朝になる前に眠りたい

朝になる前に眠りたい

誰も知らない



そばにいて、
(どうなるかも分からない今日だから、
 いないかもしれない明日だから。)
沈んでいくような涙の向こうに、
笑うあなたが見えるだけでいいのに
それでも望むよ、美しい光を、あたたかな雨を、
そしてかがやく緑を。
僕たちの腕の中に取りこんで
幸せに触れることを。
そばにいて、
(名前も呼べない子供だから、
 こんなにしずかなよるだから。)
呼吸を捨てたくなりながら
最後の便まであなたを待つ
時計も止まったあの夏を思って
もうどこにでも行ける気がした
それでも帰り道をたどりながら、
マフラーに顔をうずめる
僕たちはみんな一緒にいたいだけ
いつまでうそを通せるだろう
きれいな水などもうないのに。
そばにいて
(昨日は捨ててゆけるから、
 終わりも知らずに生きているから。)

for 「誰も知らない」

2004年12月26日

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