青空日記

青空日記

その3


ねずみが媒介するウイルス感染症
腎症候性出血熱(HFRS)、ハンタウイルス肺症候群(HPS)
ヒトーヒト感染はない
呼吸器感染
HFRSは腎を中心に出血傾向、死亡率1~10%
HPSは急性に肺水腫から呼吸困難を来たし、40%以上の死亡率

Japanese encephalitis(日本脳炎)
フラビウイルスに属するRNAウイルス
25%の致死率  35~50%に後遺症
主に東南アジアで年間4万人の発症(1万人が死亡)している。
世界的に最も重要なウイルス性脳炎
流行地域への旅行者、軍隊もハイリスク
蚊(コガタアカイエカ)と豚の間で回っているが、蚊からヒトへ感染する。ヒトからヒトへは感染しない
流行地はアジアだけで、20億人がリスク地域に住んでいる
マウスの脳由来の不活化ワクチンが日本では使用されている(中国には生ワクチンがある)
ADEMがワクチン接種に関連して14例救済例が出たため、現行のワクチンについては、積極的な接種を推奨しないことになった

Measles(麻疹・はしか)
ワクチンが開発されるまでは、ほとんどの子供が罹患していた
RNAウイルスで、血球凝集素が重要な表面抗原
抗原性は一つしかない
熱や光で容易に不活化される
ウイルスは鼻咽頭と所属リンパ節で増殖する
感染後数日で一次ウイルス血症。各臓器で増殖後、5~7日後に2次ウイルス血症がおきる
感染性は発疹の前後4日間程度

Chicken pox(水痘・水疱瘡)
ヘルペスウイルスに属するDNAウイルス
通常の環境下では非常に不安定
呼吸器から感染し、鼻咽頭と所属リンパ節で増殖後、ウイルス血症を起こす
知覚神経節を含む多くの組織で増殖する
潜伏期間は14~16日間
水疱は頭部から出現し、体幹へ広がる
色素沈着を認める場合もある(女性の顔の場合は注意)
伝染性は発症の1~2日前から、4~5日後まで
ワクチンは健常児の他
   急性リンパ性白血病
   悪性固形腫瘍
   ネフローゼ
   医療従事者   に適応がある
抗体陽転率
健常者:92.2%
ハイリスク児:84.6%
基礎疾患児:83.7%
Primary Vaccine Failure:6~12%
全年令で80%以上の予防効果が認められる
高齢者にワクチンを接種することで、帯状発疹を予防できる(約65%)

Influenza(インフルエンザ)
1本鎖のRNAウイルス
A,B,Cの血清型があるが、A型はH(ヘムアグルチニン)N(ノイラミニダーゼ)によって分けられる
A型:中等症から重症、全年令に発症、人畜共通感染
B型:軽い流行、主に子供に感染、ヒトのみ
C型:ヒトへの感染例の報告はほとんどない、流行も起こさない
HもNの抗原性も変化する(遺伝子の点変異と再集合)シフト(大きな変化)とドリフト(小さな変化)
それまでH2N2の流行であったが、1968年にH3N2が登場し、完全に入れ替わった
呼吸器の上皮細胞での増殖と、それに続く破壊
ウイルス血症はめったに起こさない
ウイルスの排泄は5~10日

合併症
   肺炎(一次性、細菌性)
   ライ症候群
   心筋炎
   脳炎脳症(小児)
伝染性は発症の前後2日間
ワクチンには、不活化と、低温感受性生ワクチンがある(経鼻投与)
不活化ワクチンの有効性
65歳未満健常者における発病  70~90%
小児でも同様?
健康小児における生ワクチンの効果
   ウイルス培養で確認されたインフルエンザに対して、87%の予防効果
   発熱を伴う中耳炎の27%
   抗生剤の投与を必要とする中耳炎の28%
現在H5N1に対する不活化ワクチンの開発中

Polio(小児まひ)
日本では1960年代に流行があり、5000人の患者が出た
RNA Entrovirusで、血清型が1,2,3ある
血清型間では、交差免疫性は低い
熱、ホルマリン、塩素、紫外線により、容易に不活化される

病態整理
経口感染(糞口、口口感染)して、咽頭・腸管・所属リンパ節でウイルスが増殖する
他のリンパ節や中枢神経に血行性に伝播する
神経線維に沿った伝播
運動ニューロンの破壊
感染してもほとんどは無症状。無菌性髄膜炎が4~5%、麻痺を来たすのは数%のみ
発症の7~10日前から、便中にウイルス排泄
生ワクチン:1963年にTrivalent OPVが開発された(3血清型を含む)
        接種後6週間、糞便中にウイルスが排泄される
        1回接種で50%の免疫獲得
        3回接種すれば、95%以上の免疫獲得が期待できる
        その後はおそらく終生免疫を維持できる
不活化ワクチン:1987年に開発された
        3つの血清型を含む。ホルマリンで不活化してある
        2回接種で90%以上、3回接種で99%以上の免疫獲得率
        持続期間はよく分かっていない
西半球では1994年に撲滅宣言、WHOは2008年までに撲滅を計画している
2005年現在
Nigeria(539), India(100), Somalia(26), Afghanistan(19), Namibia(17), Pakistan(11), Bangladesh(9), Niger(6), Ethiopia(6), Congo, Indonesia, Yemen, Nepal(輸入例も含め)で発症例あり
ほとんどの地域で撲滅されたため、生ワクチン株によるポリオのケースが問題となってきた
WHOは撲滅後には不活化ワクチンの使用を推奨している
バイオテロの関連で、不活化ワクチンも弱毒株で作成することが望ましい
日本でも開発が進んでいるが乳児への皮下注射なので、DPTと混合したDtaPワクチンとして開発中


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