金子みすゞ


みなさんはどうですか?
今回は特に私が好きな童謡を2つ紹介します。

 金子みすゞとは?

“金子みすゞ”この優しい響きをもつ名前の女性が、今から約90年前の明治36年(1903年)ここ山口県長門市仙崎(当時大津郡仙崎村)に生まれました。
 本名を金子テルといい、大正12年6月頃(20歳の時)から詩をつくり、雑誌に投稿を始めました。ペンネ-ム“金子みすゞ”で初めて投稿した詩が『童話』『婦人倶楽部』『婦人画報』『金の星』四誌に一斉に掲載されました。西条八十から「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛され、当時の童謡詩人たちのあこがれの星となりました。
 しかし、26歳の若さでこの世を去ったためその作品は散逸し、幻の童謡詩人と語り継がれるばかりでした。「日本童謡集」(与田準一編・岩波文庫)に載せられた《大漁》という作品に激しい衝撃を受けた童謡詩人・矢崎節夫氏の16年間にわたる献身的なみすゞ探しにより、没後50年余を経た1982年512編の遺稿集が発見され甦りを始めました。
 1984年JULA出版局から全集や選集が次々と出版され、みすゞの詩にふれた人から人へ、心がどんどんつながって、みすゞの輪は限りなく広がっています。1996年4月からは、小学校国語教科書や道徳の副読本などで、全国の子どもたちがみすゞの詩と心にふれるようになりました。
みすゞの澄んだ優しいこころが、全国に、世界に広がっています。

あなたの心に、みすゞの風が届いてくれることを願いながら……


  <みんなをすきに>

わたしはすきになりたいな、
何でもかんでもみいんな。

ねぎも、トマトも、おさかなも、
のこらずすきになりたいな。

うちのおかずは、みいんな、
かあさまがおつくりなったもの。

わたしはすきになりたいな、
だれでもかれでもみいんな。

お医者さんでも、からすでも、
のこらずすきになりたいな。

世界のものはみィんな、
神さまがおつくりなったもの。

  <明るいほうへ>

明るい方へ
明るい方へ。

一つの葉でも
陽(ひ)の洩(も)るとこへ。

やぶかげの草は。

明るい方へ
明るい方へ。

はねはこげよと
灯(ひ)のあるとこへ。

夜とぶ虫は。

明るい方へ
明るい方へ。

一分もひろく
日のさすとこへ。

都会(まち)に住む子らは。


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