雑記帖

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嵐の夜



「あ、お帰り。雨大丈夫だった?」

タオルを持って、玄関へ向った私はやっと電気を点けた。

今日は夕方から雨風が強くなってきていた。

「なんとかね。傘はこの通りだけど。また外見ていたの?」

彼は苦笑いして、壊れたビニール傘を示した。

「うん。ありゃぁ。見事に壊れたね。」

タオルと交換するように傘を受け取って、広げてみて声を上げる。

彼は雫が散ってちょっと困ったように笑った。

すぐに傘をとじて、下駄箱に立てかける。

「お風呂、さっき入ったからまだ暖かいと思うよ」

「ありがとう」

私はそのまま、暗いリビングに戻る。

ソファに乗っかり、ベランダに続く大きな窓をじっと見つめる。

暫くするとキッチンから明かりが漏れてきて

そのうちいい匂いがしてくると、リビングの明かりも点けられる

「ご飯の用意できたよ」

「うん。ありがとう」

この日ばかりは、頑張ってご飯を食べて、急いで眠る用意をする。

彼はいつもの事、とばかりに合わせてくれて

ご飯が終わると早々にリビングの明かりをおとしてくれた。

ソファをずらして、布団を敷いて二人で毛布に包まった。

ずっと外を見ている私達はその日の取りとめの無い事を話す。

その時漸く、私の待っていた瞬間が

空が一瞬光って、轟くような音がする

「キレイだねぇ」

溜息をつきつつ言うと

「そうだね」

と彼も言う。そちらを見ると、彼も私を見ていた。

目が合って、少し照れてヘヘッと笑って彼に体を寄せた

今日も二人で包まって

雨音のコーラスが気持ちよくて、いつもより更に彼に寄り添って眠りについた

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