Alice Boy's Pictures

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長男の自立


正直にいって、長男が傍にいてくれてありがたい。
私が長男が就職浪人であることをありがたいと思っていることも事実。
毎日ではなくても次男が職場から帰ってからまもなく長男が帰宅してくれているのがありがたい。
長男が次男とともに過ごす何時間があることが、どれだけ次男に刺激になっているかわからない。
長男が、毎日、朝早くから夜遅くまでの勤務であったらこうはいかない。


しかし、それを私の実家は気にいらない。
どこか寮のある職場はないのかとヤイノヤイノと言ってくる。
成人した息子が親から離れるのは、とてもイイコトなのだけれど、それよりも、息子達が子供のころに、両親が障害のある次男とそうではない長男を離して育てよと主張したことが私には気に入らない。

長男を寄宿舎のある学校にいれて、障害のある兄弟がいる事実から開放してやれというアドバイスだった。
私もそうかもしれないと思った。
親子で、一度そういう小学校の見学に行った。
それは長男に酷な想いをさせたと思う。
長男は自分が捨てられるように思ったのかもしれない。
どこに住もうと、兄弟であることから逃げる方法はないのだから、兄弟児には、 開放してやる  よりも  ”君の力が必要だ。ともにがんばってほしい”  と言ってやったほうがいいのだと思った。
”どちらにしても苦しいのであれば、いっしょに苦しもう。”と言ってやるべきだったと痛恨の思いがある。



両親の今の意見は、以前と同じ考えの延長上にあるように思えてならない。


私自身も長男の自立を願っていないわけではないけれど、今、長男が一緒に住まなくなったらどんな生活になるのだろう。

長男も次男も私と別の場所で生活できるようにならなくてはならないのだけれど、そのタイミングと手段が難しい。
次男が障害者年金を受給すると時がいいタイミングとは思うけれど、その後2,3年はまだ一緒に住ませたいと思っている。
そのときまで長男に一緒にいてほしいと思うのだけれど、そうすると、遅すぎるのかもしれない。
私が50歳、長男25歳、次男23歳では遅すぎるか。
25歳は遅すぎるか。

それなりになんとか暮らしている母子家庭は、それなりに居心地が良い。
でも、解体しなければいけないと思っている。
私自身が意地を通せるほどに元気があるうちに実行しなければならない。
悩みはつきない。

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