天使の羽根

天使の羽根

Like A Cloud 土沖555記念


       時は六月ーその月にしては夏並に暑いある日の事。

「土方さあん」
 語尾にハートマークを付けて襖を開けて中に入ったのは、見た目はまだ十代の
女子にも見える沖田総司。彼が入って行ったのは「鬼の副長」と呼ばれている土方歳三の部屋だ。総司は中に入って、文机に向かって座っている土方に後ろから抱きついた。
「土方さあん お散歩行きませんかあ?」
「...暑い くっつくな。」
 土方は振り返らず誘いを無視した。すると総司は諦めずもう一度聞いた。
「ねぇ土方さんっ 外出掛けましょうよ~」
「このクソ暑い日にわざわざ何しに出掛ける必要がある?」
 総司は土方に抱きついていた腕を離し、口元に指をもっていき「うーーん」と考えた。
「お茶屋さんでお団子食べたり、河原迄行けばきっと涼めますよ~」
 土方は溜息をついた。(こいつにそんな聞いたのが間違いだった)そんな土方をヨソに総司は土方の顔を覗き込んで
「ねぇ~行きましょうよ~土方さん」
 また語尾にハートを付けて笑顔で聞いてくる。土方は総司の期待した大きな目を視界の端に入れても、なお何も言わず視線は文机のままだ。総司はプーッと膨れてそのまま何も言わずに出て行った。土方は出て行ってから、襖を見た。深い深い
溜息を付き、ゆっくり立ち上がった。襖を開けて外に出ると即座に
(しまった...)と思った。総司が外で笑顔で待っていたのだ。エヘヘと笑い
ながら傍まで来て
「やっぱり来てくれた~土方サン素直じゃないんだからあ」

 半時後-二人は河原にいた。総司は寝転がって空を見ていた。その横で土方は、座って煙草をふかしていた。
「うわぁ大きい入道雲だぁ もうすぐ夏なんですねぇ...。」
「......。」
 土方は煙草を相変わらずふかしながら黙って聞いていた。
「...あの入道雲は土方さんみたいだ...」
「あ?なんだそりゃ」
「気付けばそこにいて、時には荒れていて、目に映りきらない位大きくて...儚い.....」
 土方は煙草をふかすのをやめていた。
「そして---気付けばもう見える所に居なくて、風に流されてしまう。私の視界から消えてなくなる.....」
 総司は身体を起こして両腕を上に伸びをした。と伸びをして軽く目をつむって
いる間に、土方がその唇に自分のそれを重ねた。そしてすぐに立ち上がって背を
向けて言った。
「...俺はお前を置いてどこにも行きゃしねぇ。お前こそあの雲のように風に流されるな。お前は俺の隣(ここ)に居ろ...」
 そう言うと土方は煙草をまたふかしだした。総司はそんな土方の言葉を聞いて
軽く笑いながら立ち上がった。その大きな背に体を寄り掛からせ腰に腕を廻した。「.....また来年もあの入道雲、見れますかねぇ......」
 土方に聞こえるか聞こえないかの声で総司は囁いた。土方は聞こえていたらしく、振り返らずに
「.....見れる、きっと来年も再来年もな。」
「.....ありがとうこざいます...」

 総司が誘ったときに言った通り、とても涼しい風が吹き抜けていた。


なーんかよく解んなくなっちゃいました;;何となく雲な話が書きたくて...二日位で携帯に書いてました;;こんなんでスミマセン~(号泣)こんなんで宜しければ土沖さいこーサマに斬り番記念に差し上げます~;;




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