笈(ジロウギュウ)1929mまで登ります。ショートコース
18キロはここからになります。ドンちゃんと単独で来たヒロくん、カッシー
の友人さんが走りました。

もう限界に近く頂上付近で気分が悪くなったかと思うといきなり胃の
逆噴射。2回の大量の嘔吐。もはやこれまでか・・・と思いきや急に
気分がよくなり頂上に到着。すばらしい絶景にしばし疲れがいえました。
疲れてくると心配になリ水を飲むのですが、全く吸収してないのです。
このあたりの体のことがいつまで経っても分からない。


ゆっくりしているわけには行かず下山ですが、この一部に最高のトレイル
があったのでカメラで動画を撮りながら走って記録。
急な登山道を降りるとスーパー林道ありスタッフの人があとはこの道を
14キロ下って行くとゴールですと教えてくれた。

下りなのでかなりのスピードで下りれるのだが、ジャリの角が足の裏に
あたって痛いのなんの一歩一歩着地の度に激痛が走る。どうにもならない
痛さだが、歩いても痛いので意を決して走る『いつかは終わる』・・WWW
それししてもこの14キロが異様に長い!ダラダラと曲がりくねった下り坂の
同じような景色が続くからか・・・正午あたりで気温がぐんぐん上っている。

食べ物を一切受け付けないので目まいがしてくる。まだか?ゴールどこ?
足の裏が異様に暑い!大変なことになってるのかな?と不安がよぎった
と同時に目の前に急にゴールが現われた。「お帰りなさい」数人のスタッフと
数人の完走者が転がっている。とても寂しいゴールに戸惑いました。
完走者は随時バスで会場に輸送しているのだ。

79位ですと告げられる。8時間43分15秒(手元時計)

10分後のバスに乗らないと表彰式に間にあわないので急いで着替え
バスで揺られる。やや熱中症気味で吐きそうになる。めまい、眠気。
カッシーも後からバスで帰って来た時に「バスに酔った」といってたが、
暑さにやられて休まずにバスに乗ったからだと思う。
深呼吸をしながら目を閉じて我慢していたら会場に着いた時には
何とか収まっていた。着くと同時に表彰式が始まっていた。

ドンちゃん、ヒロくん、カッシーの友人が出迎えてくれた。完走を祝福して
貰った。超人レースは単独遠征が多いのでとても嬉しかった。
そんな中でもどうしても喉の渇きを潤したかったのでおルービを買って
流し込んだ。 カッシーがバスで帰って来た。なんと私を抜いて
から調子が悪くなり35キロのエイドにほぼ同時に入ったみたいだ。

T@KULOCKが帰ってこない。阿波さんも誰も見ていないようだ。
待ってる間に温泉に入った。水風呂の冷たさがヒートした下半身に
効く効く。

T@KULOCKが風呂に入って来た。どうやら時間内完走したらしい。
すばらしい。新たにももルルからウルトラランナーが誕生したのだ。
あの最後のジャリ道14キロを完走した人間はもはや普通では無いのだ。

ウルトラの真髄はなんといっても諦めないこころではないでしょうか?
途中で必ずやってくるリタイヤの押し問答に打ち勝たないと完走は
不可能なのだ。自分自身との戦いに勝ったのだ。このレースが完走
出来たら100キロマラソンは楽勝かもしれない。次は100キロ行こう!

思い出してもぞっとするコースであり二度と走りたくないと思っている
ランナーは多いはずだが、そこがドMの判らないところであり来年は
その痛みを求めてエントリーしているかもしれない。

ただ、怖いのはコースのいたるところのガードレールがボコボコに
変形していると言うことである。車ではない。落石である。まともな
ところは1箇所のない。相当大きな石が落ちているのだ。
よくよく山側の上の方をみると今にも落ちそうな岩が顔を出している。
雨が降れば落石の可能性が倍増すると思われるので怖い。

一言・・・激痛をもろともせず完走した皆さん。・・・あんたらアホか!

帰りはヒロくんと193号を帰ったが、途中から高松道に向かって
クネクネ道を回避。少々遠くなったが、疲れた体にはその方がよかった。
SEでうどんを食べて解散。そのあとビッグバンドのリハに行って
ヨレヨレになり帰ったら深夜でした。  ・・・やや過労。

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