癒やしのキネシオロジー

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魂の旅立ち



今日、義父が亡くなった。65歳だった。
義父に出会ってからの短い時間が走馬灯のように流れる。
義父は言った。「神様が“あぁ、こいつはもう少し生かしておいてやろう”、と思えば
もっと生きるし、“もうこいつはいいだろう”、と思えば死ぬだろう。」と悟ったように笑った。
死に方、にもいろいろあると思うが、義父はある意味とても素敵にこの世を去っていった。
病気になってから今までの間、彼は急速にいらない物をはぎ落として
どんどんと魂的なレベルがあがり、次への段階へと進んでいったように思う。
意識がなくなる前、義父は手を伸ばし何かをつかもうとしていた。
そして、何かを指差した。
いったい義父は何を見ていたのだろうか?
光か?
先に逝った両親か?

死の二週間ほど前に、観音様がいる、とも言っていた。
観音様が迎えに来たのか?

葬儀を終えて義父の寝ていたベッドを見ると
一日に2~3回義父にアロマのマッサージをしていた事が思い出された。
軽く触れるだけのマッサージだったが、
楽になると言ってとてもよろこんでくれた。
ふと、壁に目をやると、カレンダーに義父の字で何かメモがかかれていた。
“ゆきの”と書かれたその文字は11月19日にかかれていた。
私の誕生日だった。
私の名前の文字に義父の顔が重なる。
その顔は微笑んでいた。

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