Allhealの森

セラピストへの道

授業で習ったことなども記録していきますが、勉強中の為勘違いしていたりする部分もありますので、あしからず。

★☆4月29日☆★

いよいよ今日からアロマスクール開始
セラピストへの道を歩みはじめます。

初日のAMはこれから1年間のスケジュールの説明と、
そして自己紹介。
同期は全部で24人です。

アロマの学校はとっても多いけど、
営利目的のところも少なくないようです。
タダ単に資格がとれればいいのか、
それとも趣味として不自由しない程度の知識を得られれば
いいのか、はたまたアロマの仲間を作りたいから
学校に通うのか・・・。

それぞれ学校に入る目的は様々ですが、
今日から私が通うこのスクールは、
とにかく「プロのセラピスト」を目指せるところだと
思ってます。

このスクールの設立代表の方も、
「資格だけがほしいと思うなら入らないほうがいい。
資格は後からついてくるもの。
技術、知識、そして人としてセラピストとしての人格、
これらがそろってなければ、プロのセラピストとして通用はしない。
そこまで目指せないのなら、他に行った方がいい。」

とても厳しいようですが、人の身体と心に接する
大変な職業です。
このくらい厳しくなければプロになれないのはあたりまえ。
納得しました。同時にますますやる気に燃えてきました


お昼をたべ、午後からは早速解剖生理学の授業が始まります。
講師は病理医のDr.です。

初日の授業は病理とは?~始まって、
骨のことを中心に学びました。

胎児の頃は、まだ「骨」ではなくて「軟骨」だけだと
いうことを知り、びっくり。
「骨」は「軟骨」に「カルシウム」がくっついて、
初めて「骨」になるのです。

骨の種類も多くて覚えるのが大変。
でもだからこそ、人間は細かい動きや動作をすることが
できるのですね。
そして、身体を支えることができるのですね。
骨がなかったら大事な臓器も守れないし、
動くことすらできないものね。


休憩をはさみ、次は関節がでてきました。
あまりにも授業の進み方が早いので、
ちょっと焦る・・・。
でも後からまた詳しくやり直すというので、ホッ・・・・。

関節も大事な部分ですね。
関節がなかったら、歩けない、物がつかめないだけじゃなく、
頭蓋骨も関節によって縫合されてできたものなので、
関節がないと脳みそたれてきちゃうかも。。。
なんてことはないと思うのですが、
関節は動きだけじゃなくて、とっても重要な役割をしているんですね。

関節の滑らかな動きは、
「滑膜関節(かつまくかんせつ)」という関節によってできるのです。

肩や股関節をぐるぐる回したり、
指や肘を折り曲げしたり、
そして「ばいば~い」と手を振る動作も、
「滑膜関節」があるから出来る技なんです。

奇人変人が出てくるTV番組なんかで、
信じられない動きをする人がいるけど、
どんな風に関節くっついているのかみてみたいです。
まぁ、100%皆同じっていうのはないから、
どんな人がいても不思議じゃないんだけど。。。


★☆4月30日☆★

今日は関節に関係する病気も勉強しました。
私達が目指すセラピストは、病気に関しての知識も必要になる、
ということで、これからたくさんの症例を勉強していくそうです。

関節の病気でよく知られているのは、
「慢性関節リウマチ」です。

昨日「滑膜関節」を習いましたが、
この「滑膜関節」には、骨だけだと摩擦が強すぎて
すぐに磨り減ってしまうので、クッションがあります。

このクッションの中身になる「関節液(ヒアルロン酸)」
(ヒアルロン酸は、いまや美容の世界でも有名になりましたね)
を作る部分が「滑膜」ですが、
この「滑膜」が侵され、
そして次第に関節全体が破壊されるというのが、
「関節リウマチ」です。

若い女性に発症することがほとんどで、
症状が軽いためずっと気がつかず、
高齢になってから症状が重くなる人が多いので、
「リウマチ」と聞くと、
『おばあちゃんの病気』と思う人も少なくないと思います。

関節が動かなくなるって、経験した人じゃないと
なかなか理解できないつらさだと思います。
ましてやそれが全身となると・・・・。
想像を絶する大変さだとおもいます。

完治する病気ではなく、特効薬は未だに開発されておらず、
リウマチの方々は、薬で症状の進行を抑えるにとどまっている
というのが現状のようです。

骨の働きや動き、そして病気によってどうなるのか、
しっかり勉強して把握しておく必要性を感じました。

「関節は正しい可動性をしっかり確認すること大事。
骨は簡単に折れる
先生が何気なくおっしゃった言葉ですが、
病気の人はもとより、そうでない人でもきちんと知識をもっていないと
大変なことになると、強く責任を感じました。


午後の授業は「筋肉」です。

筋肉の名前も聞いたことのないものがたくさんでてきて、
「筋肉は筋肉」でいいじゃ~ん、なんて思ってしまいました。

筋肉には、骨にくっついていて自分の意志で動かせるものと、
内臓や血管など自分の意志では動かせないものと、
そして心臓の筋肉とがあります。

確かに「胃の筋肉」なんて自分で動かせないし、
心臓も自分で自由自在に止めたり動かしたりなんて
不可能だし。
オートマティックに作られてる体ってすごいな~。
神様は天才!
きっとどんなに優れたロボットを作る職人よりも、
神様の勝ち!!

今日はこのあと、筋収縮のメカニズムを勉強しましたが、
うーーーむ。
なかなか複雑。

筋肉を動かすためには、エネルギーが必要となってくるのですが、
ATPという〔ブドウ糖+酸素によって作られた〕
エネルギーがいっぱい詰まった電池のようなものがあります。

筋収縮にはこのATPが必要不可欠なんです。

酸素が足りないと乳酸といわれる疲労の元がたまり、
いわゆる筋肉痛が起こります。
それじゃぁ酸素をいっぱいとればいいのか!!

巷では「酸素バー」なるものや、酸素入りの水やサプリメントが
流行っているようですが、こういう勉強をしていくと、
酸素のとりすぎは絶対によくないです!!

酸素には「活性酸素」が含まれていて、
これは老化の原因とも言われています。
細胞を傷つけてしまうんです。

人間の身体は、傷ついた細胞を修復する回数が決まっています。
なので、必要以上に酸素をとって細胞が傷つくと、
そのつど修復するわけですが、回数の限度を超えると
後は修復できないので壊れたまんま・・・。

結果老化が早まるのです。

酸素って生きてくうえで、絶対に必要なものだけど、
特別病気をしてるわけでもないのに、余分な酸素をとるのは
どうなのかなぁ~と思ってしまいました。

専門家に相談してからが安心のようです。


★☆5月1日☆★

今日はスウェディッシュマッサージの初日です。

家族以外の他人の身体に触れることなんて、しかも素手でなんて
初めてなのでものすごく緊張します。

スウェディッシュマッサージとは?
(スウェーデン式マッサージ)

この名称は、スウェーデン人のペア・ヘンリック・リングによって
名づけられたもので、スウェーデンでは治療の1つとして
利用されているそうです。
また、小さいこどもからお年寄りまで、
健康を維持するために取り入れる人も多いそうです。

日本ではもちろん、治療としては認められていません。
マッサージといえば、衣服着用のままで筋肉自体を動かす
というよりも、つぼを指圧したり、骨格に作用するような形が ほとんどだと思います。

欧米ではマッサージといえば、
このスウェディッシュマッサージが一般的です。
血液の循環を促し、筋肉の柔軟性を高めることで、
気持ちがリラックスし、疲労を回復させます。

代表的な手技は5つあります

★エフルラージュ  手のひらや指で滑るような動きでなでる技法
◎リンパの循環を促す・末端の感覚神経を刺激する・リラックス効果

★ペトリサージュ  いくつかの細かい手技がありますが、すべて筋肉に
深く作用する手技です。「こねる」という意味で、
筋組織を骨からはずすように持ち上げたり、ひねったりします。
また手のひらを使いローラーのようにのばすといった動作です。
◎循環促進で、栄養吸収がよくなる・老廃物の排出促進など

★タポットメント  「軽くたたく」という意味で、
手の様々な部分を使って身体をたたきます。
例えばチョップのような形で両手を交互に用いたり、
手のひらをカップのようにすぼめて、
指の腹と手首の方の平で軽くたたきます。
◎タポットメントは刺激があるため、
腎臓部分や脊椎、損傷した血管の上などに行うことはタブーです。
皮膚の循環を良くし、代謝を促すので、脂肪組織を壊す助けになります。
心理的には、元気、覚醒。

★フリクション  骨や関節周辺に用いられ、深く小さく作用します。
骨の上にある筋肉を動かします。
◎深部組織の促進・傷跡組織の伸張を助ける(代謝を高める)

★バイブレーション  「振動」を意味します。
セラピストが自分の腕の筋肉を収縮させて振動を起こし、
その振るえをクライアントの身体に伝えます。
◎クライアントの緊張をリラックスさせる・
興奮あるいは鎮静の両方に効果的


AMで一通りの手技の講義を受けたあと、
午後は2人1組のペアになって、実際にマッサージをしながら
手技を覚えていきます。

初日は脚の前部からです。

最初に先生のデモンストレーションを見ましたが、
「ふんふん、これなら結構すぐにマスターできそう」
なんて思ってたけど、実際にやり始めたら全然思うように手が 動かない!!!
「あれ?こう?え~ん、同じようにやってるんだけどなぁ~」

やっぱり奥が深いです。
「すぐに出来たら大金払って習う意味ないでしょ」と先生。
ごもっともです・・・。

マッサージには手技の順番が決まってるので、
その順番通りにやらなくてはいけません。
緊張で指が硬直!
頭でわかっていても、思い通りに動かない悲しさ。

セラピストとしての自覚をすでに持つこと、
そして本当のクライアントさんだと思いながら、
気持ちを込めて・・・と言い聞かせながら、
なんとか初日を終えました。
ふぅ~。先は長い。


★☆5月2日☆★

スウェディッシュマッサージの2日目。
午前中は講義です。
「セラピストとして」必要なことは何か?

□清潔感 服装や靴(不潔なセラピストなんて嫌ですよね~)
■手(長い爪、マニキュアは×)
□髪(ばさばささせないのは当たりまえ。)
■衛生面(身体や息の臭い。香りの強い香水×)

当たり前のことといえば当たり前のことですが・・・。

そしてクライアントさんへの気配りも忘れてはいけません。
トリートメントやマッサージを受けなれていない
クライアントさんはもちろん、
何度も経験している人でも
初めて出会うセラピストに対して、
少なからず不安を持つ人は多いと思います。

素肌に触れるわけだし、知識は?技術は?人柄は?施術料は?
すべにおいて、安心して施術を受けてもらえることで、
セラピストとクライアントさんとの信頼関係が築けるわけで、
「ま、いいか」で接してはいけないと思うのです。

クライアントさんがまた来たい、
またセラピストに会いたいといってもらえたら、
そこからがスタートなのだと思います。

簡単なようで、難しいかも。
気の合うクライアントばかりではないし。
苦手なタイプの人だって来るだろうし。
人としての器を大きくしていく必要もあるなぁ~と、
また課題がふえました・・・。

そして、「マッサージの禁忌」も習います。
これってとっても重要。
だれも彼もマッサージを受けられるわけではないんですね。

★まず治療を受けている人は、すべて医師の診断書が必要になります。
 何か起こってからでは遅いですから。

☆発熱など体調の悪い時

★感染する皮膚病を持っている人。水虫もそうですね。

☆糖尿病の患者さん、てんかんの患者さん、そして骨が脆い方などは、
 やさしくトリートメントすれば大丈夫ですが、
やはり念のため医師の診断は必要です。

セラピストは医師ではないので、治療行為は行えません。
マッサージやトリートメントをすれば治る、というものではないので、
自分で判断できない症状や状態の場合は、
医師に相談するようにしてからの方が、
セラピストもクライアントも安心ですよね。

安全に安心して、そして気持ちよくなっていただく、
最低限これらは守られなければ・・・。

うーん、勉強になります。(って勉強しにきてるんだって^^;)


午後は、昨日と違う人とペアになって手技の練習です。
まずは先生のデモンストレーション。

もう「あらっ、簡単そうだわ!」なんて
死んでも思いません。
先生の滑らかな手の動きをみて、
「はぁ~」とため息が洩れます・・・。

今日は脚の後ろ側。
なのでうつぶせになります。

昨日は脚を太ももまでだすのが、少し恥ずかしかったけど
今日はもう慣れてしまって、それどころか
「早くマッサージしてくれ~」なんて思ってしまいました。

練習中とはいえ、気持ちがいいんです・・・。
むくみも取れるし、疲労感が残らずすっきりします。
まだまだ素人同然の私達がやっても気持ちいいんだから、
先生の施術を受けたら、もう病みつきになるのは間違いない!!

ニーディングとピッキングアップの手技が難しい・・。
筋肉を骨から持ち上げてこねるように、
筋肉を骨から離すようになんていわれても、
いざ、モデルの足を触ると筋肉の位置がよくわからなかったり、
骨の上をごりごりしちゃったり、
やっぱり前途は多難です。

でも練習練習
相手のモデルには悪いけど、なんども確認しながら
こねたりひねったり、叩いたりを繰り返し、
感覚だけはなんとなーくわかってきました。

ごめんね、私の足もこねくりまわしていいからね♪

手首をやわらかくするために、お風呂のなかでも練習・・・。
でも腱鞘炎が~~


★☆5月3日☆★

スウェディッシュ3日目。
今日は午前からマッサージの授業があります。

半日だけでもかなりの体力消耗なのに、
丸1日なんてもつだろうか・・・。
ちょっとだけ不安になりながら、
早速パートナーを組んで準備に入ります。

3日目にもなると、準備の時間もかなり短縮されて
みんなかなりてきぱきと動いてます。

準備の段階で一番大切なのは、ベッドの高さです。
セラピストをやる人の高さに合わせて調節します。
ベッドが低すぎると腰を痛めます。
腰痛の人はかなりつらいかも・・・。
悪化する人もいるかもしれません。

もちろん高すぎてもダメ×!です。
高すぎると自分の体重をかけたりできず、
圧の調整(身体に加える力の加減)ができません。

ちょうどいい高さとは?
ベッドの横に立ち、腕を自然な形におろして軽く握りこぶしを作ります。

前後に腕を振ってみて、ベッドに触れるかどうか、、、
というくらいが目安のようです。

私は背が低いのでベッドの高さもひく~いのです。
どうしても高いベッドじゃないと横になりたくない!!
なんていうクライアントさんがもし現れたら・・・。

その時は、ベッドを思いっきり高くして、
〔特製・超・分厚い・厚底靴〕を作って履くか、
踏み台を用意するしかなさそうです。

それにしても、特製・超・分厚い・厚底靴なんてはいたら、
絶対に足くじくって。。。

高さが決まったら、タオル地のシーツをかぶせ、
クライアントさんにかけるタオルを2枚用意し、
足の下に入れるタオルを丸め、
顔や頭の下に入れるタオルをたたんでおいて、
ベッドメーキング(?というのか?)は終了です。


今日使用するオイルは、
「グレープシード」です。
このオイルはサラっとしていて臭いは少なく
(詳しくはこちら→ 「キャリアオイルとその他の基材」をごらんください)
敏感肌の人でも使えるので気に入っています。

1日目、2日目に習った脚のマッサージを、
前後続けて行います。

3日目にもなると、ちょっとばかり”慣れ”がでてきてしまうようで、
ついつい格好に気をとられて、基本を忘れがちになります。
いけない、いけない。。。
まだまだこれからなんだから、気を緩めず引き締めていかないと。

午前中に組んだパートナーは、
皮膚がとても薄い人です。
あまりぎゅーぎゅーやると破けてきそうなので、
こういう人はちょっと控えめに・・。
なんて思っていたら、先生が目ざとく見つけて、

「筋肉全然掴んでないよ!!」

そう、スウェディッシュは筋肉に働きかけるマッサージなので、
皮膚の上を滑らせるだけでは意味ないのです。

それでは、と筋肉を掴むようにすると、
「ちょっと痛いよぉ」
クライアント役の人のクレームが入ります。

どうすりゃいいんだ・・・。
その人にあった加減って難しいです。
でもこれは練習と経験を重ねていくしか、
習得する道はなさそうです。

すべては身体が覚えていくのです~~。


順調(?)に午前の授業は終わり、まちに待ったお昼の時間。
みんなおなかを空かせているのですが、
本当はおなかいっぱい食べて幸せ気分に浸りたいところですが、

ですがっ!!
午後は肩から背中と腰にかけての授業です。
うつぶせになるので、おなかいっぱいだと苦しそう・・・
というわけで、気持ち控えめにしておきます。

背中は自信あるんですわたし。
はい、肩幅はあるし広い背中で多分やりがいあると思うんです。

脚の時は、思わず「やりがいのない脚でごめんね~、
短いからすぐに終わっちゃうでしょ」
なんて肩身のせまい思いをしましたが、
背中は「存分に練習をなさって!!」と
堂々と出せるのです。

先生のデモンストレーションは、
すべて一度ずつしか行われません。

みんな目を皿のようにして、見やすい場所へぞろぞろと移動しながら、
そして先生のゴッドハンドのような手の動きを、
一瞬も見逃さないぞ!という気迫すら感じる空気が漂います。

やってもらってるアシスタントの人は、
本当に気持ちよさそう~。

背中は、腰の部分と背中と肩の部分とやる場所もたくさんあるし、
新しい手技も入ってくるので、
これはしっかり覚えないと・・・。

帰りの電車の中で、必死に覚えて帰ります。
この時間ってとっても貴重。
ここでやるのとやらないのとではきっと差がでるはず・・・。


★☆5月4日☆★

4日目、午前中だけ解剖生理学の授業になりました。
前回4月29日と30日に勉強したことの復習です。

その時は「あーーわかるわかる」なんて思っていたことでも、
時間が経つにつれてなんのことやらわからなくなるのが、
この解剖生理学の難しいところ。

細胞について、詳しく勉強していきます。

人の身体は細胞から構成されることは知っていました。
その数(細胞の数)なんと約75兆個。

細胞は核を中心に様々は細胞質によってできてますが、
そういえばミトコンドリアとかライソゾームって
なんだか懐かしい響きです。

遥か昔に勉強したかすかな記憶が蘇ってきました。
(といっても名前があったなーという程度ですが)

数学物理化学といった理数系に弱かった私が、
この歳になって勉強しなおすとは・・・。

まぁあの時必死に勉強してても、私の場合忘れてる方が
多いので、同じかもしれませんが。。

細胞というと皮膚や粘膜を思い浮かべますが、
卵子(卵細胞)、精子、血球そして神経もすべて核(遺伝情報)
を持った細胞から成ってるんですね。
(但し赤血球のみ核がない)

細胞って一言ではいいつくせない、すごいやつなんだ・・・。
この今の瞬間も、私の中で細胞分裂がおこなわれてるのだろうか。
そう考えると、人間の身体ってひと時も休まることがないのだなー
と人ごとのように感心してしまいます。

細胞の構造と細胞分裂の絵が描けるようにしておかないと
いけないんですって。
中学時代もと美術部だった私としては、
こういう部分も手を抜かず、練習しておきましょう。


午後は、昨日習った背中のマッサージを、
しっかりマスターしていきます。

まずは背中全体をエフルラージュします。
私は手が小さいのですが、背中全体をカバーしようと
「パー」の手で指を開いてはいけません。

そして手のひらは常に肌に密着させること。
そうしないと、クライアントさんはくすぐったくて
マッサージどころじゃなくなります。

人間って二足歩行になってから、腰や背中への負担が大きくなりました。
だからどんな人でも、この場所は凝ってるのです。
だからほとんどの人は、この部分のマッサージは気持ちがいいと思います。

現に、背中のマッサージに入ってから、
クライアント役の人の数人が決まって寝てしまいます。

今日は背中の2日目で、まだまだ技術的には未熟なはずなのに、
どこからか「スースー」という寝息が・・・。

背中の筋肉をほぐし、そして肩へと移動する頃には、
血液の流れがよくなり末端へと運ばれるからでしょうか、
頭がぼーっとしてきます。
そして身体中の緊張が筋肉のほぐれと共に緩み、
血圧も下がり眠くなってきます。

気持ちいいし、やっぱりみんな疲れてるのよね。
楽しいけど毎日続くと、どうしても疲労はたまる。
でもこうして疲れを取りながら練習できるなんて、
マッサージの授業だからこそ、
という気がします。

2人の先生とアシスタントの方が、順番に見て回りながら
注意やアドバイスをしてくれます。

気がついたことがあると、チェックシートに記入してくれるので、
家に帰る電車の中や自宅で、 イメトレをしながらその部分に注意して練習するのです。

今日の私へのコメントは・・・。

「指先の緊張」

緊張で手に力が入りすぎていたようです。
ついつい夢中になると、指先だけでなく身体全体に力が入り、
肩が上がってるのに気がつくときがあります。

そしてもう1つ。

「背中のピッキングアップでのスピードコントロール」

ピッキングアップは、筋肉をつまんだり緩めたりする動作ですが、
これも夢中になると、せっせせっせと励んでしまい、
ついついスピードがアップしてしまうようです。

気をつけましょう♪


★☆5月5日☆★

今日はスウェディッシュ5日目。
もうマッサージするのが楽しくて仕方ありません。

去年は入退院が続き体力も筋力も落ちてしまったせいか、
階段なんて3段上っただけで、
足だる~。
息切れ~。
なんて言ってたのに、
今朝は、エスカレーターやエレベーターなんて一切使わず、
階段を一気に駆け上がってしまいました。
しかも爪先立ち!!

自分でも驚きです。

ぜーんぜん足痛くないし。

4日連続でマッサージを受けたので、
むくみや疲労が老廃物としてでてくれて、
身体が元気になったからかな?

人によってはマッサージの時の姿勢が悪くて、
腰痛を訴えるひともいたようです。

今日は朝からすぐにマッサージの練習開始です。
脚の前後そして背中へと、一通り続けてやることになりました。

順序は先生がそのつど指示してくれるのですが、
名前とその手技を覚えておかないと、
「はい、次はリフレクション!」なんていわれて、

「へっ?なんだったっけ? えーーーっと」なんてやってると、

「はい次は・・・」とどんどんおいてかれてしまうのです。

私は、毎日の帰りの電車の中でのイメトレが効果をあげ、
なんとかついていけてます。
でも自分では、いい感じ♪なんて思っていたのに、
またもやコメントが・・・・。

「ピッキングアップはしっかり筋肉を掴む(手をリラックス)」

掴んでるつもりなんだけどね。
でもやっぱり手にはまだ力が入ってるようです。
手に力をいれるんじゃなくて、体重をかける。
頭ではわかってるんだけどなー。

そしてもう1つ

「オイルの塗りすぎに注意」

筋肉がうまくつかめなかったのは、
このオイルの塗りすぎに原因があったようです。

オイルの量も、クライアントさんの身体の大きさによって
多少変ってくるので、これも経験を積んで適量をとれるように
ならないといけませんね。


午後はパートナーを変えて、ひたすら練習。

この頃になると、もう太もも出すのもへっちゃらになって、
眠くなったら寝ちゃおうなんて余裕も出てきました。

本当はクライアント役はマッサージが終わったら、
コメントをしてあげなくてはいけないんだけど、
本気で寝ちゃうのであんまり覚えていません。

「あそこがこぉんな感じだった・・・かも」
「もっとこんな風にやったらいい・・・かも」
なんてかなりいい加減。

あ、私以外はきっと皆まじめにコメントしていたと思います。
はい。

5日目になると、今までなかなかできなかったことが
ふ・・・・っとできるようになったりして、
目に見えて上達がうかがえます(自分で言うな!!)

でも、やっぱりそこには大きな壁も立ちはだかっているんですねー。

先生に、

「基本を念頭に置いて今度はこういう風に応用してみて」

といわれてやってみるも、やっぱりすぐには出来ません。

ちょっと自信がついたかなーと思いきや、
またもやどん底に突き落とされる。

こうして、山を越え谷を越えながら上達していくんですね。

それにしても、皆すごく上手に見える。
いや、実際上手です。
先生も「今期は器用な人が多いわ」とおっしゃってました。

焦るな・・・・。
焦っちゃいけないけど。
マイペースでいかないとね。


★☆5月7日☆★

昨日はスクールがお休みでした。
気分転換に出かけたのはいいけど、
気の緩みもあったのか、体調はいまいち。

午前は解剖生理学の講義でした。
今日は骨と筋肉の復習です。

人間の骨の数っていくつあるかご存知ですか?
左右あわせて約200個もあるそうです。
頭は23個の骨から守られています。

脊柱は26個
胸壁は25個ですから、
頭はこの小さい部分で23個というのは、
いかに大事な部分かということがわかります。

骨は身体を支えたり臓器を守る以外にも、
骨髄という骨の中心部で、造血する役目もあるんですね。
骨髄に関する病気は、白血病など血液の病気があります。
白血病についても、後に詳しく勉強していくそうです。

骨の種類や特長、そして役割を勉強していくと、
骨の偉大さがわかってきます。
小学校の理科室にあった、骸骨の模型が今になって
ほしくなってきました。。。。

でもちょっと家の中に、
オブジェとして飾ってあったら怖いよね~。

筋肉は、前回自分の意思で動かせるものと動かせないものが
あると習いました。
今日はその自分の意思で動かせる
「骨格筋」の立体模型図をみながらの勉強ですが、

私の筋肉って本当にこんな作りなの?

というくらいすごいです。
緻密です。

走ったりジャンプしたり、腕相撲なんていう力技ができるかと思えば、
そろばんはじいたり(古いね!)、
ピアニストのあの繊細は指の動きまで、
この「骨格筋」の働きは多彩なのです。

筋肉って一言で言い尽くせないすごいやつなんだー。
(あれ?どこかで使った台詞だわ)

筋肉の病気は、主なものをあげると
「進行性筋ジストロフィー」
「多発性筋炎」
「重症筋無力症」
などがあります。

こちらも、後日詳しく勉強していくそうです。

解剖生理学の講義が終わると、
「頭つかったーーーー」という満足感(?)に
浸れます。

脳のエネルギーを使うと、糖分がほしくなるので、
今日はちょっとおやつを食べちゃおうかなー。


お昼食べたあと、小さいドーナツを1つだけ食べました。

これでエネルギーも補充できたし、
午後からのマッサージも気合が入ります。

今日は解剖生理学で隣に座ったクラスメートと組みました。
最初に私がセラピストになります。

「うわっ、脚ほそ~」

どんな体型の人でも、その人にあった圧でしっかり筋肉に
働きかけて、きもちよーくなってもらわなくてはいけません。

苦手意識を持たずにトライせねば!

皆だいぶ手技の名前と順番は覚えてきたので、
そろって次の場所へと移れるようになったようです。
この頃になると、そろそろ上達の差がでてくるらしくて、
チェックシートのコメントの量にその差が歴然と現れています。

少なければいいってもんじゃないけど、
あんまり多くて枠をはみ出すくらいに書かれちゃうのも
ちょっとね。

中には、書く場所がなくなって次の日の欄にまで書かれて、
ショックを受けてる人もいましたけど、
注意されるうちが花、かなとも思いました。
違うこと覚えてそのままいってしまうより、
今のうちにどんどん注意してもらって、
正しい手技を身につけないとね。

私は4,5,7日と1つ2つのコメントだけなので、
まぁ少ないほうなのかな~。

今日のパートナーは、脚が細いのでいつものように
ぐいぐいと出来なさそうです。
圧の加減を聞きながら進めていきますが、
太もものニーディングのとき
(自分ではうまくいったと思ったのに)
思わぬ指摘が!!

「筋肉だけ動かしてね。つま先がぐらぐら動かないようにして」

「みてて」

ものすごくしっかり筋肉を掴んでこねているのに、
えええーーー、つま先全然動いてない。
信じられます?

早速チェックシートに記入してありました。

「大腿部のニーディングはつま先が動かないように」

動かないようにやろうとすると、しっかりこねられない。
こねようとすると、あれれ、つま先が左右にバイバイしてる・・。

また乗り越えねばならない壁が立ちはだかります。

筋肉だけ筋肉だけ・・・。

お風呂にはいって自分の腿で練習してたら、
あざができました。
やれやれ。


★☆5月8日☆★

今日は5月最後のマッサージの授業です。
7日間で両足と背中を練習してきましたが、
皆、スポンジが水を吸収するかのごとく
すばらしい上達ぶりだと思います。

毎回パートナーを変えての練習なので、
様々な身体を経験できたし。

こんなにも人の身体って違うものなんだ・・・と
改めてびっくりしてます。

今日は朝からマッサージの練習に入りましたが、

このボディ・マッサージの効果について
書いてみたいと思います。

★ 皮膚、筋肉の血流やリンパの流れの改善に効果的

☆ 細胞の再生の促進

★ 筋肉の老廃物を除去することによって、栄養の吸収をよくする

☆ 筋肉をほぐす

★ 筋肉の緊張と疲労と取り除く

☆ 傷跡などの組織の癒着を取り除く

等です。
もちろん心理的にも緊張した気持ちを穏やかにしたりという効果も
ありますし、反対に元気にするといった回復作用もあります。

疲れも取れるし肌もきれいになるし元気になるし、
いい事尽くめですね。

さて、今日のマッサージの練習では、
先生はあまりコメントはしないので、
好きなように、自由に、のびのびとやりなさいとのこと。

そういわれると余計に不安にもなるのですが、
これまで教えてもらったこと、注意されたことを
しっかりと頭に刻みこんでいるので、
後は手技に集中、そしてできればクライアントさんの
表情をみながら、身体をみながら(筋肉状態とかね)、
気持ちに余裕をもって臨みたいものです。

それにしても、何も言わずただ横に立って
じーーーっと見つめられるのは、
注意されるよりもおそろしい・・・。

先生がその場を離れると、

「はぁ~~~」なんて緊張がとけて、
心なしかもう少し上手に出来る気がしてしまうのは、
私だけですか?

マッサージって不思議で、
これはアロマオイルを使ったトリートメントだと
もっとそうなのかもしれないけど、
やってもらうほうはとっても気持ちがいいものだけど、
やってる本人もすごく、なんていうか、
ストレス発散になるんですよね。

好きなことだからというのもあるし、
やっぱりスキンシップがいいのかなーと思うのです。

父が末期がんでずっと寝たきりになった時、
いつもいつも自己流ですが、
脚や腕をさすったり、足の裏をマッサージしたり、
そして、幻覚でおびえたり怒ってる時には、
手を握ってあげました。

看護師長さんにいわれた言葉が今でも忘れられません。

「お父様はこの病院に来た時は、すでに末期も末期、
生きてるのが不思議なくらい全身がガンで侵されていました。
最初はご自分で食事を召し上がっていたでしょ。
奇跡だと思いました。
いつもあなたがお父様にしてあげていたスキンシップが、
命を支えていたのだと思います。」

私はセラピストとして、また一人の人間として、
クライアントさんの肌に触れた時は、
筋肉や肌を感じながらマッサージをするのはもちろん、
命を感じながら施術をさせていただきたいと思うのです。

最後のマッサージを終わったとき、
思わず皆で拍手!!

「お疲れ様でしたーー。
明日から少なくとも1週間は練習を続けること。
そうしないとまたゼロに戻ります!!」

次回の練習日は6月16日。
それまで忘れないように、せっせと練習に励まねば。


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